今回は台風がやってくる直前の、スキをうかがっての釣行。こういったタイミングの釣行では、イイ目をしたためしが無いのだが…。
「居るハズなのに掛かってこない」ヒラマサを狙って、福井県鷹巣沖に出向いた。乗船したのは、この地区でボクが一番の信頼を置く、晴海丸さんだ。
出港後ほどなくポイントに到着し、竿出しの準備を始める。ここでは、2014年以来、秋口から中秋にかけての期間において、攻める度にメーター前後のヒラマサを仕留め続け、バラシ続けたが、これまでの自己記録は101cmと、納得のいく鉄板箇所だ。
●いつものセッティング●
仕掛けの投入を開始すると、潮流の速度は申し分ないが、中層が速めなので、それなりの工夫が必要になりそうだった。
●100mあたり、5分丁度の潮●
が、しかし、である。魚探では、それらしき感度があったにもかかわらず、全くと言ってイイくらい、各魚の反応が悪く、時折エサ盗りがサシエサを掠め取ってゆく程度で、時間だけが過ぎて行った。
今年の傾向として、オキアミエサに反応するマダイの数が少ないことが、全てを狂わせているように思える。これは船長も同意見だったのだが、秋の居着きと言うか、単発で出るヒラマサは、マダイが食っている周囲で様子を伺い、スイッチが入った瞬間にマダイの群れを蹴散らして喰うことが多い。よってマダイのタナを見つけることがヒラマサとの遭遇率を上げることにつながるのだ。だが、今年は、ジギングのドテラ流しで喰うマダイは多く、好釣果が出ているものの、オキアミのサシエサに反応するマダイが少ない傾向にある。これはこれまでに記してきたが、恐らくイワシ類のベイトフィッシュが多すぎたことが一番の原因に思われるが、もう季節は晩秋に入りつつあり、「いつもの鷹巣沖」になることはないままに今年は終わってしまうように思える。
そして4時間ほど粘っても答えが出ず、ついに船長の口から「今年はヒラマサが居ない」との言葉が…。ボクもまったくの同意見で、とうとうタイトル通りの終息宣言に至ってしまった。
残りは2時間ほどになったが、大ハマチ~メジロクラスが溜まるポイントに向かい、それらに遊んでもらうことになった。
最初のポイントでは全く食い気が無かったが、次いで入った、この日ラストのポイントでは、二枚潮傾向を見破ったので、ジンタンオモリBを一つ打ち、速めに中層を突破させることにした。そして底潮に馴染んだ頃を見計らい、糸フケを取るために30秒止めて待ってから流しを再開してみたところ、入れ食いが始まった
この程度の魚を文章で書くのは面倒なので、以下は写真でご案内。
●この日の初曲がり●
●サイズ的にはこのクラス●
●大きく曲がりこんでも…●
●同クラスのダブル●
●締めるのも大忙し●
結局1時間半弱の時間で、船内13本。うち7本をボクが釣った時点で終了の時間を迎えた。
今秋は荒天に見舞われることが多く、少ない釣行チャンスながら、鷹巣沖は惨敗のうちに今年の最終回を迎えてしまった。残念無念だが、「来年に望みをつなごう。」と思っている。
本業が繁忙期を迎えつつあるので、今年の釣行も後2~3回を残すのみとなった。恐らくこれから先は、白石グリ周辺でオイシイ魚代表の、メダイを狙っての釣行になると思う。すでに第一陣は白石グリに着岸している模様なので、期待は大きい。だが、ボク身はここ近年タイミングを逃してゲットしておらず、ツキは無い。それが気がかりだが…。