■平城遷都1300年祭に沸く奈良へ■
「ならまち(http://narashikanko.jp/j/naramachi/)」とは、古都奈良の猿沢池辺りから元興寺界隈にかけての古い町並にある町屋を利用したアトリエや飲食店などが建ち並ぶ地区で、平城遷都1300年祭の立ち寄りスポットとしても注目を集めている。
そんな「ならまち」に先日、久しぶりに妻と二人で向かうことになった。
■案内所■
幸い、ナビ画面上に「ならまちセンター」というのが表示され、その周囲には駐車場も散在しているようなので、まずはそこを目指した。
少し待たされたが、無事に駐車を済ませ、センター内にある案内所内に入る。
●案内所の中のカウンターにはパンフレット類が置いてある●
●散策マップも無料で配布されている●
そして散策マップを片手にルートを考える。
■散策開始■
思案の末、まずはセンターのすぐ南にある西寺林商店街を西に向かうことにした。午後からの訪問だったので、とりあえずは良さげなお茶スポットを探しつつ徘徊し、途中でオモシロそうな店を見付けると中に入って覗いてゆくつもりだ。
●地元の酒を扱う酒屋さん●
●この手の町によくある復刻版のポスター●
町屋を改造した店舗を巡りながら奥へと進んで行くと、やがては「もちいどのセンター街」という商店街に突き当たる。
●アーケードに掛かる提灯●
●出発時はライバル同士だったハズの「せんとくん」と「まんとくん」は和解して並んでいる●
通りを北上しながら歩いていると、天ぷら屋さんを発見する。天ぷらとは標準語言うところの「エビ天」に代表される天ぷらも関西では「天ぷら」と言うが、すり身を揚げた物(薩摩揚げ?)も「天ぷら」という。関西独特の言い回しで、他方面の人にとってはややこしい表現だが、我々関西人は単に「天ぷら」と言うと、すり身タイプの方を想像する人が多いと聞くが、これも個人差があるようなので、間違いの無いように頭に「~の」を付けて使い分けている。
●天ぷら屋の魚万さん●
この店は屋号を「魚万」と言い、そのすり身を使用した天ぷらをテイクアウトできる他、スペースの制約があるが、その場でも食べられる店で、100余年続くというから結構な老舗だ。一番人気は「バターポテト」という、北海道産の短冊切りジャガイモと魚のすり身、バターを混ぜ合わせたものだが、今回は何故かお土産用にたまねぎ入りを注文することになった。
■高速餅つき■
通りの最北まで行くと突き当たりになっており、その左手に人だかりが出来ていた。見れば関西地方を中心に「目にも止まらぬ?高速餅つき」で有名な「中谷堂」さんだ。
●「中谷堂」さん前の人だかり●
最初のウチは「な~んだ、こんなモンか?」と思っていたが、後半は物凄いスピードで突き始めた。
●只今フルスピード!●
突き終わると辺りからヤンヤの喝采がわき起こり、人だかりがヨモギ入りの餅に吸い寄せられてゆく。だけど、何だかその勢いに圧倒されて、買わずじまい。後で少し後悔をする。
■猿沢池■
中谷堂さんの前を東へ向かうと、そこに「猿沢池(さるさわいけ)」がある。この池は天平年間に興福寺前に作られた人工池であるらしいが、「澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分」という七不思議があるという。
●猿沢池●
■「何となく」怪しげなゾーン■
猿沢池をかすめて南下してゆくと、そこには何となく「怪しいゾーン」の香りが立ちこめていた。
●怪しげゾーンへの入り口か?●
●民芸品店●
●インド舞踊公演のポスター●
しかし、期待していたほどの怪しさはなく、言わば「ミディアム」程度であった。そして、程なく先程の「もちいどのセンター街」に合流してしまった。
■南側へ■
もちいどのセンター街を南に向かって歩き始める。
●もちいどのセンター街の最南端あたり●
センター街を抜けた先に「吉野葛(よしのくず)」を使った葛切りを出す茶店を発見!。
●佐久良(さくら)さん●
店内は満席だったので、吉野本葛を使用した葛切りを購入し、土産とする。
●ならまちでは「ガシャポン」も雰囲気満点●
■元の通りに戻る■
アレコレ歩いた後、西寺林商店街に戻って町屋を改造した喫茶店でお茶をする。
●店名は「---」忘れた!●
内部は畳敷きの座敷になっており、そこにお膳が並んでいる純和風の喫茶店だった。
■ならまちについて■
噂通りの古い町並だったが、古民家や町屋が総数では割と多く残っているものの、予想していた空間とは違ってそれがまばらであり、合間に普通の現代建築が並んでいるので、雰囲気が連続していない。これが京都なら例えば清水寺周辺のように雰囲気が揃って連続するところも多くあるから、それが同じ古都でも大きな違いになるだろう。さりとて普通の市民の暮らしがそこにはあるワケで、今更建て直せとは言えるはずもない。
しかし、大阪近郊からは生駒山のトンネルを抜ければヒョイッと行ける距離であり、気軽に観光できるのは有り難い。奈良と言えば寺院ばかりに目が行くが、ここに来ると新しい発見がある。その点は間違いのないところだ。
「ならまち(http://narashikanko.jp/j/naramachi/)」とは、古都奈良の猿沢池辺りから元興寺界隈にかけての古い町並にある町屋を利用したアトリエや飲食店などが建ち並ぶ地区で、平城遷都1300年祭の立ち寄りスポットとしても注目を集めている。
そんな「ならまち」に先日、久しぶりに妻と二人で向かうことになった。
■案内所■
幸い、ナビ画面上に「ならまちセンター」というのが表示され、その周囲には駐車場も散在しているようなので、まずはそこを目指した。
少し待たされたが、無事に駐車を済ませ、センター内にある案内所内に入る。
●案内所の中のカウンターにはパンフレット類が置いてある●
●散策マップも無料で配布されている●
そして散策マップを片手にルートを考える。
■散策開始■
思案の末、まずはセンターのすぐ南にある西寺林商店街を西に向かうことにした。午後からの訪問だったので、とりあえずは良さげなお茶スポットを探しつつ徘徊し、途中でオモシロそうな店を見付けると中に入って覗いてゆくつもりだ。
●地元の酒を扱う酒屋さん●
●この手の町によくある復刻版のポスター●
町屋を改造した店舗を巡りながら奥へと進んで行くと、やがては「もちいどのセンター街」という商店街に突き当たる。
●アーケードに掛かる提灯●
●出発時はライバル同士だったハズの「せんとくん」と「まんとくん」は和解して並んでいる●
通りを北上しながら歩いていると、天ぷら屋さんを発見する。天ぷらとは標準語言うところの「エビ天」に代表される天ぷらも関西では「天ぷら」と言うが、すり身を揚げた物(薩摩揚げ?)も「天ぷら」という。関西独特の言い回しで、他方面の人にとってはややこしい表現だが、我々関西人は単に「天ぷら」と言うと、すり身タイプの方を想像する人が多いと聞くが、これも個人差があるようなので、間違いの無いように頭に「~の」を付けて使い分けている。
●天ぷら屋の魚万さん●
この店は屋号を「魚万」と言い、そのすり身を使用した天ぷらをテイクアウトできる他、スペースの制約があるが、その場でも食べられる店で、100余年続くというから結構な老舗だ。一番人気は「バターポテト」という、北海道産の短冊切りジャガイモと魚のすり身、バターを混ぜ合わせたものだが、今回は何故かお土産用にたまねぎ入りを注文することになった。
■高速餅つき■
通りの最北まで行くと突き当たりになっており、その左手に人だかりが出来ていた。見れば関西地方を中心に「目にも止まらぬ?高速餅つき」で有名な「中谷堂」さんだ。
●「中谷堂」さん前の人だかり●
最初のウチは「な~んだ、こんなモンか?」と思っていたが、後半は物凄いスピードで突き始めた。
●只今フルスピード!●
突き終わると辺りからヤンヤの喝采がわき起こり、人だかりがヨモギ入りの餅に吸い寄せられてゆく。だけど、何だかその勢いに圧倒されて、買わずじまい。後で少し後悔をする。
■猿沢池■
中谷堂さんの前を東へ向かうと、そこに「猿沢池(さるさわいけ)」がある。この池は天平年間に興福寺前に作られた人工池であるらしいが、「澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分」という七不思議があるという。
●猿沢池●
■「何となく」怪しげなゾーン■
猿沢池をかすめて南下してゆくと、そこには何となく「怪しいゾーン」の香りが立ちこめていた。
●怪しげゾーンへの入り口か?●
●民芸品店●
●インド舞踊公演のポスター●
しかし、期待していたほどの怪しさはなく、言わば「ミディアム」程度であった。そして、程なく先程の「もちいどのセンター街」に合流してしまった。
■南側へ■
もちいどのセンター街を南に向かって歩き始める。
●もちいどのセンター街の最南端あたり●
センター街を抜けた先に「吉野葛(よしのくず)」を使った葛切りを出す茶店を発見!。
●佐久良(さくら)さん●
店内は満席だったので、吉野本葛を使用した葛切りを購入し、土産とする。
●ならまちでは「ガシャポン」も雰囲気満点●
■元の通りに戻る■
アレコレ歩いた後、西寺林商店街に戻って町屋を改造した喫茶店でお茶をする。
●店名は「---」忘れた!●
内部は畳敷きの座敷になっており、そこにお膳が並んでいる純和風の喫茶店だった。
■ならまちについて■
噂通りの古い町並だったが、古民家や町屋が総数では割と多く残っているものの、予想していた空間とは違ってそれがまばらであり、合間に普通の現代建築が並んでいるので、雰囲気が連続していない。これが京都なら例えば清水寺周辺のように雰囲気が揃って連続するところも多くあるから、それが同じ古都でも大きな違いになるだろう。さりとて普通の市民の暮らしがそこにはあるワケで、今更建て直せとは言えるはずもない。
しかし、大阪近郊からは生駒山のトンネルを抜ければヒョイッと行ける距離であり、気軽に観光できるのは有り難い。奈良と言えば寺院ばかりに目が行くが、ここに来ると新しい発見がある。その点は間違いのないところだ。