中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

荒天の中

2019-04-27 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今回はあまり時間が無いので、ザッと書きました。


 かなり無理をしての平日釣行。当日の白石グリ周辺は南東方向からの強風が吹く予報だったが、何とか出港できた。お世話になったのは第三むつりょう丸さん。いつもの舞鶴とは違って宮津市の獅子(ちし)地区が母港の船だ。

 少し沖合いで時間をつぶした後、定刻の11時、白石グリでの釣りがスタートした。潮流は西からだったが問題のない速さだった。

●100mあたり、4分30秒ほど●


 しかし、底潮はあまり動いておらず、投錨前の魚探チェックでも魚の活性感は感じられなかった。そして案の定、「流せども流せども」「移動しても移動しても」エサが盗られるのみ、困った事にイサギ一匹すら掛からないたため、ヒラマサへのアプローチのヒントを得られない状況が続いた。
 そしてそれが午後4時まで続いた。

 心が折れそうな中、船長が最後の移動で浅場へと向かった。朝一番では思わしくなかったところからの僅かな変化を見つけての移動だったが…。

 潮況は、上潮が南東からの強風に押されて北西方向へ、底潮は西から東へとかなり緩く流れているようだった。それを左舷船首側の、ボクの釣り座から見ると、一旦左斜めに出た後、真正面やや右方向に向きを変えるという状態だった。特に強風の勢いが増していたので、普通に流すとどうしても船尾方向に道糸がとられてしまう状況だった。
 そこで思い出したのが、磯のグレ釣りでの経験だった。
 「速い本流に潜む尾長グレを強風時に狙う際、どういう攻めをしていたのか?」を思い出し、船釣り用にアレンジしてみた。

 まずは仕掛を強風に対抗させるため水中帆(浮力ゼロの水中ウキ)を通し、サルカンのすぐ上に2Bのオモリを打った。ただし、このセッティングであっても道糸をフリーで出すと、糸フケどんどん風下側に出て、海中の、マキエサの筋から離れてしまうため、竿を手持ちにして竿先を水面に近づける事でその影響を減らした。(あまりに強い場合は水中に入れることも)
 この日の場合、風と潮とのバランスを考え、竿先の位置を海面上50cmほどとした。この部分に出来た糸フケは風に押されて弧を描くが、リールの回転を右手の親指で止めておき、仕掛が潮に引かれてその弧が解消されたら親指を開放して元通りの弧を描く分だけ道糸を送り出していった。(磯のグレ釣りでは、この弧の大きさで仕掛の張りを調整する事もテクニックの一つ)

 この操作を繰り返しながら仕掛を流し込んでいたが、90mに到達した頃、弱々しいが、当日初めてのアタリで35cm級のイサギが掛かってきた。そしてこれがヒントとなって、次のアレンジへとつながった。そして次の流しではやや上の層を狙おうと、80mで30秒間送りを止めてから送り込んでみた。すると、90m付近で、それらしきアタリを捉える事に成功した。
 しかし、数m巻き上げた時点で、それまで伝わっていた重量感がフッと消えたしまった。チェックすると運の悪い事に枝ハリスが飛んでいた。

 「恐らくヒラマサだろう。」「枝バリにかかったという事は、仕掛がヨレて、真っ直ぐになっていなかったのか?」と自問自答し、80mまで送り込んだ後にリールで道糸を巻き上げ、70mまで戻す事でさらに糸フケを取った後に流し込んでみた。そしてこの対策が功を奏したのだ。

 高活性時の「ビューン!」ではなく、「ズルズルッ!」と徐々に加速していく感じだったが、93mで遂にアタリを捉え、大アワセをしてやり取りを開始する。途中で横走りがあったため、「もしかしてアイツらか?」と思ったが、船際で真下に突っ込む様はまさにホンモノ。

●横走りに少々焦る●


正真正銘のヒラマサだった。

●90cmほどのヒラマサ●


 狙った通りの展開に自己陶酔しかけたが、次のアタリはブリになってしまった。

●なんじゃ、オマエか!●


 「次の流しでは、ブリ避けの対策をしなくては。」と考えていたが、潮が緩んだのか、隣の釣り座では70数mで根がかりが発生していた。そのため流す要領は同じのまま、仕掛を引き戻す位置を手前の70mとし、そこから60mまで引き戻してみる事にした。
 すると…。

●曲がる竿●


●90cmほどのヒラマサ●


 

●またもや曲がる竿●


●またもや90cmほどのヒラマサ●


と、途中仕掛がカモメに絡まったり、隣の仕掛と絡まったりと、時間のロスはあったが、基本的に流すたびにアタリは連発した。

 そして船長から「最後の一流し」と、声が掛かったが、その流しでもアタリを捉えて当日最長寸ゲットに成功した。

●97cm●


 当初は絶望的な展開だったが、ラストは怒涛の2時間強だった。「近頃は浮いてこないヒラマサが多い。」と、この釣りをする人に話すことが多くなっているが、当日はまさしくその通りの状況であり、そこをウマく探れたのが勝因だった。
 釣行2回で早くも最悪だった昨年実績の、6本目のヒラマサに到達した。(チビマサはカウント外)こんな日がずっと続くとは思えないが、とりあえずは好スタートを切れた。後は「どれだけサイズを伸ばせるか」だが、今回の釣行で得た教訓は多く、それを今後に生かせば中盤以降が貧果だった昨年とは違った展開になると思う。船釣りメインに転向して時間が経つが、「磯のグレ釣りをやってて良かった。」と思ったのは今回が初めてではない。ボクの”頭の引き出し”には、まだ何かが入っているはず。それを引っ張り出しつつ、今後も攻めてゆくつもりだ。
 
 
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荒天…

2019-04-20 12:30:00 | その他
 「荒天」今年に入って何度この言葉を聞いたか…。よってネタなし。
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ようやく春シーズンのスタート

2019-04-13 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■やっとの出船■

 悶々とした日々を過ごしていたが、しつこい戻り寒波の到来の間を突いて、久方ぶりの出船となった。お世話になったのは西舞鶴(和田)が母港の大海丸さん。基本的に「大物一発勝負!」で「経ヶ岬沖をメインに攻める」という船長なので、それはボクの波長にも合うため、「要らぬ考え」が起こらず、釣りに専念できるのがありがたい船の一つだ。

 予定通り出港し、航海の途中ではイルカに並走されて心配になったが、経ヶ岬沖までは付いてこず、一安心。日々の解禁時間である午前11時に、無事に投錨され、この日の釣りがスタートした。

●見た目はともかく、釣りには最悪のイルカ●


■やや緩んだ急潮の中■

 聞くところによると、前日はブッ飛び潮で手こずったという事だったが、当日はそれがやや緩んで、釣りが充分に成り立つ条件だった。

●100mあたり3分ほど●

 期待をこめての第一投。サルカン(BB入スイベル0号)を装着しただけの状態でスタートしたが、すぐにサシエサが盗られるようになった。こんな時、ボクの場合、周囲で竿を出す釣り人それぞれのセッティングを見渡して次の攻めを決める。
 この日、ボク以外は3本バリ仕掛を装着していた。つまりは2本バリを使うボクよりは「沈む」という事だ。「逆の、上層への攻めはだれもやりそうにない。」と、判断できたので、この日の最初の攻めは発泡ウキの装着量を加減し、仕掛をより浮かせてエサ盗りをかわす方法を選択した。
 しかし、これでも簡単にサシエサが盗られ、送り出しの量や流す距離を変えても結果は変わらなかった。

 そうこうしている内に船首方向で「イサギが掛かった 。」との声が上がった。聞けば60m台でアタリが出たという。
 「なんや、魚は手前におったんか…。」と、慌ててセッティング変更に取り掛かる。
 まずは発泡ウキを取り外し、サルカンの上にガン玉Bを追加し、送り出し量を25mとしてみた。これで100m流してみたが、サシエサが残ってしまった。そうこうしている内にメジロのお兄さんクラスがダブルゲットされる。
 「このジアイに何がしかのアタリをとらねば後が続かない。」と、流しのパターンを組み立て直す事にした。
 そして、「仕掛を早めの段階で手前の、深めの層に入れて、その後はそれ以上深く入らないよう、かつ浮き上がらないようにするには?」と、自問自答し、「ガン玉のサイズを2Bとし、送り出しの量は35m」、「50mまで出た時点で20秒間道糸の出を止め、そこから先はスプールの回転を糸フケが出ないように抑制して流す。」というパターンを導き出した。
 「これならイサギやメジロの少し上を通ってくれるかも?。」と思いつつ、流していたが、「ポイントを通り過ぎてしまったかも?。」と、思い始めた矢先の79mで急速逆転が始まった。アワセを入れてやり取りを開始するが、この時期特有の「大疾走しないが重量感のある引き」でロッドを絞り込んでくれた。

●適水温期ほどのパワーは無いけど慎重に●

 底から離す際に多少の抵抗があったものの、春ヒラマサらしく危なげない展開で、無事玉網に収まったのは良型ヒラマサだった。

●95cm●

 その後も「続いての魚」を狙っていったが、他の釣り人が105cm、しばらく空いてもう一人が90cmのヒラマサを釣った時点でジアイが終了し、その後は「鳴かず飛ばず」となった。そして更にはエサ盗りさえもほとんど消えてしまう状態に陥ってしまった。


■目先を変えて■

 サシエサがなかなか盗られない中、オモリを増やし、一時はカゴまで装着してタナ探りを繰り返していたが、「これは?。」という、ヒントさえ得られなかった。
 そうこうしている内に周囲でポツンとブリ族がアタリ出した。それと同時にサシエサが盗られ始めたので、「魚が動き出した。」と判断し、最初にアタリをとったセッティング&流しパターンに戻してみる事にした。
 リセット後の流しではエサが盗られなかったのが、120mラインで流速が速まる事が解ったので、その部分を攻めてみることにした。オモリを4Bに変更した後、送り出しを45mにしてみると、アタリが無いままにイサギが掛かってきた。
 そこでもう少し仕掛を浮かせると同時にアタリを鮮明に出してやろうと、同じ送り出し量のままに、「50mまで出た時点で20秒間一旦停止、そこからフリーで流した後、100mで再び20秒間の停止」、「そこから先は糸フケが出ないよう、リールのメカニカル・ブレーキを絞る」のパターンを組み、さらにはテンションを掛けてもタナずれし難いよう、サルカン上に水中帆(浮力の無い水中ウキ)を装着した。そして、そのパターンが見事にハマって130mで急速逆転が始まった。

 当初の引きの弱さに「別魚か?」と思ったが、途中からは青物らしい引き味に変わり、一安心。後はヒラマサなのかどうかだが、船下で真下に突っ込む様子から「ほぼそれであろう。」と思い、慎重にやり取りを行う。
 
●だが、そんなに引かない…●

 船長の「魚が横になっている」という言葉に一安心。無事にゲットできたのは、そこそこサイズのヒラマサだった。

●90cm弱●

 その後はまたまた沈黙が続いたが、200mラインで潮流が変化するのを感じたので、試しに180mでの20秒間停止を加えると、またもやイサギが掛かってきた。そしてその流し以降、そこを集中攻撃していると、アタリを連発させる事に成功した。それは終了時間までの間で続いたが、夕方という時間帯のせいか、大きなラインの走りはブリばかりだった。

●最後は95cmのブリ●



■滑り出しは順調■

 ボク自身としては、初回釣行で釣果を得た事により一安心できた。この日前後の全体の釣果を見渡しても本格化する寸前のタイミングで、大型がポツポツの状況だが、これから先、「80cm前後のレギュラーサイズがどれだけ入ってくるか?」が気になっている。というのも昨年度も同様の滑り出しだったが、若狭湾周辺での釣果のベースとなるレギュラーサイズが不足したため、「ハイリスク・ハイリターン」の状況が続き、特に玄達瀬の釣りでは、個人的にリスクばかりを背負ってしまったからだ。これから先、しばらくの間は白石グリでの竿出しが続くが、今シーズンはそうならないように祈るばかりだ。
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更新できず…

2019-04-06 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 ずっと更新できなかったのは、釣行計画を立てた日が全て荒天で出船不能だったためだ。丸3ヶ月で竿を出せたのは2回のみ。4月に入って以降も戻り寒波が…。
 とにかく経ヶ岬沖の白石グリではヒラマサの回遊が始まっているので、かなり焦れているのだが、各船の釣果欄を見る限り「出れば大きいが、数が出ない」という傾向のようだ。昨春もそんな傾向があったが、このパターンだと「All or Nothing」の釣りが続いてしまうように思えてならない。後は昨年の初秋に各地で沸いたチビマサがどれだけ居着きの良型サイズになっているかだが…。
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