中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’16 玄達釣行 3回目

2016-07-30 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■解禁期間の後期■

 たった2ヶ月しかない、玄達瀬の解禁期間も中期を過ぎて、ついに後期に入った。この時期のヒラマサの動きを追うには、やはり産卵&放精行動を頭に置いておかねばならない。
 産卵&放精と言っても、一斉かつ同時にそれが行われるワケではないので、中期~後期はまだ産後の休息中の個体や、既にアフターとなって体力回復のために荒食いを始めた個体が入り交じり、狙いを定めるのが難しくなる。そのため、釣果にムラが出る傾向がある。
 因みに、前回に釣った96cmは、腹を割くと精巣もしくは卵巣は空っぽだったことと、アタリの出具合等から、「アフター+荒食い」の条件に入りつつある中で釣った個体のようであった。(「荒食い」と言う割に数を釣っていないところにはツッ込まないで欲しいが…)これからの後期は、こんな「アフター+荒食い」の個体の割合が徐々に増えて来るのだが、これらをウマく追うことが出来れば、昨年の8月に入ってからのように、中型以上の釣果が回復してくるようになる。ただし、前期までとは違って、浅場に入るのは小マサ達が殆どで、良型クラス以上は中深~深場に移動していることが多いようだ。マキエサにつられて浮いてくる層が前期よりも浅くはないので、潮が速くなると狙い辛くなることは必至となるし、着き位置が根に近くなることが多いため、掛けても根ズレでやられることがどうしても増えてしまうから注意が必要だ。

 そんな時期に入った今回、果たして釣果は思ったように出てくれるのだろうか…。


■ヒラマサ感ゼロ■

 上述したように、釣果ムラがあって、メーターオーバーのヒラマサはしばらくの間、出ていなかったため、「キビシそうかな?…。」という予想の下での釣行だった。
  今回も、いつもの晴海丸さんに乗り込み、1時間近い航海を経て現地に到着。まずはこの時期実績のある足下の水深60mラインで実釣がスタートした。

●EXヘビータックルは今度こそ、その能力を発揮するのか?●

 開始時の潮流は前回よりもやや速く、100m流すのに4分弱だったが、攻略するのに困るほどではなかった。開始後数投で隣(左舷トモ=ボクの釣り座は右舷トモ)の釣り人がアタリが無いままに50cm台後半のマダイをゲットするが、この状況から「もしかして?」と思っていた二枚潮が証明された。しかし、前回同様に差が激しいと言うほどではなかったため、この時点では「フツーに釣っても何とかなるさ。」と思っていた。
 玄達瀬の中深場ではマダイの群れの中にヒラマサが入ってくることが多く、その登場に皆が期待に胸を膨らませたが、その一枚のみで、まるでボヤが消えるように反応が無くなった。そのため、以後の2時間ほどはエサが盗られるか盗られないかの、ギリギリの層を探り続ける作業のみに終始した。
 たまらず、船長は小移動を行い、またもや同じようなタイミングで隣の釣り人が60cm台前半のマダイをゲットするが、その後の展開も1箇所目と同じような状況だった。
 どうやら、ヒラマサの体内時間は進んでいるらしく、前回釣果を得たポイントと似た条件のところからヒラマサたちは移動している様子だった。そのため、船長は大移動を敢行した。


■浅場も…■

 移動先は比較的浅場に近いところだったが、船団のある位置とは違ったポイントだった。ここではポツポツと各自がアタリを拾い始めた。

●ようやくアタリは出始めたが…●

 しかし、ボクが掛けた55cm級のチビマサ以外はメジロ(ワラサ)がポツポツとアタるのみで、思わしい状況ではなかった。そして2回目の大移動となった。


■着き場が見つかる■

 次なるポイントは、中深場といった感じのところで、そこから仕掛が入って行く先に単独の根が数個連続して隆起していた。根の起伏は激しく、高低差が10~15mもあるので、掛けてからが厄介そうだったが、その根の間にそれらしき反応があるため、船長曰く「そこから出てくるヤツを狙うイメージで。」とのことだった。
 そして実釣開始数投目で、ボクのリールが「ブーンッ!」ではなく、「スルスルッ、スルスルッ」と変な回転を始めた。すかさずアワせを入れてみると、竿が殆ど曲がらないままにグレが上がってきた。磯釣りでの経験から、この魚の良型クラス(40cm以上)は、潮況が良くないとエサを拾わないことを知っているので、ほくそ笑むと同時に「そろそろかも?」と同船者全員に伝えた。

●グレは合図●

 そしてその予想が的中した。とは言っても、またもや隣の竿が大きく曲がっただけの話なのだが…。
 竿の曲がり具合からヒラマサとすぐに判ったが、本人曰く、マダイの時と同じで「アタリは出て無くて、巻いたら付いていた。」のだそうだ。登場したのは、中マサクラス(70cm台半ば)だったが、次の流し以降も同じパターンで計3本がその釣り人に集中した。その間、ボクにはメジロの単発のみだったというのに…。
 その様子と、「時合いだからデカイのも入ってくるよ。」と船長が言い始めたことも手伝って、焦り始めたが、それをこらえてボクは一旦、「いったい何が違うのか?。」と、隣(ボクの釣り座はいつもの右舷トモ)との違いを冷静にチェックしてみることにした。


■糸送り機能■

 まず、道糸は同一メーカーの10号だったので、そこはクリアできた。但し、リールとそれへの巻き糸量が違っていた。
 ボクはシマノ製のビーストマスター6000に下巻き込みで520mほど巻いていたのに対して、隣はダイワ製のシーボーグ750MT(レッド・カラーの最新モデル)に下巻きを行わず、本線を300mだけ巻いていたため、スプールに糸が巻かれた道糸だけでもボクの方がかなり重い。加えてこちらは大径スプール仕様のために、その重量が更に嵩んで、かなりヘビーな状態だった。
 また、装着されているリールの基本ポテンシャルも違っていた。隣のリールは船長の口から「○○さんの750は大当たり。」と言わしめるほど、製品ブレがイイ方に振れた、スプールフリー性能が高いと言われている旧型の750MTをも凌ぐ“高回転型リール”だったのだ。
 そんなリールと、巻き糸量+大径スプールによる初速の立ち上がりの悪さが影響するボクのリールでは、仕掛の落ちる位置が全く違うのは当たり前だった。この日に狙っていたヒラマサのコンディションは産卵直後だったのか、根回りからあまり離れず、二枚潮の下側にある遅い潮の層から出てこない状況だったため、あまり回らないリールを使用したボクは勿論のこと、比較的よく回る旧型750MT(オレンジ・カラー)を使用したミヨシ側の釣り人も上層を滑って仕掛が入らず、掛かるのはメジロばかりだった。

●ミヨシ側の釣果もメジロが中心だった。●

 「水中の抵抗を増せば…」と思い、水中ウキ(浮力ゼロの潮受け=パラシュート・タイプ)を装着したが、全く変化はなく、「何かイイ方法はないものか?」と、思い巡らせる中、前回の釣行時に船長から「糸送り機能はないの?」と問われていたことを思い出していた。そこで「ダメ元だ。」とばかりに、隣と同じ発泡ウキが8番、ハリスをそれまでの12号から10号に落とし、同時に竿の番手も一段柔らかい物に交換してから、糸送り機能を最弱にセットして流すと、驚いた事に隣とドンピシャのスピードで道糸が出て行くようになったのだ。
 そうなればコッチの物。その流しですぐに答えが出た。と言っても、同じようにアタリは全く感じられず、道糸が250m出た後に、220m巻くと「付いていた」という、釣趣に欠ける何とも頼りない展開だったが…。

●久しぶりの曲がり●

 大した引きではないが、この日のボクにとっては貴重なヒラマサの引きなので、味わうようにやり取りをしたが、難なくゲット。登場したのはいわゆる中マサクラスだった。

●75cm(ほど)●

 ようやくのゲットに安心し、次なる流し以降の数投目までは、アタリのあった220mの20~10m手前でスプールを押さえて一旦停止30秒を加えて糸フケを取ってみたが、アタリ自体が出なかった。そこで、また頼りない流し方に戻してみると…。


■大バラシ■

 そいつは急に襲ってきた。220m付近まで巻き上げてみると、抵抗感が増したため、「何かが掛かっている!」と察知したボクは、急いで糸フケが取った後に渾身のアワセを入れた。
 しかし、「グワンッ!」と竿を絞り込まれたかと思った瞬間、そこからもう一段強烈に締め込み始めた。キハダマグロ師の御用達というビーストマスターのドラグをややキツ目にセッティングしていたので、最初のうちは巻き上げてくれていたが、更なる締め込みで一旦ズルッと滑ったかと思うと見る見るうちに、巻き上げスピードが落ちて行った。そこで、今度はいつものように手で道糸を掴んで糸抜きを試みることに…。だが、強烈な引きに翻弄されて、ぎこちない動きしかできなかった。
 それを見かねた船長がドラグを締め込んでくれたお陰でリールは再び巻き上げを開始したが、180mまで巻いた時点で、そこに逃げ込み易い目標物があるのか、猛烈なトルクの締め込みに襲われてまたもやスピードダウン。そして次なる締め込みで…。「ブツンッ!」という感触の後、抵抗感が消えてしまった。仕掛を回収すると根ズレではなく、10号の道糸がサルカンの上30cm辺りでブツリと切れていた。
 力負けによる大バラシである。これまで玄達瀬では’14年に118cmと、結果はバラしたものの、“それ以上の引き”は味わったが、“それ以上の引き”級のパワー感だっただけに、ゲットできれば自己記録更新級だったに違いない。
 悔やむ間もなく、船長の「まだ食う。」との言葉と、ただならぬ予感から、変な力が入った後の震える手を抑えつつ、仕掛を結び直し、すぐに同じセッティングで投入を再開した。すると、今度は220m付近で「スルスルッ」と弱いながらもリールの逆転数が上がるのを確認した。
 「アタリや!」と竿に飛びついてリールを巻き始めるが、先程と比較すると弱めではあるが、それでもメーターは軽くオーバーしていることが確実な引きで竿を大きく絞り込んでいる。先程は強引にやり取りしての敗北だったため、少し遠慮気味にドラグワークでその引きをいなそうと考えていた。これまた180mまでの引き寄せに成功したが、ここで相手に猛ダッシュをしかけられたため、決して弱くは無いがほんの少しセッティングを緩めていたドラグがスピンし始めた。先程の経験からも、そこに逃げ込める根があるのは判っていたので、防戦体勢から攻勢に入ろうとした途端にまたもや抵抗感が消えてしまった。
 大バラシの連続である。仕掛を回収すると、10号ハリスが根ズレで飛び、更には道糸も15mにわたって根ズレを起こしていた。1回目の失敗のために、「ドラグワークを」と考えたが、それは甘い考えだった。相手が走り始めた際の対処が、1テンポ遅かったことが大きな敗因だったように思うが、そんな小細工をするくらいなら、一か八かの強引さで挑んだ方が、良い結果を産んでいたのかも知れない…。
 しばし呆然とするも、まだチャンスがあると信じて次の手を打ってゆくが、連続バラシが祟って、ついに時合いは遠退いてしまった。


■楽々モード■

 アタリが途絶えてからバラした状況を冷静に振り返っていると、やり取りの途中で、船長が「シマノのリールは何で止まるの?」と言ったことを思い出していた。
 バラした際、ボクはいつものように、リールの巻き上げ設定を楽々モードにしていた。これを設定すると、「相手の引きが強まれば、電子制御でリールの回転を落とすことで、ドラグが正確に出る」ようにリール側が制御してくれる。この制御は中型の3000番(ダイワで言うところの500番)クラスでメーター前後までのヒラマサを6~7号の道糸のセッティングで獲る際にはかなり有効で、これと手で道糸を抜き取る“引き抜き”を駆使することで、いくつもの勝利を得てきた。
 だが、玄達瀬、特にこの日のような根回りの釣りで、しかも、200m以上も離れた位置から必死で逃げる巨マサの頭をこっちに向かせるような力対力の勝負の場合、“柔よく剛を制す”タイプの、この楽々モードは通用しなかったのだ。ここはセッティングを回転制御が掛からない速度一定モードにしておいて、強引に距離を詰め、足下の水深分を切った頃に楽々モードに切り替えるのが一番の方法だったに違いない。
 しかし、よく考えてみると、この、パターンの切り替えは去年の釣行でお勉強していたのだ。当時はダイワ社のレオブリッツ750MTを使用していたが、距離を詰めるまではスピードモード、詰めてからはパワーモードに切り替える方法だ。リールを変えたことでその経験は頭から飛んでいたのだが、モーターの出力をギアで変えるダイワと強力モーターを電子制御するシマノではアプローチは違えど、理屈は同じだったのだ。


■狙い続けるも…■

 バラした事による精神面のダメージは計り知れなかった。一昨年以来、ようやく巡ってきたチャンスを生かせず、悔やみきっていたのだ。また、その影響が大きかったのか、その後はチビマサとメジロがポツポツとアタったのみで、失意のままにこの日の釣りが終わった。


●釣果の大半と同船者の方々●


■反省すること頻り■

 「糸送り機能」とは、リールのクラッチオフ時にアクセルレバーを入れることによって、逆転側にパワーを伝えて道糸の出を助けるシステムだが、これについては、偏見があった。と言うのもその昔に、こんな話があったからだ。
 この釣りに電動リールが導入され始めた頃、当時よく乗船していた船長から、完全フカセ向きの電動リールは「シマノの電動リール=97年式3000XH(「洗ってメンテ」以前のモデル)のみ!。」と、教えられていたのだが、これは現在とは逆で、ダイワのリールのフリー回転性能が低かったからだ。
 その後、ダイワは、欠点を補う対抗策として、今で言うところの糸送り機能を利用した「電動フカセ(パワーレバー・フカセだったかも?)」というのを一時的にだが、提唱するようになった。しかし、これの評判は悪く、その船長からは「根掛かりばかりになるから、やめておけ」と言わる程だった。
 そして、その3000XHを手に入れて以降、ボクが実際に手にした電動リールがシマノ製ばかりだったことと、その後のダイワ製電動リールの性能向上があったために「糸送りって、そんなもんなんや。」と解釈し、その必要性に気付かないままに頭の引き出しの奥に仕舞い込んでいたのだ。今から振り返ると、恐らくこの時代はアクセルレバー制御に、きめ細かさが無かったために、道糸の出が速過ぎて悪影響ばかりが前面に出ていたのだと思うが…。
 しかし今回、これを利用することで釣果を得たことから、と言うか、利用しなければヒラマサ・ボーズになるところだったので、その利用価値の高さを痛感した次第だ。

 若い頃なら、この「糸送り機能」は、前回の釣行で船長から問われた時点ですぐに使っていただろうし、今回、思い至らずに大バラシの原因になった「速度一定モードへの切り替え」についても、リールを変えた時点で気付いていただろう。中年の後期に入って思考にキレが無くなってきているのか、今年はヘボな展開ばかりで落ち込んでしまいそうだ。だが、チャンスはあと2回残っている。時期的に可能性はかなり低いが、何とか今期のうちに努力が実って「一発逆転!」で締めくくりたいと願うばかりだ。

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’16 玄達釣行 2回目

2016-07-23 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■ようやく2回目■

 今年は梅雨入りから前線が日本海側に横たわり、その上を次々に低気圧が通るというパターンの気圧配置になることが多かった。そのため、玄達瀬では巨マサ遭遇確率が高いと言われている、前半戦の釣行機会を殆ど逃してしまった。ヒラマサは産卵&放精後に深場に落ち、マキエサに向かって食い上がってくることが少なくるため、後半戦は「サシエサがウマく口元に届けば」という条件の下で狙わなくてはならない。従ってどうしてもチャンスが減ってしまうが、それでも出る確率が少しでもある限り、釣行してしまうのが、釣りバカたる所以。今回も半ば意地になっての釣行だ。
 お世話になったのは、越前フィッシングセンターが斡旋する、晴海丸さん。この海域では、ボクが最も信頼する船長が案内してくれるので、結果は「現地でボクがどう釣るか?」に掛かっているのだが…。

●停泊中の晴海丸●


■ライバルは少なく■

 釣行したのは海の日がらみの連休だったため、各斡旋点の予約表は「空き無し」の状態となっていて、ライバル船が多いことが予想されたが、ボクが釣行する日のことだから、いつものように当日は荒天気味だった。そのため、出船を遅らせたり、取りやめたりする船が多く、船長が目当てとしていたポイントには余裕があった。そして、ベストだと思われる位置に一発でアンカーリングが決まった。あまりに事がスムーズに流れたため、ここまで続いていたボクの不運は、ようやく底を打ったような気分になり、これから先に期待を持つには十分なスタート時の状況だった。
 今回も道糸10号、ハリス12号×6m(2本バリ)という、巨マサクラスを意識したタックル・セッティングを行い、「ドンと来い!」の体勢で挑んだ。

●’16仕様のタックルは、今度こそ火を噴くのか?●

 潮況は、底潮に対してやや上潮の勢いが勝った状態で、いわゆる二枚潮気味であった。但し、上下層のスピード差は少なく、上層の流れ自体も「速くもなく、遅くもなく」の理想的な速さなので、釣りにくそうな状況ではなかった。
 実釣開始直後に、アタリがあったような無かったような感じの曖昧さでボクがイサギをゲットした後、しばらく間を置いて左舷トモで大きなアタリが出た。
 正体は今年のレギュラーサイズである60cm台後半の小マサクラスだったが、お隣さんはその後の流しでもポツポツながらアタりを捉えていった。

●快調に曲がる左舷トモ●

 左舷トモの釣り人に目をやると、当初はリールの回転トラブルを抱えて出遅れていたのが、船長のリールをレンタルして以降はアタリを捉え始めていた。そして時間の経過と共に最左舷に仕掛が流れるこの位置にアタリが集中気味になった来た。
 そんな中、ボクもようやくアタリを捉えるに至ったが、相手はメジロでガッカリの結果だった。

●メジロ相手では…●


■インコース理論■

 船長曰く「インコース理論」というのがある。完全フカセ釣りをする人なら殆どの人が経験していると思うが、海流は上~下層で速さのみならず、流れる方向がズレていることが多く、実際に仕掛をある程度流し込むと、左右あるいは、時には真逆に角度を変えることが多い。この日は船尾方向に向かってやや左(右舷側)に一旦流れた後、右(左舷側)に曲がってゆく潮だった。簡単に言えば、流す方向が右カーブしていたわけだが、船長の経験から言うとカーブの内側から出てくるヒラマサが多くなる傾向があるそうだ。それに基づけばボクの流す位置が一番不利になる。その実、アタリの分布はそうなっていた。
 それに加えて道糸以外のタックルセッティングが違っていて、他の二人がDAIWA製の、実績のある電動リール(初期タイプの750MT)を使用していたのに対して、ボクはシマノ製(B.M.6000)だった。このブログでも以前触れたことがあるが、この2社ではスプール・フリー性能に差が有って、同時に流しても、コッチが50mの時点で、アッチは60m出ていたのだ。もっとも、この程度の差であれば、工夫によって差を埋めることは可能だが、回転差は沈み具合の差に繫がるので浮力差が出るうえ、コースのイン側、アウト側の差が加わって“3D”でのズレが生じているという、苦しい展開になっていた。


■ようやくの…■

 ボク以外の二人は、発泡ウキのサイズが7番+7番のセッティング中心でアタリが連続していた。対するボクは、手手繰りの送り出し量を周りよりも10~20m多くとり、発泡ウキのサイズは8番+7~6番の間で調整していたが、これでエサが盗られたり、残ったりの状態だった。他の二人とは仕掛も違っていて、ハリスがボクの12号に対して10号、ハリの号数も14号に対して13号だったから、1ランク軽い二人に対してボクは少重めの仕掛と、ややフリー回転性能の低いリールの使用という条件だったため、差し引きすれば“イイ線”を流しているように思い込んでいたのだが…。しかし、答はなかなか出てくれなかったうえ、何故か他では掛からないウマズラハゲが2回も掛かってくる状態だったので、ハズし続けていたのだろう。

 頭の中は「何で?何で?」が渦巻いていたが、釣り以外では発揮できないような根気で地道な調整を繰り返す中、ようやくそれらしいアタリを捉えることに成功した。アワせた後のパワー感からヒラマサと判断し、まずはキツ目のドラグで相手との距離を詰めていった。

●そこそこのヒラマサと確信する●

 そして、無事に水深分(ここでは55mほど)の距離を切れば、徐々にドラグを緩めて相手の力をそいでゆく
 掛けてからここまでの間のやり取りで「大したことはないかな?。」と思っていても、相手がヒラマサと判断していれば、慎重に対処しないとイケナイ。というのは、流れに乗って素直に船下までやって来ても、そこで豹変するヤツがいるからであるし、第一、何処でどの部分が根ズレを起こしているのかも知れず、無理に引き上げると、距離が短くなった分だけ、道糸のショック吸収力が落ちてキズが入った部分でハリスが飛んでしまうことがあるからだ。かと言ってあまり時間を掛け過ぎると、ハリ穴が広がって、相手が首を振った瞬間にハリ外れが起こることもあるから厄介な事この上ない。

 そして、船際での執拗な締め込みを無事にかわしてネットイン!。二次目標(一次は120cm以上)のメーターオーバーにも届かないサイズであったが、そこそこの大型をゲットできて、まずは一息つくことができた。

●96cm●

 しかし、安心し切るのは以後にアタリが連発してからだ。「やはり…」というか、何というか、それにはまだ早かった。この後はまたもやアタリが遠ざかる展開に戻ってしまった。


■持ち直すも…■

 ゲットの後は努力すれど実りのない状態に戻っていたが、昼を回った時点で潮と風のバランスが崩れて流れる角度が変わり、オマツリも増えたためにミヨシの釣り人が釣り座を移動した。これでボクの釣り座はアウトコースではなくなった。これを機に、どうしても合わなかった沈み具合を合わせるために、ハリスを周りと同じ10号に落とした。だが、これでも違いがあって、他とは浮力を減らし気味に調整せねばならなかった。
 条件が変わる(変える)と、現金なモノで、アタリ増え始めた。しかし1本の小マサ・クラスを除いて、全てがメジロのアタリだった。但し、増えたとは言え、大型魚の、アタリ数の割合からすると午前中がボクが2に対して周りが8だったのが、3に対して5に変わった程度であり、大逆転の様相はなかった。しかも、クーラーボックスの中にある饅頭を取り出そうとしている間に来たアタリを逃してアワセ損ねるなど、ヘボなこともやらかす始末だった。何とか気合いを入れ直し、集中力を回復させて狙ってはいたが、気付けばマキエサ切れで終了時間を迎えてしまった。

 この日全体の中でも、巨マサかも知れないキョーレツ・バラシは他の二人には2回ずつあったようだが、そんなモノはボクにはゼロであり、ようやくアタリ具合が変わった午後からは、メジロがメインの相手となってしまったので、「労すれども功無し」の一日だった。しかし、それでも3人で96~68cmのヒラマサが10本(2:4:4)出ており、玄達瀬の底力だけは垣間見ることができた。願わくは後3回の釣行でキョーレツ・アタリを捉えてみたいモノだ。兎にも角にも今後もチャレンジは続く…。

●全員の釣果(一部はお裾分け済み状態)●

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仕掛け作り 3方編み込み

2016-07-16 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 先週は釣行しておらず、悶々とした気分で過ごしていて、あまりネタがない。そこで、船で乗り合わせた人からたまに聞かれる「フカセ釣り仕掛け作りの基本」である、3方編み込みを解説するとしよう。(3方編み込みには何種類か有るそうだが、ボクの場合は故、大塚貴汪氏が推奨していたタイプになる。)

 ボクの場合はまず、エダスから結ぶ。ハリへの結び方はハリスの太さとそれに組み合わせるハリの号数で変えていて、これは今後に解説するつもりだが、ここでは「とりあえず、自分にできる最強の結び」で行えばOKだ。
 エダスの長さは75cmとして、そこに目印のために折り目を付けて、そこから更に45cm先でカットしておく。
 次いでメインの先バリを同様に結ぶが、ボクの場合はハリスの全長が6mタイプしか使わないので、先バリを結んだ位置から6m繰り出してカットする。それらに加えてエダスを編み込むための添え糸を25cmほど用意する。3本のラインの全てを同じ号数で揃えるのが基本だが、短いためにどうしても弱くなる枝ハリスを1ランクアップさせるという手もある。

 各パーツの準備が出来たら、編み込みを開始するが、以下は写真に合わせて解説してゆく。

 上写真内、上の白ラインが先バリを結んだ6mハリス。同、真ん中の青ラインを結んだのが、枝ハリス。そして、下の緑ラインが添え糸になる。↓



 食わせるメインとなる、先バリから中間の3mの位置にエダスの75cmに付けた折り目(目印部)を当てるが、枝ハリスは、ハリの付いた方をサルカン側の方に向けておく。↓



 添えた枝ハリスの端側を持ち、一重結びで一回目の編み込みを行うが、その際、枝ハリスの折り目の部分を利用しながら結ぶと枝バリ側のズレが起きない。そして、右利きの人は右手で決めた位置からズレないように枝ハリスのハリ側とハリスのサルカン側をキッチリ揃えて持ち、枝ハリスの端を口でくわえて締め込んでゆく。↓ 



 締め込んだ様子が下写真。↓



 一つ目の結びは、ハリス(メインの)の前に向かってまたいだので、2回目は逆の手前側に向かってまたぐように一重結びを作り、↓



ハリス(メインの)をピンと張った状態にしつつ、枝ハリスの端を口でくわえて締め込んでゆく。↓



 キッチリ締め飲んだら、↓



「3回目は1回目と同じ方向に一重結び」といった具合に交互に編み込み、これを20回(10往復)繰り返す。↓(写真は中略しているが…)



 20回目の網込みが終わったら、枝ハリスを補強するための添え糸(緑)を入れ、↓



ハリス、枝ハリス、添え糸の3本に対して更に20回(10往復)編み込んでゆく。


              ↓

              ↓



 20回(10往復)編み込めたら、添え糸と枝ハリスをハリス(メインの)から外側にかわす。↓



 かわしたら、残り1本になったハリス(メインの)の上を更に編み込む。↓



 写真では中略しているが、これを20回(10往復)行ったら、ハリス(メインの)への編み込みは終了。↓



 今度は、途中で入れた添え糸を枝ハリスのハリ側に向かって編み込んでゆくが、↓



この時も右手で枝ハリスのハリ側を掴み、左手で枝分かれした辺りを掴んで、ピンと張った状態にしてから編み込むと、綺麗に仕上がる。↓



 枝ハリスの編み込み部は、補強と絡み防止を兼ねているため、回数を増やすが、ボクの場合は26回(13往復)としているが、ハリスが細くなると、それだけ編み込まれた幅が短くなるので、絡み防止の意味から、もう少し増やした方が良い。↓



 全体を確認し、仕上がりに満足ができたのなら、↓



余分な端糸3箇所を結び目のギリギリでカットするとできあがり。後はホイール(円形)タイプの仕掛巻に巻き込んで、↓



ジプロックのような、チャック付きピニールパックに入れて収納する。

 編み込む目を綺麗に整えるのには、編み込み部を左手の人差し指と親指で挟んで掴み、メインのハリス(サルカンに結ぶ方向)と枝ハリス(途中から添え糸も入るが)をキッチリ揃えて右手で掴んでテンションを掛け、できる限りピンと張った状態にすることが大切だ。そのうえで編み込み部を押さえた左手指の隙間の中に結び目が締まりながら入り込んでくるような感じで編み込むとイイが、その際、歯でくわえた端糸を引っ張る方向を編み込んでゆく側ではなく、既に編み込んだ側に向かって、角度を付けて引っ張ると、目が詰まってよく締まってくれる。↓



 引っ張る力加減を記すのは難しいが、イメージとして「編み目が小さくなった瞬間に、キュッと力を入れる。」といった感じでやればイイだろう。


 解説や写真を見れば気付いてもらえると思うが、編み込み仕掛のメリットは、大物の掛かる確率が高い先バリと、その最上部であるサルカンまでの間に結び目がないことだ。つまり、枝ハリスは編み込みの摩擦で止まっているだけなのだ。また、編み込み部は、枝ハリスの基部や連結部を強化した上に、そこ自体が絡み防止の役目を担っているから、枝ハリスを出すにおいては最強の手段となっていることが理解してもらえるかと思う。この辺りが結びコブで止めるようなビーズ玉利用の安易な仕掛とは全く次元が違うところだ。


 仕掛を自作するメリットは「高強度なハリスが選べる」、「好きなタイプのハリが選べる」、「コストが大幅に下がる」といったところだ。乗合船に乗ると、一回使った仕掛を再利用のために、仕掛巻きに巻き取って持ち帰る人を時折見かけるが、どこかが傷んでいるかも知れない仕掛を再利用するくらいなら、自作をすることでコストを下げて使い捨てにした方が、大型魚をバラす確率は格段に減ることだろう。
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’16 玄達釣行 1回目

2016-07-09 12:30:00 | 船釣り・釣行記
今回は時間がないため、ササッと書いています。

 1回目、2回目と、荒天のため計画が飛んでしまったが、好調のニュースを聞く度に心穏やかではなく、何とか無理矢理休暇を取って1回目の釣行を果たした。しかし、またもや釣行前夜に予報が替わって荒天模様となり、出港地に向かったものの、強風が収まるまでの間、港での待機が余儀なくされた。
 待ち時間が3時間に及んだ後、ようやく出港に漕ぎ着けたが、結果から言うと、この日は「行けただけでも儲けモン」だったかも…。

 お世話になったのは越前フィッシングセンターが斡旋する、SAKAE丸さん。実はこの船、今から20年ほど前、ボクが初めて鷹巣沖で竿を出した際に乗った船であり、17年前に初めて玄達釣行を果たした際の船でもある。船長さんの人柄も良く、安心して乗船できる釣り船の一つだ。

●SAKAE丸●


 途中、白波が顔を出す中、ゆっくり目に航行し、何とか玄達瀬に到着。足下の水深が55mラインでの竿出しになった。
 
 今回は新調したリール下ろしの日。ハリス12号と相まって「ドンと来いっ!巨マサ」の体勢で臨んだ。

●’16年版 エクストラ・ヘビータックル●


 数投目で船首方向でマダイがゲットされ、「さぁこれから。」と思われたが、エサ盗りが多く、後が続かない。それを避けるために、10号の道糸に通す発泡ウキのサイズを上げてゆき、それが8号のダブル掛けになった際に、ようやく道糸が走ってアタリを捉えることに成功する。

●’16玄達初曲がり●


 しかし、引きは大したことはなく、エクストラ・ヘビータックルでは全く面白味のないサイズの、小マサをゲットする。

●68cmの小マサ●


 「今年は、このサイズを釣るうちに『ドカンッ!』と来る。」と、聞いていたので、次の流し以降に期待を込めて流していったが、思いに反して続くアタリはなかった。

 その後は思い出した頃にポツンとアタるが、判でついたようなサイズばかりだった。

●68cmの小マサ●


 その間、隣では80cm台後半

●隣の88cm●


 や、船首ではアタリがないのに「リールを巻いたら着いていた90cm」が上がったが、ボクはずっと小マサばかりだった。


●ずっと小マサ…●


 ボクはいつものようにエサ盗りを避けて8号ダブル掛け~それ+7号までの間で浮力調整を積極的に繰り返し、他の二人は一度アタった同じタナばかりを攻めていたが、本数こそボクが一番だったものの、明確な差はなかった。恐らく、当日入った場所では活性が上がらず、マキエサに対して積極的に食い上がってくる状況ではなかったために、「拾い食い状態」となって、こんなアタリの出具合になっていたのだと思う。
 周囲の船でも殆ど竿が曲がる様子がなかったことから、これでもこの一帯に入った船の中では一番アタリを多く捉えていたように思うので、不幸中の幸いであったのかも知れないが…。

●周囲の釣り人の活性も低い●


 ただし、一口に玄達と言っても場所は広い。違う場所に入っていた船では好釣果も出ていたようだから、これは荒天続きだった中で、釣り出来たことだけでボクが運を使い果たした結果なのかも知れない。
 結局、68cm(全てがほぼ同寸)の小マサのアタリが5回。内1本がオマツリによって自動ハリ外しになったため、ゲット数は4本で終了時間を迎えた。
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リチウム・ポリマー・バッテリーの導入 ~その1

2016-07-02 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
■とうとう導入へ■

 とある事情があって、エクストラ・ヘビー・タックル用の電動リールを、釣行するはずだった6/19に合わせて買い換えることになった。勿論以前使用していた電動リールはヤフオクで処分したので、あまり大きな出費にはならなかったが、とにかく導入したリール(次回の釣行で披露する予定)はハイパワー=電力消費量が大きいので、これまで使用していたシステムにやや不安が沸いてきた。
 リチウム系・バッテリーについては、これまでネット検索による“耳学問”をすすめてきたが、以前に「電源まわりの話」で少し触れたように“取扱には要注意”で、鉛畜バッテリーと同じ取扱感覚ではトラブルが起こってしまう。そのため、製品を発売している各社のH.P.等では、注意書きを詳しく記している。例えばDAIWAでは、「長持ちさせるコツ」、「長時間、満充電・過放電の状態を続けない」、「高温または低温環境に置かない」が記され、ハピソンに至っては、「バッテリーの取り扱い方を間違えると、引火爆発、火災、失明、火傷などのおそれがあり、機器の故障やけがなどの原因となる。」と記しているほどだ。
 しかし、要は「過充電・過放電をしない」ということと、「使用前、使用後、保管時は、それぞれに適した状態にする」といった注意点を守れということであり、それができれば「軽量・ハイパワー」という、船釣りにおける大きな戦力が手に入るということだ。余談だが、それらは釣り用のリチウム系バッテリーに限った話ではなく、例ばパナソニック社製の携帯型TVにも、バッテリーを長持ちさせるために8割充電モード」が設定されているしように、満充電の繰り返しで寿命が縮まるのはリチウム系電池一般の話であるから、充電制御機能の付いたバッテリーを選ぶか、そうでなくとも特性を理解し、ズボラをせずに自分で管理すればそんなに気にする話ではないと思う。


■FB-116■

 電動リール用のリチウム系バッテリーは、ボクが知る限りでは6社ほどが販売していているが、容量が10Ahまでのモデルが多い。大手が発売する中で最大容量の、このクラスでも、例えばハイパワー・リールの使用下でスルメイカを多点掛けするようなパターンだと最終まで持たないことがあるらしく、2個持ち込んでいる人も居るようだった。完全フカセでのヒラマサ狙いでも大型電動リールを使用する場合は、スルメイカ釣りと同様になるべく大きな容量が必要だが、1個購入するのもキビシイ中、5万円前後もするのを2個買うわけにもいかず、唯一販売されている12.6Ahモデルしか選択の余地はないかのように当初は思っていた。しかし、これも4万円台後半という価格と、ボディサイズがかなり大きいことが気に掛かり躊躇していた。
 “格安”という点では、本来はバッテリー上がりの車を始動するための「ジャンプ・スターターが使えるかも?」と思って調べてみたが、一部の成功例以外の、多くの失敗例の前に諦めてしまった次第だ。
 そうやって、アレコレと迷った挙げ句に購入したのは、いわゆるガレージ・メーカーの土谷製作所(Tsuchiya Works)社製のFB-116で、型番通り容量が11.6Ahあるモデルだ。

●FB-116と、周辺機器●

 これを選んだのは、リチウム系電池についての耳学問中にたどり着いたH.P.の中では、一番詳しく特性や取扱について触れられている点と、個人的な質問に答えてくれるという、生産者とユーザーが近い点、それに、何よりも豊富なラインナップがある上に、リーズナブルな価格設定だったからだ。
 土谷製作所のH.P.(http://seabassclub.shiriagari.com/)には、リチウム系(このメーカーはリチウム・ポリマー系)の電池は、「①実釣時直前までフル充電を行わないこと、②電圧降下に限界点があってそれ以上使わないこと、③電圧上昇にも限界点があって、それ以上充電しないこと、④保管時に適した電圧があること」を守れば長持ちし、最高のパフォーマンスを発揮すること等が記されている。読めば解るが、これだけキッチリとした解説は他社にはなく、リチウム系バッテリーの購入を考えている人には一見の価値があると思う。


 これを実戦デビューさせるのは7/2の玄達釣行になる。そこでは「容量が足りるかどうか?」、「パワーは?」といったところが試されるワケだが、その辺りのレポートは追って記述してゆく。しかしながら、またもや荒天の気配が…。

コメント (4)
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