中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

オークション出品

2007-02-27 18:11:45 | 釣り一般
 実は、旧釣りサンデーから出ていた磯スペ用に書いていた未発表の原稿が手元に残っており、それをそのまま手元に置いていても発表の場が無さそうなので、チョッと手を加えてここで公開しておきます。今回はオークションの出品についてですが、内容は釣り人向けに書いてあるけどいろんな物に応用できマス。

 あこがれの新製品。「コレがあれば、アノ獲れなかった魚も…。」と夢に抱く。しかし、現実に財布の中をのぞいてみるとそれは「夢のまた夢」ななってしまうかも知れない。だが、「無けりゃ無い」でヒネリ出せばいいワケで、使わなくなった釣具の山を売りに出せばいいのだ。

 その方法として中古釣具店で売るのはパソコンやデジカメが必要ないし即現金化できるので手っ取り早いのだが、そこでの買い取り値は店頭の売価から利益や経費を差し引いた分になるので思ったより高くはない。

 より高く売る方法としてネットオークションがある。出品できる釣具はタックル類やウエア等何でもOKで、旧~旧々型モデルの程度が良い物なら概ね新品時の実売価格の4~5割で落札されている。しかし、キズが多くても価格が妥当であれば大概落札されるし、中にはマニアも居るので古くても高値になる事があるからオモシロイ。
 そんなオークションだが、出品するのには、ある程度の手数料が発生するので私が利用しているヤフーオークション(http://auctions.yahoo.co.jp/)の場合で説明しよう。
 ここに出品する場合は、まず会員登録から始めるが、登録すると月会費(294円)が必要になってくる。これは解約するまで自動的に毎月請求されるので、チョットだけ出品したい場合は会員になっている家族や友人に頼んで代理出品してもらう方がイイかも知れない。
 後は出品時に出品手数料(一回10.5円)なのとオークション成立時に落札された金額の5%の手数料をヤフーに支払う必要がある。
 登録方法や出品の手順はホームページで確認して欲しいが、手順通りに進めて行けばそんなに難しくない内容だと思う。

 気になるのはトラブルだが、ヤフーオークションでは取引の内容に応じた5段階の評価システムを採用しており、相手が過去にどんな取引をしていたのかが、前歴を見る事で確認できるし、その評価の低い人が入札できなくする設定が可能だ。
 また、銀行口座等に振込みがあるまで商品を発送する必要がないので金銭授受のトラブルは発生しない。(つまり先金をもらうって事ネ)従って出品者サイドに発生するトラブルは「説明や写真と商品が違う」、「対応が遅い」の二点がほとんどだ。
 トラブル対策としてデジカメでの撮影は商品をキレイに掃除した後、以下の三点を撮っておく。①全体像、②セールスポイント(無ければ商品名が記入されている部分)のアップ、③一番大きなキズ(ウエア類は汚れや破れ)のアップだ。その際、ストロボをオフにして明るい室内か屋外の日陰で回りにムダな物が入らないように撮れば見易い写真になる。
 ピンボケやブレで鮮明に写っていない写真は商品や出品者もアヤシク見えるのでジャマ臭がらずに何度でも撮り直すべきだ。
 写真の容量が大きいと掲載できないので、ある程度解像度を落とすとイイ。方法は色々あると思うが、私の場合は画像処理ソフトで縦9cm、横12cm、150ピクセル/インチに落とした物を3枚掲載している。
 説明文は商品の状態を入念にチェックし、キズの深さやセールスポイント等を詳しく正確に書き込む。
 修理歴がある場合(交換済みでないという意味。)は使用に問題が無くても「何㎝折れましたが、その部分使用には問題ありません。」といった具合にキチンと説明してやることも重要だ。
 追加記入も出来るので、何か気付けば後からどんどん書き込めばいい。

 商品が落札されると24時間以内に住所、氏名、連絡先のメールアドレス、緊急連絡時の電話番号、振込先の口座番号をメールで連絡する。(落札者に自動的に送る事も可能)以降、相手との連絡は記録を残す為に必ずメールで行うのが鉄則だ。
 梱包は早目に済ませ、入金を確認次第即発送する。送料は特にこちらからサービスしない限り落札者負担が基本なので相手に着払いをお願いするのがベストだと思う。発払いの場合は梱包をした後に実際に大きさ、重さを量り、宅配業者のH.P.等で料金を確認して落札価格に上乗せして請求する手間がかかるからだ。

 私は以上の点を注意しているが、基本は商売と同じだと思う。

 不慣れな内は最低落札価格という「これ以下では売らないゾ」価格を設定すれば安心だが、高値を狙うために開始価格を「1円」とか「10円」にワザと下げて競争心をアオる方法を採っている人も多い。しかし、ややリスクを伴うのも覚悟して欲しい。どうしても「落札価格が安くなってしまうのでは?」と不安になる場合は最低落札価格を設定しつつも、開始価格を低く設定して入札し易いようにしておけば、たとえ初回で落札されなくても後で入札履歴が確認できるので、その商品の相場が判るのだ。一回10円程で何回でも再出品できるので次回の参考にすればいい。

 オークションの終了時間は入札に参加し易い午後8時~11時に設定すると競り上がる傾向になるようだ。この時間帯は集中するのでヤフーでは避けるように書いてあるが、逆にこの時間帯こそが狙い目なのだ。また、ボーナス月はみんなが「お金持ち気分」になるのか、通常よりも高値が期待できるのでチャンスだと思う。
 保証書付きならば更に高値がつくので持っていれば説明文に必ず書き込もう。
 よくある失敗として出品の手間を省きたいが為に複数の竿やリールをセットで販売しようとする人がいるが、その内のどれかが、入札する側にとって不要な物と判断されると、それに価格が引っ張られて安値になるケースが多い。だから、ここはジャマ臭がらずにバラ売りした方が賢明だと思う。(セットした場合よりも合計で高値になる方が多いって事。)
 また、穂先折れの等の破損ヶ所があっても、修理せずにその部分を正直に書いたうえで落札してもらう方が差額計算すると得することが多い。

 とまぁ、ワタシはこういった感じで今まで百件以上の取引を行ってきましたが、トラブルはゼロです。だから、的は得ていると思うんだけど、あくまでもご参考までに…。
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宇和海で釣る~総括編

2007-02-24 15:35:53 | 磯釣り
 本当はテクニック編として書こうと思っていたんだけど、ワタシがエラそうに細かなテクニックを語ってもしょうがないし、それにまともに書けば膨大な量になるので、基本的な考え方のみを書いておいておきます。しかし、あくまでも「ワタクシ流」です。それに季節によっても変化しますので今回もあまりツッコミを入れないようにお願いします。

 この地域は潮が速いイメージが強ようですが、現実的には水道部や突端部にある磯がそれにあたるだけで、日振(横島を含む)や御五神本島や由良半島の中心部にあるような磯ではメチャクチャに速い潮が流れるわけではありません。ですから潮の速い磯と遅い磯で分けた戦略が必要です。

 まず最初は潮の速い磯です。こんな磯が初めての人だったら「どうやって釣ればいいの?。」と思うかも知れません。しかし、エサ取りが特別厄介な状況でなければ、攻めの重点ポイントは引かれ潮が本流に当たって潜り込む潮の目になるので、特別重い仕掛や特殊な仕掛が必要なワケではありません。ですから紀伊半島の磯に乗った時に2~5ヒロまでのタナを流して(磯際狙いではないという意味)釣るのと同じような感覚で結構です。後は潮の目の遠近によってウキの大きさを変えたり、馴染み具合をみてオモリの大小や位置、数を変化させていきます。コレも紀伊半島辺りの感覚と同じですが、潮が速い分マキエサが遠くまで効いているので、いつもの感覚より遠い位置に居る(浮く)場合がある事を頭に入れておいて下さい。
 マキエサに関しては遠近2ヶ所の投げ分けで本命とエサ取りを分離するのが基本ですが、「エサ取りが多い」「エサ取りが少ない」でそれが3ヶ所に増えたり、分離の必要がなかったりするので、現場の状況を見て判断してください。(コレも特別なことではありませんネ。)
 エサ取りが多くて本流側から馴染ませた方がサシエサが残る確率が高い場合や魚の気配が本流側にあると判断した場合はB程度の段シズをよく使って早く馴染ませる事を考えます。通常の段シズでは探れない深さを狙う場合はハリスは段シズのまま、ウキの浮力を無視して道糸とハリスの継ぎ目にドンドン、オモリを打って張りながら潮の目に突っ込んでいく感じで流し、餌が取られるまでは更にオモリを重くするというパターン(4B負荷のウキにトータルで1号以上打つこともよくあります。)か1号の丸玉オモリを1個だけ使って張りながらドンドン流すパターンをよく使います。
 1号の丸玉オモリの仕掛は「グレの気配が何もないのでマダイを狙う」時にも有効で、その場合は大体竿1本半~2本の間でよくアタリがあります。

 次に潮の比較的遅い磯の場合ですが、コレはもうほとんど紀伊半島の釣りと同じでかまいません。従っていつもの釣りをここで展開すればイイと思います。しかし、いくら遅いといっても紀伊半島の平均よりやや速い潮が通しますので、ここでも、いつもの感覚より遠いシモリや潮の目に居る(浮く)場合がある事を頭に入れておいて下さい。

 後は大雑把ですが、注意点を書いて終わりにします。
 よく御五神で経験することなんですが、満ち引きの両潮が狙える磯であっても、満ち潮と引き潮で極端にタナが変わる事があるので注意して下さい。多分水温の差が影響していると思うのですが、満ち潮では3~4ヒロのタナで食っていたのが、引き潮に変わると竿2本のタナでないと食わないということを何度か経験していますので、皆さんもワイドにタナを探る事を忘れないで下さい。
 いくら紀伊半島スタイルでもOKだと言っても、三重県下にある尾鷲の磯でやっているような磯際ベッタリの釣りで良い釣果が出る磯はごく一部だと思うので注意が必要です。ですからそういうスタイルの釣りばかりをしている人は目線を遠くして下さい。(ドン深のポイントでも沖の潮の目にグレが居る事が結構あります。)

 長らく「かなりアバウトに」書いてきましたが、今回で「宇和海で釣る」は今回で終了です。
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家族でスキーに行こう!その2

2007-02-21 16:12:00 | アウトドア・スポーツ
 ~その1からの続き
 スキーといえば「金がかかる」スポーツのイメージが強いんだけど、嬉しい事に、スキー全体にかかるコストが下がってきているのも最近の傾向だ。

 スキー用具全体の値段が以前に比べて割安に抑えられていて、子供用に限って言えばスキー&ビンディング&ポール(ストック)の3点で9999円なんて物もある。大人用の板はトップ・モデルこそ以前と変わらない価格だが、中~初級対応なら、その年度のモデルでも2万円台で買えてしまう物が格好あるし、トップ下以下の上級モデルでも良心的な価格設定がされているように思う。近頃の傾向としてビンディングが初めから着いているモデルが多いので、トータルでの割安度は更に高い。また、狙い目である型落ちと呼ばれる旧モデルは以前よりも値落ちが激しく、昔だと半額程度だったはずが、物によっては7割引くらいになる店もあるうえ、ネット・オークションなんかだと更に安く取引されているようだ。
 ブーツも同様の傾向で、子供用なら4000円台から販売されているし、大人用でも1万円を切る物が販売されている。トップ・モデルは板と同様に以前と変わらない値段設定だが、最近では、ブーツの対応年数が5年(使い方によって違いがあると思うけど)と宣伝するようになっているので、賞味期限切れが近い食品と同じ理屈で特に旧モデルの値落ちは板よりも激しい。だからそんなヤツを狙えばかなり割安になる。
 レンタル派の人の場合、詳しいことは各スキー場のH.P.を見て欲しいけど、レンタル料金は大人3000円~3500円(1日)、子供200円~2500円(1日)というのが一般的だ。しかしH.P.の割引券をプリント・アウトして持参すれば2割引程度になる場合が多い。更にオプションで1000円程度の追加料金を払うと最新鋭の上位モデルが借りられるレンタル店もあるので、問い合わせてみると良いだろう。

 スキー場自体もリフト料金がパック料金やセット料金になって割安に設定される物があったり、「スキー子供の日」というのを設定して無料もしくは格安日を設定するケースが増えている。そもそも小学生以下は全日無料というところもある。詳しくはレンタルと同様に各スキー場のH.P.を見て欲しいが、例えば斑尾高原は子供リフト料金が全日で無料、黒姫高原は毎日曜日が無料になっている。

 宿泊費についても工夫次第で割安になるケースも多い。もちろん、ゲレンデサイドやその周辺の宿は格安民宿でも家族3人(大人2名、子供1名)で2万円近くは覚悟しないといけない。しかし、その山の麓にあるビジネスホテルならかなり割安になる。ウチの家族の例だと志賀高原に行く場合は麓の中野市にあるトラベルイン(http://www.travelinn.jp/index.html)というビジネスホテルを利用している。志賀高原のゲレンデまで30~40分程かかるが、ここなら家族3人のトリプルルーム=ベッド3台(やや狭いけど)+朝食(パン&コーヒー&卵程度)が付いて8400円で済む。ベッドがダブル+セミダブルの構成なので子供が大きくなると少々苦しくなるけど妙高方面なら新井市にあるベストイン(http://www.bestinn.co.jp/arai/index.htm)やスーパーホテル(http://www.superhotel.co.jp/s_hotels/arai/arai.html)なんかも朝食が付いたうえ、割安で利用価値が高い。

 アッ、そうそう。釣り人だけに朗報なんだけど、ウエアは釣り用の物がそのまま使えるんだナ。でも、スキーのエッジがこすれて切れる場合があるので、下(ズボン)だけはスキー用のものを使った方がイイかも。(ワタシもそうしている。)

 というわけで、今年は雪が少なくシーズンも残り少ないが、家族揃ってドンドンゲレンデへ出掛けようではないか!。

追記

 最近のレンタルショップにはウエアのレンタルもあるので、試しに一丁!派はコレを利用すればイイと思う。また、子供用のウエアでは内部にヒモが通ってサイズが伸び縮みする物があるので今年一番縮んだ状態で合わせておくと、少なくとも来年、子供の成長具合によっては再来年まで着る事が可能になっている。それでいて数千円で買えるので子供用に関しては買った方がイイと思うヨ。
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家族でスキーに行こう!その1

2007-02-19 17:03:32 | アウトドア・スポーツ
 前回に書いたレジャーの話から発展し、「家族でスキーに行こう!」という話題なのだ。

 続けてやっている人には当たり前の話なんだけど、やっていない人にとっては、ここ10年でかなり事情が変わっているのだ。だから、ワタシと同じように「そろそろ子供を連れて再開を…。」と考えている人にチョットしたアドバイスなんかを…。今回はその1(書いている間にシーズンが終わりそうだけど…。)
 
 スキーを再開したキッカケは都市の公園なんかに溜まる泥混じりの雪ではなく、本物の雪を見せてやろうと思い、数年前に子供を連れて雪遊びに行ったスキー場のレンタル屋さんで、初めてカービング・スキーというものを借りる事になった時の出来事だった。
 その昔、現役?最後にはロシニョールの7Sという198cmのスラローム(回転競技)用の板に乗っていたんだけど、当時はコレを踏み込み、ブン回すのには、かなりパワーを使っていた記憶からワタシの頭の中には「スキー=パワー」とインプットされていた。だから正直言って10年以上のブランクと日頃の運動不足、それに醜く増えた体重を考えると、全く自信がなかったのだ。が、「乗ってビックリ!」だった。今のカービング・スキーというヤツはそんな力は全然要らないんである。タダ傾けてやるという感覚だけで板が食い込んで勝手に曲がってくれるので、はっきり言って落ちた体力や感覚を板の性能が補ってくれるのだ。だからその時もキュンキュンと曲がってくれる板に驚きと感動を感じていた。しかも、スラローム競技用でも165cmという長さが主流なので、昔より短くなった分、軽量化されて楽チンなのだ。だから足への負担が更に減っているのである。
 これからスキーを再開しようとしている人がいても「大丈夫!板が勝手にやってくれます。」と言えるくらいに技術は進歩している。だから過去にスキーの経験があれば我々オヤジ連中はチョッと練習するだけで胸を張って「息子(娘)よオヤジの姿を見ておけ。」なんて事も可能なんである。
 で、子供が初めてスキーをする場合でも大丈夫。各メーカーもスキー人口の減少に歯止めを掛けたいのか、ジュニア・モデルの中には勘の良い子供なら1日でパラレル・ターンが出来るとうたったモデルも登場している。こんなモデルだと子供にとって辛い基礎練習の時間が短縮出来るので更にスキーが楽しくなるだろう。
 また、大人が更に楽に滑れるようにわずか120cm程度の長さで一通りの事がこなせてしまう(フリースタイル用やスキーボードと言われる物とは違う)モデルもあり、これだと体力がかなり落ちていても大丈夫だ。これも技術が進んだお陰なのだ。写真の真ん中がそれに相当する嫁さん用のスキーだけど、左にある子供のスキーより短いのが解るだろうか。(右はワタシのスキーで164cm)
 尚、レンタルで借りる場合でも、扱いの多くの部分がカービング・スキーに変わっており、誰でもすぐに体験できると言っておこう。
~その2に続く
 
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宇和海で釣る~タックル編

2007-02-17 16:04:42 | 磯釣り
 最初に言っておきますが、タックルに関しては考えの違い、レベル差等でかなり変わります。これから書くのはあくまでもワタシの場合なので、あまりツッコミを入れないようにお願いします。ただし、標準的な物から大ハズレはしていないとは思いますが…。

 この地域で使うタックルは、大型尾長グレがアタる確率が高い低いで分けています。口太グレがメインになる磯に乗った場合は、ロッドが1.5号、リールはレバーブレーキ付きの2000~3000番(シマノのサイズです。)を使用し、道糸が2号のナイロン糸でサスペンド・タイプ、ハリスはフロロ・カーボンの1.7~2号を使用しますが、ハリスを1.5号以下に落とした際には道糸が1.7号に変わり、ロッドが1.2号になります。
 ハリはほとんどの場合でやや軸が細めの、がまかつのA-1かハヤブサの鬼掛の浅層グレ(速掛)を使いますが、サシエサがボイルの場合は7号、生の場合は6号を標準にして食いが悪い場合はサイズを落としていきます。ただし、釣っている途中で尾長グレ(40cm級中盤程度の大きさ)が混じる場合はハリをオーナーの剣華グレや、がまかつのあわせちゃダメジナの6~7号に変えて、飲み込まれを防ぐ努力をします。

 中泊や武者泊の一部にあるような50cmオーバーの尾長グレが狙える磯に運良く乗れた場合は1.7号のロッドに道糸が2.5号、ハリスが2.5~3号、ハリは前述した尾長対応のハリの7~8号でスタートしますが、このタックルが標準よりも太いのか、ワタシに技術がないのかは解りませんが、(多分両方?)目の前でUターンされてオシマイの経験ばかりなので、すぐに口太狙いと同じタックルにハリだけが尾長対応になった物にチェンジしてしまいます。結果は大型にブチ切られ、獲れたのは40cm級だけという経験しかありませんので、エラそうには書けませんが、この地域では細ハリス傾向が強く「離島の昼間に狙うような2号のロッドに4号のハリスといったタックルで釣ったという話をほとんど聞いたことがない」という事だけは確かです。

 ここからはウキの話になります。写真はワタシのウキケースに入っている物ですが、見事にメーカーがバラバラで新旧が入り交じっている事に気が付くでしょう。私自身は試行錯誤、紆余曲折した結果どこのメーカーだとか、どこの名人の制作だとかは全然こだわらなくなりました。変わった形の物ではなく、ごく普通にある形の物から選んでいるのですが、肝心なのはS、M、Lの3サイズで各号数を揃える事だと思います。具体的にいうとB負荷の物でSサイズが6g前後、Mサイズで7.5g前後、Lサイズで11g前後の自重がある物から選び、現場で本当の負荷を確認(余浮力調整)しつつ使用しています。負荷は00~5Bと、丸玉1号オモリの負荷がかかる物も必要ですが、予算がない場合は中間を1つ飛ばしでもイイからある程度のバリエーションを揃えておいた方がイイと思います。ただし丸玉1号はシリーズ・ラインナップに1つしかない場合が多いので各サイズが揃わなくても結構です。
 ウキの使い分けはSが足元&食い渋り用、Mが標準でLが遠投&激流用になります。丸玉1号は荒れ気味の日や本流でマダイを狙う場合にも重宝します。ウキについてはこのブログのリンク(ブックマーク)先にある「釣り人館ますだ」さんのH.P.(http://www.tsuribitokan.com/)のオリジナルウキのところ見ればラインナップが揃っていて(ただし、丸玉1号負荷だけは無いようです。)なおかつ値段も手頃なようなので参考にして下さい。

 次に、この地区で使用するエサについてですが、これは思い入れやこだわりで各自が色々なパターンのエサを使用しているようです。今、紀伊半島で流行っている、ボイルだけを使用する「オンリー・ボイル」というスタイルは元々この地区の人達が始めたようですが、オリジナルの割には多数派では無いようです。この地域には本流と引かれ潮がはっきりと解るような「潮切れのイイ」ポイントが多く、マキエサを遠近に投げ分けてやるとエサ取りと本命が分離しやすいので、添加剤(配合餌)を使用する釣り人が多いように思います。ただし、武者泊地区だけは添加剤(配合餌)が使用禁止になっているのでオキアミの生&ボイル(割合は各自様々)にアミエビ(赤アミ)を混ぜる事でマキエサのにまとまりを持たせ、コントロールしやすいようにしている釣り人が多いようです。
 ちなみにワタシの武者泊以外での標準パターンですが、生2:ボイル2:添加剤(配合餌)1:パン粉1という割合です。以前、前述の「釣り人館ますだ」さんで聞いた事がありますが、ほぼ同様の配合比でパン粉の部分が添加剤(2袋目)に変わるくらいでしたので的はハズしていないと思います。
~総括編に続く。 
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レジャーの危機!

2007-02-15 18:40:58 | アウトドア・スポーツ
 今釣りのカテゴリーで書いている「宇和海での釣り関連」以外は「もっと柔らか~い感じで書いていこう!」と思い、今日から「雰囲気刷新」なのだ。

 そんで、何を書くかというとタイトル通り「レジャーの危機!」という事なのだ。
 ワタシはスピードに対してアドレナリンが出やすいタイプなので、高校の修学旅行で初めて体験をして以来、二十歳代前半頃まではスキーに夢中になっていた。結局やりすぎた結果、草レースに挑戦しようと練習を始めた矢先に転倒して「鎖骨骨折」をやらかしてジ・エンド!するまで冬の休日はほとんどコレで過ごしていたんだな。
 で、その頃はバブル景気中であったという事と、例の映画「私をスキーに連れてって」あたりを前後するブームの真っただ中だったので、各スキー場は大繁盛。休日のリフト待ちもすごくて、特にヒドイ時はゴンドラ待ちが2時間以上という日もあったくらいだった。(それはスキーから遠ざかる一因にもなったけど)

 それから約15年、その間に結婚して子供が出来て(順番通りだよ。)その子供が今8歳。去年あたりから家族旅行を兼ねて再び本格的にスキーを楽しむようになっている。で、今年も志賀高原で3回、妙高杉ノ原で1回、既に滑走済だ。
 でも、何か変だ。訪れた日が連休や正月休みだというのにリフト&ゴンドラ待ちがほとんど無いのだ。写真は今シーズンの混雑ピークであろう2月11日に志賀高原「焼額山スキー場」を実際に訪れた際にリフト待ちの様子を列の最後尾から撮影したものなんだけど、リフト、ゴンドラ共に最大でこの程度の列(時間にして5分くらい)で済んでいるのが現状だ。コレはコレでウレシかったりするんだけど、先日ゲレンデマップ集みたいな本を読んでビックリした。何でも長野県のスキー場来場者が減り続け、ピークだった’92年の2100万人強から’05年には850万人強に激減しているらしい。減っているとは聞いてはいたが、ここまでだとは夢にも思わなかった。その影響でスキー場の経営母体がコロコロと変わっていったばかりか、閉鎖や休止しているところもある。更に調べると関連する宿泊施設の倒産や廃業の数もかなりあるようだ。その他スキー用具製造メーカーのヤマハやニシザワのような国内勢の撤退が相次ぎ、海外でも統廃合が進んでブランドの数がかなり減っているのだ。

 スキー場の場合はバブル期の過剰投資が要因でもあるんだけど、そんな事には無縁のハズの釣り界でもよく似た状況下に置かれている。廃業したメーカーや釣具店の話はワタシの説明を聞くまでもないと思うし、ワタシが例年取材に行っている五島列島の一部では廃業する渡船店が増えていて、去年行ったところに今年連絡がつかないという事を2回経験している。

 勿論、全体に景気の好転が実感できず、レジャーどころではない人もいる。ソレはソレで悲しい現実ではある。しかし、一番心配なのは我々の次やその次に来る世代に「外で遊びたがらない」人達が増えているのではないかという事だ。これを「時代が変われば人の趣向も変わる」という言葉で片付けるのは個人的には賛成できない。外で遊び、自然に触れるという行為は人間にとって大切な事だ。それは人間が本来持っている「野生の能力」を呼び覚ます効果があると思う。例えば釣りをしていて「魚の気配を感じた後に釣れた。」というのもその内だろう。他にも、地図を見ながら山を歩くだけで「空間創造能力」を養うことが出来るだろうし、山や海でニオイをかぐだけで何かを感じるかも知れない。また、キタナイ町にゴミをついポイ捨てする人でも青い海や白い雪を見て無理にポイ捨てはしたくないだろうと思うが、こんな小さな事が環境について考えるキッカケになるかも知れない。特に、スキーやスノーボードをする者の中で今シーズンのゲレンデ状況を見て「気象変動」を感じない人は居ないだろう。
 これらは積極的に外に出ていかないと実感しにくい事だと思う。特に都市部で暮らす人間にとっては尚更だと思うのだ。

 以前大手広告代理店に勤める友人に聞いた話なんだけど「若い人達は携帯電話に金を使いすぎて他に手が回らない」らしい。これはマーケッティング&リサーチのプロが言うくらいなので確かな話だと思う。安くなったとはいえ、ヘビーユーザーだと通話料がかなりのものになるだろうし、新機種に買い換えてばかりいるとその負担も大きい。
 考えてみればワタシの若い頃は給料をもらった内、三分の一近くが車関連、その他諸々を引いた後に出てくるのがレジャーや趣味のお金だったんだけど、それは充分とはいえなかったけど、何とか工面できるレベルだった。しかし現代は事情が違う。車はまだ必需品だとしたら、次に来るのが携帯、その次はパソコン関連とゲーム関連になるんだろうか。ここまで来るともうお金がほとんど残らないのは無理もない話だ。となると、若い人達は大きく遊べない。結果、レジャー人口が減っているのだろう。

 マーケットがどんどん縮小し、受け皿が更に減って「そして誰もヤラなくなった。」迄は進まないと思うが、修学旅行先にスキーを選択する学校が減っている今は我々オッサン連中が子供達を連れてスキー場に行ったり、釣りの場合だったら「サビキ釣り」でも教えてやってその楽しさを伝えていく事が大事だと思う。もし、そこまで本格的?に出来ないまでも、せめて近所の河原や里山で遊び、自然に触れる機会を作ってやるべきだと思う。

 と、まぁ、今回は熱く語ってしまう結果になったけど、どう考えてもワタシのオッサン心理では携帯電話に数万円使う世界は全く理解出来るものではない。しかし、この前テレビで見たんだけど「子供の給食代は払わずに、携帯電話代には数万円払う」事が常識だと思っている親も居るくらいだから、いくら熱く語っても、もう手遅れなのかもしれない。
 
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宇和海で釣る~渡礁前後

2007-02-13 17:41:46 | 磯釣り
 渡船区が広大な地区では回収時間にかなり差が出ますので、磯に降りる前に迎えの時間の確認をしておけば「待ちぼうけ」が無くなり、効率的に釣る事が出来ます。
 潮の大元の本流は満ち潮時には北に向かって、引き潮時には南に向かって流れていきます。その本流に近い独立磯では概ねその傾向になる反面、大きな島の中央部や、その周辺にある磯では本流が一旦どこかに押しつけられた後にそれて行くので、潮位の大小や潮流の強弱、その他諸々の要素で角度が変わり、日によっては満ち潮なのに引き潮と同じ方向に流れるようなポイントもあります。まぁ、潮の事をあまり複雑に考えるとキリがないので「大体はこうだ」と頭に入れてもらえれば結構です。
 注意点としては「満ち引きで潮流の向きが逆になると釣り座の向きを変えるだけでOKのポイントと、ほとんど食わなくなるポイントが存在する」という点が挙げられます。ですから、あらかじめ潮時表でその日の潮止まりの時間を把握しておき、「粘る」方がイイのか?「磯変わり」した方がイイのかを自分で判断するか、船長と相談しておく必要があります。もっとも、それを見越して船長自ら「ここは○時までのポイントだから、○時に迎えに来るよ。」と言ってくれる場合もありますし、見回りの際に「磯変わり」を薦めてくる事もあります。(…空いている磯がある場合ですが。)
次回、タックル編に続く。
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宇和海で釣る~乗船編

2007-02-09 09:24:27 | 磯釣り
 実際、渡船に乗る段階になってもずいぶんと勝手が違います。当たり前の事なのですが船長の指示が絶対で、それを無視しての行動は出来ませんので注意して下さい。
 荷物をフロント・デッキ部に乗せるのは近場の釣りと同じなのですが、そこに人が乗ったままで出港する事はありません。何故なら航海距離が長いためにスピード・アップしている時間が長いので、そんなところに乗っていると全身がズブ濡れになるくらいならまだしも、吹き飛ばされて落水する可能性も大です。従って荷物を置いたら速やかに後部にあるスペースや船室に向かいましょう。写真は日振島に向かう浜崎渡船さんの「はまかぜ」ですが、後ろ半分が窓の着いた船室になっているのがお解り頂けるでしょうか?船の大小やイスの配列が多少違いますが、この地域の渡船の大体がこのような構造になっていて、釣り人が濡れないような構造になっています。ただし、荷物が濡れるのは覚悟して下さい。風波が強い時はデッキに載せた荷物のファスナー部分から海水が浸透して中まで濡れる事もよくありますから、濡れては困る物にはしっかりとした防水対策をするか、ウエアのポケット等に入れて船室に持って行きましょう。
 予約の段階でグループの代表者名と人数を伝えていれば船長は控えを持っているはずですが、後部へ向かう途中で確認の意味を込めて一声掛けておくのが良いと思います。また、「足場の良い磯を希望」等の大まかな希望があればここで伝えておきます。ただし、その日の磯割が抽選やジャンケンで決まる地区が多く、希望の磯の名前を言ったところで意味がない事がほとんどなので理解しておいて下さい。
 後は船長に現地(磯)周辺に着いた後、船内放送で呼ばれるまでは、ひたすら船室での待機になります。船長は人数に合わせた磯を選び、大抵は実際に降りる磯に着く前の段階で「誰々さ~ん、準備して~!」と呼び出してくれるハズなので、指示があればフロントデッキの荷物が置いている所に移り、準備を進めます。
 もう一度言っておきますが、船長の指示は絶対です。いくら降りてみたい磯が目の前にあって、ポイントが空いていそうに思えても、指示された釣り人以外は降りることは出来ませんので自分勝手な行動は慎んで下さい。
 ~次回に続く…


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宇和海で釣る~準備編

2007-02-07 18:54:00 | 磯釣り
 紀伊半島あたりの渡船と宇和海の渡船とではほとんど全てと思えるくらいシステムが違います。紀伊半島なんかでは前日に「明日は出船するの?。」と聞いてOKが出れば「じゃぁ行くよ。」程度でも十分乗れる場合が多いし、凪と分かり切っていれば何も連絡なしで乗船場に来る人も居るくらいですが、ここではそうはいきません。必ず事前に予約し、前日には出港の確認が必要になります。
 この地域の磯は母港からの距離が長く、航海の時間がかかるところが多いので、一度出港したら客が釣り終わるまで磯の近くで待機している地区もありますし、そうでない場合でも天候の急変時に広いエリアからの撤収をしやすいようにする必要もあるので、基本的にはその船ごとの一回分の定員で予約が締め切られる地区ほがとんどです。従って近場のように2番船を期待してもそれが望めるのはごく一部に限られますので、人気のある渡船店の週末の予約は早めに済ませる方が安心です。
 この地域では満ち潮でしか釣れない磯、引き潮でしか釣れない磯、あるいは両方釣れる磯とがはっきりと分かれている場合が多いのが特徴です。しかし、御五神のように明らかに満ち潮が有利の釣り場が存在するする他、私個人もいろんな地区で船長や常連の人から「この磯は満ち潮で食うよ。」と言われた記憶が多いので、満ち潮を釣る時間が長くとれる、中~長潮にかけての徐々に潮位差の無くなる潮回りが狙い目だと思っています。従って可能であれば、この潮回りに釣行計画を立てる方が有利だと思われます。
 釣行する人数も出来れば偶数にした方がよいかと思います。というのも二人一組で降りるポイントが多いので、3人だと「分け前が減る?」ので何かもったいないような気がするからです。一部の例外を除いて同じ磯に次から次と人が降りることもありませんし、大きな磯に降りた場合でも原則的に1グループ1ポイントが確保できるようになっているので、この地域ではゆったりと釣る事を考えましょう。
 また、紀伊半島あたりとは違ってポイント図に載っているような有名磯でなくても釣れる確率がそんなに下がる事はないので、磯選びは船長に任せて、それこそ「大船に乗ったつもり」でいればいいと思います。
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宇和海で釣る~アプローチ編

2007-02-06 09:42:56 | 磯釣り
 宇和海の玄関口に当たる宇和島市までの距離は兵庫県西宮市からだと約400kmになり、その間の高速道路区間は約365kmになります。この地域で一番北に当たる日振島へはこの宇和島市内から出港している場合がほとんどなので、ここまで走れば乗船できます。以下、矢が浜(ヤガハマ)、蒋淵(コモブチ)、御五神(オイツカミ)、須下(スゲ)、由良(ユラ)、御荘(ミショウ)、中泊(ナカドマリ)と続き、最南部の武者泊(ムシャドマリ)までは宇和島市内から1時間半ほどかかります。
 気になる高速代は西宮~西予宇和間の往復で23100円です。時間の都合上、復路は仕方ないとして、ETCを装備していると往路には深夜割引が適応されるのでその場合は2000円ほど安く上がります。途中で降りて高速代を安くしようにも料金全体の中で、本四連絡橋の部分が占める割合が大きいのであまり効果は上がらないと思います。
 ルート上の注意としては、古いナビソフトやNEXCO(=旧道路公団)のホームページにある「ドラなび」で検索した場合は鳴門インターで降りた後、一般道(国道11号)経由で徳島インターで徳島道に入れと指示されますが、高速に乗ったのままで一旦高松方面に向かい、板野インターで降りてから藍住インターで徳島道に入る方が早いように思います。板野、藍住間はバイパス状の道が整備されており、距離も短いのでスイスイ移動できます。
 しかし、徳島道は停滞しているわけでもないのに何故か流れるスピードが遅く、追い越し車線が少ないので「イラチ」(=大阪弁でせっかちの意)のドライバーの場合は20kmほど距離がかさみますが、高速を降りずに高松道のまま走り川之江ジャンクション経由で松山方面に向かう方がストレスを感じなくて良いかもしれません。
 以上はあくまでもワタクシ流の解釈なので色々と意見があるのかも知れませんが、一応ご参考までと言うことで…。(次回、準備編に続く)
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