中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'20 経ヶ岬沖のクエ釣り ~その2

2020-10-31 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 あまり時間がないので…

 完全フカセの合間にチャレンジし続けている、経ヶ岬沖のクエ釣り。昨年の1月に5kgという、最小クラスを釣って以降"音沙汰なし”のまま、苦しい釣行が続いていた。
 乗船したのは、舞鶴ではこの釣りのパイオニアである、第八十八大海丸さん。この日も熱心な釣り人達が集っていた。

●並ぶ剛竿●

 ここでの釣りでエサとなるのは、いつでも手に入る(とは言え、最近は品薄で高価だが…)冷凍スルメイカが基本だが、出来れば現地調達出来るイカ類であるところの、白イカやアオリイカの活きエサがあればアピール度が増すのは言うまでもない。
 だが、秋の終盤は白イカがほとんど釣れないので、生きエサはアオリイカがメインになる。
 とりあえずサシエサに冷凍スルメイカを刺してドボンと入れた後は、その隣でせっせとエギでアオリイカを狙った。
 アオリイカはアクションも重要だが、カラー選択も重要。当日は小魚を狙っているのが見えたので、アジカラー(ブラウン&ゴールド系)、3号サイズのエギを使用した。

●定番のアジカラー●

 これがこの日のお気に入りらしく、この色を使っていたボクだけがアオリイカを掛け続けられた。(トータル8ハイ)

●エサのアオリイカ●

 1パイ目のアオリイカは小さめだったが、それまでのスルメイカから刺し直して仕掛を投入。
 だが、次の2ハイ目は大きく「エサの大きさ=魚の大きさ」の目論見で、それに交換。外した小さい方は隣におすそ分けしたのだが、しばらく後、そのおすそ分けにクエが喰らいついた。サイズは5kgクラスだが、「うらやましい」の一言だった。

 対してボクのアオリイカは全く食われる気配がなかった。そして時間だけがどんどん過ぎてゆくが、「どうせ本命が釣れないなら、このアオリイカは持ち帰って食ってしまった方が…。」なんて弱気になっていた。

 やがて60号のオモリでも安定する程度だった潮が流速を増して、100号でも竿と道糸との角度が鈍角になるように変化していった。
 そんな中にあっても、相変わらずボクのアオリイカは喰われる気配もなく、何度かのチェックを経ても元気なままの様子から、「あまりに勢いがあるので、喰い辛いのか?。」と思い始めていた。そして泳ぐ範囲を狭めるためにハリスを短くする事を考え始めていた。
 隣に確認すると、先ほどのクエもハリスの途中に編み込みで捨て糸を入れて見かけ上の長さを詰めた仕掛で仕留めていたそうなので、「やはりそうか。」と、ここで仕掛の変更を決意した。
 だが、ただ短くするのではなく、一つ工夫を加えた、ハリスにイシダイ釣り用の小型パイプ天秤を通した「半遊動」タイプの仕掛に交換した。
 このタイプだとハリスがパイプを通り、上部のサルカンが天秤に当たるまでの間がフリーになるので、前アタリが出た際に伝わる感度が向上し、本アタリが出るまで相手に違和感なく竿先を送り込むめる。これが最近多いと言われている、喰い逃げや喰い渋り対策に繋がるとの読みだった。尚、捨て糸の長さは1mとし、ゴム管とカラマン棒で留めたハリスの長さは30cmとした。

●ハリスに小型テンビンを通した半遊動仕掛●

 変更した仕掛を投入後は、クエと同じ底物の、昔にやっていた磯のイシダイ釣りでの経験を生かし、速まった潮に乗せ、オモリの落ち具合で底の地形を探ってみる事にしたが、その結果、どうやら釣り座の前に大岩があるように思えた。そこで、その大岩の反対側に落とし込んでみようと、オモリをそれまでの100号から80号に交換してみる事にした。

 軽くした仕掛けを着底後に持ち上げて少しラインを送り出して潮に乗せてみると、目論見通りに反対側の岩肌を転がり落ちるコトコトという感触がロッドを持つ手に伝わった。
 「ウマく大岩の反対側に仕掛が入った。」と思った次の瞬間、コトコトが「ゴツンッ!」と、生命感のある手応えに変わる。そこですかさず、昔覚えたイシダイの南方宙釣りの要領で更に竿先を送り込んでやると、魚の走る感触が伝わった。
 走りが竿の胴に乗ったのを確認してからアワセを入れたが、これがバッチリと決まった。
 「そこからは更なる衝撃と共に、超弩級の締め込みが…」と書きたいところだが、現実は、そこそこの抵抗感を味わいながらも、57歳のオッサンのポンピングは止められる事無く、順調に距離が詰まっていった。
 そして難なくリーダーが手繰られて船長の持つギャフにてフィニッシュ。相手は食べ頃と言われる、九州では“コアラ(小アラ)ちゃん”とも呼ばれるサイズのクエだった。

●6.54kg●

 本命ゲットに喜んだが、前回は船長の掛けた28kgにギャフ入れし、その重みを知っているだけに、満足できたワケではない。
 その後も更なる大型を狙うべく努力は惜しまなかったが、気付けば掛かり続けていたアオリイカも消えて海から活性感の伝わらない状況になり、そのまま納竿時間を迎えた。

 半遊動仕掛に効果があったのかは「クエのみぞ知る」だから、定かではないが、少なくとも仕掛選択やアタリから取り込みまでの一連の動作といった、ボクが昔やっていた底物釣りの知識が大事な場面で生かされたのは確かであり、その面では「ダテに年を取っていないな。」と、自己満足の世界に浸れた事がキモチ良かった。
 誰もが知るところだが、秋の深まりと共に日本海側は荒れる日が増え、釣行機会が減るが、まだまだ釣り人の攻めに応えてくれる海である事は確だ。ボクも年内はまだ何度か攻めるつもりだ。
 「目指せ30kg!」と、目標は大きくしておこう。

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秋の白石グリ ~その2

2020-10-24 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■深まりゆく秋の中■

 京都府経ヶ岬沖では秋の深まりと共に魚の動きも激しくなり、釣種も入れ替わりつつある。ボクとしては今年釣り切った感の無いヒラマサ、中でもマトモにヒラマサと呼べるサイズ80cmオーバーが欲しくて、「何とか残り物を」と、かすかに期待を寄せていた。
 そんな中、今期2回目のチャンスが訪れた。今回も、この地区での釣行では信頼を寄せている、日本海41に乗船しての釣行だ。


■1投目から■

 11時に現着し、実釣スタート。潮流の速さはベストで、上下層の流速差もあまり感じられない状態だった。

 
●100mあたり5分強●

 撒きエサを入念に入れ、その効き始めと同時にアタリが出る。

●そこそこの引きだが…●

 正体は判ってはいるが、1投目からアタリが出るのは船長の判断と潮が良い証拠。

●50cm弱のマダイ●

 ここからどんどん攻めて行った。

■攻め続けるも…■

 当初のセッティングは、船長のポイント設定距離が150m、それに潮流の流速を加味して「BB入りサルカン0号+水中帆のみ、送り出しが20m、100m出た時点で30秒の止めを加えた後はフリーで流す」というモノだった。
 しかし「前回はマダイのタナを攻め続けて、そればかりになった」という教訓から、周囲でイサギが釣れ始めたのを機に、そのタナに合わせてみる事にした。
 イサギは200mラインから先で喰ってくるようなので、100mの停止の後、150m、200mで10mずつ巻き戻してみると220mラインでアタリが出たが、イサギは喰うものの、ヒラマサのアタリは出なかった。
 以後、数投ごとにマダイとイサギのタナを交互に攻めていたが、ヒラマサや、かすかに期待していたメダイからはアタリすらもらえず、ペンペンシイラ(小型のシイラ)の邪魔が入りながら時間だけが過ぎて行った。


■ようやく…■

 時が経ち、邪魔に邪魔を繰り返していたペンペンシイラも消えて、海からは活性感が伝わらない状況に陥った。そして時間が更に経過し16時前になった頃、またもやペンペンシイラが回遊し始めた。
 経験上、シイラは潮況に敏感で良い潮が流れていないと船の近くに寄ってこない。再来襲したのはジャマではあるが良い傾向であるし、実際に当初より速くなり過ぎていた下層流がやや緩んだように思えた。
 とりあえずは沖側の上層を攻める事とし、発砲ウキを通し、浮力を上げてゆく方向にセッティングを振った。狙うはイサギの釣れていたカケ上りを超えた先だ。
 シイラをかわすため、多目に撒きエサ入れてヤツらがそれに気を取られている隙に、遅らせて仕掛けを投入。後からチョロチョロと撒きエサを追加して流してみる事にした。
 1投目は発砲ウキ8番を一つのみのセッティングだったが、250mで回収するとサシエサが盗られていた。次いで「もっと極端に上げてみよう。」と、発砲ウキの7番を追加して8+7にしてみる。
 すると横で見ていた船長から「そんな事をしたら、シイラに喰われるで。」との声が掛かるが、案の定、その流しではすぐ近くでペンペンシイラが掛かってしまった。
 周りでも、ペンペンシイラの応酬が始まっていたので、直ぐに全ての発砲ウキを外して水中帆に換装し、マダイのタナ近辺=手前の深みに合わせるパターンに切り替えた。送り出しは20mとし、100m出た時点で20秒の止め時間を与えてみる事にした。
 そこからフリーでの流しを再開させ、リールのカウンターが120mを指した頃に「ブィーンッ!」と待望の急速逆転が始まった。


■待ちに待った…■

 アワセると、「ズドンっ!」ときたが、巻き上げ当初は重いだけの感触だったので、「マダイの大型か?」と思わなくもなかった。

●この時点では「大型マダイか?」と、余裕の自撮り●

 しかし、途中で重々しい引きに変化した事から、予想は「前日から釣れ始めたメダイか?」に変わった。

●途中ではメダイと思い込む●

 慎重には取り扱ったが、危なげない展開で船下まで誘導する。だがここで、執拗に締め込み始めた。真下方向に、しかも走る距離が長い事からヒラマサと確信。カウンターを確認すると足下の水深分の距離を切っている事から、出し入れを繰り返し弱らせつつ、更に距離を詰めて行った。
 そして、無事にネットイン。正体は今期なかなか出会えなかったサイズのヒラマサだった。

●92cm●

 喰っていたのは枝バリ、しかもヒラマサにしては珍しくハリを飲み込んでいたから「アブナイ・アブナイ。」後からの感想だが、ヒヤヒヤものだった。

 納得サイズのヒラマサをゲットした後も続く1本、あわよくば「美味しいメダイが来てくれないか」と思っていたが、叶えてくれる相手はおらず、55cmほどのマダイを加えた後は、下層の流速が再び勢いを増すと「なーんにも反応がない状況」になり、そのまま納竿時間を迎えた。


■今秋の傾向■

 当日は短い時合に乗れて運よく居着きヒラマサからの、単発のアタリを拾えたが、もう少し展開を楽にさせてくれる中マサクラスも居残っているから、まだまだヒラマサ釣果は望める。それに加えて大型メダイもハシリが釣れ始めている事から、完全フカセ釣りは、これから更に本格化するので、期待は膨らむ。
 半面、数年前から始まって爆釣していた秋の落とし込み釣りは、昨年に引き続いてベイトとなるイワシ系の回遊がほとんどないため、望み薄となっているのは気になるところだが…。
 とにかく、年内の釣行機会は数回残っているので、さらなる高みを目指して頑張ってゆくつもりだ。
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秋の鷹巣沖 ~その2

2020-10-17 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今回も時間なし。

 迷走台風が逸れて、まさかまさかで釣行可能になった。しかし、経験上「変な気圧配置の際は潮も変になる。」というのがあって、上潮は緩めながら流れているものの、底潮はほとんど動かず、実質「ドボン潮」となって、船の真下から仕掛けが上がってくる状態だった。

●50mあたり約5分だが…●

 魚は正直で喰いが悪く、勿論、潮に敏感なヒラマサが反応してくれる事は無かった。

 アタリは出るがハリ外れが起こるので、道糸の「止めと張り」を駆使して何とか魚を掛けて行ったが、そこそこサイズのマダイで精一杯だった。

●ようやく掛けても●

●これで精一杯(62cm)●

 なんとも消化不良のままで納竿時間を迎えたが、「喰ってくれただけマシ」だったのかもしれない。

 とは言うものの、前日には80cmクラスのヒラマサが2本出ていたので、言い訳っぽいが「潮さえ動けば…」である事は確かなので、まだまだ期待が持てる鷹巣沖だった。
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秋の白石グリ ~開幕

2020-10-10 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今回も簡単に。

 春以来の白石グリ(京都府経ヶ岬沖)への釣行。この海域では絶大な信頼を寄せる船長の一人が操船する、日本海41に乗って現地に向かった。

 潮流は速くはないものの、ある程度は動いていた。

●100mあたり8分強●

 開始後数投で答えが出て45cm級のマダイをゲット。続いてもマダイだったので、「そのまま釣り続けてヒラマサが寄るのを待つ」か、「それを避けてやや上層を狙う」かの選択に迫られたが、避ける方を選択。最初の送り込み量を減らしたり、仕掛けの送りを止める時間や回数を増やしたりしたが、一時は船中でダブル掛けやダブルヒットとなる始末で、どうやってもマダイが連発した。

●絞めるのが忙しいほどの連発●

 アタリを出す予想定ポイントを沖側にずらそうと、120mまでラインが出た後40秒の停止、その後はリールのメカニカルブレーキを絞って流してみると、200m超でそれまでよりも大きく走るアタリを捉える事に成功した。
 最初の走りは、そこそこだったので、少し期待はしたが、直ぐに失速。

●この時点で正体は判ってはいるが…●


 その時点で気づいてはいたが、正体は中途半端な大きさのほどのマダイでガックリだった。

●75cmほど●

 ラストの段階で船中の一人が「らしき魚」を掛けたが、バラシで終わる。こっちは最後の一投までマダイが掛かって納竿の時間がやってきた。

 釣ったマダイの数はボクひとりで15枚以上だったので退屈はしなかったものの、内容的には不完全燃焼気味だった。だが、この釣行日近辺では中マサの釣果が出だしていたし、特に前日には93cmが仕留められていたので、期待は大きい。次いでやって来るであろうメダイを含めてこれからが楽しみな白石クリ釣行だった。
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撃沈した経ヶ岬沖のクエ釣り

2020-10-03 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 調子の出だした大海丸さんに乗って久しぶりのクエ釣りに出漁。

●夜釣り+雨降りという、ハードな条件●



 船長の掛けた28kgにギャフ入れした時に、唯一の「軽い」興奮感を得たのみで、ボクの結果は言わずと知れた丸ボーズ。
 「簡単に掛からないのは当たり前の話。」と、自分をなだめつつ、帰路に就いた。
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