■3家族合同キャンプ■
お盆休みを利用して、東京在住の友人家族達と3家族合同のキャンプへと向かった。ここ数年間で何となく恒例化していたものの、何だかんだで各家族の都合が付かず、3家族揃ったのは久しぶりのことである。はたして今回はどんなキャンプになるのだろうか?。場所はキャンパー各位から評価の高い「無印良品南乗鞍キャンプ場」というところだ。
と、その前に。
ウチの家族は期日に余裕があったので、キャンプ場に着く前日に麓にある飛騨高山市を訪れ、そこで一泊することになっていた。
■停滞を避けて■
お盆休みに高速道路が停滞することは言わば当たり前だが、ボクは、5時間程度なら連続運転することが平気なので、この時期は高速道だけのルートにこだわらず、朝の停滞情報を確認したうえで、一般道も含めたルートを考えることにしている。
通常なら西宮飛騨高山間は名神高速と東海北陸道を乗り継げば4時間程度で到着できるのだが、この日の朝の情報では、途中に20kmクラスの停滞箇所がいくつかあって、かなり時間がかかりそうだった。
そこで、今回は大回りして一旦舞鶴自動車道で福井県小浜市へ抜けて、その後は敦賀まで一般道を使い、敦賀インターから北陸道へ、福井インターで再び一般道に降りた後は大野市内を抜けて白鳥インターで東海北陸道に入り、高山市内を目指すコースを走ることにした。
福井インターを降りた後は、このルートでは最長の一般道区間だ。国道158号線をドンドン東進して行くが、眼下に見える九頭竜川上流部のほれぼれする渓相に、釣り師根性がメラメラと沸き立ち、「いつかは攻めに来よう。」との思いが巡る。
そして更に国道を進んだところにあったロックフィル(石積み構造)方式の「九頭竜ダム」の巨大さには驚きを越えて、呆気にとられてしまう。
このルートを使って5時間を越える道のりにはなったが、景色が良いうえ、信号もほとんど無く、停滞箇所もない状況に満足しつつ、飛騨高山市内に到着する。そしてホテルをチェックインした後、しばしの休憩を挟んで早々に市内へと繰り出す我々親子3人であった。
■高山市街■
「小京都」と呼ばれる古い町並は全国各地に点在しているが、その中でも飛騨高山市は代表格といっても過言ではない規模の町で、見るべきものも多い。その高山で名物の食べ物といえば飛騨牛関連の各種料理と朴葉味噌、そしてB級グルメの代表が「高山ラーメン」といったあたりだろうか?。
ホテルを出た時間はちょうど夕食だったので、腹ペコ家族はもちろん、飲食店を目指す。B級グルメ指向の我ら親子3人の希望はラーメンだ。幸い宿泊するホテルを中心に据えて徒歩圏内に有名店が3軒あったので、散策がてら店頭を巡ってみる。
町をブラつきながら、ついでに商店街の中にあるいくつかの店を回ったみたが、近頃よく見られる荒廃した様子ではなく、観光客に支えられているせいか、いわゆる「シャッター通り」にはなっていない光景に、何だかこちらの気持ちも明るくなってくる。
早くに閉まってしまいがちな観光地にあって、ここ飛騨高山は、遅い時間帯でもオープンしている店が結構あるので、夜の散策も楽しい。
アレコレ迷った挙げ句、今回の夕食は「桔梗屋(ききょうや)」さんに決定。店内では3人共にワンタン麺を注文した。しかし、待つ間に隣のオジサンが食べているモノをチラッと覗いて気付いたのだが、どうやらワンタン麺と普通のラーメンとはダシが違うようだ。
「シマッタ、ボク一人だけでも普通のラーメンにしておけば良かった。」と思ったが、後の祭りだった。だから、高山ラーメンとしての感想は書けないが、ワンタン麺自体の味は、近頃流行りのコッテリ系とは違って、サッパリとした味でかなりウマかったことだけは確かだと記しておく。
桔梗屋を出た後は再び散策を続ける。
飛騨高山は、からくりが乗った山車(だし)が市中を巡る「高山祭」が全国的に有名だ。その開催時期は4月と10月ということらしいが、それをテーマにして町の雰囲気を盛り上げている。
散策については初日はここまで。
■「さんまち」へ■
翌朝は、観光のメイン・ストリートにあたる、「さんまち」周辺を散策する。
さんまちには古民家を改装した店舗がズラリと並び、どの店を覗いても楽しさが伝わってくる。
さすがは渓流釣りの本場だ。通りの外れにあったおもちゃ店兼、釣具店には渓流エサの自販機があった。釣り師としてはつい目が行ってしまう場面だ。
この通りで特に印象が残ったのが「手風琴(てふうきん)=アコーデオンのこと」という名の喫茶店だった。
ここはオリジナルの古民家の内装を極力生かし、その風合いを損なわないような改装のみを施した作りになっているので、内部は興味深い作りになっている。
この店の売りは内装だけではない。クレープもその一つだ。家族3人がそれぞれ好みにクレープと飲み物のセットを選んで食する。コレがまた今までに食べたことのない素朴な雰囲気と味でかなりイケるのだ。
■買い出しはバローで■
午前中一杯でさんまちの散策が終わり、南乗鞍キャンプ場へと向かうが、その前に、これから2泊3日間分の食料を調達するため、岐阜県内では一番大手スーパーチェーンの「バロー高山店」に立ち寄る。
何しろ、キャンプ場の周囲には店舗というものが一切存在せず、買い忘れ等があれば一番近いAコープまで往復1時間半程度のロスを覚悟しなくてはならないので、このキャンプ場に向かう際にはあらかじめリストアップしておいて、間違いの無いようにするのが正解だろう。
買い出しが済んだら、後はキャンプ場に向かうのみ。降り出した雨からの回復を祈りつつ、キャンプ道具を満載した我が家の車は、国道361号線を南東方向へ向かってひた走るのであった。
~その2へ続く
お盆休みを利用して、東京在住の友人家族達と3家族合同のキャンプへと向かった。ここ数年間で何となく恒例化していたものの、何だかんだで各家族の都合が付かず、3家族揃ったのは久しぶりのことである。はたして今回はどんなキャンプになるのだろうか?。場所はキャンパー各位から評価の高い「無印良品南乗鞍キャンプ場」というところだ。
と、その前に。
ウチの家族は期日に余裕があったので、キャンプ場に着く前日に麓にある飛騨高山市を訪れ、そこで一泊することになっていた。
■停滞を避けて■
お盆休みに高速道路が停滞することは言わば当たり前だが、ボクは、5時間程度なら連続運転することが平気なので、この時期は高速道だけのルートにこだわらず、朝の停滞情報を確認したうえで、一般道も含めたルートを考えることにしている。
通常なら西宮飛騨高山間は名神高速と東海北陸道を乗り継げば4時間程度で到着できるのだが、この日の朝の情報では、途中に20kmクラスの停滞箇所がいくつかあって、かなり時間がかかりそうだった。
そこで、今回は大回りして一旦舞鶴自動車道で福井県小浜市へ抜けて、その後は敦賀まで一般道を使い、敦賀インターから北陸道へ、福井インターで再び一般道に降りた後は大野市内を抜けて白鳥インターで東海北陸道に入り、高山市内を目指すコースを走ることにした。
福井インターを降りた後は、このルートでは最長の一般道区間だ。国道158号線をドンドン東進して行くが、眼下に見える九頭竜川上流部のほれぼれする渓相に、釣り師根性がメラメラと沸き立ち、「いつかは攻めに来よう。」との思いが巡る。
●国道158号沿いの「道の駅九頭竜」にある電動仕掛の恐竜親子●
そして更に国道を進んだところにあったロックフィル(石積み構造)方式の「九頭竜ダム」の巨大さには驚きを越えて、呆気にとられてしまう。
●九頭竜ダム●
このルートを使って5時間を越える道のりにはなったが、景色が良いうえ、信号もほとんど無く、停滞箇所もない状況に満足しつつ、飛騨高山市内に到着する。そしてホテルをチェックインした後、しばしの休憩を挟んで早々に市内へと繰り出す我々親子3人であった。
■高山市街■
「小京都」と呼ばれる古い町並は全国各地に点在しているが、その中でも飛騨高山市は代表格といっても過言ではない規模の町で、見るべきものも多い。その高山で名物の食べ物といえば飛騨牛関連の各種料理と朴葉味噌、そしてB級グルメの代表が「高山ラーメン」といったあたりだろうか?。
ホテルを出た時間はちょうど夕食だったので、腹ペコ家族はもちろん、飲食店を目指す。B級グルメ指向の我ら親子3人の希望はラーメンだ。幸い宿泊するホテルを中心に据えて徒歩圏内に有名店が3軒あったので、散策がてら店頭を巡ってみる。
町をブラつきながら、ついでに商店街の中にあるいくつかの店を回ったみたが、近頃よく見られる荒廃した様子ではなく、観光客に支えられているせいか、いわゆる「シャッター通り」にはなっていない光景に、何だかこちらの気持ちも明るくなってくる。
●書き込まれている川柳には、いちいち頷いてしまう●
早くに閉まってしまいがちな観光地にあって、ここ飛騨高山は、遅い時間帯でもオープンしている店が結構あるので、夜の散策も楽しい。
●手前の「めしどろぼ漬け」を購入●
●飛騨牛の串焼きやラーメンを売る店●
アレコレ迷った挙げ句、今回の夕食は「桔梗屋(ききょうや)」さんに決定。店内では3人共にワンタン麺を注文した。しかし、待つ間に隣のオジサンが食べているモノをチラッと覗いて気付いたのだが、どうやらワンタン麺と普通のラーメンとはダシが違うようだ。
「シマッタ、ボク一人だけでも普通のラーメンにしておけば良かった。」と思ったが、後の祭りだった。だから、高山ラーメンとしての感想は書けないが、ワンタン麺自体の味は、近頃流行りのコッテリ系とは違って、サッパリとした味でかなりウマかったことだけは確かだと記しておく。
●桔梗屋(ききょうや)●
●ワンタン麺の大盛●
桔梗屋を出た後は再び散策を続ける。
●「ゴムゴムの~」ではなく、何かのモニュメント●
飛騨高山は、からくりが乗った山車(だし)が市中を巡る「高山祭」が全国的に有名だ。その開催時期は4月と10月ということらしいが、それをテーマにして町の雰囲気を盛り上げている。
●高山祭の人形達●
散策については初日はここまで。
■「さんまち」へ■
翌朝は、観光のメイン・ストリートにあたる、「さんまち」周辺を散策する。
●「さんまち」の一角●
さんまちには古民家を改装した店舗がズラリと並び、どの店を覗いても楽しさが伝わってくる。
●個性豊かでありながら、統一感のある看板達●
●「さんまち」の街角風景●
●「さんまち」周辺の甘いもの何処●
●家具や民具を売る店●
●味噌やしょう油を売る店●
さすがは渓流釣りの本場だ。通りの外れにあったおもちゃ店兼、釣具店には渓流エサの自販機があった。釣り師としてはつい目が行ってしまう場面だ。
●右肩の写真は自販機内の「キンパク」の瓶詰め●
この通りで特に印象が残ったのが「手風琴(てふうきん)=アコーデオンのこと」という名の喫茶店だった。
●手風琴(てふうきん)●
ここはオリジナルの古民家の内装を極力生かし、その風合いを損なわないような改装のみを施した作りになっているので、内部は興味深い作りになっている。
●内部の様子(右上は天窓)●
この店の売りは内装だけではない。クレープもその一つだ。家族3人がそれぞれ好みにクレープと飲み物のセットを選んで食する。コレがまた今までに食べたことのない素朴な雰囲気と味でかなりイケるのだ。
■買い出しはバローで■
午前中一杯でさんまちの散策が終わり、南乗鞍キャンプ場へと向かうが、その前に、これから2泊3日間分の食料を調達するため、岐阜県内では一番大手スーパーチェーンの「バロー高山店」に立ち寄る。
何しろ、キャンプ場の周囲には店舗というものが一切存在せず、買い忘れ等があれば一番近いAコープまで往復1時間半程度のロスを覚悟しなくてはならないので、このキャンプ場に向かう際にはあらかじめリストアップしておいて、間違いの無いようにするのが正解だろう。
●バロー高山店●
買い出しが済んだら、後はキャンプ場に向かうのみ。降り出した雨からの回復を祈りつつ、キャンプ道具を満載した我が家の車は、国道361号線を南東方向へ向かってひた走るのであった。
~その2へ続く