中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'23 玄達瀬釣行 ~1回目

2023-06-24 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 とうとうやって来た玄達瀬の解禁日。好天に恵まれて意気揚々と現地へと向かった。

 現着すると、解禁日に好調だったエリアは情報が漏れたのか、他船が集中してアンカーが入れられず、仕方なく別のエリアに入って釣ることに…。

 そこでは急潮で苦労することが多かった経ヶ岬沖とは違って、緩やかで、「らしくない」スピードで潮が流れていた。

●100mあたり10分●

 しばらく流してみたが、思わしくなくて移動し、そこでいきなり中マサをゲット。続いてマダイやイシダイも掛かってきたことからリーチ感はあったのだが、一番の引きはブリになり、ヒラマサは不発に終わってしまった。

●食ってみると、味は良かったものの…●

 どうやらこの日のヒラマサは玄達瀬全体に散っている様子はなく、仕方無しに混雑ポイントに戻ってみると、空きスペースが出来ていたため、そこで仕切り直しになった。

 一投目にマダイが掛かり、次いで94cmのメダイが続いて「今度こそ本命が…。」と期待をしたのだが…。

●目方は10kgクラス●

 そこから潮が次第に緩みだし、それと共に海中から伝わっていた活性感が減り始めた。それ以降はポツリポツリと玄達レギュラーサイズのマダイ(65cm級)が相手にしてくれるだけで、アドレナリンが全く出ない時間帯が続いた。

 そして最終段階では、サシエサがそのままで返ってくることも多くなり、稀に湧くナブラの中で、小魚を喰いそこねたブリが時折オキアミを拾うのみで、この日の釣りが終わった。

●キープ分のみ(リリース数は17~18本・枚)●

 シーズンはまだ始まったばかりだが、「白石グリの傾向を引き継ぐ」という、ボクの推論は当たっているようで、今年はアベレージサイズが大きいようだ。「次回こそは!」と意気込む今日この頃だ。

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「釣りバカ説:研究者論」

2023-06-17 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 何年か前に「ヒラマサの回遊」について記事を書いたけれど、それから経験を積み、現場で感じた事を集積した現在では、「おおよそこんな感じでヒラマサが回遊しているのでは?」というのが、ボクにはあった。そんな中、息子の先輩に、釣り好きが高じて水産系の研究機関に就職した人が居て、この人と4月に釣りをしながら話す機会があった。その際、「ブリ属の生態」について、学会で聴いてきた事が話題になった。

 その中で我々釣りバカの話と、ちゃんと学んできた人の話をすり合わせていったのだが、バカの勝手な予想があながち外れているワケでもなく、「やはりな…」と頷く場面が結構あった。

 以下では、その際のやり取りを「釣りバカ説:研究者論」で記してゆく。

 

■ヒラマサの回遊の話■

 釣りバカ説

 「年ごとに差はあるが、ヒラマサは春分の日以降に白石グリにやって来て盛んにエサを取る。」→「体力が付き、水温が上昇する6月になると白石グリを離れ、対馬暖流に乗って北上して玄達瀬方面に移動する。」→「玄達瀬でも盛んにエサを取り、そこから先に北上する個体もあるが、居残った個体中の卵巣or精巣が熟した大型から次第にエサを取らなくなり、周囲で産卵&放精行動に入る。」→「玄達瀬周辺の深場で安息期間を過ごした後、次第にエサを取るようになり、体力が回復し、水温が下がり始めると逆ルートを辿って、西の越冬地へ向かう。」

 これに対して研究者論

 「水温の上昇と共に西から100mラインを伝って移動する。」→「エサ場となる浅場=白石グリ等に到着し、盛んにエサを取る。」→「体力をつけたら行き先は玄達瀬とは限らないが100mラインを伝って移動する。」→「玄達瀬に到着したグループはここでも盛んにエサを取る。」

 と、ここまではほぼ合っているが、ここから先が違って、研究者はこう言う。

 「玄達瀬などの浅場で過ごすうちに体力がつき、卵巣or精巣が熟すと大移動を開始する。」→「100mラインを伝って朝鮮半島の西=黄海周辺で産卵する。」のだそうだ。驚くのはそのスピードで、6日程度あれば若狭湾周辺から黄海周辺に移動出来てしまうのだそうだ。(勿論、例外もあって全てがというワケではないが…。)

 8月に入って再び一部の大型が喰い出すのは産卵場所から戻って喰っているらしく、それは我々釣りバカには及びもつかない流れだった。

 ここで釣りバカが「中浜のような沿岸を伝って移動して来る群もあるが、アレは…。」と質問すると、「ヒラマサは大きくなればなる程、産卵&放精を意識した行動になり、そういった個体たちが上述の回遊パターンを辿るから、小さめの個体は産卵&放精を意識を大きく持っていないからでは?。」という回答だった。

 経ヶ岬沖でヒラマサを狙い続けている人は知っているが、中浜サイズと言って、普通に出るサイズは65~75cmクラスで、例外はあるが、最大は95cm程度というのが定説だ。まさに研究者論の通りだ。

 

■ハイブリッド・ヒラマサ■

 釣りバカ説

 「以前は『時期や産卵場所の違いで自然交雑は少ない。』と言われていたハイブリッド・ヒラマサだが、通常だと1m20cmクラスであれば13~15kgの個体が多いのに、近頃は17~18kgもある個体が釣れているので、もしかするとそれがハイブリッドに該当するのだろうか?。」

 これに対して研究者論

 「近年は水温上昇しているので、産卵場所やタイミングがズレている。」その結果、「遺伝子を調べると確実に交雑している個体が一定数存在する。」との事だった。

 面白かったのは、「交雑個体は母親の影響を大きく受ける。」という点だった。玄達瀬での釣果欄の中で、「30~40m走られてからのやり取りで120cmオーバーをゲット。」という記事を見かけたりするが、個人的には「玄達瀬で長距離を走られ、根回りに突っ込まれなかったのは奇跡的。」と思っていた。だが、もしその個体が母親がブリのハイブリッドであれば合点がいく話になる。勿論、重すぎる個体もハイブリッドの可能性が高く、今後は釣った魚に変わった点があれば疑ってかかる必要がありそうだ。

 

■ヒラマサのタナの話■

 釣りバカ説

 「ヒラマサの数が多い場合は先を争って急浮上してエサを取り合うが、個体数が少ない場合は浮上せず中~底層でウロウロとしながらエサを拾う。」

 これに対して研究者論

 「ブリ、ヒラマサ、カンパチの基本的な遊泳層が違っていて、上層からブリ→ヒラマサ→カンパチとなる。」との事だった。

 高活性時なのか、垂直方向に浮上してエサを拾う動画を見た事があるが、そういう個体だろうヒラマサは発泡ウキを積極的に使って、浮かせる方向に調整してゆくとアタリは「ビュ~ンッ!」とスプールの回転で明確に出る。恐らく群れて数が多い場合も先を争って喰うので、そういう動きをしているのだと思う。

 だが、食い渋る中で「手前の深い位置からの探り」や「張りや誘い」を駆使してヒネり出した大型ヒラマサのアタリは徐々に「スルスルッ」と徐々に加速してゆく事が多い。恐らくそれは周囲に同族の個体数が少ない中、上層の状態が気に入らない、もしくは低活性故に基本の遊泳層から出たくない場合に起こっている現象だと思う。逆を言えばそんな状態なのにブリ族が闊歩している上層を攻め続けてもヒラマサのアタリが出る確率は低いので、それをかわす方向で攻めないとヒラマサ・ゲットの確率は下がるという事になる。

 

 以上が会話の中で得た情報とのすり合わせだが、今後のお付き合いの中で新たな情報を得たら、このブログで紹介してゆくので、皆さんの戦略にお役立てを。

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'23 春?の経ヶ岬 ~12回目(最終釣行)

2023-06-10 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 今回は「泣きの一回」だったのだが…

 

 「初心者でもメーターオーバーが釣れる!」と言えるほど、5月中半から絶好調の白石グリだったが、勿論それは条件があっての事。初夏を迎えるにあたって夏の急潮が差す日があって、そういう日に当たると、どうにも釣りにならない事も多く、ボクの経験から言うと、その境目は100mあたり2分30秒。これを超えて速まると玄達瀬の、浅場のチビ~小マサ以外は釣った経験はないのだが、釣行当日は、今期最速クラスの急潮が差していた。

●100mあたり2分チョット●

 急潮時はラインが細いほど有利になるのだが、釣行時近辺ではメーターオーバーの出る確率が高いだけに7号から落としたくはなかった。6号で時折マダイを掛けるメンバーがいる中、我慢ガマンで時間が過ぎていった。

 あれこれ試行錯誤しているうちに、気づけば潮流速が2分30秒台に落ちていた。これを機に3回目のアンカー位置修正が行われ、その後は展開が変わってポツポツとだが、ボクもアタリが拾えるようになっていった。しかしそれはマダイからのモノであった。

●ヒン曲がらないロッド●

 そして更に潮が緩んで2分50秒台に。すると、メンバーが200mオーバーで大きなアタリを捉えた。しかし、高切れでバラしてしまう。それにつられたボクは「遠くでアタるのか。」と解釈して、盗られ気味だったサシエサの状態から発泡ウキの8番を通すことを選択した。

 しかし、これに反応したのままたもやマダイ。そうこうしているうちに左サイドで大きくロッドを曲げているではないか!。そして113cmのヒラマサをゲットする。聞けばサルカンのみのを装着した仕掛を流していたようだ。こうなったのは自分の判断ミス。「手前で馴染ませるべきだった。」と思ったが、後の祭り。以後は、すぐに流速が2分30秒台に速まってしまった。最終の流しで屁の突っ張りにもならないサイズのマダイを釣ってジ・エンドとなった。

●75cmだが…●

 もう1本釣って、これから先の玄達瀬釣行に弾みをつけたかったのだが、結局それは叶わずで春(?)の白石グリ釣行は終了となった。

●マダイとイサギのみ…●

 

 今期は、最終段階に入って以降は急潮日ばかりに当たって、思うような展開ができなかった。それでもメーターオーバーは109cmと104cmの2本を出したし、数は小マサ1本を含めてちょうど10本だった。そこそこの成績は出たと思うものの、冒頭で触れたように後半は初心者でもメーターオーバーを釣ってしまうほどの好調さだったので、大きく胸を張る事は出来ないし、悔しさも残っている。

 白石グリへの釣行もこれで一区切りをつけ、心機一転して6月中旬からは玄達瀬を攻めてゆく。例年のパターンだと、白石グリの釣果と連動する傾向があるので、数はともかくサイズに関する期待は大だ。「目指せ130cmオーバー!」の下、これからの、2ヶ月間のスタートラインに立つとしよう。

 

 

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'23 春の経ヶ岬 ~11回目

2023-06-03 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 大した内容はないので、簡単に…。

 前回の大マサゲットに気を良くして釣果がピークに差し掛かっているであろう、白石グリへと今回も向かった。

 釣行近辺では110cmオーバーも出ていたことから、「物は試し」とばかりに玄達瀬用のタックルをややスペックダウンさせた物=8号ライン&10号ハリスを持参し、万全の対応で臨んだ。

●シーボーグ750MT●

 しかし、潮流速はこの日から速まっていたのが気になっていた。

●100mあたり3分強●

 そんな潮流にも関わらず、、一投目で65cmほどのマダイが掛かってくれて一安心。あとはヒラマサが来るのを待つだけだったのだが…。

●初っ端からのマダイ●

 だが期待に反して、その後は発泡ウキを駆使して奥の浅い位置に落としてみてもブリ族ばかり、ガン玉を駆使して手前の深い位置に入れてみてもブリ族ばかり、という展開になってしまい、ヒラマサはとうとう顔を見せてくれなかった。

●曲げるは、ブリ族ばかりなり●

 反省すべき点は「もっと深く入れるためにヘビーにオモリを打ったり、場合によってはカゴを装着したりするべきだったかな?。」であり、今になって「もっと大胆にすれば良かった。」と思っている。

 もう、春ではなくて初夏になってしまったが、「泣きの一回」で、あと一回だけ白石グリへと向かう事にした。最後の釣行で、もう一花咲かせて、後に続く玄達瀬釣行に弾みをつけたいのだが…。

 

 

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