■MONSTER TOUR 2013■
「You Wanted The Best!? You Got The Best! The Hottest Band In The World, KISS!(最高が欲しいんだろう!? お前は手に入れた! 世界一熱いバンド、キッス)」
今回来日したアメリカン・ハードロック・バンド、「KISS」は'73年がメジャーデビュー。その当時ボクはまだ小学生だったので、リアルタイムでは知らない。実際にKISSに興味を持ったのは中学1年になった頃で、兄貴が買った二枚組のライヴアルバム「ALIVE!(邦題=アライヴ!~地獄の狂獣)」を聴き、衝撃を受けてからだ。そして、以後現在に至るまで、洋楽の世界にのめり込んでゆくことになった切っ掛けが、このアルバムだった。
このライヴアルバムのオープニングでMCらしき人が叫ぶのが上段の言葉で、このアルバムの発表当時はもちろんのこと、以降現在まで、彼らのライヴはこの言葉で始まる。
中学生時代前半、この頃は特にKISSに夢中だった。その影響か、やがて趣味でドラムを叩くようになるが、初めて買ったドラムセットは安物だったものの、オリジナル・ドラマーだったピーター・クリスと同じPearl社製であることが誇りだった。(ピーター・クリスのドラムは後にDW社に変わったけど…。)
しかし、本格的にバンドを組み、そのメンバーとなったのは、高校へと入学してからだった。年に一度開かれる校内の文化祭に向けて、はたまた楽器メーカー主催の、アマチュアバンドのコンテストに向けて日々練習を積む中、バンドのメンバーを始め、他の様々なバンド仲間とも交流が深まっていった。その中にもKISS党が居て、よく「あの曲がかっこイイ」だの、「この曲がカッコイイ」だのと、よく話していた。ボクが好きだったのは、「Strutter」、「Parasite」や、ピーター・クリスがドラム・ソロを叩く「100,000 Years」だった。しかしバンド仲間の一人が、KISSのリードギタリストだった、エース・フレイリーと同じ”レッドサンバースト”カラーの3ピックアップ仕様のレスポール(勿論コピー品)で「Let Me Go, Rock 'n' Roll」をリフを弾くのを聞いて以降、何故かこの曲が頭にこびりつき、今ではそれがKISSの曲中で一番好きな曲になっている。
そして、当時のKISS党仲間やバンド仲間がこれまで、そしてこれからも永遠に付き合うだろう、ボクの大切な友人達となった。だから、KISSはボクと友人達とを結びつけた糸の端に繋がっている。
そんなKISSが、2012年に発売のアルバム「MONSTER」をひっさげ、「MONSTER TOUR 2013」として7年ぶりに日本へとやって来たのだ。そして、関西での公演は大阪城ホールだ。
■いざ、会場へ■
当然ながら、KISSの来日はこれまでも何度もあった。今や東京在住者となってしまったKISS党仲間は、幾度か見に行ったようだが、ボクが初めてチケットを購入したのは2011年のツアーだった。但し、このツアーは発売後僅か数日で中止となったため、ボクにとっては今回が初めてのKISS経験になる。(50歳を目前にしてのファーストKISS!?)
会場に向かうと既に長蛇の列ができていた。KISSのファンクラブの会員を”KISS ARMY”と呼ぶが、それっぽい人や、ボクのような予備役?、そして若いファンまでが大集合していた。(注:現役軍人とは違って、一般社会で生活をしていて、有事に応じて軍籍へ戻る人のことを予備役軍人という。)
会場の入口で、ある掲示物に目が行った。普通はここで「撮影禁止、カメラ持ち込み禁止」の御触書があるのだが、今回そこにはプロ用カメラのみが禁止と書かれていた。実際、場内に入っても放送では「スマートフォンや携帯で撮影し、ドンドン拡散して下さい。」と、アナウンスされていたので「時代は変わったモンだ。」と妙に感心していた次第だ。
席はアリーナ席の好位置だと言うことは判っていたが、後ろを見てビックリ!。始めはPAブースだと思っていたのが、それが実はDVDなんかでよく見る、サブ・ステージだったのだ。ここには「ラヴ・ガン」を演奏する際にリード・ヴォーカルをとるポール・スタンレイが、ワイヤーで吊られたリングに足を掛け、宙を移動してくるのだ!。その距離5mほどしか離れていない!。これには一緒に行った妻も大興奮だった。
■ライヴ!■
演奏の内容については僕がどうこう言うことではなく、文面で書いても仕方がないから、写真で綴ろう。
■最高のパフォーマンス■
デビューから40年も経つだけに曲数が多いため、2時間強のステージでは新作「MONSTER」からの選曲に加えて、過去のヒットをまんべんなく配分する必要があるだろうから、ボクの好きな4曲は全てセットリストから見事に外れてしまった。また、ドラムがオリジナル・メンバーのピーター・クリスから、エリック・シンガーに、リードギターがエース・フレイリーからトミー・セイヤーに、それぞれがKISSの混迷期を経て入れ替わっていることは、少しだけ残念な気もするが、2000年のリユニオン・ツアー時のライヴDVDを見る限り、抜けたオリジナル・メンバー二人のパフォーマンス低下をどうしても感じてしまうだけに、これはこれで良かったのだと思う。
そんなことは兎も角、「世界最高クラスのライヴ・パフォーマンスを誇る」と言われている、彼らのライヴを見られたことはこの上なく幸せなことであった。
「The Hottest Band In The World, KISS!( 世界一熱いバンド、キッス)」は本当だった。ジーン・シモンズの年齢を考えると、あと何回来日するのかは判らないが、予備役隊は次回も参戦する予定だ!。
「You Wanted The Best!? You Got The Best! The Hottest Band In The World, KISS!(最高が欲しいんだろう!? お前は手に入れた! 世界一熱いバンド、キッス)」
今回来日したアメリカン・ハードロック・バンド、「KISS」は'73年がメジャーデビュー。その当時ボクはまだ小学生だったので、リアルタイムでは知らない。実際にKISSに興味を持ったのは中学1年になった頃で、兄貴が買った二枚組のライヴアルバム「ALIVE!(邦題=アライヴ!~地獄の狂獣)」を聴き、衝撃を受けてからだ。そして、以後現在に至るまで、洋楽の世界にのめり込んでゆくことになった切っ掛けが、このアルバムだった。
このライヴアルバムのオープニングでMCらしき人が叫ぶのが上段の言葉で、このアルバムの発表当時はもちろんのこと、以降現在まで、彼らのライヴはこの言葉で始まる。
中学生時代前半、この頃は特にKISSに夢中だった。その影響か、やがて趣味でドラムを叩くようになるが、初めて買ったドラムセットは安物だったものの、オリジナル・ドラマーだったピーター・クリスと同じPearl社製であることが誇りだった。(ピーター・クリスのドラムは後にDW社に変わったけど…。)
しかし、本格的にバンドを組み、そのメンバーとなったのは、高校へと入学してからだった。年に一度開かれる校内の文化祭に向けて、はたまた楽器メーカー主催の、アマチュアバンドのコンテストに向けて日々練習を積む中、バンドのメンバーを始め、他の様々なバンド仲間とも交流が深まっていった。その中にもKISS党が居て、よく「あの曲がかっこイイ」だの、「この曲がカッコイイ」だのと、よく話していた。ボクが好きだったのは、「Strutter」、「Parasite」や、ピーター・クリスがドラム・ソロを叩く「100,000 Years」だった。しかしバンド仲間の一人が、KISSのリードギタリストだった、エース・フレイリーと同じ”レッドサンバースト”カラーの3ピックアップ仕様のレスポール(勿論コピー品)で「Let Me Go, Rock 'n' Roll」をリフを弾くのを聞いて以降、何故かこの曲が頭にこびりつき、今ではそれがKISSの曲中で一番好きな曲になっている。
そして、当時のKISS党仲間やバンド仲間がこれまで、そしてこれからも永遠に付き合うだろう、ボクの大切な友人達となった。だから、KISSはボクと友人達とを結びつけた糸の端に繋がっている。
そんなKISSが、2012年に発売のアルバム「MONSTER」をひっさげ、「MONSTER TOUR 2013」として7年ぶりに日本へとやって来たのだ。そして、関西での公演は大阪城ホールだ。
●公式パンフレット●
■いざ、会場へ■
当然ながら、KISSの来日はこれまでも何度もあった。今や東京在住者となってしまったKISS党仲間は、幾度か見に行ったようだが、ボクが初めてチケットを購入したのは2011年のツアーだった。但し、このツアーは発売後僅か数日で中止となったため、ボクにとっては今回が初めてのKISS経験になる。(50歳を目前にしてのファーストKISS!?)
会場に向かうと既に長蛇の列ができていた。KISSのファンクラブの会員を”KISS ARMY”と呼ぶが、それっぽい人や、ボクのような予備役?、そして若いファンまでが大集合していた。(注:現役軍人とは違って、一般社会で生活をしていて、有事に応じて軍籍へ戻る人のことを予備役軍人という。)
●KISSファンの群れ●
会場の入口で、ある掲示物に目が行った。普通はここで「撮影禁止、カメラ持ち込み禁止」の御触書があるのだが、今回そこにはプロ用カメラのみが禁止と書かれていた。実際、場内に入っても放送では「スマートフォンや携帯で撮影し、ドンドン拡散して下さい。」と、アナウンスされていたので「時代は変わったモンだ。」と妙に感心していた次第だ。
席はアリーナ席の好位置だと言うことは判っていたが、後ろを見てビックリ!。始めはPAブースだと思っていたのが、それが実はDVDなんかでよく見る、サブ・ステージだったのだ。ここには「ラヴ・ガン」を演奏する際にリード・ヴォーカルをとるポール・スタンレイが、ワイヤーで吊られたリングに足を掛け、宙を移動してくるのだ!。その距離5mほどしか離れていない!。これには一緒に行った妻も大興奮だった。
●サブ・ステージ●
■ライヴ!■
演奏の内容については僕がどうこう言うことではなく、文面で書いても仕方がないから、写真で綴ろう。
●この幕が落ちることで、文字通り「幕が切って落とされる」●
オープニングは「Psycho Circus」から…
●前半から全開!●
「お~っ!エース・フレイリーの『Shok Me』だ!」と思ったら、
その後にギター&ドラムの、二人だけの”掛け合い”が始まる。
その後にギター&ドラムの、二人だけの”掛け合い”が始まる。
●そしてギターが光線を放つ(って花火だけど…)●
●ドラムのエリック・シンガーも十分なパフォーマンス!●
この間、ステージを若手?二人に任せ、御年64歳のジーン・シモンズと、61歳のポール・スタンレイは休憩中。
ジーン・シモンズがステージに戻り、ベースのソロが始まると、
●ジーン・シモンズはいつものように血を吐き…●
●空に舞って蜘蛛の上で…●
「God Of Thunder」を唄う。(火は前半に噴いていた。)
●そしてポール・スタンレイ降臨●
●目の前で”LOVE GUN ”を唄う●
●ラストは”Rock And Roll All Nite”で紙吹雪の嵐●
思わず笑ってしまう程の猛紙吹雪の後は、アンコールがあって…
●ポール・スタンレイがギターをクラッシュ!●
●「LOVES YOU OSAKA」で、さようなら…●
■最高のパフォーマンス■
デビューから40年も経つだけに曲数が多いため、2時間強のステージでは新作「MONSTER」からの選曲に加えて、過去のヒットをまんべんなく配分する必要があるだろうから、ボクの好きな4曲は全てセットリストから見事に外れてしまった。また、ドラムがオリジナル・メンバーのピーター・クリスから、エリック・シンガーに、リードギターがエース・フレイリーからトミー・セイヤーに、それぞれがKISSの混迷期を経て入れ替わっていることは、少しだけ残念な気もするが、2000年のリユニオン・ツアー時のライヴDVDを見る限り、抜けたオリジナル・メンバー二人のパフォーマンス低下をどうしても感じてしまうだけに、これはこれで良かったのだと思う。
そんなことは兎も角、「世界最高クラスのライヴ・パフォーマンスを誇る」と言われている、彼らのライヴを見られたことはこの上なく幸せなことであった。
「The Hottest Band In The World, KISS!( 世界一熱いバンド、キッス)」は本当だった。ジーン・シモンズの年齢を考えると、あと何回来日するのかは判らないが、予備役隊は次回も参戦する予定だ!。