中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

ポッツ~ンとスキー その2

2010-02-27 12:28:10 | アウトドア・スポーツ
 前回のスキーで、リフト上での孤独感に負け、心が折れそうになって「今シーズンはもう諦めようか?」と思っていた矢先に始まったバンクーバー・オリンピック。その中でも「上村愛子さん」達が活躍したモーグル競技の中継を見て、メラメラとボクのスキー魂が再燃し始めた。本来は週末に予定していた、シーズン末期で大きな釣果ムラが出始めている「グレ釣り」を早々に諦めて、家族のシラけた目線を浴びつつも、今期2度目の単独スキーと相成ったワケである。

                        
                            (リフトでポッツ~ン)

 今回訪問したのは我が兵庫県北部にある万場(まんば)&奥神鍋(おくかんなべ)スキー場だ。

  
                      (リフト券売り場でもらったゲレンデ・マップ)

 思えば、この神鍋方面でのスキー(子供の雪遊び以外)はボクにとって25年振りくらいになるのだろうか?。ここには二十歳前後の若かりし頃、中学時代からの友人「H」と、毎週のように訪れていた時期があった。その当時は隣同士である「万場」と「奥神鍋」は、それぞれが単独のスキー場であったが、今ではそれが改善されてリフトでリンクされている。

                 
                            (万場頂上部の標識)
                 
               (分岐地点のリフト=左へ行けば万場、右へ行けば奥神鍋頂上部)

 繋がっているのなら、当然どちらから入っても同じコースに到達できるので、リフト乗り場と駐車場との距離が近い、万場スキー場を選択し、朝5時起きをして自宅を出発した。
 道中では、若かりし頃に金が無くて高速道路が使えず、ひたすら一般道を走り続けたことや、夕方4時にスキー場を出たものの、大雪にあって自宅にやっとの思いでたどり着いたのは13時間後だったこと等を思い出しつつ車を走らせた。しかし、高速道路網が発達した現在では、往路は約2時間で到着してしまうし、更には休日割引によって低料金化されているから、時代の流れを感じずにはいられない。

 早朝であっても昔だったら既に埋まり始めていただろうが、今はガラガラ状態の駐車場に車を駐め、小休止。リフト券売り場がオープンすると早速4時間券を買い求めた。

                 
                    (駐車券=¥1000と、リフト4時間券=¥3500)

 今回のボクは、モーグルの興奮をそのまま引きずっており、「コブ斜面を攻略する!」との目標があったので、万場の下部で足慣らしをした後は、すぐに上部に向かってコブ斜面を滑り始めた。
 しかし、近場の常で、雪質が安定していない。「溶けては固まる」の繰り返しなのか、一番底のベース部分はアイスバーン状になっているが、その上に新雪が積もり、更にその表面が溶けて固まるっているので、「外はパリパリ、中はジューシー(更に芯はカチカチ)」の状態=揚げ物かアイス・モナカのCMコピーのようになっているので、非常に滑り辛く、数度の転倒をやらかしてしまう。
 そこで、更に標高の高い、奥神鍋へと移動し、最上部にあるコブ斜面へと向かうことにした。

  
                     (奥神鍋、栃の木コース最上部のコブ斜面)

 予想通り、このコースの雪質はかなり良く、嬉しくなったボクはこの「栃の木コース」とその裏手にある「弾丸コース」とを滑りまくったのである。
 但し、寄る年波?と技術の衰えには勝てず、モーグル選手気分で突入しても、その数倍の弧を描き、その数倍もの時間を要してズレまくるウェーデルン(古~い!)=ショート・ターンで滑るものの、当然ながら転倒を繰り返す。それでもボクは年甲斐もなく意地になって「無転倒で納得の行く滑りが出来るまでは」と、チャレンジし続けてみたのだが、無転倒がただ一回あったものの、結局納得できる滑りは得られないままにアッという間の4時間が過ぎてしまった。

       
                           (奥神鍋最上部からの景色)

 スキーの操作は、ターンの外側にある足に荷重をかけるのが基本なのだが、恐怖心があると体が山側に倒れて内側の足に荷重がかかってしまい、よけいに操作が困難になって、ついには転倒してしまう。だから急斜面であっても恐怖に打ち勝って、思い切って谷側に体を放り出すつもりで外側の足に荷重してやることで安定したターンが出来るようになるのだが、考えてみると、そんな「恐怖の克服」もスキーの楽しさの要素の一部でもあるのだ。これは、スキーそのものをやったことのない人や整地された斜面をただ滑っているだけで満足している人に「是非体験して欲しい」感覚だが、それを再確認出来たことは、この日のボクにとっては大きな喜びだった。
 もう今年に関してはスキーに行くことはないだろうけれど、おかげで「また来年も!」との思いが深まった一日だった。



 神鍋地区は兵庫県を代表するスキー場ではあるのだが、標高がそんなに高くないので、近年の雪不足には悩まされ続けている。この日も数日間続く優勢な寒波がやってきた直後であるのにも関わらず、麓やアプローチの道にはほとんど雪はなく、田んぼに少し溜まっている程度であり、昔の雄姿?を知るボクにとっては拍子抜けするほどの状態であった。結果、せっかく装着しているスタッドレス・タイヤの効果は必要なく、あっけなく到着してしまったのだが…。
 ゲレンデサイドの食堂は2件に1件ほどの割合で閉鎖されていたし、このスキー場には以前はICチップのリフト券システムが導入されていたようであるが、それも維持費が捻出できなくなったせいか、もう既に廃止されていた。そんな風景は、若年層のスキー&スノー・ボード離れの影響の暗い一面を見たようでようで気分が落ち込んでしまう。そして、このまま雪不足と利用人口の低下が続いていけば、自分の子や孫の世代には「どんなことになっているのやら?」と先行きが思いやられる状況であった。
 今シーズンは長野県では古株だった「青木湖スキー場」が閉鎖されてしまった。また、好きなスキー場の一つだった新潟県の「妙高杉ノ原スキー場」も不調なのか?、コスト削減なのか?、はたまた修理する金すら出ないのか?は知らないが、1本、また1本と営業するリフトそのものの数が減ってきている。
 「もうこの流れは止められないのか?」と思うと、非常に悲しい。なんとかこの素敵なスポーツ(趣味?)の魅力を誰かに伝え、語りたい衝動に駆られて仕方がない、この頃なのである。
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大型ゲットのテクニック?

2010-02-20 12:27:31 | 磯釣り
 先週、「口太グレの『取り込み』に対しては、ここ近年で、ある程度の自信がついている」と書いたが、コレは何もカッコをつけて書いたワケではなく、「こんなボクでも経験と工夫によって、大型口太グレの取り込み率が上がっている」という意味で書いたつもりだ。そこで今回は、そのテクニック?(そんな大袈裟なものでもないけど…)について書いていこうと思う。

                   

 以前は多くの皆さんと同じようにボクも大きなグレはよくバラしていた。そんな釣りが変わったのは、やはり遠征釣行での経験が大きなキッカケだと思う。
 近頃では遠征をしても「入れ食い」になる機会はかなり減っているが、それでもタマに出くわすことがある。そんな時は調子に乗って「切れても構わない」とばかりに、色々と試すことができるのだが、そうなると何となく見えてくるモノがあって、それが判ってから後は早かった。

 そこで得た具体的なポイントを挙げてみると

1.竿はやや胴にかかり、全体的にキレイな円を描くように曲がる竿を使う
2.ハリスは50cm級が出る状態なら2号、45cm級が中心のところなら1.7号以上を使う
3.リールはレバーブレーキタイプの場合はドラグ付きを使う
4.糸は出さないと心掛ける。
5.竿を立てず、水平よりやや上の状態を保つ
6.魚の走る方向に竿を回す。

といった感じだ。

 各個に説明していこう。

 1.「操作性が良い先調子」と言われる竿とは反対側にある、いわゆる「胴にかかる調子」で、魚が掛かると竿が円を描くように大きく曲がり込んでいき、全体でグレの突進を受け止めた後は、ゆっくりと竿自体の反発力でその曲がりが起きてくるような竿を使うのが、こと取り込みだけを考えるとベストな選択だと思う。そんな竿は自重が重く、持った感じがダルに感じることが多いのだが、極端な話、このタイプの竿は角度を保持して、引きに耐えているだけで、取り込みの大事な部分を竿が勝手にこなしてくれるのだ。
(つまりは竿任せってこと!)

 2.のハリスに関しての意見は「名人さん」から言えば、まだ太ハリスの部類なのかも知れないが、実際そのサイズの口太グレに対して引っ張り合いをしても、根ズレ等の外的要因を除けば「絶対に切られない」という、安全圏にあるハリスを使うという意味だ。それが自信に繋がって、強気のやり取りが可能になってくるのだ。
(自分の腕に合った保険をかけろっ!てこと)

 3.4.は、カブるので同時に説明を。
 以前のボクであれば、「竿の角度が悪ければ糸を出し…」というやり取りをしていたのだが、近年のドラグ&レバーブレーキ付きリールに出会ってからはスタイルが変わった。それは、少々角度が悪くてもリールを逆転させて糸を出すのではなく、そのままでレバーを握りしめて踏ん張り、「キチンと調整したドラグに任せた方が好結果を産む」ということに気が付いたからだ。以前に、どこかの名人さんが、「糸を出して獲れたためしがない」と言っていたのを思い出すが、まさしくその通りだと思う。
 過去の、自分のバラシ・シーンを思い出してみても、「糸を出したが獲れなかった魚」は「糸を出さなければ獲れている」可能性が高く、「糸を出して獲った魚」も、実は「糸を出さなくても獲れていた」と、近頃では思えるようになっている。
 「じゃー、レバーは要らないの?」と言うことにもなるのだろうけど、相手が口太グレだけだとすると、よそ見中に掛かって瞬間的にノされたような場合を除いては「無くても構わないのでは?」とも思っている。レバーブレーキは尾長グレやマダイ、そして青物のようにもっと足が速く、その時に使っているハリスに対して相手のパワーが上回っている場合には役立つので、装着している方がイイとは思うのだが…。
(強気の勝利なのだ!)

 5.6.は連携した動きになるので、これも一緒に説明しよう。
 必死のパッチでやり取りしていた頃は、ボクも竿を立て気味にしてやり取りをしていた。そして名人が「魚は引っ張られる方向とは逆に走る」と言っているのを聞いても「そんな余裕があるものか!」と思っていたのだが、離島での入れ食い時に「モノは試しに」とばかり、元竿部分の角度を水平より少し上(20~30度)の位置に保持することをイメージしつつ、「タメる向き」を横方向にしてみると、よく言われているように、魚がそんなに深く潜らないことを実体験した。そして、それからは意見が変わっていった。
 それでも最初の内は途中まではそういったやり取りをしていても、魚が磯際に来てからは早く魚を上層に引き揚げようとするばかり、竿を立てすぎてしまい、それが逆効果となって突っ込まれ、バラすこともよくあった。しかし、試行錯誤の結果、沖での操作と同様の角度を保持したままで磯際で踏ん張っていれば、多くの場合で竿のパワーに負けた魚は磯際から離れてゆくことに気付くようになった。
 そうなると逃げ場を失った魚は左右のどちらかに行くことが多くなるのだが、その動きを理解してからは、今度は竿の角度を保ったままで動いた方向に竿をワイパーのように回し、回し終えたら魚の頭を持ち上げるつもりで、それまでよりもやや竿を持ち上げ、テンションを強めながら同時にリールを巻いてやることで、より簡単に魚を上層に持ち上げることができるようになっていった。後は魚が反転したら竿をそれまでとは反対に回し、同じ作業を繰り返せば、ついには表層まで魚を持ってくることが出来るのだ。
 ただし、一連の動作の間に相手にスキを見せるような時間=「何もしない時間」を作ってはイケナイ。相手の突っ込みが弱まれば、先回りするつもりですぐに次のアクションを起こさなくてはならないことを心掛けて欲しい。
(先手必勝なのだ!)

                   

 以上、文章で説明や表現をするのは難しいが、1.~6.の、言わば語り尽くされたような感もあるテクニック?を取り入れ、落ち着いて実行できるようになったおかげで、近年ではボクの中~大型口太グレ「バラシ率」は格段に下がっているのだ。勿論、今でも「ドーしようもないヤツ」に出会い、バラすこともあるので万全とは言えないし、磯のポイントは、それぞれが水深やシモリとの距離が違うので通用しない場面もあるだろう。しかし、同じことを繰り返していて「バラシしてばかり」が現状なら、「モノは試しだ!」とばかりに取り組む価値はあると思うのだが、どうだろうか?…。

 文章ではイメージできなかった人のために前回掲載した、50.5cmを釣った際の実釣パターンを例にとって、紹介しておく。

 足元の約2m先まで張り出したタナの3mあたり沖を流していたウキが、前アタリの後、ゆっくりとウキが沈んでゆく。
→アワセを入れると強烈な締め込みと同時に足元のタナ下に突っ込んできた。
→竿を水平より約20~30度上に保持して、レバーブレーキを握りしめたままで耐える。
→ジリッジリッとドラグが数回スピンする。
→竿に負けて行き場を失った口太グレがタナ沿いを左に向かって泳ぎ出す。
→竿の保持角度はそのままで、リールを巻ながらワイパーのごとく左へ竿を回す。
→それまでより竿をやや起こし、上方へのプレッシャーを掛けながら更にリールを巻く。
→それまでよりも上層に上がった口太グレが反転をする。
→今度は逆方向で先程と同じ作業を繰り返す。
→更に口太グレが上層に上がり、反転。
→作業を繰り返していると張り出したタナの上、水深30cmほどのところに口太グレが出てくる。
→ここからは竿をいっそう持ち上げて口太グレの頭を海面に出し、空気を吸わせて更に弱らせる。
→後ろに置いていた玉網を掴んで、そのまま「ネット・イン!」。
(この間、一回もリールを逆転させて、糸を出すことはなかった。)

 と、こんな感じだった。イメージできたかな?。
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日振島で一発勝負(の、つもり?)

2010-02-13 12:28:03 | 磯釣り
 やや、遅きに失する感もあるが、ボクにとっての「寒グレシーズン」が、やっとの事で開幕した。しかし、もう2月に入っているので、チャンスはそう多くはない。そこで早速、愛媛県の宇和島市沖に浮かぶ日振島へ兄と二人で向かった。

 ボクや兄が日振釣行でよくお世話になっている、吉田英二船長の操船する、渡船よしだ屋さんの天吉丸

                    
                                   (天吉丸)

に乗船し、日振6番という磯に二人で降り立った。

                    
                                   (日振6番)

 日振島は宇和島市内から渡船で西へ40分程度走った位置にあり、晴れた日なら写真のように九州の大分県の海岸線が目に入る。

                    
                             (対岸に見える大分県方面)

 今回使った仕掛は、ロッド=極翔Limited PRO 1.5号(シマノ)、リール=BB-X Type2 3000番(シマノ)、道糸=ファイアブラッド。ZEROサスペンド2号(シマノ)、ハリス=シーガー・グランドマックス2号、ウキは阿波SP・Sサイズの2B、ハリはがまかつのふかせグレの6号、という、ボクが寒グレの大型を狙う際に使用する、標準的なモノだ。

                    
                                 (当日の仕掛)


 ボイル&生のオキアミと、添加剤をブレンドし、マキエサ作りが終わると、実釣開始。すると、ドラマはいきなり始まった。

 なんと第一投目、しかも仕掛が馴染んで30秒も経たない間に、ウキに前アタリが…!?。
 慎重に沈んでゆくウキの動きを見極め、アワセを入れると、いきなりスーパー・サイズ級の引きがボクのロッドを絞り込んでいくのであった!。
 掛けたと同時に、足元の磯際に張り出したタナに向かって突っ込む強烈な締め込みを繰り返す。
 「頑張れハリス!」
 と、心で叫びつつ、それをイナして耐えている内に、やや抵抗が弱まり、なんとか魚体をタナの上、水深約30cmのところに引き上げることに成功した。
 後はをそこを左右に動くだけの抵抗に変わったので、ボクの目と魚の距離が縮まり、その姿が確認出来るようになった。
 「デカイ!」
 それでも焦らず、落ち着いて魚の頭を持ち上げ、空気を吸わせて更に弱らせてから、自ら掴んだ玉網の中へと誘導し終えたのであった。

          
              (あいにくイキナリのことなので、竿を曲げるシーンは撮っていないけれども…。)

  

                    

 ゲットした口太グレのサイズは50.5cm。自身の記録では2003年10月以来の50cmオーバーであった。
 この間、48.5~49cmは5枚、47cmであれば2ケタ以上は確実に釣っているが、僅か1~2cmを越えるのに6年4ヶ月もかかってしまった計算になる。「喜びもひとしお」と言いたいところだが、生意気(そんな歳でもないか?)だが口太グレの「取り込み」に対しては、ここ近年で、ある程度の自信がついているので、そんなに浮かれてもいない。
 それよりも、この時点では良すぎるスタートに対して、後の展開にイヤな予感めいたものの方が心を支配していた。そして、そういった悪い方の予感は、ボクの場合はよく当たるのである。

 魚をクーラーに入れた後、釣り座に戻ると、それまで西へゆっくりながら動いていた潮が止まったり、逆に動くようにな流れに変わっていった。
 多くの釣り人が経験していることだと思うが、本来行くべき方向と違う潮流になると、魚が口を使わないことが多い。この日の状況はまさしくその通りで、それから元の流れに変わるまで約2時間を費やしたのだが、その間のアタリはゼロ。しかし現金なもので、潮流が本来の流れに戻るとアタリが復活して竿は曲がるものだ。

                    

 ただし、それは朝一番の魚の半分サイズである、25cmクラスであった。

                    

 それからは、また同じ展開で、アタリも何もない状態が続くが、25cmクラスを釣った後、また2時間ほど経ってまた流れとアタリが復活した。

                    
                    

 ココで、40cmジャストの口太グレをゲット。
 その後は12時半頃の潮止まり直前に、兄貴が43cmを釣る。


                    

 その後は、何をやっても無駄。釣れてもこんなモノ止まり

                    
                                  (ウマズラハゲ)

で、タイムアウトの2時半を迎えたのであった。

                    



 今回は幸運にも50.5cmをゲットしたものの、その後は食う時間と食わない時間がハッキリとしていた。しかも、そのインターバルが長く、それは磯上から潮流を見ているだけで判断できるので、「何をやっても無駄」と感じる時間が長かった。そんな展開だったせいか、何だか気持ちが「スカッとスッキリ」としない。よって、書き始めではタイトルを「一発勝負」としたが、結果として後で(のつもり?)と付け加えた次第だ。
 「そんなこんな」で、その「スカッとスッキリ」」を求めてもう一度、シーズン最終釣行?を思案中のボクである。寒グレシーズンが最終段階に入っていく中、チャンスは確実に減ってゆくが、果たして「有終の美」を飾ることは出来るのだろうか?…。
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ポッツ~ンとスキー

2010-02-06 12:30:54 | アウトドア・スポーツ
 年をとったせいか、近頃、今やっていることが「あと、何年間続けられるのか?」ということを気にするようになってきた。例えば磯釣りや渓流釣りであれば、足腰が衰えすぎないように気を使っていれば20年くらい、船釣りだともう少し伸びて25年くらいだろうか?。
 釣りの場合はまだ良い。年間の釣行数は20日以上あるので、少なくとも4~500回は行ける計算になり、余裕はまだあるが、スキーとなると話は別だ。現在でも年間の滑走日数が平均4日程度なうえ、体力的にやれそうな年数は既に15年を切っているだろう。したがって、計算上は残された時間が60日程度になるのだ。

 そんな中にあって、更なるピンチがやってきた。昨年まで我が家では、スキー旅行が冬場の定番イベントであったのだが、ナゼか今年は息子が行きたがらないのだ。何度か説得しても譲らず、首を縦に振らない。仕方がないので兄家の甥っ子達は?と尋ねてみても、只今受験中とあって無理そうだ。
 「かくなる上は単独行動しかない。」と、先週末に意を決したのであった。

 その昔、20歳代だった頃はサッカー・サポーターの「弾丸ツアー」よろしく、一人で土曜の夜に長野県の白馬方面に向かって中央道+一般道を7時間近くをひた走り、翌朝まで駐車場で仮眠をとった後に1日中滑って、日曜の夜中に帰宅するようなスケジュールも平気でこなしていたが、まさかこの年ではそれは出来そうにもない。しからば、行き先は近場になるのは仕方がない。
 近場だと兵庫県・西宮市民であるボクにとっては昔から、「ハチ・ハチ北」などの兵庫県北部の方面か、「びわ湖バレイ」などの滋賀県北部方面が頭に浮かぶのだが、あいにく当日は昼からの天候が雨の予報なので、自宅よりも西にあるスキー場は全てパス。残るは滋賀県方面になる。
 しかし、志賀高原の一ノ瀬スキー場のようなワイド&フラットな急~中斜面を年甲斐もなくブッ飛ばすことが大好きなボクにとっては、びわ湖バレイのような、谷沿いの細いコースが多いところはパスしたい。
 アレコレ迷った挙げ句、選択したのは滋賀県北部の余呉方面にある「余呉高原リゾート・ヤップスキー場」だった。↓

                  
                  

 ペア・リフト4本、コース5本という小規模ながら、コースマップを見る限り初級コースが少なく、最大傾斜は33度、バーンもやや広いように感じるので、ボクの希望は満たしてくれそうだ。↓

                  


 自宅から約2時間で到着し、営業開始までの間に少し仮眠をとったが、尿意を及ぼし、トイレへと向かう。その帰りに事件?は起きた。
 無事用を済ませた帰りに前下がりの駐車場を車に戻る途中で、氷結した部分で思いっきり足を滑らせてしまったのだ。
 コケた瞬間、柔道で言うところの「後ろ受け身」の体勢をとったため、臀部を強打することは避けられたが、前方に投げ出された足が駐車を制限するために置かれていた赤いプラスチック製の大型コーンを蹴ってしまい、それが駐車場を大きな音と共にスッ飛んで行った。
 当然まわりの大注目を浴び、音を聞いて振り返った青年3人組に「大丈夫ですか?」と声を掛けられ、オマケに手まで差し伸べられる始末だ。自分が招いた結末ながら、コレにはプライドが大いに傷付いてしまった。


 大きくヘコんだ心に鞭を打ち、準備を済ませてゲレンデへと向かう。「Yahoo!スポーツ スキー&スノー」
http://outdoor.yahoo.co.jp/snow/
での下調べ通り、初心者コースが少ないのが原因なのか、家族連れは少なく、リフト待ちも少なそうに見える。↓

                  

 早速、リフト券=12:30分まで利用可能な午前券を買い、一番長いCリフトに乗って上部へと向かう。途中で見た中斜面の「パレ・ブランシュ・コース」も結構ワイドなので楽しそうだ。↓

                  

 頂点に降りた後はコース標識↓

                  

で確認し、まずは準備運動代わりに「ブレバン・コース」を滑ってゆく。

 一度下部まで降りた後は再びリフトに乗って、お待ちかねの「パレ・ブランシュ・コース」をブッ飛ばしてゆく。斜面はやや右下がりの片斜面ながら、この手の斜面は、やはり気持ちがイイ。

 最上級、33度の「マッター・ホルン・コース」であっても、距離がないので、萎えたオジサンの足には丁度イイ感じだ。↓

                  

 結局このスキー場では12本滑ったが、少々飽き始めたので、向かいにある「ベルク余呉」へと足を伸ばすことにした。↓

                  
                  


 実は、この二つのスキー場は共通リフト&駐車券になっているので、飽きれば移動OKというメリットがある。↓

                  

 案内標識を見ると駐車場から見て手前が超初心者コースになっており、その裏側に滑り応えのありそうなコースが展開するレイアウトになっているようだ。↓

                  

 場内に入ってビックリ、こちらのスキー場は先程とは一転して子供連れがやたらと多く、混雑していた。↓

                  

 久しぶりに「リフト待ち」した後は、逃げるように裏側へと向かう。しかしながら、ナゼか3コースの内、2本がクローズ↓

                  

していて、「ヒルマン・コース」の1本しかコースがない。

 このコースは滑り始めこそ林間コース調↓

                  

だが、序盤を過ぎるとバーンの幅が、やや広がるので、↓

                  

限られた条件の中ではマズマズのコースだった。

 リフト待ちの時間はゼロだったこともあって↓

                  

このコースを6本滑ったところで午前券のタイムリミットである、12:30を迎えた。



 今回は単独で、強行軍でのスキーになったワケだが、滑っている最中に感じない、サビしさとワビしさが、リフトに乗っている際には容赦なくボクを襲っていた。ペアリフトの中央にオジサンが一人座する姿は、山に「ポッツ~ン!」と、こだまが響くがごとくである。
 しかしながら、負けてはいられない。
 「コレであと59回に減った残りの時間を、これからも大切に滑って行かなければならないのだ。」
と、強がりを言ったまではイイのだが、撤収中に、ナゼか首筋の筋肉が痛いことに気が付いた。
 「スキー中は一度もコケてはいないハズだが…。」
 「ということは、あの時の転倒なのか…?」
どうやらボクは駐車場での転倒で、軽いムチ打ち症になったようである。

 寄る年波には勝てないことを感じさせられ、何とも情けないムードの中、今から約430年前に、賤ヶ岳の合戦で羽柴秀吉に敗れた柴田勝家が北ノ庄(福井市)まで逃げ戻った北国街道↓

                  

を逆にたどり、一人寂しく、トボトボと家路に就くのであった。
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