中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'22 春の経ヶ岬 ~3回目

2022-04-30 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■渋い状況■

 これで3回目。小マサなら何とかなりそうな冠島周辺には目もくれず、日本海41さんに乗船し、相変わらず白石グリでの「一発狙い!」で白石グリを目指した。
 開幕以降、現地では90cm台に到達しない程度のヒラマサがポツリポツリと喰ってきてはいるが、本格化とは言い難く、中々波に乗れていない。原因としては「水温上昇が遅れている」と「そもそもヒラマサの数が少ない」が挙げられるが、それに加えて釣行日近辺では「イワシが入って、オキアミを喰わない」という更なるマイナスが加わって、キビシイ状況下でのスタートになった。

■何とか一本■

 現着すると、ボク的にはベストに近い速さの潮流が差していた。

●100mあたり5分弱●

 その為、「とりあえずは。」と、発砲ウキの浮力調整をしながら流してみたが、エサが盗られる一方で、通常の攻めでは状況に変化はなかった。
 様子のおかしさから魚探が捉えた魚影を思い出し、魚の付き場にアプローチする方法に切り替える事にした。通常完全フカセ釣りでは撒きエサの流れる層や、そのやや上に浮上する本命魚を狙うのだが、ヒラマサが喰い渋りする時は浮上はせず、高活性時に狙う距離よりも手前の深めの層で、ウロウロと横方向に動きながら上層からこぼれ落ちて来る撒きエサを拾う事が多い。(ように思う)魚探に映った「らしき魚」はそのような位置に付いていたのだ。

 まずは、仕掛に装着するのは水中帆を1個だけとし、送り出しの量を30mと、大きくとって100mで30秒の停止をした後、フリーで流してみた。150mで10mの巻き戻しを行って160mで回収したが、エサが盗られていた。その為、次の流しでは発泡ウキの7番を入れて全く同じ流しを試みてみていたが、128m付近で、「ブイーン!」といった高活性時のアタリとは程遠い感じの、「それまでより少し速まっただけだが、息つく間が無く、継続した回転」の、低活性時特有のアタリを捉える事に成功した。とは言え、半信半疑ではあったが…。

 リールをフルスロットルで巻き上げて、十分糸フケを取ってから大アワセを入れると、「それなりのサイズ感」を伴ってロッドが絞り込まれていった。しかしながら、走りが弱く周囲から「ハマチとチャウか?」なんてヤジも飛んでいた。

●当初の引きは大したモノではなかった●

 しかし、足下まで来てからの、真下方向へと執拗に締め込む様子から、本命魚と判断し、ゆっくりと距離を詰めていった。

 そして無事にネットイン。前回までの小マサとは違って、今年初のヒラマサと呼べるクラスの登場に、ほほも緩んだ。

●87cmのヒラマサ●

 「このヒラマサを機に…。」と、言いたいところだが、釣友が小マサクラスを1本上げて以降は、イサギがポツポツとアタる程度になってしまった。
 それでも、「このままイサギを掛け続け、それが消えた瞬間がチャンス。」と、自身に言い聞かせて攻め続けていたのだが、イサギが消えたところで本命魚からのアタリは全くなかった。


■怒涛の夕マヅメ■

 14時ごろになると潮流はさらに流速を上げていた。

●100mあたり2分40秒!●

 イサギすらアタらなくなった状況に船長がアンカー位置の修正を行ったが、その際に確認した魚探上の大型魚も、やはり底層にへばりつき気味だった。それでも「シビレを切らして僅かに浮いて来る魚は居ないか?」と探り続けていたが、答えは全く出なかった。
 15時を回り、「後が無い感」に襲われ、思い切った方法で更に手前の底層を狙ってみる事にした。
 それまで使用していた完全フカセ仕掛のサルカン部に、タックルボックスに転がっていた10号オモリを通してナイロンカゴを装着してみた。これでサシエサが残ればオモリをさらに重くし、盗られれば軽くするつもりで第一投を行った。
 想定距離の10m手前の、100m迄フリーでラインを送り、そこで10秒の停止。続いて撒きエサを振り出してからリールのメカニカルブレーキを絞ってズルズルとラインを送り出してみた。すると、105mで大きなアタリを捉える事に成功した。
 ズンズンとトルク感溢れる引きでロッドを絞り込む様子から良型のメダイと判断してやり取りを開始した。

●ようやくのマトモな引きを味わう●

 そして、無事にゲット。その通りのメダイの登場に安堵した。

●85cm程のメダイ

 そしてここからラッシュが始まった。

 続いて同じ方法で流してみると108mでラインが大きく走って、「ズドンッ!」とイッパツ。先ほどよりもキツイ走りでボクを迎えてくれた。

●連発!●

 そしてこれまた無事にゲット。予想通り、先ほどよりも一回り大きなメダイだった。

●93cm●

 そして、それ以降は少し先の、120m辺りでのイサギの釣果に変わったが、それが落ち着くとまたもや105mで大アタリ。続く引き具合から1本目と同程度のメダイであったろうが、残念ながらオマツリが起こり、それが自動ハリ外しとなって、サヨナラとなった。
 続いての流しからはイサギばかりになり、次いで50cm弱のマダイになったが、これで納竿時間を迎えた。最後の1時間半ほどは、ほぼ空くじ無しだったが、大マサクラスの登場を期待していただけに「早くこのスタイルに変更していれば…。」と、悔やまれる部分もあった。だがここは「完全フカセ釣り師たる者、余計なパーツは付けずに勝負!」が本道と強がりを言っておこう。


 上述したように本当はカゴ無しで釣りたかったのだが、「状況が許さない中では、一考の価値あり。」と再確認した次第だ。例えば流速が上がると攻め切れない玄達瀬のメダイ場に潜む大マサ(話がややこしいが…)を攻めるにはもってこいだと思うので、チャンスがあれば試してみたいと思っている。
 話を元に戻すが、「白石グリのヒラマサは今後ボクの期待に応えてくれるのだろうか?。」と、少し心配になっていたが、4月24日になって、急にスイッチが入ったようだ。残る釣行機会は3~4回だが、そこでチャンスを掴めるよう、祈るばかりだ。
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'22 春の経ヶ岬 ~2回目

2022-04-23 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■そそろか…?■

 今期2回目の釣行。今回は第八十八大海丸さんに乗船して、いつもの白石グリへと向かった。
 前回釣行後からの一週間に、88cm~85cmが数本出ていたので、大マサクラスも「そそろか?」と思っていただけに期待を膨らませてのチャレンジだったが、現着すると「悪い」とされ、ボク自身が実際の釣行でもロクな目に遭っていない東からの潮流が差していただけに、それを確認した際は、すっかり意気消沈していた。
 流速もあまり好みではないユルユルであり、その意味でも「苦労しそうだな。」との思いの中でのスタートだった。

●50mあたり6分弱●


■最初の2時間■

 エサ盗りも多そうであり、「短い距離での勝負」とし、手返しを増やす作戦で攻め始めた。そうこうしている内に隣で小マサが上がった。こっちの希望としては「できるだけ大きなサイズを」なので、それが釣れた30mラインよりも沖側を意識してみる事にした。
 回収は50mとして、エサが残るか残らないかのぎりぎりの線を狙って、発泡ウキのサイズを調整していった。そしてそのサイズが8番+7番となり、48mに達した時に大きくラインが走った。

●心地よい引き●

 引き具合から小マサと確信しつつ、やり取りを開始し、その通りの魚を難なくゲットした。

●65cm程の小マサ●


 「このクラスなら続くはず。」と思ったが、隣で3本上がった時点で時合が過ぎ、ボクには続く魚は来てはくれなかった。


■後半戦■

 時合が過ぎるとイサギやウマヅラハゲといったエサ取りが跋扈して、大マサはおろか、小マサすら全くアタらない状況になった。しびれを切らした船長がアンカー位置を修正したのを機に、戦略を練り直す事とした。
 ここで思い付いたのが、昔グレ釣りで覚えたスタイルだった。グレ釣りでは仕掛けをピンと張った状態で流さなくては仕極端に喰いが悪くなるので、常に張りを意識しなくてはならないが、そのスタイルを踏襲しようと思い付いた。
 まずは投入した仕掛を一旦引き戻して張ってやり、そこからは「竿先を潮上に持っていき、リールはクラッチオフのままでスプールを親指で押さえて、ラインを出さずに竿先のストロークで送り込み、潮下まで竿先が行きついたら親指の押さえを開放して、ラインを放出しながら潮上まで竿先を戻して、再びストロークを行う」といった手順で流してゆく。アタリが取り辛い中、これを船のヒラマサ釣りに応用して85~95cmクラスを連発させた経験が過去にあったので、久しぶりに実践してみた。
 この日の場合は、投入後に仕掛がピンと張るのを待ってから送り出しを10mとり、そこから30mまでラインを自然に流した時点で40秒の停止を行った。そしてそこから竿先のストロークを行い、55mで回収するつもりで操作を行ったが、ここから全ての流しでアタリを捉える事に成功した。
 しかし、残念ながら、「大当たり」と言えず、それらの全てがエサ盗り達からのモノであり、そこにヒラマサが居ない事を確認できただけに終わった。ではあるが、無駄な流しがゼロになった事と、「もっと応用が利くのでは?」と、これからの展開が楽しみなる点では収穫であった。


■これからが本番■

 恐らく水温の上りが遅いのが原因だろうが、今期の白石グリではヒラマサの釣果が本格化するのが遅れており、まだまだ不安要素が多い。出足がパッとしないだけに「ボクの期待に応えてくれる大マサは居るのだろうか…。」と心配ばかりしているが、とにかく釣行し続けるしかない。
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'22 春シーズン始動!

2022-04-16 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 '22シーズン始動!というタイトルではあるが、実際はポツポツと釣行していたので再始動になる。正直言うとまともな魚は釣れず、同にも格好がつかないので、「記事にならなかった。」だけなのだ。

■出るか?初大マサ■

 1~2月は雪も多かったようで、春先は水温も低く経ヶ岬周辺の釣果は遅れ気味だった。桜も散り始めて4月に入ると、西からの本潮が入る日も増えているようだった。
 「ここで一気に上向いて…。」と言いたいところだが、この記事を書いている時点ではそうとは言えなかったのだが、「ここで大マサの第一号を上げて、ついでに男も上げてやろう!」とばかりに、現地へ向かった。

■冬の名残■

 いつものように日本海41さんの乗船し、少し周辺部で探りを入れてから11時に白石グリに到着した。やや北がかった潮流が流れていた為、船長はアンカー位置を修正しリスタート。流速は緩目だが釣果が悪くはならない程度だった。

●50mあたり、5分チョイ●


 そしてその一投目で大きなアタリが出た。
 とは言え他人の竿の出来事で、結果はハリ外れだったが、シーズン初期である事から、冬の名残のメダイも多く、口切れし易いそれが正体だったのかも知れないし、引きが強烈だったので、「もしや?」というのもあった。とにかく大型魚の存在が確信できたのは一つの安心材料だった。
 足下の水深は73mだったので、緩めの流速から送り出しは20mで80m出た時点で30秒の停止を入れて、そこからフリーのままで流してみる事にした。110mまで流してもアタリが出ないので、100mまで巻き戻してみると、103mで大きなアタリを捉える事に成功した。
 グイグイと重量感あふれる引き味と中程度の疾走距離から、大型のメダイと確信して「ウマいメダイはしばらく食ってないから、口切れせんといてくれ~。」と、慎重かつ大胆にやり取りを開始した。

●喰いたさ一心のやり取り●

 相手の正体がほぼが解っているので、途中のハリ外れ警戒以外は余裕で弾き味を堪能する事が出来た。そして無事にゲット。昨冬から釣っていなかっただけにウレシイ瞬間だった。

●93cmのメダイ●

 続いてメダイのヌルヌルを処理している最中にラインが走り、小マサクラスとは言え、今季初のヒラマサをゲットする。

 
●65cmの小マサ●

 止めのパターンが周りに伝わると、右隣りでメダイがヒットし、「不調気味だった白石グリ、でも今日は大丈夫!」と思ったのだが…。

■左舷の大バラシ■

 期待とは裏腹に、その後はアタリは連続せず、ポツポツとイサギが釣れ出し、それが収まると、忘れた頃に大当たりが出るというパターンに変わっていった。
 中でも惜しかったのは左舷の大バラシで、見た感じで言えば「大マサっぽい走り」をしていた。但し、アワセが甘く最初に頭をこっちに向ける事が出来ず、疾走されて全く止められないままにバラシてしまったようだ。
 「居るには居るのだろう。」と希望は持てたが、自分に来ない限りは実感はないのは当たり前の話だ。
 「何とか自分にも。」とばかりに、仕掛けのセッティングを変えていった。そしてようやく大アタリを捉えたのだが…。

●そこそこの引き味●

 恐らく一本目より小さく、80cmクラスのメダイだったであろう。但し、夕刻が迫るようになって以降、オマツリが多発していた状況下、やり取りの後半で絡んだラインが自動ハリ外しとなって、残念ながらサヨナラとなってしまった。
 その後はメダイが少々出たが、イサギがメインの釣果になって、そのまま納竿時間を迎えた。

■今季の展望は?■

 釣行日の翌日から少しマシな80cmクラスがポツポツ出始めたものの、例年なら4月10日前後、早い年なら3月20日ごろには顔を見せるハズの、メーター前後、更にはそれ以上のクラスに関しては「もしかすると、不調気味だった昨年と同等では?」といった感がある。春の白石グリの不調は、夏場の玄達~初秋の鷹巣沖~秋本番の柴山沖まで引きずってしまうので、少し心配している。
 これから先、10日間の、各船の釣果が重要になるが、ボクの予想が外れる事を祈っている。
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