■ようやくの出船■
初めてのチャレンジで、すっかりその魅力に惹き込まれ、初秋から中秋の、メインの釣りに据えようと息巻いていた”タテ釣り”だが、再チャレンジしようにも予約を入れる度に荒天となって、合計3回も釣行が流れていた…。
そして、前回の釣行から、一月半も経ってようやく出航可能の日が巡ってきた。乗船したのは、全開お世話になったのと同じ海祐丸さんだ。
このまでの間、時間はたっぷりと言うか、腐るほどあったので、このブログでも紹介した仕掛作りにいそしみ、枝ハリスが6~10号までをタップリと溜め込んでいたから、今回の釣行では、そのテストが必要であるし、前回の反省点として、「活きエサとなる小魚(ベイト)を掛けた後は、『慌てず、弱らせず、』ゆっくりと底まで降ろす。」ということがあったので、それを現地で実践しなくてはならない。
だが、こういった手間をかけ、あれこれと頭で考えることは、ボクにとっては全く苦にはならない。逆にこういったことを楽しみとするから、これまで飽きずに釣りを続けられたのだと思う。更には、これが、新たな釣りへのチャレンジになる場合には「あ~でもない、こ~でもない。」と思う機会が更に増えるし、その戦略や仕掛がハマッた際にはアドレナリンが出まくることになるからタマラナイ。
当日の天候は、晴れの予報であったのだが、お世辞にもそうとは言えない中、今回もお世話になった海祐丸さんは、満船の8名を乗せて出港した。因みに出港前のクジ引きはいつものように、ビリッケツで、余った席=キャビン横ということであった。釣り座に関しては、アンカーを掛けるエサ釣りとは勝手が違うので全く見当が付かないから、何処でも良かったのだが、いつもの結果に苦笑いした瞬間だった。
上述した仕掛けの他にもう一点テストするモノがあった。前回は結果的に貸し竿になってしまったので、今回は竿を新調していたのだ。
持ち込んだのは、シマノのニューモデルである「ライトゲーム CI4 モデラート TYPE73 H255」という、竿だった。高感度かつ、しなやかな穂先と、ブリクラスの青物にも耐えるというバット部とを組み合わせた竿ということなので、この釣りには最適な設計になると思うが、果たして結果はどうなるのだろうか?(こういった新アイテムを試すのも釣りの楽しさの一つだ。)
■蚊帳の外■
実釣り開始にあたっては、中型以上の青物が回遊していることから、ほとんどの釣り人が8号の枝ハリスで組まれた仕掛を選択したようなので、ボクもそれに倣って自作の同号数の仕掛を装着した。
投入後、一番初めに小魚が掛かったのは、何とボクの仕掛のようだった。竿の感度も謳い文句通りで、前回に持ち込んだムーチングタイプでは判らなかった小アタリがすぐに判った。
小魚が着いたので、早速”ゆっくり”を心がけて底まで仕掛けを降ろす。後は本命のアタリを待つのみだ。
しかし、一流し目に本命のアタリがボクの竿を絞ることはなかった。そして二流し目以降、前後の釣り座では本命魚のアタリを捉え始めたが、ボクには、小魚は順調に掛かるものの、状況の変化はなかった。
周りでは開始1時間後くらいまではそれぞれに釣果を得ていたようだが、ボクには本命がゼロ。そしてその後は潮の動きが悪くなって、魚全体に活性が落ちていった。
と言うのにも根拠がある。当然ながら、小魚に活性があればプランクトンを追って活発に動くであろうし、本命魚に活性があれば、小魚は追い回されるので、密度が高まったり、上層に追い詰められることになるだろう。しかし、小魚が中~上層には浮上せずに、底から2m付近を薄く回遊していたからだ。
それにしても、こんな状況下であっても、周りではポツポツと本命魚を掛けていたので、釣果ゼロの状況が長く続くとは思ってもみなかった。ここまで「対小魚」に関して、自作の仕掛、新調の竿とも余裕で合格点が与えられたが、本命が来ない以上、それ以上のことが判らないのは、何とも辛い。
そんな中、海祐丸の船長さんは、少しでも活性の高い魚が居る場所を求めて移動を繰り返していた。
■ようやく…■
ここまで3時間強が経過し、ボクの心に焦りが出てきた。
「何処が悪いのだろうか?」と、思考は巡るが答えが出てこない。相変わらず小魚のみが順調に掛かる中、ようやくボクの竿が本命のアタリを竿が捉えた。
だが、様子は変だった。たて釣りに限らず、小魚を活きエサとした釣りでは一連の流れがあって、それを説明すると、
①「エサの小魚に本命魚が迫ると、魚食魚に食われまいとして逃げようとする。=穂先がその振動を拾ってブルブルと大きめに震える。」→②「本命魚が小魚を咥える。=前アタリで穂先部が絞り込まれる。」→③「完全に小魚を飲み込んだ本命魚が走る=本アタリで竿が胴から絞り込まれる。」
大体においてこんな感じだが、場合によっては②が無くていきなり③となることもある。
しかし、この日最初のアタリは、変なアタリだった。②まで行った後に、食い込まずに穂先が元に戻ってしまうのだ。
そんな前アタリ状態が2,3度繰り返されるだけで、一向に走らないことに業を煮やして、穂先が押さえ込まれるピークで半ば無理矢理にアワせてみると、これにようやく本命魚が掛かった。どうやら低活性の影響で、食った後に移動しない=居食いをしていたようだ。
強烈と言える引きではないが、青物のソレと判断できた。しかし楽しむ時間は少なかった。途中で隣の人の仕掛けに絡んでしまい、哀れにも、マトモな抵抗ができずに上がってきたのだ。そして難なく取り込んだのはハマチの55cmクラスだった。
何とも釣った気がしない展開にガッカリしながらも、ようやく得た本命魚の一つに胸をなで下ろす。
■大本命■
ハマチの後は、またもや”個人的な”沈黙が続いたので、焦る一方だった。
そんなボクの釣り座の前方に、好調に、しかも、大本命であるヒラメを数匹手にしていた釣り人が居たので、ポイント移動の際に思い切って訪ねてみることにした。すると、小魚を掛けた後にゆっくりと仕掛けを降ろして着底させるというところまでは同じだったが、そこから先が違うことに気付かされた。
これまでのボクのイメージでは、昔やった船からのメバル釣りで覚えた方法、すなわちオモリが着底したら、少し底を切り、再びオモリが底に触れると少し切り、逆に「切りすぎたかな?」と思えば少し糸を出すことで、海底の隆起に合わせて「底をなめるような」意識で、流していた。しかし、聞くところによると、オモリが着底したままで、ほとんど底べったりの”ズル引き状態”だそうなのだ。
そこで、次の流しからそのスタイルで攻めてみることにした。
何度目かの流しの後に、ようやく前アタリが出るが、ハマチの際と同じで本アタリが全く出ない。そこで同様に無理矢理合わせてみると、これに本命魚が乗っていた。
これまた何だか釈然としない展開になったが、早速やりとりに入る。だが、期待に反して、さしたる抵抗はないままに、相手はすんなりと浮上してしまった。確認すると小型のヒラメだったが、ようやくの大本命に胸のつかえが少しは下りる思いがした。
そして、要領を得た後の、次のヒラメは早かった。だが、これまたアタリが渋く、前回同様の展開になった。
■自作仕掛のメリット■
昼、2時頃以降は明らかに食いは落ち、本命はおろか、小魚を掛けることにも苦労する場面も増えたが、それでも周囲に比較して同等もしくはそれ以上に、ボクの仕掛には小魚は掛かり続けていた。
これで自作の仕掛が、上述したように”対小魚”面では市販仕掛と変わらぬ威力を発揮することが判ったが、本命、それも大型が掛からない以上は、強度面での評価ができない。だがその一方で、もう一つのメリットも確認できた。
夕方になってこの日最後のポイントへ移動した時のことだ。さすがに夕マヅメだけあって、小魚の活性がやや上がり始めたが、それと共にやって来たのが、サゴシ(中~小型のサワラ)の群れだった。
ご存じこの魚は歯が鋭く、ウマく口の周囲に針が掛かってくれないと、結構な太さのハリであっても切られることが多いのだが、この群れが回った時間帯は、ボクを含めた周囲では枝ハリスが無くなる場面を多く見かけた。そうなると、周囲では我慢してハリ数の減った仕掛をそのまま使用するか、全交換していたようであったが、ボクの場合は、あらかじめ後端をチチワにしてハリを結んでおいた、交換用の枝ハリスを持ち込んでいたので、現場で簡単に交換して、すぐに復旧させることができたのだ。
■夕マヅメ■
馴れぬこととは言え、この日一日にわたってモタつく間に、早、夕暮れが迫り、残すところ、数回の流しになった。
やや焦りながらも、無事に小魚を掛け、ゆっくりと底まで仕掛を降ろした後は、オモリをズル引きする。そういった、この日の鉄則パターンに待望の前アタリが出た。
この前アタリに合わせて穂先を送り込んでみたが、これまた一向に走らない。こんなことが2度続いたので、3度目は相手の動きに合わせて穂先を送り込んだ後に思い切ってアワセを入れてみた。
このアワセに、本命魚がウマく乗ってくれた。引きからしてヒラメと予想できたが、竿が引き込まれてからのアワセではなかったので、スッポ抜けを心配して、やり取りは慎重になる。
やがてぽっかりと浮上してきたのは、そこそこサイズのヒラメだった。
ようやく食べ応えのあるサイズがゲットできて、胸をなで下ろしたが、非情にも次の流しがラストとなる。だが、その流しでは隣とオマツリする結果となり、それを解いている内に、終了時間を迎えた。
■次回に期待■
恐らくこの日、一日を通じて潮の動きが悪かったのだと思うが、本命魚たちのアタリは渋いままであったし、仕掛の操作が間違っていた時間帯もあったので、ボク的にはポツリポツリの釣果で終わってしまった。しかし、他の釣り座では、ブリサイズに近いメジロやヒラマサ等も少数出ていたので、次回は是非それらを掛けて、仕掛の強度面でのメリットを確認してみたいものだ。因みに、この日の仕掛消費は7本だった。
初めてのチャレンジで、すっかりその魅力に惹き込まれ、初秋から中秋の、メインの釣りに据えようと息巻いていた”タテ釣り”だが、再チャレンジしようにも予約を入れる度に荒天となって、合計3回も釣行が流れていた…。
そして、前回の釣行から、一月半も経ってようやく出航可能の日が巡ってきた。乗船したのは、全開お世話になったのと同じ海祐丸さんだ。
このまでの間、時間はたっぷりと言うか、腐るほどあったので、このブログでも紹介した仕掛作りにいそしみ、枝ハリスが6~10号までをタップリと溜め込んでいたから、今回の釣行では、そのテストが必要であるし、前回の反省点として、「活きエサとなる小魚(ベイト)を掛けた後は、『慌てず、弱らせず、』ゆっくりと底まで降ろす。」ということがあったので、それを現地で実践しなくてはならない。
だが、こういった手間をかけ、あれこれと頭で考えることは、ボクにとっては全く苦にはならない。逆にこういったことを楽しみとするから、これまで飽きずに釣りを続けられたのだと思う。更には、これが、新たな釣りへのチャレンジになる場合には「あ~でもない、こ~でもない。」と思う機会が更に増えるし、その戦略や仕掛がハマッた際にはアドレナリンが出まくることになるからタマラナイ。
当日の天候は、晴れの予報であったのだが、お世辞にもそうとは言えない中、今回もお世話になった海祐丸さんは、満船の8名を乗せて出港した。因みに出港前のクジ引きはいつものように、ビリッケツで、余った席=キャビン横ということであった。釣り座に関しては、アンカーを掛けるエサ釣りとは勝手が違うので全く見当が付かないから、何処でも良かったのだが、いつもの結果に苦笑いした瞬間だった。
●8名の釣り座●
上述した仕掛けの他にもう一点テストするモノがあった。前回は結果的に貸し竿になってしまったので、今回は竿を新調していたのだ。
持ち込んだのは、シマノのニューモデルである「ライトゲーム CI4 モデラート TYPE73 H255」という、竿だった。高感度かつ、しなやかな穂先と、ブリクラスの青物にも耐えるというバット部とを組み合わせた竿ということなので、この釣りには最適な設計になると思うが、果たして結果はどうなるのだろうか?(こういった新アイテムを試すのも釣りの楽しさの一つだ。)
●ニュー・ロッドは期待に応えるのか?●
■蚊帳の外■
実釣り開始にあたっては、中型以上の青物が回遊していることから、ほとんどの釣り人が8号の枝ハリスで組まれた仕掛を選択したようなので、ボクもそれに倣って自作の同号数の仕掛を装着した。
投入後、一番初めに小魚が掛かったのは、何とボクの仕掛のようだった。竿の感度も謳い文句通りで、前回に持ち込んだムーチングタイプでは判らなかった小アタリがすぐに判った。
小魚が着いたので、早速”ゆっくり”を心がけて底まで仕掛けを降ろす。後は本命のアタリを待つのみだ。
しかし、一流し目に本命のアタリがボクの竿を絞ることはなかった。そして二流し目以降、前後の釣り座では本命魚のアタリを捉え始めたが、ボクには、小魚は順調に掛かるものの、状況の変化はなかった。
周りでは開始1時間後くらいまではそれぞれに釣果を得ていたようだが、ボクには本命がゼロ。そしてその後は潮の動きが悪くなって、魚全体に活性が落ちていった。
と言うのにも根拠がある。当然ながら、小魚に活性があればプランクトンを追って活発に動くであろうし、本命魚に活性があれば、小魚は追い回されるので、密度が高まったり、上層に追い詰められることになるだろう。しかし、小魚が中~上層には浮上せずに、底から2m付近を薄く回遊していたからだ。
それにしても、こんな状況下であっても、周りではポツポツと本命魚を掛けていたので、釣果ゼロの状況が長く続くとは思ってもみなかった。ここまで「対小魚」に関して、自作の仕掛、新調の竿とも余裕で合格点が与えられたが、本命が来ない以上、それ以上のことが判らないのは、何とも辛い。
そんな中、海祐丸の船長さんは、少しでも活性の高い魚が居る場所を求めて移動を繰り返していた。
●最新機器を駆使して魚群を探す●
■ようやく…■
ここまで3時間強が経過し、ボクの心に焦りが出てきた。
「何処が悪いのだろうか?」と、思考は巡るが答えが出てこない。相変わらず小魚のみが順調に掛かる中、ようやくボクの竿が本命のアタリを竿が捉えた。
だが、様子は変だった。たて釣りに限らず、小魚を活きエサとした釣りでは一連の流れがあって、それを説明すると、
①「エサの小魚に本命魚が迫ると、魚食魚に食われまいとして逃げようとする。=穂先がその振動を拾ってブルブルと大きめに震える。」→②「本命魚が小魚を咥える。=前アタリで穂先部が絞り込まれる。」→③「完全に小魚を飲み込んだ本命魚が走る=本アタリで竿が胴から絞り込まれる。」
大体においてこんな感じだが、場合によっては②が無くていきなり③となることもある。
しかし、この日最初のアタリは、変なアタリだった。②まで行った後に、食い込まずに穂先が元に戻ってしまうのだ。
そんな前アタリ状態が2,3度繰り返されるだけで、一向に走らないことに業を煮やして、穂先が押さえ込まれるピークで半ば無理矢理にアワせてみると、これにようやく本命魚が掛かった。どうやら低活性の影響で、食った後に移動しない=居食いをしていたようだ。
強烈と言える引きではないが、青物のソレと判断できた。しかし楽しむ時間は少なかった。途中で隣の人の仕掛けに絡んでしまい、哀れにも、マトモな抵抗ができずに上がってきたのだ。そして難なく取り込んだのはハマチの55cmクラスだった。
●3時間目の魚●
何とも釣った気がしない展開にガッカリしながらも、ようやく得た本命魚の一つに胸をなで下ろす。
■大本命■
ハマチの後は、またもや”個人的な”沈黙が続いたので、焦る一方だった。
そんなボクの釣り座の前方に、好調に、しかも、大本命であるヒラメを数匹手にしていた釣り人が居たので、ポイント移動の際に思い切って訪ねてみることにした。すると、小魚を掛けた後にゆっくりと仕掛けを降ろして着底させるというところまでは同じだったが、そこから先が違うことに気付かされた。
これまでのボクのイメージでは、昔やった船からのメバル釣りで覚えた方法、すなわちオモリが着底したら、少し底を切り、再びオモリが底に触れると少し切り、逆に「切りすぎたかな?」と思えば少し糸を出すことで、海底の隆起に合わせて「底をなめるような」意識で、流していた。しかし、聞くところによると、オモリが着底したままで、ほとんど底べったりの”ズル引き状態”だそうなのだ。
そこで、次の流しからそのスタイルで攻めてみることにした。
何度目かの流しの後に、ようやく前アタリが出るが、ハマチの際と同じで本アタリが全く出ない。そこで同様に無理矢理合わせてみると、これに本命魚が乗っていた。
これまた何だか釈然としない展開になったが、早速やりとりに入る。だが、期待に反して、さしたる抵抗はないままに、相手はすんなりと浮上してしまった。確認すると小型のヒラメだったが、ようやくの大本命に胸のつかえが少しは下りる思いがした。
●40cm弱のヒラメ●
そして、要領を得た後の、次のヒラメは早かった。だが、これまたアタリが渋く、前回同様の展開になった。
●今度は45cmほど●
■自作仕掛のメリット■
昼、2時頃以降は明らかに食いは落ち、本命はおろか、小魚を掛けることにも苦労する場面も増えたが、それでも周囲に比較して同等もしくはそれ以上に、ボクの仕掛には小魚は掛かり続けていた。
これで自作の仕掛が、上述したように”対小魚”面では市販仕掛と変わらぬ威力を発揮することが判ったが、本命、それも大型が掛からない以上は、強度面での評価ができない。だがその一方で、もう一つのメリットも確認できた。
夕方になってこの日最後のポイントへ移動した時のことだ。さすがに夕マヅメだけあって、小魚の活性がやや上がり始めたが、それと共にやって来たのが、サゴシ(中~小型のサワラ)の群れだった。
ご存じこの魚は歯が鋭く、ウマく口の周囲に針が掛かってくれないと、結構な太さのハリであっても切られることが多いのだが、この群れが回った時間帯は、ボクを含めた周囲では枝ハリスが無くなる場面を多く見かけた。そうなると、周囲では我慢してハリ数の減った仕掛をそのまま使用するか、全交換していたようであったが、ボクの場合は、あらかじめ後端をチチワにしてハリを結んでおいた、交換用の枝ハリスを持ち込んでいたので、現場で簡単に交換して、すぐに復旧させることができたのだ。
●50cm台のサゴシ(コイツが枝ハリスを切りまくる)●
■夕マヅメ■
馴れぬこととは言え、この日一日にわたってモタつく間に、早、夕暮れが迫り、残すところ、数回の流しになった。
やや焦りながらも、無事に小魚を掛け、ゆっくりと底まで仕掛を降ろした後は、オモリをズル引きする。そういった、この日の鉄則パターンに待望の前アタリが出た。
この前アタリに合わせて穂先を送り込んでみたが、これまた一向に走らない。こんなことが2度続いたので、3度目は相手の動きに合わせて穂先を送り込んだ後に思い切ってアワセを入れてみた。
このアワセに、本命魚がウマく乗ってくれた。引きからしてヒラメと予想できたが、竿が引き込まれてからのアワセではなかったので、スッポ抜けを心配して、やり取りは慎重になる。
●ヒラメの引きを味わう●
やがてぽっかりと浮上してきたのは、そこそこサイズのヒラメだった。
●55cmのヒラメ●
ようやく食べ応えのあるサイズがゲットできて、胸をなで下ろしたが、非情にも次の流しがラストとなる。だが、その流しでは隣とオマツリする結果となり、それを解いている内に、終了時間を迎えた。
■次回に期待■
恐らくこの日、一日を通じて潮の動きが悪かったのだと思うが、本命魚たちのアタリは渋いままであったし、仕掛の操作が間違っていた時間帯もあったので、ボク的にはポツリポツリの釣果で終わってしまった。しかし、他の釣り座では、ブリサイズに近いメジロやヒラマサ等も少数出ていたので、次回は是非それらを掛けて、仕掛の強度面でのメリットを確認してみたいものだ。因みに、この日の仕掛消費は7本だった。