釣りに行く機会が無く、今週もまた休刊です。
■ようやくの出船■
年末以来、何度も予約を入れていたが、吹き荒れる季節風のために出船できる日は無く、とうとう一月も後半になってしまった。
悶々とする中、ようやく機会が訪れ、舞鶴から出船するに至った。今年の初挑戦に際して乗船したのは、いつもの滝ヶ浦遊船・日本海41だ。
今冬は12月から大雪があったりで、出船回数が少ないため、傾向が掴み辛く、各船長は苦労しているようで、さてさて船長は何処に向かうのだろうか?。
狙いは冬の舞鶴沖では定番のメダイ。しばらく釣りから遠ざかっていたため、ボクの気分上は「完全フカセで一発大物狙い。」なのだが、完全フカセ場の白石グリは不調らしく、当日の船長判断では手前の魚礁群を天秤ズボで狙うとのこと。得意な釣りではないが、「魚に出会えてナンボ。」とばかりに準備を始める。
船長は各魚礁で丹念に魚探を掛けていたが、どうやらアジの数が多く、本命のメダイをゲットするには、それを如何に避けるかがキーになりそうだった。
■エサ取りをかわす■
しばらく探した後、ここぞというポイントでアンカーが降ろされ、実釣がスタートした。
すると、数投の間に乗り合わせた各釣り人の竿が(僅かに)曲がり、30cm前後のアジのゲットが始まった。
そんな中、「アジはウマいが、釣りたくない。」ボクとしては、それを避ける方法をずっと考えていた。まずは「本命はエサ盗りの上に出てくる」ことを想定した通常のパターンから試してみる。これはマダイ釣りの基本パターンなのだが、アジの群れが大きいのか、かなりの幅でタナを上げてもアジが仕掛に着いてくる。しかし、試しているうちうに気付けばメダイはおろか、魚が食うハズのないタナまで上がっていたため、一考を要する状態になってしまった。
そんなときに思い出したのが磯のグレ釣りでの経験だった。磯釣りでは、一度アジが沸いた場合マキエサを切らさない限りいつまでも居着き、通常の釣りでは対処しきれなくなる。そこで採る基本的な対処法は
1.マキエサを止めて群れが遠退くのを待ってから再開する。
2.大量に撒いてアジを満腹にさせる。
3.アジが食わない、もしくは食いきれないサシエサを使ってアジの層を突破させて、グレに食わせる。
等々だが、乗合船での釣りでは、1.は不可能、2.は撒かれるエサよりアジの方が多くて実現しない。
そこで3.の方法を採ることにした。持ち込んだサシエサは、オキアミの他、冷凍ホタルイカ、サンマの切り身、スルメイカの短冊切りだったので、それらをローテーションさせてみる。
メダイ狙いでの経験上、タナが広範囲になることは把握していたが、食いが渋い状況下では底からハリス分を切ったところでアタることが多かったことから、その辺りのタナから探り始めることにした。
まずは食いの悪い順にハリに刺してみた。こういった場合、ボクは、食いの悪い方を上バリに、良い方を先バリに刺すのだが、初回は上バリにサンマの切り身、先バリにホタルイカを刺して様子を伺った。しかし、数投の間で不発。エサの状態を確認すると、サンマの切り身は丸残り、ホタルイカはゲソの部分のみが盗られていた。そこで、上バリにホタルイカ、先バリにスルメイカの短冊を刺すパターンに変更した。
■大バラシ■
スルメイカには何度かアジやオキメバルが掛かったりしたが、数投繰り返す内に竿先をフワフワと持ち上げるような前アタリの後、ズドンッ!と海面に向かって竿全体が絞り込まれていった。
竿受けからクランプを外し、ファーストランに耐える。ドラグからラインを引き出してゆく様子から、相手はメダイに違いないようだった。しかし、次の瞬間、竿を通じて感じていたはずの生命感が伝わらなくなった。
「ドラグ調整は間違っていなかったから、ハリ外れか?」と思ったが、仕掛を確認するとサルカンから下が全部飛んでいたのだ。
やっとのアタリを逃した失意の中で、次の投入に備えたが、マキエサカゴを見て驚かされた。プラスチック製のカゴの下部が砕けて無くなっていたのだ。その様子から、メダイが猛ダッシュした結果、カゴが魚礁に引っ掛かり、それが原因で仕掛が飛んだと推測された。恐るべし、大メダイのパワーだ。
■初メダイ■
大バラシの後に続くメダイは無く、アジまでもが食い渋り始めたので、船長は次なる魚礁へと移動した。
そこでもアジが沸いていたので、ここは迷わず「バラしたメダイ・パターン」で攻めることにした。そしてそれが功を奏して、しばらく攻めた末に、この日二度目のアタリを捉えることに成功した。
状況からして、今度バラすと次はないだろうから、慎重に慎重に、それも周りから見ると笑ってしまわれるような慎重さでやりとりを繰り返す。
途中で周囲の釣り人の仕掛が絡んだりで、少々焦った場面もあったが、何とか“虎の子のメダイ”をゲットするに至った。
“中の大”程度のサイズだが、約二ヶ月振りに獲った魚に喜びもひとしおだった。
しかし、予想通りと言うべきか、後に続く魚は無く、小型のイサギやレンコダイに遊んでもらう程度の内に、この日の釣りが終わった。
■今冬の舞鶴沖■
当日に得た雰囲気からすると、舞鶴周辺のメダイ釣りはここ近年の不漁状態から脱してはおらず、相変わらずのポツポツ釣果だが、「努力すれば何とかゲットできる状態」ではあるようだ。
何しろ、ウマい魚だけにこれを待つ人がボクの周囲にはたくさん居る。今後何本ゲットして、どの辺りまで行き渡るのだろうか?。プレッシャーが掛かる中、今後もこの海域を攻めてゆくつもりだ。
年末以来、何度も予約を入れていたが、吹き荒れる季節風のために出船できる日は無く、とうとう一月も後半になってしまった。
悶々とする中、ようやく機会が訪れ、舞鶴から出船するに至った。今年の初挑戦に際して乗船したのは、いつもの滝ヶ浦遊船・日本海41だ。
今冬は12月から大雪があったりで、出船回数が少ないため、傾向が掴み辛く、各船長は苦労しているようで、さてさて船長は何処に向かうのだろうか?。
●雪を被る丹後半島●
狙いは冬の舞鶴沖では定番のメダイ。しばらく釣りから遠ざかっていたため、ボクの気分上は「完全フカセで一発大物狙い。」なのだが、完全フカセ場の白石グリは不調らしく、当日の船長判断では手前の魚礁群を天秤ズボで狙うとのこと。得意な釣りではないが、「魚に出会えてナンボ。」とばかりに準備を始める。
●天秤ズボ・スタイル●
船長は各魚礁で丹念に魚探を掛けていたが、どうやらアジの数が多く、本命のメダイをゲットするには、それを如何に避けるかがキーになりそうだった。
■エサ取りをかわす■
しばらく探した後、ここぞというポイントでアンカーが降ろされ、実釣がスタートした。
すると、数投の間に乗り合わせた各釣り人の竿が(僅かに)曲がり、30cm前後のアジのゲットが始まった。
そんな中、「アジはウマいが、釣りたくない。」ボクとしては、それを避ける方法をずっと考えていた。まずは「本命はエサ盗りの上に出てくる」ことを想定した通常のパターンから試してみる。これはマダイ釣りの基本パターンなのだが、アジの群れが大きいのか、かなりの幅でタナを上げてもアジが仕掛に着いてくる。しかし、試しているうちうに気付けばメダイはおろか、魚が食うハズのないタナまで上がっていたため、一考を要する状態になってしまった。
そんなときに思い出したのが磯のグレ釣りでの経験だった。磯釣りでは、一度アジが沸いた場合マキエサを切らさない限りいつまでも居着き、通常の釣りでは対処しきれなくなる。そこで採る基本的な対処法は
1.マキエサを止めて群れが遠退くのを待ってから再開する。
2.大量に撒いてアジを満腹にさせる。
3.アジが食わない、もしくは食いきれないサシエサを使ってアジの層を突破させて、グレに食わせる。
等々だが、乗合船での釣りでは、1.は不可能、2.は撒かれるエサよりアジの方が多くて実現しない。
そこで3.の方法を採ることにした。持ち込んだサシエサは、オキアミの他、冷凍ホタルイカ、サンマの切り身、スルメイカの短冊切りだったので、それらをローテーションさせてみる。
メダイ狙いでの経験上、タナが広範囲になることは把握していたが、食いが渋い状況下では底からハリス分を切ったところでアタることが多かったことから、その辺りのタナから探り始めることにした。
まずは食いの悪い順にハリに刺してみた。こういった場合、ボクは、食いの悪い方を上バリに、良い方を先バリに刺すのだが、初回は上バリにサンマの切り身、先バリにホタルイカを刺して様子を伺った。しかし、数投の間で不発。エサの状態を確認すると、サンマの切り身は丸残り、ホタルイカはゲソの部分のみが盗られていた。そこで、上バリにホタルイカ、先バリにスルメイカの短冊を刺すパターンに変更した。
■大バラシ■
スルメイカには何度かアジやオキメバルが掛かったりしたが、数投繰り返す内に竿先をフワフワと持ち上げるような前アタリの後、ズドンッ!と海面に向かって竿全体が絞り込まれていった。
竿受けからクランプを外し、ファーストランに耐える。ドラグからラインを引き出してゆく様子から、相手はメダイに違いないようだった。しかし、次の瞬間、竿を通じて感じていたはずの生命感が伝わらなくなった。
「ドラグ調整は間違っていなかったから、ハリ外れか?」と思ったが、仕掛を確認するとサルカンから下が全部飛んでいたのだ。
やっとのアタリを逃した失意の中で、次の投入に備えたが、マキエサカゴを見て驚かされた。プラスチック製のカゴの下部が砕けて無くなっていたのだ。その様子から、メダイが猛ダッシュした結果、カゴが魚礁に引っ掛かり、それが原因で仕掛が飛んだと推測された。恐るべし、大メダイのパワーだ。
■初メダイ■
大バラシの後に続くメダイは無く、アジまでもが食い渋り始めたので、船長は次なる魚礁へと移動した。
そこでもアジが沸いていたので、ここは迷わず「バラしたメダイ・パターン」で攻めることにした。そしてそれが功を奏して、しばらく攻めた末に、この日二度目のアタリを捉えることに成功した。
●やっと巡り会えた、メダイとのやり取り●
状況からして、今度バラすと次はないだろうから、慎重に慎重に、それも周りから見ると笑ってしまわれるような慎重さでやりとりを繰り返す。
途中で周囲の釣り人の仕掛が絡んだりで、少々焦った場面もあったが、何とか“虎の子のメダイ”をゲットするに至った。
●今期初メダイは76cm●
“中の大”程度のサイズだが、約二ヶ月振りに獲った魚に喜びもひとしおだった。
しかし、予想通りと言うべきか、後に続く魚は無く、小型のイサギやレンコダイに遊んでもらう程度の内に、この日の釣りが終わった。
■今冬の舞鶴沖■
当日に得た雰囲気からすると、舞鶴周辺のメダイ釣りはここ近年の不漁状態から脱してはおらず、相変わらずのポツポツ釣果だが、「努力すれば何とかゲットできる状態」ではあるようだ。
何しろ、ウマい魚だけにこれを待つ人がボクの周囲にはたくさん居る。今後何本ゲットして、どの辺りまで行き渡るのだろうか?。プレッシャーが掛かる中、今後もこの海域を攻めてゆくつもりだ。
明けましておめでとうございます。
景気が回復したのか、派遣社員等での増員がはかれず、人員が少ないままに年末商戦に入り、朝8時から夜中の1~2時迄連日のように働き、もうくたくた。更新もままならないままに年明けを迎えてしまった。とは言え、正月休みのどこかで釣行するので、年明け第一弾はそのレポートから開始する予定。今しばらくの間お待ちを。
景気が回復したのか、派遣社員等での増員がはかれず、人員が少ないままに年末商戦に入り、朝8時から夜中の1~2時迄連日のように働き、もうくたくた。更新もままならないままに年明けを迎えてしまった。とは言え、正月休みのどこかで釣行するので、年明け第一弾はそのレポートから開始する予定。今しばらくの間お待ちを。