中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’20 玄達瀬釣行 ~3回目

2020-07-25 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■待ちに待った3回目■

 先週も書いたが、何しろ今年の玄達瀬への釣行は1/2の確率で中止になっているから、ここで釣りができるのはプラチナチケットを手に入れたのと同様である。よって今回は予定をずらしにずらしてキャンセル情報を確認して、ようやく可能となった釣行だ。
 乗船したのは越前フィッシングセンター所属のSAKAE丸さん。以前にも記したが、今をさかのぼる事約20年前、初めての玄達瀬釣行でお世話になった船だ。


■朝一から■

 午前6時ごろ現着し、実釣開始。玄達らしい潮流が差していたが、前回よりも緩く、「これなら色々と試せる。」と、とりあえずは様子伺いにBBパワーサルカン2号(NTスイベル製)で連結させただけの仕掛けを投入する。

●100mあたり3分強●


 船長に確認すると後方160m付近にカケ上りがあって、そこから先は凹凸の激しい地形になっているとの事だったので、それを意識して戦略を練りつつ流してゆく。とりあえず220mで回収してみると、180m付近でガクンと巻き上げスピードが落ちたため、念のためにアワセを入れてみると、これに魚が付いていた。正体は今年のレギュラーサイズ・ヒラマサなので何の心配もなく上がって来たが、まずはデータを得た事とボーズが無い事に一安心した。

●最初の中マサ(75cmほど)●



 やはり160m先のかけ上りがキーになる事と上下で流速差があって糸フケが出ている事が判明したので、次の流しではその手前で張りを加えてみる事にした。150m出た時点で一旦停止20秒を加えてみたが、エサが盗られて帰ってきた。
 「張り時間が足らなかったのか?」と、次の流しでは同じ位置で30秒の停止。これを加えた後、200m付近でアタリが出て、またもや小マサをゲットする。しかし、その後は空振りでエサが盗られるだけの状態になった。
 そのため発砲ウキの8号を装着するが、それでもダメなので6号を加え(8+6)、一旦停止を140mで20秒に変更した。すると停止解放直後に大きなアタリを捉えた。
 それまでのサイズとは違う締め込みなので、慎重に対処するが、とんでもないクラスではなさそうだ。そして何度かの締め込みをかわして無事にゲットする。

●94cmのヒラマサ●


 玄達瀬での釣りだから、そう喜んでいられるワケではないが、春季の白石グリでゲットできなかったサイズなので、かなり安堵した事は確かだった。

 続いてのアタリは200mラインから先での小マサ(の大)~中マサの散発に戻ったが、ここで先週に記したことが起こっている事に気付かされた。それはサイズが大きいヤツが手前の距離で食って来た事だ。そしてその予測はもう一度現実、それもムゴイ現実として突き付けられる事になった…。


■大バラシ■

 それは突然やってきた。それまでは発砲ウキが8+6号で、サシエサの盗られ具合で150m(20秒)もしくは、140m(20秒)で仕掛を張るよう対処していたが、2投連続でサシエサが残ったので、8号1個に変更し、張る距離を160mとしてみた。そしてリールのカウンターが180mを指した頃に、それまでにない猛烈な急速逆転が始まった。
 アタリの出具合と合わせた後の衝撃から「デカマサ以上のサイズ(推定120cmオーバー)!。」と判断し、道糸を掴んで引き抜き、リールへの送り込み開始するが、どうしても片手保持になってしまう事と船の揺れが大きく踏ん張りがきかないという、2点の不安定さから「これではダメだ。」と判断し、ポンピングへの切り替えを試みた。とは言え竿先を上下にパタンパタンとさせる、「よくある方式」では竿を倒した瞬間に走られると起こせなくなることは承知しているので、竿の角度を極力変えずに自らの腰を上下させるスクワット・ポンピングで対処してみる事にしたのだが…。
 これが功を奏して距離を詰める事に成功したが、次いで160mのカケ上り付近に差し掛かると、相手はまるでブースターがかかったように猛烈に締め込んできたのだ。それでも「絶対に糸を出さないゾ!。」と踏ん張り、次の引き起こしに入った瞬間、「バチンッ!」という大音響の下、道糸がフッ飛んでしまった。
 完全なる力負けに、しばし呆然としたが、「ポンピングは通用しなかった…。」「であれば、そのまま道糸を引き抜いていた方が良かったのかも…。」との後悔が心に渦巻いた。


■サイズアップを狙う■

 大バラシの後は予備の道糸に巻き変えての再チャレンジ。しかしながら、解禁中に僅かしか遭遇チャンスのない超大型からのアタリが途絶えるのは当然。以後はレギュラーサイズがポツポツと掛かるのみだった。更には潮流の流速が100mあたり2分台前半まで上がって来たので一工夫必要な展開になっていた。

●本気で狙えばいくらでも掛かる中~小マサ●


 中~小マサの数釣りのためにわざわざ玄達瀬へ来た訳ではないので、それらを贅沢にもエサ盗り扱いとし、ワザと手前の深みを探ったり、遠くの沖で落としたりで、少しでも型の良いヒラマサを出そうと努力していたが、それが実ったのはサルカン部に0.5号のオモリを入れ、枝バリの付け根に4Bのガン玉を打った時だった。
 まずは送り出し40mで素早く沈めてから100mまで出た時点で20秒の止めを入れてみた。そしてそこからメカニカルブレーキを絞って流していると、120mでアタリが出たのだが、ゲットできたのは81cmであり、これが精一杯のサイズアップだった。

 最終局面では、避けたつもりであってもレギュラーサイズが入れ食いに近い状態になったので、気付けばトータル19本でこの日の釣りが終わった。

●19本と、メジロ1本がボクの全釣果●


 前週で予想した通り、大型はレギュラーサイズを釣る延長では掛かってくれなかった。キーになるのは、やはり地形とそこに差す潮流という、言わば当たり前のファクターだ。その当たり前をもう今一度、釣れている中小型に気を取られずに見つめ直す必要がある。
 ここでその昔、とある磯釣り名人に言われた「釣りたければ魚になりなさい。」という言葉を思い出しているが、「イイ魚は、ゆっくりエサを拾える居心地のイイ場所に居る」という事だろう。

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度重なる中止で悶々と…

2020-07-18 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 梅雨前線が北に押し上げられる日が少なく、玄達瀬への釣行は度重なる中止に見舞われ、前半1か月で半分程度しか出られていない。
 ボク自身も釣行機会を2回も逃し、出るに出られない悶々とした日々を送っているから、思いついた攻略法も実践出来ず、どんどん頭デッカチになっている。

 実釣時の手がかりとしては初期の2回しかないが、その後の各船の、釣果欄での釣れ方を合わせて、ボクなりに考察してみた。

 これまで玄達瀬でのヒラマサ狙いは、発砲ウキを使っての浮力調整がメインだった。エサの盗られ具合を確認し調整していけば、いずれアタッてくるイメージで、ポツポツと釣れていたレギュラーサイズやマダイが「おとなしくなったかな?。」と思ったらドカンッ!と大型が来るというパターンが多かった。だが、今年は、あるいは近年はと言ってもいいが、その程度の努力や工夫では遭遇チャンスが減っている。
 また、例年であれば、7月半ば頃から夏の潮流となって流速が速まり、それと共にチビ~小マサクラスが浅場にやって来る事が多くなるが、今年は解禁当初から潮流が速い事が多く、いつもの小マサ以下のクラスではないものの、やや大きい70cm前後の中マサクラスが浅場では多くどころか大量に沸いているので、大マサ以上のクラスにサシエサが届き難くなっている。
 だが、浅場を嫌ったところで、潮流が速くては深場ポイントのタナに仕掛が入り難く、攻め辛い。そのため、手立てが無いので浅場に入るしかなく、結果、中~小マサの数釣りになってしまう事が多くなっているようだ。(もっとも、交通事故的に大マサクラスが来る事もあるが…)

 このブログの記事を読むと理解できると思うが、大型があまり浮上しない現象は数年前から京都府の経ヶ岬沖=白石グリでの、春の大マサ狙いで起こっていた。以前だとエサ盗りだけでなく、マダイやのブリ族の上層に浮いてくる個体を狙う事が多かったのが、ここ数年来、上層ではアタリが出る機会が少なくなり、それまで想定していた距離よりも手前の深みで中~底層をじっくり攻めた方が大マサからのアタリが出る確率が上がるようになっている。
 「同じヒラマサなのに何で?。」と思うだろう。ここで自身が磯のグレ釣り師だった時代を振り返ってみるが、グレはスレ具合によってエサの喰い方が変わる。スレてない場合は積極浮上して、エサをくわえると反転して元に居た層に戻るが、スレた場合だと殆ど浮上せず、自分の居る層で平行移動しながらエサをついばむ。四国南西部にある大型尾長グレのポイントでは特にそんな動きをする個体が多いが、「大型ヒラマサはそんな動きをしているのかも?。」と思わなくもない。
 そんなグレが増えた理由として一説には、「釣り座の周囲に居るバカなグレが真っ先に釣り上げられ、警戒心の強いグレが残るから」というのもあったが、居着きの性質もあるが、基本的に回遊魚であるヒラマサに、そのまま当てはまるようには思えないから謎が深まる。
 他の理由としては「水温の変化」「海流の変化」あたりだが、結局のところ魚類学の素人には断定できるレベルの話ではない。だが、理由はともかく 「浮かない傾向が、ついに玄逹瀬までやって来たか?。」と、ボク自身は近頃思うようになっていて、「あとは対策あるのみ」と練りに練っているのだが…。

 この記事をアップする頃にはボクは玄達瀬の上に居るハズで、上記を踏まえた展開で攻めているつもりだが、果たして結果は…。
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休刊

2020-07-11 12:30:00 | その他
荒天のため、今週は休刊です。明日も釣行予定があるけど、どうなる事やら…。
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