中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’18 玄達釣行 ~4回目

2018-07-28 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 「敗軍の将、兵を語らず」その2

 朝一番の潮の速さは、前回と、ほとんど同じだった。

●100mあたり、7分強●

 しかし、底潮はほとんど止まっていた。
 
 いつものように、外道としてはヒラマサ登場の前触れとなる外道を一番にゲットし、リーチが掛かった状態に持ち込んだがアタリは全く無い。
 外道の中でも、一番潮に敏感で、ヒラマサとほぼ同じタナに居ると言われる、大型の尾長グレをゲットしても後が続かない。それが2回も…。

●55cmほどの尾長グレ●

 
 何度移動しても状況は変わらなかったが、最後のポイントでは上潮が後方に流れた後、底潮に入るとカタカナの「レの字」に折り返すという、最悪の状態になった。しかし、それも何とか攻略してアタリをとり続けたが、「来るのはイサギばかりなり」。一日を通して船中ではマトモな外道のアタリを一番多くとったのだが…。
 これでとうとう4連続のヒラマサ・ボーズになった。
 前日と翌日にはバラシを含めて数回ヒラマサのアタリがあったというのに…。

 「なんて日(の連続)だ!」
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’18 玄達釣行 ~3回目

2018-07-21 12:30:00 | 船釣り・釣行記
「敗軍の将、兵を語らず」

 今年3回目の釣行だったが…。

●潮流は100mあたり7分ちょうど●

 二枚潮、あるいはそれ以上の多層潮の傾向は変わらず、
 
  メジロが来ても1本だけの単発。

●メジロが…●


 マダイが来ても1枚のみでリーチが掛からない。

●中型マダイ●


 ついにはイルカ(正式にはハナゴンドウ)の大群に取り囲まれる始末。

●イルカ(正式にはハナゴンドウ)●

 イサギに続いて潮況に敏感なグレが掛かって、「よしそろそろ…。」も甘い考えだった。
 そして、終了の4投前、釣り仲間に本命のアタリがあって…。

●横から見ても間違いない●

 80cmのヒラマサがようやく登場。

 だが続くアタリは全く無く、この日の釣りが終了した。

 数年のブランクの後、玄達瀬に本気で通いだしたのは晴海丸の船長と出会った2012年からだったが、それ以来20数回の釣行で、ヒラマサからのコンタクト(つまりはアタリ)を得られなかった日は、途中撤退を除くと2度しかなかったというのに、2018年度は玄達チャレンジ開始以来3連続のヒラマサ・ボーズだ。

「なんて日だ!」
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’18 玄達釣行 ~2回目

2018-07-14 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 あまり時間が無いので、簡単に…。

■荒れ後の挑戦■

 豪雨とそれ以前から吹き荒れた南風の影響で2週間近くも出船できていない船があるほど、今年の玄達瀬は釣行機会が減っている。かく言う僕も2度の釣行チャンスを逃して、ようやく2回目の釣行になった。
 近辺の釣果を検索してみると、玄達瀬の中にあるピンスポットに当たればそこそこの釣果を得ているものの、そこに入られなかった船はさっぱりで、釣果の底上げが無いためヒラマサ・ボーズの船も続出するという状況は続いているようだ。
 そんな中、2回目のチャレンジがやってきた。果たして結果は…。


■活性感の薄い海■

 現場では緩いながらも上潮が遅く、やや速い潮が中層に流れていた。

●100mあたり9分30秒ほど●

 「底潮が緩いよりはマシ」とばかりに投入を開始したが、どことなく活性感の低さを感じていた。何度か発泡ウキの調整を繰り返し、ようやく道糸が走った。

●竿は曲がったが…●

 正体はブリ族だった。

●メジロクラス●

 こいつらが騒ぐ事で、ヒラマサの「ヤル気スイッチが入るか?」と思って投入を繰り返したが、潮流の角度が変わってアンカーの打ち変えになった。

 打ち変えのあと、マキエサが効いたと同時にマダイが登場する。

●72cm●

 こいつらが騒ぐ事で、ヒラマサの「ヤル気スイッチが入るか?」と、またまた思ったが、続く魚は無かった。

 船長は、懸命に何度もポイントを探してくれたが、どこで竿を出してもヒラマサはおろか、外道すら応えてはくれなかった。
 この日は各ポイントで魚探をかけても、浮いてエサを待つ様子の魚影はほとんど無く、根周りにベッタリと着いて離れない様子のところが多く、事態は深刻な様子だった。
 そんな中、最終段階になって深場で少しマシそうな箇所を見つかった。

 72mと、水深があるため、初めの一投は水中ウキ代わりの潮受けウキゴムをのみ装着したが、どうやら強烈な2枚潮のようで、上潮は船尾方向に流れるものの、底層は90度強の角度で右舷方向に曲がってゆくという状態だった。しかも時間を追うごとに上潮の流れが強まるという、最悪に近い状態だった。
 そこで前回から持ち込んでいる、浮力0の大き目のウキ(グレ釣り用)を装着して、一旦底潮に仕掛けが入ったら、少々の事でもズレないよう工夫を凝らしてみた。

●キザクラ社製全層ウキ●

 浮力ゼロのウキを比重の重いフロロカーボンの道糸で落としてゆき、底潮に入った後は道糸が速い上潮に取られないよう張りを加えてみたが、具体的に言うとこうなる。
 まず最初に送り出しを30mをとった後、リールはフリーで流す。カウンターが40mを指したら、一旦リールの回転をストップさせて1分間の休止を行う。この時道糸の角度は底潮の方向に向かい出すが、ここから先は竿先と水面との間にある道糸を凝視して、そこに弛みが出ないように(=弧を描かないように)リールのメカニカルブレーキを絞って抑制してみた。
 このセッティングの一投目でラインが走ったが、外道のシキシマハナダイだった。まだ上潮に道糸が持って行かれ気味だったため、次の流しでは張る時間を45秒にしてみた。この狙いは張りすぎで上潮の影響を受けることを避けるためだったが、これまた道糸が走って、またもやの外道=チカメキントキが登場した。
 「もう少し、底潮に入る量を増やしてみよう…。」と思い、サルカンの部分にガン玉2Bを入れて、送り出しの後のフリーで流す距離を50mに変えて、同様のストップと流しを試みた。
 そしてこの流しではクリアなスプールの逆転があってマダイが登場する。

●60cm級のマダイ●

 「マダイが騒ぐ中にヒラマサが突っ込んできて…」と、この日何度も脳内に描いた、玄達瀬でのあるあるパターンを想像し、続くラストの流しでは見事なアタリが出たので、少しほくそ笑んだが、引き味ですぐに正体が判った。そして同寸のマダイをゲットしてこの日の釣りが終わった。

 この日も、磯の上物釣りで言うところの「全層釣法」を船からの完全フカセに組み込んでみたが、特に最終ポイントでは通常の仕掛を装着する周りにほとんどアタリが出ない中、全ての流しでアタリが出た事は驚きで、二枚潮攻略の糸口を見つけたような気がした。後は「ヒラマサがマダイの中に…」の状況になってくれれば言う事なしだが、その状況になかなかなってくれないのが、今年の玄達瀬だ。厳冬とそれに続く春先の水温上昇が遅れた影響がいまだに続いていいるのがその原因だと思うが、「懐の広い玄達瀬の事だから、いつか爆発する日が来るだろう。」と、ボク自身は楽観視している。果たして次回の釣行ではどうなるのか…。



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白石グリへスクランブル発進

2018-07-07 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今週はあまり時間が掛けられないので、簡単に。

■玄達瀬からの転進■

 少し早い梅雨末期になって以降、玄達瀬には南からの強風が吹き、停船が続いていた。せっかくの釣行予定日を悶々とすごすのは精神的に良くない。それが2回続こうとしていた際にふと目をやると、舞鶴発の大海丸さんの予約表が奇跡的に「空き」となっていたので、慌てて飛び乗った。

 行き先はいつもの春ヒラマサ場である、白石グリだが、今回は底物のクエ狙い。今春からポツポツと釣果が出ているようで、期待を膨らませての乗船だった。
 昨年晩秋の20号ブチ切られ以来、チビチビと揃えてきた対応ハリス50号のタックルたち。コレを使用する機会がついに巡って来た。

●ハリスは50号!●



■一投目から■

 何とアタリは一投目、とは言っても仕掛を放り込んでから時間を掛ける釣りだけに実質はすぐにではないが、フワフワと穂先が揺れたかと思った後、一気に竿が舞い込んだ。

●一投目から剛竿が曲がる●

 この釣りは、掛かった瞬間にどれだけ道糸が巻き取れるかが勝負になるため、必死になって巻き上げたが、魚の泳ぎから来る抵抗感がおかしく、案の定、正体は大型のエイだった。

●大型のエイ●

 「時間はあるし、いいウォーミングアップが出来た。」と思ったが、久し振りのパワー・フィッシングに、腕の筋肉には既に乳酸が満タンになってしまった。

 その後は忘れた頃にサメ。

●サメ●

 そしてしばらく間が空いて、またサメ。

●サメその2●

 と、外道ばかり。本命はこないまま、気付けば夕闇が迫る時間になった。

●日没寸前のゴールデンタイム●

 25年前の話だが、ボクの釣った経験では日没寸前がクエのゴールデンタイム。そしてこれがラスト一投と決めた投入に魚が応えてくれた。
 フワフワと揺れていた穂先が一旦収まったかと思うと再び始まって、それが激しくなって…。そして次の瞬間に竿全体がズドンッ!と曲がりこんで行った。
 渾身の力でアワセを入れ、巻上げを開始すると、地を這って突き進むような重量感に襲われた。
 「ここまでは本命っぽい。」と感じていた。そして中間距離でもそれっぽい引きが…。
 横で見ていた船長も「コレはもしかして…。」と言うので、何だか嬉しくなってくる。そしてしばらくのやり取りの後、リーダーを船長が掴んで、手たぐり区間に入る。
 ここでも「コイツ、腹を返すような感じで浮いてきましたよ。」と言うから、その気になってガッツポーズが出そうになるのを押さえつつも、船長が、一たぐり、二たぐりする度にボクの期待は膨らんでいったが…。
 それが急転直下、次の瞬間だった。「あ~エイでした。」と、残念なお知らせがボクの耳にこだましたのだ。

●思わせぶりなエイ●


 あまりに完璧なエイ演出の前に船長共々騙されてしまうという無常さに、ボクは精根尽きてヘタリ込んでしまった。そしてそれを機に納竿の時間がやってきた。

 当日は自身25年ぶりとなるクエをゲットするに至らなかったが、パワー・フィッシングの要領や感覚を掴み直した事だけは救いだった。次回のチャレンジは初秋になると思うが、この釣りに関しても、もう少し突っ込んでいこうと思う。
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