■今期の寒グレ状況■
年内は仕事で身動きの取れないボクにとって、寒グレシーズンの開幕は年明け以降になることがほとんどになる。勿論、それまでのシーズン序盤の状況はインターネット等で確認してはいるものの、それらは指をくわえつつ見るしかないワケだ。
ここ近年、特にシーズン序~中盤に関しては愛媛県の宇和島市沖に浮かぶ「日振島(ひぶりしま)」に目が行くことが多く、実際に好釣果が連続しているのだが、今シーズンも例外ではなく、好スタートを切っている。
ようやく準備が整い、そんな日振島に鼻息も荒く兄と二人で初釣りに出掛けたのは1月の後半。しかし、「運がイイ方」とは決して言えないボクのことだから、甘い汁はそう簡単には吸えないだろう。案の定、出発1週間前くらいから釣果の勢いに陰りが見え始め、釣果のムラが大きくなってきたのだ。ソレもコレも寒波が押し寄せたのが原因だったが…。
■最新情報■
今回も例年通り、宇和島市内の赤松という場所から出船している「渡船よしだ屋(http://www.yoshida-tosen.jp/)」さんを利用した。実は、このよしだ屋の船長=吉田英二さんのお父さんは宇和島市内で古くから釣具店を経営(吉田釣具=℡0895-22-6610)されており、ボクもちょくちょく利用しているのだが、今回の釣行でも事前にエサ購入と情報収集を兼ねて店を訪問した。そこで確認した最新情報は「寒波の到来以来、水温が14度代前半に急降下し、オマケに冷水塊のようなモノが形成されてアッチこっちに移動していてる。」といったものだった。特にその冷水塊が目の前に来るとお手上げで、一船中全員で数匹という惨憺たる結果になるそうだ。
●「渡船よしだ屋」の天吉丸●
■実釣スタート■
午前6時過ぎ、予定通り赤松を出発し、天吉丸は日振島へと向かう。途中で他船との抽選を経て、当日の割り当てが決定し、ボクらの降り立つ磯は日振2番という磯に決定した。
●日振2番●
●日の出と同時にスタート。どんなドラマが待っているのか…●
「ウキ下は3ヒロ前後でスタートし、食い始めると少し浅くした方がイイ。」という船長のアドバイスの下、スタートした。
風がやや強いことから2B負荷のウキを装着し、ウキ下分が海中にキッチリと入るようにするが、しばらく探り続けても水温低下の影響なのか、エサ取りを含めて海から返ってくる生命反応は鈍い。
潮流はやや速めのスピードで流れてゆくが、この日の水温下ではグレの体力は乏しく、流れの中には入って来られないだろうから、本流脇を重点的に攻めるが、何をやってもダメで、ハリに刺したエサはほとんどそのままで返ってきていた。
2時間ほど正攻法で攻めた後、ボクは「グレはほとんど無理かも…。」という判断に至り、1号オモリ負荷のウキを装着し、思い切って竿1本半(7m位)のウキ下から、より深い方へと探りを入れ始めた。そう、この仕掛は「マダイが出れば儲けモノ」の仕掛だ。
それから小一時間立った頃だろうか、生き物が糸の先に付いているような感覚があって、試しにアワセを入れてみると、中型のイサギが掛かってきた。しかし、通常であれば相手がイサギの場合はビックリするくらいの大アタリがウキはおろか手元にまで来るハズなのだが、この日の不活性さは、このイサギにも及んでおり、そのアタリは「仕掛の流れより少し速く引っ張られた」程度であった。
●35cm級のイサギ●
■下げ潮に変わるも…■
午前10時前に満潮を迎え、その後は下げ潮に転ずる。船長の話ではグレの食い始める時間は遅いということだったので、ほんの少しの期待を込めて仕掛を流していた。
しかし相変わらず生命観は乏しいので仕掛は深場を探るモノのままだ。横で釣っている兄の仕掛は軽いモノのようであったので、勿論、そっちに何らかの気配があればボクも軽い仕掛に変更しようと思っていたのだが…。
潮変わり以降もまた何も起こらないまま時間だけが経過し、唯一の喜び?と言えば、何時間か後に前回と同じような反応でイサギが付いてきたことだけだった。
●今度は45cm近いサイズ●
■その結末は…■
その後は案の定、何も起こらなかった。そしてその結果ボクはボーズ、軽めの仕掛で粘っていたに至っては他魚も無い丸ボーズという惨憺たるモノだった。
撤収の船に乗り込み、船長に水温を確認すると、14~14.1℃ということだった。この水温は本来なら2月後半に記録する低さだそうで、釣り客の8割以上がボーズという結果のようであった。しかし、釣りとは解らないモノだ。こんな中であっても釣る人は釣っているのである。この日の竿頭は50~36cmの口太グレが19匹!というものであったし、46cmを頭に4~5匹釣っている人も2~3人は居たようである。やはり日振島!魚影は濃いのだ。
●沖に見える御五神(おいつかみ)も釣れているのだろうか?●
今回の釣行は「残念な釣果」であり、このままでは気が済まないのは事実である。「次回の釣行は…。」と早速考えているのだが、今週末は再び寒波、しかもこの冬一番クラスがやって来ているようだ。そのうえ所用があって釣行可能な日数が限られている。開始早々から「暗雲立ち込める」今期の寒グレ釣行なのだ。
年内は仕事で身動きの取れないボクにとって、寒グレシーズンの開幕は年明け以降になることがほとんどになる。勿論、それまでのシーズン序盤の状況はインターネット等で確認してはいるものの、それらは指をくわえつつ見るしかないワケだ。
ここ近年、特にシーズン序~中盤に関しては愛媛県の宇和島市沖に浮かぶ「日振島(ひぶりしま)」に目が行くことが多く、実際に好釣果が連続しているのだが、今シーズンも例外ではなく、好スタートを切っている。
ようやく準備が整い、そんな日振島に鼻息も荒く兄と二人で初釣りに出掛けたのは1月の後半。しかし、「運がイイ方」とは決して言えないボクのことだから、甘い汁はそう簡単には吸えないだろう。案の定、出発1週間前くらいから釣果の勢いに陰りが見え始め、釣果のムラが大きくなってきたのだ。ソレもコレも寒波が押し寄せたのが原因だったが…。
■最新情報■
今回も例年通り、宇和島市内の赤松という場所から出船している「渡船よしだ屋(http://www.yoshida-tosen.jp/)」さんを利用した。実は、このよしだ屋の船長=吉田英二さんのお父さんは宇和島市内で古くから釣具店を経営(吉田釣具=℡0895-22-6610)されており、ボクもちょくちょく利用しているのだが、今回の釣行でも事前にエサ購入と情報収集を兼ねて店を訪問した。そこで確認した最新情報は「寒波の到来以来、水温が14度代前半に急降下し、オマケに冷水塊のようなモノが形成されてアッチこっちに移動していてる。」といったものだった。特にその冷水塊が目の前に来るとお手上げで、一船中全員で数匹という惨憺たる結果になるそうだ。
●「渡船よしだ屋」の天吉丸●
■実釣スタート■
午前6時過ぎ、予定通り赤松を出発し、天吉丸は日振島へと向かう。途中で他船との抽選を経て、当日の割り当てが決定し、ボクらの降り立つ磯は日振2番という磯に決定した。
●日振2番●
●日の出と同時にスタート。どんなドラマが待っているのか…●
「ウキ下は3ヒロ前後でスタートし、食い始めると少し浅くした方がイイ。」という船長のアドバイスの下、スタートした。
風がやや強いことから2B負荷のウキを装着し、ウキ下分が海中にキッチリと入るようにするが、しばらく探り続けても水温低下の影響なのか、エサ取りを含めて海から返ってくる生命反応は鈍い。
潮流はやや速めのスピードで流れてゆくが、この日の水温下ではグレの体力は乏しく、流れの中には入って来られないだろうから、本流脇を重点的に攻めるが、何をやってもダメで、ハリに刺したエサはほとんどそのままで返ってきていた。
2時間ほど正攻法で攻めた後、ボクは「グレはほとんど無理かも…。」という判断に至り、1号オモリ負荷のウキを装着し、思い切って竿1本半(7m位)のウキ下から、より深い方へと探りを入れ始めた。そう、この仕掛は「マダイが出れば儲けモノ」の仕掛だ。
それから小一時間立った頃だろうか、生き物が糸の先に付いているような感覚があって、試しにアワセを入れてみると、中型のイサギが掛かってきた。しかし、通常であれば相手がイサギの場合はビックリするくらいの大アタリがウキはおろか手元にまで来るハズなのだが、この日の不活性さは、このイサギにも及んでおり、そのアタリは「仕掛の流れより少し速く引っ張られた」程度であった。
●35cm級のイサギ●
■下げ潮に変わるも…■
午前10時前に満潮を迎え、その後は下げ潮に転ずる。船長の話ではグレの食い始める時間は遅いということだったので、ほんの少しの期待を込めて仕掛を流していた。
しかし相変わらず生命観は乏しいので仕掛は深場を探るモノのままだ。横で釣っている兄の仕掛は軽いモノのようであったので、勿論、そっちに何らかの気配があればボクも軽い仕掛に変更しようと思っていたのだが…。
潮変わり以降もまた何も起こらないまま時間だけが経過し、唯一の喜び?と言えば、何時間か後に前回と同じような反応でイサギが付いてきたことだけだった。
●今度は45cm近いサイズ●
■その結末は…■
その後は案の定、何も起こらなかった。そしてその結果ボクはボーズ、軽めの仕掛で粘っていたに至っては他魚も無い丸ボーズという惨憺たるモノだった。
撤収の船に乗り込み、船長に水温を確認すると、14~14.1℃ということだった。この水温は本来なら2月後半に記録する低さだそうで、釣り客の8割以上がボーズという結果のようであった。しかし、釣りとは解らないモノだ。こんな中であっても釣る人は釣っているのである。この日の竿頭は50~36cmの口太グレが19匹!というものであったし、46cmを頭に4~5匹釣っている人も2~3人は居たようである。やはり日振島!魚影は濃いのだ。
●沖に見える御五神(おいつかみ)も釣れているのだろうか?●
今回の釣行は「残念な釣果」であり、このままでは気が済まないのは事実である。「次回の釣行は…。」と早速考えているのだが、今週末は再び寒波、しかもこの冬一番クラスがやって来ているようだ。そのうえ所用があって釣行可能な日数が限られている。開始早々から「暗雲立ち込める」今期の寒グレ釣行なのだ。