中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'23 春の経ヶ岬 ~10回目

2023-05-27 12:30:00 | 船釣り・釣行記

■後半のピーク■

 経ヶ岬沖のヒラマサシーズンも終盤に入って復調し、現状では釣行当日の条件の善し悪しがあるものの、好調と言っても良い状態になっている中、いつもの日本海41さんに乗って白石グリを目指した。

 現着すると船長の、「季節が進んで水温上昇に伴い、ヒラマサは浅場に上がってきている。」という状況判断から、前~中期によく狙う、カケアガリの壁ではない位置にアンカーが入った。だが、当日は西からの本潮ではなく、南南東からの緩い潮が差していた事と風向が北東方向から吹いていた事から、位置取りが難しく、何度か修正を加えてからの実釣スタートなった。

 

●100mあたり9分14秒●

 幸いにもアンカーロープとの角度が空いていたので、スタート時点ではアンカー潮とならず、一安心。仕掛のセッティングは周囲の水深と潮流速、それに合わせたポイント設定距離から、発泡ウキ7番を通す事とし、糸フケの出具合を計算しながらラインの張り、もしくは巻き戻しを行うパターンを思い描いていた。

 この日は、私一人の乗船だったので、いつも以上の8枚のオキアミを用意していて、充分に撒いて効果が出たであろうタイミングで投入を開始した。

 

■思わず歓喜の…■

 恐らく5投目以内だったと思うが、2枚潮っぽい感があったので、60mで30秒の停止を行った後に、それを開放して流していた。ここで次の段取りのために、ロッドから少し離れてしまったのだが、スキをつかれたのか、ここで急速逆転が始まって、アタリのアラームが鳴ってしまった。そして、それに気付いた船長からバトンならぬロッドを受け取りやり取りを開始した。

 液晶画面で確認すると68mでアタリが出ていた。ファーストランはトルクフルで重量感のある引きには違いなかったのだが、「どうにもならない無い感」はなく、4kg設定のドラグが滑るのをサミングで制御してやれば、相手の動きをコントロールする事は可能だった。そのため、後の結果を予想出来てはいなかった。

 しかし、大型特有の「底層から離れない感」は強かったので、「もしかすると…。」という気もありつつ、船下の攻防に移っていった。

●ファーストランを凌いだ頃●

 船下に来てからは突っ込む回数が増えて、巻いては戻されを繰り返して手こずらせてくれたが、無事に水深+ハリス分を切ることに成功した。そして距離が詰まった頃に覗き込み、魚影を確認するとそのサイズにビックリ!。予想よりも10cmは大きいし、オマケに枝バリの方を喰っていたから、ここから先は急にチキンなやり取りになっていった。

 そして、玉入れでの緊張する場面も乗り越えて、何とかフィニッシュへと導いた。船内に横たわった瞬間にメーターは軽く超えているとは理解していたものの、計測すると思った以上にサイズがあったので、思わず歓喜の声を漏らしていた。

 

●1m9cm!●

●現時点では歴代5位のサイズ●

 これで今年の経ヶ岬沖でのメーターオーバーは2本目で、生涯獲得数は11本目(1mジャストを含めたメータークラスは12本目)となった。

 

■コンスタントに続くも…■

 その後もエサの残り具合で発泡ウキのサイズを8番に換えたり、アタリの出具合から糸フケを感じ取れば張りの時間を増減するという簡単な操作だけでポツリポツリとアタリは出ていて、メジロを交えつつ91cmと70cmのヒラマサをゲットする。

 因みに、この日のようにサイズが揃わずにポツポツとアタリが出るのは活性が低い際に起こる現象だ。ヒラマサはサイズの近い者同士である程度の群れになって泳いでいるので、反応する数が少なく、たまたま目の前に落ちてきたエサに反応しているヤツだけが喰うだけで群れが立ち去り、次の群れと入れ替わるからだとボクは想像している。

 

●91cm●

 

■やがて…■

 時間が経過すると風向きの変化と緩い潮流が災いして、やがてアンカー潮になっていった。この潮になってからは、恐らく青物であろう魚をロープに絡めて3本ロストした上に、擦れたラインを大量にカットせざるを得ず、時間的にもロスが大きかった。それでも少し角度が開いた瞬間があったり、ロープをウマくかわしてブリ&メジロと85cmのヒラマサを追加していった。そして夕暮れが迫り、それまでアタらなかったイサギが喰い出したのを合図に納竿時間がやって来た。

 

●109cm~70cm4本と、キープした他魚●

 

 春期の釣行もあと1~2回となった。この先も一昨年の119cmを超えるビッグ・ワンを狙ってゆくが、果たしてボクの期待に応えてくれるのだろうか?。ラストスパートで「駆け込みゲット!」と、行きたいものだ。

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'23 春の経ヶ岬 ~8回目+9回目

2023-05-20 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 懲りずに白石グリ通いを続けているが、8回目は航行中に「超ブッ飛び潮が差している。」との情報が入っていた。それでも冠島周辺で小マサやイサギ、マダイを掛けてもしょうがないし、中浜沖にしてもメーターを超える可能性はかなり低いので、船長と釣友との3人で白石グリを攻める決断をした。

 現着すると、予想を遥かに超える流速だった。経験上、ヒラマサを掛けた事のある最速の潮流は、玄達瀬の浅場での100mあたり2分30秒だが、これ以上となると攻略出来た事は一度もなかった。しかし、志を高く持ち、緩んだ一瞬に出てくるかもしれない、大マサに期待して投入を開始した。前日までの大雨の影響で水潮気味になっているのか、海が薄緑色になっていたのも気になってはいたが…。

●100mあたり2分12秒!●

 思いが通じたのか、序盤からアタリは出ていた。それらは全てブリからのモノだったが「魚が喰う潮である」と受け止めて狙い続けていた。しかし途中からは原因不明のライントラブルに見舞われて高切れが連発し、何とかそこから復活というパターンを繰り返し、効率は落ちていったが、それでもアタリ自体は頻繁に捉えてはいた。だが、応えてくれるヒラマサは無く、掛けても掛けてもブリばかりだった。

●正体はバレているけど…●

 結局、潮流は緩む事なく飛び続け、答えてくれるヒラマサが居ないままに納竿時間を迎えてしまった。

 

 そして9回目は、初めは100mあたり7分半。そこから最速で100mあたり5分に加速して理想の速さになってはいたが、残念にも周囲にはマダイが湧いてしまった。それを避けてヒラマサの出る位置を何とか突き止めようと思い、仕掛を浮かせて沖側に入れると83cm級を含む大きめのマダイが掛かり、手前の深い位置に入れると中型以下のマダイが掛かるというのが基本パターンだった。それに以前よりもひと回り細く小さくなってしまったブリが時折割って入るという展開に終始し、この日もヒラマサは出ずじまいに終わった。

●途中経過だけど、ヒラマサの追加はなし●

 今年は釣れ出しが早かったものの、傾向としては「ポツン・ポツン」とした釣れ具合がずっと続いていたのが、ゴールデン・ウィークを境に下降気味になっていた。それがシーズン最終局面を迎えるにあたって少しずつ回復しているように思える。春期の釣行も残り2回になったが、終了までに「何とかイイのを一本!」をと、諦めずに攻め続けてゆくつもりだ。

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'23 春の経ヶ岬 ~6回目+7回目

2023-05-13 12:30:00 | 船釣り・釣行記

■強風の中■

 ゴールデン・ウィークからは、個人的な「春ヒラマサ強化期間」も折り返し点を迎えている。

 いつものように日本海41さんに乗り込んで経ヶ岬沖へと向かった。とは言え、当日は南からの強風が吹き続けるので、その風に強い中浜沖での竿出しが条件だった。

 中浜沖と言えば、いつもの白石グリと比較すると、どうしてもヒラマサの型が落ちてしまう。特にメーターオーバーは期待薄となるのだが、「与えられた条件の中で最善を尽くすのみ」と、自分に言い聞かせて現地へと向かった。

 到着すると、そこには程よい速さで西からの潮流が差していた。

●100mあたり5分48秒●

 

 船長の想定距離が150mだった事と周囲の水深から、発泡ウキの7番を装着することを選択し、送り出しを30mとって投入した後は100mで10mの巻き戻し、次いで150mで10mの巻き戻しを行うパターンを組み、これを当初の基本とした。

 今回初参加のメンバーにもそれを伝えたが、開始数投目に86cmのヒラマサを掛けて、無事取り込みに成功した。

 そしてまたもやの65cmの小マサをゲットして大喜び、続いて、いつもの釣友も小マサをゲットした。

 対してボクは一投ごとに微調整を繰り返していたが、反応したのは50cmほどのハマチが一本のみという、悲惨な状況だった。

 

■沈黙の後■

 それでも「そのうち来るだろう。」と、高を括っていたいたが、ボクの楽観とは裏腹に開始時からのジアイは過ぎてしまった。同時にエサ盗りも出だしたので、発泡ウキで浮力を上げて行き、それは8番+7番までになったが、ヒラマサは無反応のままだった。

 この時点で、潮流はやや流速を上げていたが、ラインの出具合から判断すると、どうやら上潮と底潮にズレが生じていて、2枚潮になっているように思えた。この状態で浮力を上げても上滑りした先のエサ盗りに刺しエサを盗られるだけとなって、状況が改善しないのは何度も経験済みなので、もう一度7番を1個としてやり直しを図った。

 送り出しを40mとして100mと150mでそれぞれ10mの巻き戻しを行ったが、刺しエサが盗られてしまったので、送り出しを30mとして90mと140mでそれぞれ10mの巻き戻すパターンに変更した。

 そして、これが正解だったようで、148mで待望の急速逆転が始まった。

●待ちに待ったヒラマサとのやり取り●

 白石グリとは違って中浜沖は、水深が浅く、沈み根も多い事からやや強気のやり取りが必要になるが、それを心がけて大胆かつ慎重に引き寄せる。相手はこの地区に多い75cmクラスよりは大きそうではあったが、余裕の範囲内で危なげなくゲット。そこそこサイズの登場に胸を撫で下ろした瞬間だった。

 

●86cm●

 

■再びの沈黙■

 しばらく間はあったが、続いて65cmクラスをゲットした後は再びの沈黙時間がやってきた。

 探りを入れるため、再度浮力を上げたりもしたが、それに掛かったのは95cmほどのブリだった。打つ手も尽きてきた事と終盤に差し掛かった事もあって86cmを掛けたパターンに戻して粘ってみる事にした。

 発泡ウキは7番を1個として、送り出しを30mとって投入し、90mと140mでそれぞれ10mの巻き戻すパターンに変更した。これで刺しエサが盗られたため、送り出しだけを10mに変更してみると、160mで何かが走ったようだが、アワセが効かず、空バリを引いてしまった。そこで同じパターンで流して、140m以降はリールのメカニカルブレーキを絞ってみる事にした。すると178mでライン徐々にスピードアップするアタリをキャッチ。このタイプのアタリは食い渋り気味の大型に多いので、注意が必要だ。

 まずは、いつものようにリールのアクセルを全開にしてロッドに充分な重みが掛かったところで大アワセを入れてみた。するとファーストランが始まったが、最初の手順が幸いして既に相手の頭はこっちを向いていた。そこからは反転されるスキを作らないよう、ラインを手で引き抜いて電動リールに送り込み、徐々に距離を詰めていった。

●86cmとはチョット違う引き●

 そして船下のやり取りも無事にしのいでネットイン。相手は、ここ中浜では例外を除いて最大クラスのヒラマサだった。

●97cm!●

 続く最終段階での連発に期待をしたが、このヒラマサを最後に何もアタらなくなり、風が強まった事もあって、納竿の時間を迎えた。

 この日、ヒラマサは同船者全員が3本ずつゲットし、意気揚々と帰港した。欲しかったメーターオーバーは出なかったものの、最善を尽くして最大級の結果が出ただけに十分満足に値する釣行だった。

 

●当日の釣果(二人分)●

 

■続いて釣行するが…■

 続いて7回目。この日は別船で白石グリに向かう予定だったが、「急潮が差している。」との情報が入ったので、急潮でも攻略し易い、前回と同じ中浜に向かった。現地では前回釣行と速さ、方向、共に同様の潮が差していたのだが、なぜか小型のイサギが来るだけで埒が明かなかった。

●100mあたり5分38秒●

 そこで、冠島周辺に大移動を敢行。

●小島周辺●

 しかし、ここでアタるのも、サイズは大きくなったがイサギばかり。この魚は食う分には満足できても引き味は…。途中でリリースを開始したのだが、事態は一向に改善しなかった。

 夕暮れに横で60cmほどの小マサがポツンと出たものの、何も盛り上がらないままにこの日の釣りが終わった。

 

●数人で食う分あれば充分●

 たった3日で状況が激変するとは…。海の変化に振り回された一日だった。

 「いい日もあれば、悪い日もある。」でも、それが交互に来ているような…。次回の8回目に期待しよう。

 

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'23 春の経ヶ岬 ~5回目

2023-05-06 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 これで5回目。今年は東系の風が吹く日が多く、風向がなかなか安定しない。日本海側では対馬暖流の影響を受ける西からの潮が本命であるため、この風が吹くと当然アンカー潮気味になって、釣り辛くなる。逆に言うと、この風が順風になる日は東系の潮になるため、魚の喰いが落ちる。当日は北北東~北東の強風が吹く中、東~南東の潮が差しており、バッド・コンディションでのスタートだった。

●東から100mあたり約5分50秒の潮流●

 今回は内容が薄いので結果から言うと、最初の3時間はほぼアタリなし。アンカー位置を修正後、ようやく取ったアタリの正体は、

●毎度おなじみの…●

今年白石グリを訪れる釣り人にはお馴染みのブリ。

 後は、マダイが1枚混じっただけだった。

●この後ブリは1本追加したが…●

 途中からは舳先を叩く波と更に強まって吹き付ける強風の影響で、アンカーはズレるわ波しぶきは被るわで、散々な目にあってしまった。

 悲劇は釣果と気候コンディションだけではなかった。後半に差し掛かり、ブリとは違う位置=180mで「らしき魚」を掛けたのだが、電動リールの巻切れが起こって高切れでアウト。その後タックル・バッグから取り出した予備のシーボーグ600MJに至っては、ブリとのやり取りの最中に「ボンッ!」という大きな音と共に壊れてしまった。以降は手動ですら巻き取り不能になり、スプールフリーにもならない状態に陥って手釣りで取り込む羽目になった。そしてそのままThe Endとなった。

 「こんな日もあるさ…。」と、自分を言い聞かせつつ、トボトボと帰路についた。

 

 

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