本業が繁忙期のため、あまり時間がないので…。
今秋は暖かく、北系の風は、たまにしか吹かなかったが、その「たま」がボクの予約日に当たる事が多く、しばらく釣りの現場から遠ざかっていた。
ようやく11月の最終週に乗船可能となり、舞鶴へと向かった。乗船したのは西舞鶴の倉丸さん。ボクとの相性は良く、ヒラマサの舞鶴での自己記録(119cm)や75~96cmを10本という釣果もこの船での成績なので、期待を膨らませながら経ヶ岬沖へと向かった。
まずは今秋好調なメダイを天秤仕掛で狙ってから白石グリで完全フカセ釣リに移行するプランだったのだが、お目当てのメダイがなかなか顔を出さず、思いの外手間取ってしまった。
そんな中、ようやく80cm級が船首方向でゲットされたのだが、後が続かない。待ちくたびれてダレ始めた頃、ようやくボクのロッドが前アタリを捉えてくれたので、穂先を追従させてゆくと力強く胴まで絞り込んでいった。
「やった!本命だ」とアワセをいれると、そこそこの抵抗感が伝わってきた。
●初めのうちは…●
しかし引き込む力は、やがて中だるみを伴うようになっていった。そして正体が判明した。
●72cmのマダイ●
「マ」ダイではなく「メ」ダイが欲しかったのだが…。
時は進み、14時を回っても状況がは変わらず、船上の皆がしびれを切らしていた。そして船長の「フカセ釣リをするなら今がタイムリミット。」という言葉に後押しされて、一路白石グリへと向かった。
現地では南からの潮流ながら、そこそこのスピードで流れていた。
●100mあたり5分30秒ほど●
そして第一投目、足下の水深が65mという事と活性が低そうだった事から、浮力体は無しでクッション水中のみとし、送り出しは25m、100m出たら30秒の停止、以後は40mごとに10mの引き戻しを繰り返すパターンを組んでみた。
すると、隣で本ガツオが掛かり、「今日はイケるのでは?」と思ったが、ボクの方はと言えば、200mまで流した後に回収すると、アタリも無いままにサワラ系らしき魚にハリスが切られていた。
二投目以降は何事も起こらず、サシエサが残る事が多かったので、「恐らく底潮が緩く、二枚潮になっているのでは?」との感触から、ガン玉2Bを装着し、送り出しを30mとして100mで30秒の停止、以後は50mごとに10mの引き戻しを繰り返すパターンに組み替えてみた。しかしこれでもサシエサが残ることが多かったので、「もっと底を意識した方がイイのでは?」と思うようになっていた。
元から少なかった時間はドンドン過ぎて、残り時間は1時間を切っていた。まずはガン玉を4Bに交換し、送り出しを40mに変更した。そして停止は行わず、100mで10mの巻き戻しを行い、以後は50mごとに10mの巻き戻しを行った。
このパターンで200m流してみたが、サシエサが少しかじられていたので、次は250mまで流してみることにした。すると240mで待望の急速逆転が始まった。
アワセを入れると「ズドンッ!」と衝撃がロッドを襲い、根本まで絞り込んでいった。電動リールの巻き上げを止めるのはイイ魚の証。そこからしばらくは右手でラインを掴んでリールへと送り込んで行った。
●引き抜きで対抗中●
当初は「ズンズン」と響くトルクフルな感があったので、「メダイか?」と思っていた。しかし、残り50mあたりでは深く潜っていなかったので「ブリかも?」という、思いもあった。しかし、正体を見てビックリ。なんと相手はそこそこサイズのヒラマサだったのだ。
●納得の96cm●
夏以降、ベイトフィッシュが多かったせいか、オキアミのエサに対する反応が極端に悪かったヒラマサだが、メーターは切っていたものの、久々の登場に船長共々安堵した瞬間だった。
そして、続く魚は無いままに日没の納竿時間がやってきた。
今後、オキアミへの反応の回復を期待したいところだが、どうなる事やら。個人的には当日のように「じっくり粘らなければ結果が伴わない」という日がしばらく続くと予測している。