■待ちに待った3回目■
先週も書いたが、何しろ今年の玄達瀬への釣行は1/2の確率で中止になっているから、ここで釣りができるのはプラチナチケットを手に入れたのと同様である。よって今回は予定をずらしにずらしてキャンセル情報を確認して、ようやく可能となった釣行だ。
乗船したのは越前フィッシングセンター所属のSAKAE丸さん。以前にも記したが、今をさかのぼる事約20年前、初めての玄達瀬釣行でお世話になった船だ。
■朝一から■
午前6時ごろ現着し、実釣開始。玄達らしい潮流が差していたが、前回よりも緩く、「これなら色々と試せる。」と、とりあえずは様子伺いにBBパワーサルカン2号(NTスイベル製)で連結させただけの仕掛けを投入する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c8/5a2ec5c064ac489b8b2d6bf9eea4963a.jpg)
船長に確認すると後方160m付近にカケ上りがあって、そこから先は凹凸の激しい地形になっているとの事だったので、それを意識して戦略を練りつつ流してゆく。とりあえず220mで回収してみると、180m付近でガクンと巻き上げスピードが落ちたため、念のためにアワセを入れてみると、これに魚が付いていた。正体は今年のレギュラーサイズ・ヒラマサなので何の心配もなく上がって来たが、まずはデータを得た事とボーズが無い事に一安心した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/7b/efeefb7b6a6150dee04b8794447f3c61.jpg)
やはり160m先のかけ上りがキーになる事と上下で流速差があって糸フケが出ている事が判明したので、次の流しではその手前で張りを加えてみる事にした。150m出た時点で一旦停止20秒を加えてみたが、エサが盗られて帰ってきた。
「張り時間が足らなかったのか?」と、次の流しでは同じ位置で30秒の停止。これを加えた後、200m付近でアタリが出て、またもや小マサをゲットする。しかし、その後は空振りでエサが盗られるだけの状態になった。
そのため発砲ウキの8号を装着するが、それでもダメなので6号を加え(8+6)、一旦停止を140mで20秒に変更した。すると停止解放直後に大きなアタリを捉えた。
それまでのサイズとは違う締め込みなので、慎重に対処するが、とんでもないクラスではなさそうだ。そして何度かの締め込みをかわして無事にゲットする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/2c/2fbad927faf19201a6293854554eb9f4.jpg)
玄達瀬での釣りだから、そう喜んでいられるワケではないが、春季の白石グリでゲットできなかったサイズなので、かなり安堵した事は確かだった。
続いてのアタリは200mラインから先での小マサ(の大)~中マサの散発に戻ったが、ここで先週に記したことが起こっている事に気付かされた。それはサイズが大きいヤツが手前の距離で食って来た事だ。そしてその予測はもう一度現実、それもムゴイ現実として突き付けられる事になった…。
■大バラシ■
それは突然やってきた。それまでは発砲ウキが8+6号で、サシエサの盗られ具合で150m(20秒)もしくは、140m(20秒)で仕掛を張るよう対処していたが、2投連続でサシエサが残ったので、8号1個に変更し、張る距離を160mとしてみた。そしてリールのカウンターが180mを指した頃に、それまでにない猛烈な急速逆転が始まった。
アタリの出具合と合わせた後の衝撃から「デカマサ以上のサイズ(推定120cmオーバー)!。」と判断し、道糸を掴んで引き抜き、リールへの送り込み開始するが、どうしても片手保持になってしまう事と船の揺れが大きく踏ん張りがきかないという、2点の不安定さから「これではダメだ。」と判断し、ポンピングへの切り替えを試みた。とは言え竿先を上下にパタンパタンとさせる、「よくある方式」では竿を倒した瞬間に走られると起こせなくなることは承知しているので、竿の角度を極力変えずに自らの腰を上下させるスクワット・ポンピングで対処してみる事にしたのだが…。
これが功を奏して距離を詰める事に成功したが、次いで160mのカケ上り付近に差し掛かると、相手はまるでブースターがかかったように猛烈に締め込んできたのだ。それでも「絶対に糸を出さないゾ!。」と踏ん張り、次の引き起こしに入った瞬間、「バチンッ!」という大音響の下、道糸がフッ飛んでしまった。
完全なる力負けに、しばし呆然としたが、「ポンピングは通用しなかった…。」「であれば、そのまま道糸を引き抜いていた方が良かったのかも…。」との後悔が心に渦巻いた。
■サイズアップを狙う■
大バラシの後は予備の道糸に巻き変えての再チャレンジ。しかしながら、解禁中に僅かしか遭遇チャンスのない超大型からのアタリが途絶えるのは当然。以後はレギュラーサイズがポツポツと掛かるのみだった。更には潮流の流速が100mあたり2分台前半まで上がって来たので一工夫必要な展開になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/e0/e6bd157c1194d3bdf24f0d22d3e29f3c.jpg)
中~小マサの数釣りのためにわざわざ玄達瀬へ来た訳ではないので、それらを贅沢にもエサ盗り扱いとし、ワザと手前の深みを探ったり、遠くの沖で落としたりで、少しでも型の良いヒラマサを出そうと努力していたが、それが実ったのはサルカン部に0.5号のオモリを入れ、枝バリの付け根に4Bのガン玉を打った時だった。
まずは送り出し40mで素早く沈めてから100mまで出た時点で20秒の止めを入れてみた。そしてそこからメカニカルブレーキを絞って流していると、120mでアタリが出たのだが、ゲットできたのは81cmであり、これが精一杯のサイズアップだった。
最終局面では、避けたつもりであってもレギュラーサイズが入れ食いに近い状態になったので、気付けばトータル19本でこの日の釣りが終わった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/1d/1142c4f0782fe3bee882a383a8dee8af.jpg)
前週で予想した通り、大型はレギュラーサイズを釣る延長では掛かってくれなかった。キーになるのは、やはり地形とそこに差す潮流という、言わば当たり前のファクターだ。その当たり前をもう今一度、釣れている中小型に気を取られずに見つめ直す必要がある。
ここでその昔、とある磯釣り名人に言われた「釣りたければ魚になりなさい。」という言葉を思い出しているが、「イイ魚は、ゆっくりエサを拾える居心地のイイ場所に居る」という事だろう。
先週も書いたが、何しろ今年の玄達瀬への釣行は1/2の確率で中止になっているから、ここで釣りができるのはプラチナチケットを手に入れたのと同様である。よって今回は予定をずらしにずらしてキャンセル情報を確認して、ようやく可能となった釣行だ。
乗船したのは越前フィッシングセンター所属のSAKAE丸さん。以前にも記したが、今をさかのぼる事約20年前、初めての玄達瀬釣行でお世話になった船だ。
■朝一から■
午前6時ごろ現着し、実釣開始。玄達らしい潮流が差していたが、前回よりも緩く、「これなら色々と試せる。」と、とりあえずは様子伺いにBBパワーサルカン2号(NTスイベル製)で連結させただけの仕掛けを投入する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c8/5a2ec5c064ac489b8b2d6bf9eea4963a.jpg)
●100mあたり3分強●
船長に確認すると後方160m付近にカケ上りがあって、そこから先は凹凸の激しい地形になっているとの事だったので、それを意識して戦略を練りつつ流してゆく。とりあえず220mで回収してみると、180m付近でガクンと巻き上げスピードが落ちたため、念のためにアワセを入れてみると、これに魚が付いていた。正体は今年のレギュラーサイズ・ヒラマサなので何の心配もなく上がって来たが、まずはデータを得た事とボーズが無い事に一安心した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/7b/efeefb7b6a6150dee04b8794447f3c61.jpg)
●最初の中マサ(75cmほど)●
やはり160m先のかけ上りがキーになる事と上下で流速差があって糸フケが出ている事が判明したので、次の流しではその手前で張りを加えてみる事にした。150m出た時点で一旦停止20秒を加えてみたが、エサが盗られて帰ってきた。
「張り時間が足らなかったのか?」と、次の流しでは同じ位置で30秒の停止。これを加えた後、200m付近でアタリが出て、またもや小マサをゲットする。しかし、その後は空振りでエサが盗られるだけの状態になった。
そのため発砲ウキの8号を装着するが、それでもダメなので6号を加え(8+6)、一旦停止を140mで20秒に変更した。すると停止解放直後に大きなアタリを捉えた。
それまでのサイズとは違う締め込みなので、慎重に対処するが、とんでもないクラスではなさそうだ。そして何度かの締め込みをかわして無事にゲットする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/2c/2fbad927faf19201a6293854554eb9f4.jpg)
●94cmのヒラマサ●
玄達瀬での釣りだから、そう喜んでいられるワケではないが、春季の白石グリでゲットできなかったサイズなので、かなり安堵した事は確かだった。
続いてのアタリは200mラインから先での小マサ(の大)~中マサの散発に戻ったが、ここで先週に記したことが起こっている事に気付かされた。それはサイズが大きいヤツが手前の距離で食って来た事だ。そしてその予測はもう一度現実、それもムゴイ現実として突き付けられる事になった…。
■大バラシ■
それは突然やってきた。それまでは発砲ウキが8+6号で、サシエサの盗られ具合で150m(20秒)もしくは、140m(20秒)で仕掛を張るよう対処していたが、2投連続でサシエサが残ったので、8号1個に変更し、張る距離を160mとしてみた。そしてリールのカウンターが180mを指した頃に、それまでにない猛烈な急速逆転が始まった。
アタリの出具合と合わせた後の衝撃から「デカマサ以上のサイズ(推定120cmオーバー)!。」と判断し、道糸を掴んで引き抜き、リールへの送り込み開始するが、どうしても片手保持になってしまう事と船の揺れが大きく踏ん張りがきかないという、2点の不安定さから「これではダメだ。」と判断し、ポンピングへの切り替えを試みた。とは言え竿先を上下にパタンパタンとさせる、「よくある方式」では竿を倒した瞬間に走られると起こせなくなることは承知しているので、竿の角度を極力変えずに自らの腰を上下させるスクワット・ポンピングで対処してみる事にしたのだが…。
これが功を奏して距離を詰める事に成功したが、次いで160mのカケ上り付近に差し掛かると、相手はまるでブースターがかかったように猛烈に締め込んできたのだ。それでも「絶対に糸を出さないゾ!。」と踏ん張り、次の引き起こしに入った瞬間、「バチンッ!」という大音響の下、道糸がフッ飛んでしまった。
完全なる力負けに、しばし呆然としたが、「ポンピングは通用しなかった…。」「であれば、そのまま道糸を引き抜いていた方が良かったのかも…。」との後悔が心に渦巻いた。
■サイズアップを狙う■
大バラシの後は予備の道糸に巻き変えての再チャレンジ。しかしながら、解禁中に僅かしか遭遇チャンスのない超大型からのアタリが途絶えるのは当然。以後はレギュラーサイズがポツポツと掛かるのみだった。更には潮流の流速が100mあたり2分台前半まで上がって来たので一工夫必要な展開になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/e0/e6bd157c1194d3bdf24f0d22d3e29f3c.jpg)
●本気で狙えばいくらでも掛かる中~小マサ●
中~小マサの数釣りのためにわざわざ玄達瀬へ来た訳ではないので、それらを贅沢にもエサ盗り扱いとし、ワザと手前の深みを探ったり、遠くの沖で落としたりで、少しでも型の良いヒラマサを出そうと努力していたが、それが実ったのはサルカン部に0.5号のオモリを入れ、枝バリの付け根に4Bのガン玉を打った時だった。
まずは送り出し40mで素早く沈めてから100mまで出た時点で20秒の止めを入れてみた。そしてそこからメカニカルブレーキを絞って流していると、120mでアタリが出たのだが、ゲットできたのは81cmであり、これが精一杯のサイズアップだった。
最終局面では、避けたつもりであってもレギュラーサイズが入れ食いに近い状態になったので、気付けばトータル19本でこの日の釣りが終わった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/1d/1142c4f0782fe3bee882a383a8dee8af.jpg)
●19本と、メジロ1本がボクの全釣果●
前週で予想した通り、大型はレギュラーサイズを釣る延長では掛かってくれなかった。キーになるのは、やはり地形とそこに差す潮流という、言わば当たり前のファクターだ。その当たり前をもう今一度、釣れている中小型に気を取られずに見つめ直す必要がある。
ここでその昔、とある磯釣り名人に言われた「釣りたければ魚になりなさい。」という言葉を思い出しているが、「イイ魚は、ゆっくりエサを拾える居心地のイイ場所に居る」という事だろう。