中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’21 玄達瀬釣行 ~3回目

2021-07-31 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 これで今期3回目。玄達瀬のこれまでの経過は、初期には大型が出ていたものの、ヒラマサの釣果は急減速し、良くて一船で2~3本という釣果になっている。特に今回の釣行日までの5日間はヒドく、潮がほとんど動かない、もしくは上層だけ動く強烈な二枚潮の影響によって各船長もお手上げの状態だった…。


■予想通りの二枚潮■

 当日もキビシイ状況が予想される中、一時間の航海を終えて現着。そこには見せかけ上では最適な潮流が差していた。

●100またり5分チョイ???●

 「見せかけ」と言うには理由がある。実は、この速さは上潮だけのモノで、底潮がほとんど止まっていたからだ。恐らく速い上潮はヒラマサが嫌う性質(成分?)になっているらしく、この潮が差すがために、例年ならエサを追って浮上するハズの個体が極端に減る原因になっているようだ。
 それを知らずに「いつもの釣り」をしていると、「ほとんどアタリが出ない」であったり、「知らぬ間に喰っていた」、「メジロ(ワラサ)ばかりになった」等々、貧果に繋がるので、普通に流すとエサがほとんど盗られない事を確認した後は、アノ手コノ手での攻めを開始した。
 まずは重いオモリを背負わせて先に沈めて底層を探る方法を採ったが、これには反応がないので、ナイロンカゴを装着するも結果が出なかった。続いて懐かしのウキ流しを試み、止め気味に流してみるが、これもダメ。結局ここではウマズラハゲが数枚と、ロクでもない結果となった。

 あまりにヒドイ状態に、船長は移動を決意。途中何か所か試し釣りを試みた末、大移動し、奇跡的に完全フカセ釣りが成立するポイントを見つけ出す事に成功した。


■千載一遇の…■

 移動先では一旦舷側に対してラインが90度で出た後、船首方向45度にカーブする理想には遠い潮流だったが、まずはこの日初めてフカセ釣りが成立する事に喜びを感じていた。ここでも数等の間でこのシーズンでは普通に行う完全フカセ釣りを展開したが、どうも様子がおかしい。そこから感じ取るに、なんとなく季節が逆戻りして春の、白石グリでの釣りが合うように思い始めた。
 そこでいつもの、発砲ウキの釣りから、水中帆の釣りに変更し、緩い底潮に合わせてじっくりと流すように変更した。

●グレ釣り用のクッション水中(キザクラ製)●

 まずは送り出しを20mとして流し始め、足下の水深の、1.5倍=90m迄ラインが出たら1分間の一旦停止。そこからはリールのメカニカルブレーキを絞ってラインが弛まないようにして流してみた後、更に糸フケを取るため、120mで10mの巻き戻しをいれてみると、120mに再び差し掛かった付近で65cm級のマダイがアタッてきた。
 「玄達瀬ではマダイのタナにヒラマサがツッ込む」というパターンもあるので、その次以降もそれを信じて流し続けていると、今度は巻き戻す前の110m辺りで徐々にリール・スプールの逆転スピードが上がっていった。
 「これがヒラマサのアタリなら、春先の出方と似ている」と思いつつ、アワセを入れてみたが、次の瞬間にこれまでと違う、とは言え大きさ的にはそこそこサイズが出すパワーでロッドが絞り込まれていった。しかしながら数m巻き取ったところで生命感が伝わらなくなってしまった。
 仕掛けを回収すると根ズレでハリスが飛んでいたが、バラしはしたものの、「やはり、ヒラマサは底付近のタナでウロウロしている…。」との予想が当たり、得るモノがあったので、「以降はさらに糸フケが出ない工夫をすれば、喰って来るだろう。」と、この時点では楽観視していたのだが…。

 やがて風向きが変わり、完全フカセ釣りでは最悪の「アンカー潮」に変わってしまった。それでも舳先に立って魚が来る方向に回ってやり取りを続けていたが、ヒラマサの気配は全く消えていた。

●「舳先で釣る」の図●


 悪条件が続き、モチベーションが徐々に下がる中、深く探ってマダイ、やや浮かせるとメジロがアタってくるだけになった。


■ウロつくヒラマサは無し■

 だが、玄達瀬ではそれまで全く気配が無くても、突然ヒラマサのスイッチが入る事があるので、ほんの少しの期待を持ちつつマダイを釣っていったが、喰わせる距離が変わってそこに仕掛をウマく合わせても、マダイの数だけが増える空しい時間が続き、結局今年二回目のヒラマサボーズが確定した。

●完全ヒラマサ・ボーズ!●



 今年の玄達瀬では異常事態が続いていて、従来の発砲ウキでタナを浮かせるだけの釣法では対処できない。気象庁の潮流図で確認すると、例年だとこの時期、対馬暖流の本流が若狭湾をかすめて越前岬あたりに差して能登半島方面に流れてゆくのだが、今年は経ヶ岬にブチ当たった後にはじけて北に向かい、玄達瀬辺りでは本流に引かれる潮がグルグルと回っているだけの日が多くなっている。この影響で潮流が安定せず、また、日々方向が変わる事で打ち消しあって潮が止まったり、上層のみが速まったりするのだと思う。
 いずれにせよ今年は、良くて4~5本、普通で1~2本という釣果が続くように思う。ここまでの傾向から、上段で記したように攻略のキーワードは「今年のヒラマサは、数が少なく浮いてこない。」だとボクは思っているので、これからもそれに沿った戦略で攻めて行こうと思っている。残るチャンスは二回だが、どうなる事やら…。
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ネタ無し

2021-07-17 12:30:00 | その他
 クエ狙いで釣行するも、大雨による水潮でアタリ無し。ついでに狙うイカも大した釣果ではなく、よって今回は休刊です。
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’21 玄達瀬釣行 ~2回目

2021-07-10 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 これで二回目の玄達瀬チャレンジ。一回目の釣行は潮止まりでイマイチだったが、その後は回復して110~130cmクラスが連日出て「いよいよ本格化!」と思っていたのだが…。

 釣行当日は、理想的な潮が差していた。

●100mあたり5分10数秒●


 「これはイケル!」とばかりに投入開始。まず釣友が92cmのヒラマサをゲットした。続いてもう一人も85cmを、そして待ちわびていたボクにもアタリが出て…。喜んだのも束の間、65cm級のマダイでガックリ。その後もパラパラとアタリが出たが、潮流が急減速した。そしてまたもやの潮止まり…。

 船長はポイントにダイレクトにアプローチできる位置にアンカーを入れ直し、ほとんど動かない中、「オキアミシャワー」作戦を実践する。
 これでもアタリが出たが、右でヒラマサ、左でヒラマサと続いた後、ボクにもアタリが出たので「ようやく…。」と思ったが、正体は70cm級のマダイで当日二度目のガックリ。その後は忘れた頃にぽつんとアタリが出る程度になったが、ヒラマサは出ずじまいだった。

 午後2時を回ったころに潮流速が上がり始め、期待できる状況になったが、マダイ&メジロからのアタリばかりとなり、この時間帯では釣友二人が各1本80cm級を各1本ゲットしたものの、ボク一人が蚊帳の外になったままで終了。

●曲がるも外道ばかりなり●


 長い玄達瀬釣行人生の中で二度目のヒラマサボーズを食らってしまった。

●ボクのヒラマサはゼロ●


 今年の玄達瀬は、適度に動く日は全体の活性が上がって昨年同様の75cm級の数釣りが望めるようだ。逆に、ブッ飛びや遅いの潮の日はトータルで5~6本程度か、それ以下の釣果のようで、全体を俯瞰してみると絶好調とは言い難いように思う。但し、遅い潮故に深場のヒラマサに仕掛が届く事があって、結果的に一発当てる船もあるようだが、日ムラ、場所ムラも激しい。今後の展開は読み辛いが、今月半ばあたりから夏の潮が差して状況が一変するように思う。
 前回のクエと言い、今回のヒラマサボーズと言い、モヤモヤと鬱憤の溜る釣行が続いている。まだまだチャレンジは続くので、どうにか巨マサ・クラスをゲットしたいモノだが…。
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経ヶ岬のクエ釣り ~釣り人生最大の失態

2021-07-03 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 ヒラマサの完全フカセ釣りと平行してチャレンジを続けている、経ヶ岬のクエ釣り。ボクの、初夏のチャレンジも始まっているが、釣り人生最大の失態を犯してしまった。

●ボクのクエ・タックル●

 生きたスルメイカを装餌して待つ事2時間。それは突然やってきた。フワフワと穂先が揺れたと思った後に、相手はグイグイと竿を絞り込んでいった。「ここがアワセどころ。」とばかりに渾身の力を込めて竿をしゃくりあげたが、「あれれ?」、何故かNO感じになった。「早アワセで外れたか?」と、慌ててリールでラインを巻きこんだが、抵抗感があまり無く、巻き上げが軽い。だが次の瞬間、猛烈に締め込んできた。ここでは何度かリールは巻いたが結局根ズレでアウトだった。

 千載一遇のチャンスを逃し、失意のドン底に陥っていたが、以後もスルメイカを確保する度に交換し、「二度とは来ないであろうと思われる」チャンスに備えていた。
 そしてして約二時間後、大きなスルメイカをゲットしたのを機に、交換し、隣り合わせた釣り人と「大きなイカには大きなクエ。」なんて冗談を、悲しみのあまり顔を引きつらせながら交わしていた。
 大きなスルメイカの動きは活発で、穂先を震わせてその動きを伝えていたが、数分後その震えは激しくなった。
 「もしかして、逃げ回っているのか?」、「いやいやバラしたから二度目があるはずもない。」と心の中の葛藤を伴って穂先の動きを注視していると、突然「二度とは来ないハズのチャンス」がやってきたのだ。
 「今度は逃がすまい。」とロッドキーパーから竿を外し、アワセを入れたのだが、竿を保持した瞬間に60号のハリスが一瞬にして切られてしまった。切られた箇所はサルカンから15cmほどのところで、根ズレではない完全なブチ切れだった。

 これまでは、人がバラす度に「あーすればイイのに、こーすればイイのに。」なんてエラそうに思っていたが、自分がその立場になって、惨めな思いでいっぱいだった。帰港後船長に反省会?を開いてもらったが、ここで思わぬ指摘があった。ナ・ナ・何とバラシの原因はドラグの締め過ぎだったようだ。
 ボクはシマノのタリカ20Ⅱというモデルを使用していたが、このリールだとクエ狙いでは「ドラグが滑る」と言われていた。それを克服するためにラインの巻き込み量をわざと減らしたり、スプール軸に巻き付ける向きを「引けば締まる方向」にしたり、巻き始めにナイロンを入れたりと工夫していたが、それらは滑らない方向ばかりの頭デッカチな工夫だった。
 スタンディングスタイルを始める前にボクが経験し、蓄積したクエ釣りの知識は磯から狙う方法で得たモノだった。磯では「掛かれば一切ラインを出すな!」と言われていて、そのためにラインは磯ハンターやシーハンターと言った当時の新素材ラインの50~60号を使い、ハリスは根ズレ対策のワイヤーハリス。竿は前後のピトン(磯用竿受けの総称)やロープで固定し、PENN社の9/0(特大)サイズのスタードラグはハンマーでたたき入れたり、中には巻き上げ方向には一切ラインが出ないハンドルドラグに改造する猛者までが居る世界だった。
 そのため、船から狙う場合でも「チカラ対チカラ」「切られたらそれまで」「ヤルかヤラレルか」の世界だと思い込んでいた。しかし、船長から聞いた話は、「レバードラグのストライクポジションでのドラグ調整を確実に行って、ハリスの限界前で滑らせる事」と、「これ以上出せばヤラレる」と判断した際に初めてフルポジション側に入れて」対抗するという攻めだった。
 よく考えてみると、ヒラマサ狙いではボクもそれをスタードラグで実践しているのだが、上述の頭デッカチがそれを忘れさせていたのだ。チョッと甘いかも知れないが、要するに「相手がデカくなっただけ」と思えばイイだけ(?)の事だ。
 これからは心機一転し、もう少し進んだカタチでクエと対峙してゆくつもりだが、一生の内で大型クエが喰うチャンスに巡り合えるのは何度あるのだろうか?。それがそう簡単ではない事をボク自身が理解しているだけに「いつになるのやら、もう無いのやら…。」だ。

 いずれにせよ釣り人生で最大級の後悔の念に見舞われている、今日この頃なのである。
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