中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’21 秋の鷹巣沖 ~3回目

2021-09-25 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 あまり時間がないので、ササッと書いてます。

 前回は正体不明魚に振り回されてしまったが、ヒラマサの顔が見たくて今秋3回目の釣行になった。

 いつものように、事前に気象庁の潮流予想図
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaikyou/kaikyou/tile/jp/index_subsfct.html#element:current/zoom:8/lat:35.511661/lon:135.850341/mapheight:600/colordepth:normal
を見てチェックしていたが、越前岬からの下り潮が差していて、期待が膨らんでいた。その実、現地では南方向からの理想に近い潮が流れていた。

●100mあたり6分ジャスト●

 潮流速から、送り出しは20mとし、足下の水深が63m程だったので、とりあえずその1.5倍の90mで停止時間30秒を入れて、それ以降は糸フケが出ないよう、リールのメカニカルブレーキを絞って流し始めた。
 一投目は何も起こらずサシエサが残ったので、次の流しでは送り出しを30mに変更すると120m付近でラインが走って、55cm級のマダイをゲットした。

 続いての流しでは120m付近で何も起こらなかったので、140mまで出た時点で10m巻き戻しを加えてみた。すると、148mでラインが急速逆転を開始した。
 そこそこサイズのヒラマサと確信し、久しぶりの引き味を堪能しつつ、無事にゲット。幸先良いスタートに気を良くしていた。

●79cmのヒラマサ●


 その後しばらく間が空いて釣友もやや大きめをゲット。

●釣友の81cm●

 ポツポツながらアタリが続いたため、以後の展開に期待が膨らんでいったのだが…。

 その後はアタリは遠退き、サシエサが殆ど盗られない状況に陥った。どうやら、この日はオキアミに対する本命魚の活性が低く、エサ盗り迄もが活発に動かないように思えた。
 こういう日は、エサを求めて積極的に浮上しないから、じっくり探って、ヒラマサの口元までサシエサを届ける必要がある。もっとも、こういった「M的展開」は大好きな方なのだが…。

 サシエサが残る事が多いので、中盤では深く入れてゆく方向にパターンを組んでいった。
 まずは送り出しを増やして40mとし、100mで30秒の停止。そこからはリールのメカニカルブレーキを絞りを前半によりも緩め気味にして、160mで10mの巻き戻しを入れてみた。
 その探りが当たって、185mで待望の急速逆転が始まった。
 アワせた瞬間にドスンッ!とした衝撃があり、その後の巻き上げ感から良型と判断して、ラインを手でつかんでリールに送り込んでいった。

 
●引きを味わう●

 途中での締め込みも結構あって「がんばれハリス!」と心中で叫んでいたが、何とか引き寄せに成功し、足下で相手の体力を奪うために、ラインの出し入れを行った。そして無事にゲット。鷹巣沖では良型と呼べるサイズに納得した瞬間だった。

●88cmのヒラマサ●

 だが、ハリスをチェックすると、危ない事に8号ハリスは根ズレを起こしており、これが7号だと確実に飛んでいるという、ギリギリの状態だった。

●アブナイ・アブナイ●



 88cmをゲットした後は、またもや間が空いてしまったが、「100mで30秒停止・140mで10mの巻き戻し・メカニカルブレークの絞りはナシ」というパターンで70cm級をゲットし、

●74cmのヒラマサ●

 続いて55cm級のマダイをゲットしたが、それ以後は全くアタリが途絶えてしまった。

 それから2時間、何をやっても全くアタらずだった。最終段階で2Bのオモリを打ち、送り出しを60mとって、ようやくj小型のマダイをゲットした時点で時間切れとなった。

 この日の状況は「漁礁近くに居たベイトフィッシュにヒラマサその他の大型魚が気をとられていて、それが落ち着いた頃に、横方向に移動しながら〝やる気ナシナシ”で底付近に漂うオキアミをついばんでいた」と推測している。
 その為、発砲ウキは全く使わず、潮受けウキゴム(水中帆)1個装着したのみで、送り出しや止め、それにラインの出具合の制御を組み合わせてタナをじっくり探り出す方法でしかアタリは取れなかった。
 そうやって貴重なアタリをとっても、掛かりは甘く、玉網の中でハリが外れたヒラマサが2本もあったが、何とか計3本を引きずり出したという、充実感のある一日だった。

●二人分の釣果●


 
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’21年版 完全フカセ・タックル 〜最新リール・シーボーグ600MJ

2021-09-18 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他

 久しぶりのタックルインプレッション。今回は完全フカセ対応では最新のシーボーグ600MJについて。

●シーボーグ600MJ●



■500MJとの違い■

 とりあえずシーボーグ600MJのカタログ・データから。
 ギア比=1:3.6 自重=970g 最大ドラグ力=28kg ベアリング/ローラー数=21/0 
 標準巻糸量(ナイロン)8号-360m 最大巻上力=101kg(112kg・リチウムバッテリー) 
 常用巻上速度・1kg負荷時=Hi・165m/分(180m/分・リチウムバッテリー) 
 JAFS基準巻上力=22kg JAFS基準巻上速度=Hi・210m/分
 と、なっている。
 実際に手にしてみると「シーボーグ500MJのスプール軸を単に細くしたバージョンでは?」と感じてしまう。検証の為、両リールのデータを比較して考察した結果は以下のようになった。

 1.ギヤ比は同じで、巻き上げスピードの最高速は同じ、必要な電流値も同じなので、モーターは同じと考えてイイと思う。
 2.メガツイン構造の2スピードタイプだが、両モデル共にHi&Loギヤの最高速が同じなので、ギヤ構成も同じだろう。
 3.600MJの方がスプール軸が細いが、それにより結果的に巻糸量の少ない位置がローギヤ化され、最大巻上力が上がったようだ。
 4.自重は600MJの方が10g軽くなっているが、これはスプール軸が細くなって、スプール重量が減った事と、下段で触れるが、ローラーベアリングが1個無くなった事で、これまた結果的に減ったように思える。
 5.最大ドラグ値が23kg→28kgに向上しているが、これはドラグワッシャーが5枚構成の500MJの上を行く7枚構成に変わった事で600MJが得た数値だろう。

 という事で、両モデルは「カラーリングの違い」、「スプール軸径の違い」、「ドラグワッシャー数の違い」以外は同じと考えてイイとボクは思う。

 番手が違うのは当然、巻糸量が違うからだ。完全フカセでの使用であれば、300m以上のフロロカーボンラインが巻き込める事が前提になるので、500MJは7号ラインまで、600MJは10号ラインがリミットになる。因みに自身が実際に、600MJに巻いたフロロカーボン・ラインの号数は3種で、使用時の巻糸量はそれぞれ以下のようになる。
 1.サンライン・トルネード船10号=300m、2.シーガー完全ふかせ8号=360m、3.シーガー完全ふかせ7号=400m
 従って、ボクのように玄達瀬での使用が視野に入る釣り人は、巻糸量に関する限り600MJが一台で事足りる事になる。

 不思議な事に、取扱説明書のデータでは500MJはボールベアリングが22+ローラーベアリングが1となり、対する600MJはボールベアリングが22のみになってローラーベアリング廃止されているのに、両リールのパーツリストは、上述したドラグワッシャーとプレートの数のみが違うだけで、全く同じだ。
 ローラーベアリングは、普通ハンドル周りのインフィニットストッパーに使用される事が多いので、「ドラグワッシャー&プレートを増やすためのスペースが必要になって、廃止したのか?」と思ったが、展開図をどう睨み付けても、ローラーベアリングの位置がよく解らないのだ。(単なる見落としならスンマセン。)


■完全フカセでの性能■

 昨年の記事で完全フカセ釣り用リールに不可欠な要素は、①「フリー回転が滑らか」、②「巻き上げスピードが速く、かつ強力」、③「スムーズなドラグ」と記したが、それぞれを検証すると、以下の通りになる。

 ①=自己所有した電動リールの中では、シーボーグZ500MMを自身でメンテナンスした物が一番ストレスフリーで回り、次いでノーマルのシーボーグ500ATとなるが、600MJは500ATと同等の回りをする。
 因みに600MJと500ATはスプール軸にメンテナンスフリーの”マグシールド・ベアリング”を搭載しているが、常にメンテをする立場から本音を言わせてもらうと、自分で注油の出来ないこれが邪魔であり、究極の回りを得るにはZ500MMのような旧式の、「ノーマルベアリング+注油ポート付き」タイプの方がチューンアップ出来るので都合がイイ。
 ②=同クラスのシマノ・ビーストマスターほどではないが、結構パワーがあり、自身の経験での最大魚は119cmのヒラマサだったが、全く問題は無く、必要なタイミングで必要な量を巻き取ってくれた。また、このリールは2段ギヤが搭載されてパワーポジションに入れるとローギヤに落ちるが、ボクの場合は全くそっちを使わない。だが、落とせば更にパワーアップするのは間違い無いところだ。
 ③=これまでダイワの電動リールに搭載されているドラグはスムーズさに欠け、ある一点を境に、締めると引っ掛かり、緩めると出過ぎる傾向があった。その為、このブログで記してきたようにボクは改善方法を探って、ディスクやグリスを交換して来た。
 その結果、得た知識は「フィーリングが悪いドラグ程ワッシャーが分厚く、枚数が少ない傾向がある。」というモノだった。他に材質も重要だ。旧式のモデルには紙を樹脂で固めたベークライトのような物もあったが、ここ近年は殆どのリールがカーボン製に置き換えられている。但し、同じカーボン製でもメーカーやモデルによって粗さが違っている。
 ヒラマサ狙いではなるべくポンピングはしない方が良いとボクは考えている。その観点からだと、電動リールのドラグは「滑らせつつ巻き取る」事が必要となるので、粗さはほどほどで0.5mm厚の5枚以上のワッシャーで構成されたドラグがこれまでの経験上、好印象だ。
 その点、厚みは不明だが600MJでは500MJの5枚構成から7枚構成に変更されているが、実際に119cmとのやり取りでは8号ハリスという条件的にキビシイ中、スムーズに効いて、「ようやくダイワ製品もシマノのフィーリングに近づいた。」と思わせてくれた。とは言え、ボクとの相性が良い’13ビーストマスターとの比較では、やや効きすぎの感があり、スベリの滑らかさでは600MJに軍配を上げる事は出来ない。

●’21年5月の119cm●



■総合評価■

 上段で示したように、福井~京都~兵庫方面の完全フカセ・ユースでは最太の10号が300m巻き取れる上、パワーも十分、ドラグの引っ掛かりもあまり感じないので、下は近場のマダイ狙いから、上は玄達瀬のメーターオーバー・ヒラマサまで守備範囲は広く、まさに万能機に値する。
 但し、スプール軸が細いのはどうにか解決して欲しい問題だ。軸径が人差し指ほどしかないので10号を巻く場合は200mを過ぎたあたりで巻きグセがきつくなってくるし、糸潰れも酷くなってくる。また、ダイワ製品では過去、600MJよりもスプール軸の太いシーボーグ500FTで、「フロロカーボン・ラインが縮む際の圧力で外側にスプールが伸びた事が原因(ダイワSLPで確認済み)」で回転不良を起こした経験があるから心配になる。
 もっとも、軸径が太いままで巻き糸量を確保するにはスプールやフレーム他を一から設計し直す必要があるので、ニーズ数から考えても製品化は実現しなかったように思うし、以前の600FEのようにガタイがデカくなる可能性がある。
 ライバルは巻糸量で言うとシマノのフォースマスター4000のみだが、あちらはフリー回転性能が悪く、電動糸送り機能を使うなど、かなりの工夫をしても完全フカセ釣りユースではキビシイ。
 また、「絶対に玄達瀬に行かない。」と言うのなら、サイズが下のダイワ500番&シマノ3000番もライバルになるが、ダイワ・シーボーグ500ATはカウンターユニットにトラブルが多く、ドラグは旧式のまま。シーボーグ500MJは機械的にほぼ同じだが、ドラグワッシャーの数が減るのでわざわざ選ぶ必要は無いし、シーボーグ500Jシリーズはベルト駆動の為フリー回転性能が落ちる。
 シマノに目を転じるとビーストマスターMD3000もライバルに成り得るが、フリー回転でやや劣り、フロロカーボンラインを巻くとトラブルが多い。よって、完全フカセのヒラマサ狙いでは今のところ、このシーボーグ600MJがベストの選択だと思う。
 後は販売価格だが、これが一番の問題だろう。カラーを趣味がイイとは言えないキンキラにする必要もないし、完全フカセでは2スピードは不要だと思うので、最大スピードが分速200mでシングルスピード化する等、メーカーさんの努力でどうにか廉価版を販売して欲しいモノだ。

 

■2023年更新■

 愛用していたシーボーグ600MJだったが、スプールに巻いた新品のフロロカーボンライン6号が、わずか3投目にして80cmほどのブリを掛けた際に一旦伸びた後に縮もうとする力でスプールが破壊されて使用不能となった。ボクの使用していた物だけがそうなった可能性もあるが、心配していたスプール軸の細さが仇となったように思う。

 80cmのブリ?が大きいとは思わないが、メーカー曰く、「大きな魚を掛けたらラインを引き出して軽いテンションで巻き直せ。」との事。

 完全フカセは読みが当たった際に連発するからやめられないのであって、連発する時合にテンションを緩めるために巻き直しをしなくてはならないとは、トホホな話。カタログにもそんな使用法は掲載されておらず、メーカーの返答は困惑する内容しか帰ってこない。よって、2023年の玄達釣行では怖くて使用できずにいる。

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’21 秋の鷹巣沖 ~2回目

2021-09-11 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■ピーク後■

 これで今秋2回目の鷹巣沖釣行。前回でも記したが、そこそこ大きめのヒラマサも上がっていたので、期待は膨らんでいた。
 しかしながら、そのヒラマサがアタッていたのは対馬暖流の影響を受けた潮流のおかげで、釣行日の数日前にそれが止まり、僅かにトロトロと動く潮に変わっていた。

●50mあたり8分弱●


 それでもタナは見切っていたので、「送り出し」「止め」「巻き戻し」「スプールの回転制御」を駆使してアタリは快調に拾えた。しかしながらヒラマサは全くアタらず、40cm程度のマダイと、それよりも少し大きなハマチばかりだった。
 「オヤッ?」という場面もあったが、いつものダブル(今回は同種)でガックリ。

●思わせブリの子●


■今年も…■

 そうこうしている内に、釣友が大型魚を掛けた。まぎれもなく去年にやられた魚と同等の引きだった。

●とんでもない引き●

 掛けてから途中までは、そこそこ程度の引きで巻き上げが可能だったのだが、そこから走りが止まらないようだった。使用していたシーボーグ500ATのドラグは煙を上げていたそうだが、「少し止まっては引き出され」の繰り返しで、結局120mまで出た時点で根ズレでハリスが飛んでしまった。

 そして、少し間が空いてから、ボクにもそれと同等の魚が来たが、しばらくのやり取りの末、8号ハリスが根ズレではなく、ブチ切れてしまった。
 「次はもう無いだろう。」と思いつつ、ハリスを10号にアップ。ところが30分ほどして、もう一度チャンスがやってきた。ハリスの強度を信じ、ロッドを思いっ切り絞り込んで先ほどよりも強引にやり取りをしたが、止まるには止まってもコッチに頭を向ける気配が一向に無く、巻き上げに入れない。それこそ「少し休憩しただけで同じ方向に向かって走り出す」を繰り返すだけだった。そして結果は根ズレでハリスが飛んでしまった。


■正体不明魚■

 振り返るとアタリの出方は通常のヒラマサが出すモノと似た感じではあったが、引きは異質だった。これまでメーターオーバーを9本釣っているし、結果はともかく、更なる大型(らしき?)ヒラマサも掛けているが、そのどれよりもキョーレツだった。しかし、スピードはヒラマサよりも遅い感があり、言うなれば「トルクフル」な感じだった。
 ハリスの切れ具合を見ても不思議で、一発目は上下のハリスがが2本共スパッと切れているし、二発目は下バリこそ根ズレのようにも思えるが、上バリはスパッと切れていた。
 「もしかすると、サメがマダイなりハマチなりを横取りしたのか?」と思えなくもないが、問題はアタリの出方とその後の展開で、これまでサメに横取りされたパターンでは、「普通にアタリが出て、普通に巻けていたのが途中で急激にキョーレツな引きに変化して…」という「二段ブースター・ロケット」的な展開が殆どだった。
 確かに釣友の掛けた魚はそんなタイプの引きだったが、ボクが掛けた魚はその段差がなかったのだ。
 兎にも角にも謎が残る相手だったが、これで二年連続の遭遇だ。いずれは勝負に勝って正体を見たいが、願わくは、それが産卵や放精行動から回復した秋のMAXパワーを発揮する特大ヒラマサであって欲しい。


■ドラマは起こらず■
 
 その後もアタリを取り続け、魚は増えていったが、結局ヒラマサの顔を見る事は無かった。この日もとったアタリは20回以上、前回と合わせると45回以上もアタリをとってはいるが、全くヒラマサには届いていない。
 まだこれから先も鷹巣沖を攻め続けて行くが、どこかにターニングポイントがあってほしいモノだ。

●マダイ専用クーラー●


●ハマチ専用クーラー●
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’21 秋の鷹巣沖 ~1回目

2021-09-04 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 玄達明けで鷹巣沖へと転進。はてさて今年はどんな展開になるのやら。

■連続アタリ記録更新も■

 いつものように気象庁の海流図をチェックしていたが、対馬暖流の影響を受けた夏らしい潮流が、鷹巣沖にも差していた。

●50mあたり4分強●

 船長のポイントまでの想定距離を聞き、それを元に推測し、導き出したのが、「発泡ウキは無しで、水中帆(潮受けウキゴム)のみ」、「送り出しが25m」、「90m迄フリーで出したら30秒の止め」、「以後はリールのメカニカルブレーキを絞って流す」という、パターンだった。
 これで流してみると、120mでアタリが出たが、竿に重みが乗った後、すぐにハリが外れてしまった。
 そこで「送り出しが20m」、「90m迄フリーで出したら40秒の止め」、「以後はリールのメカニカルブレーキを絞って流す」に組み替えると、またもや同じ距離でアタリが出たが、大した引きではなく、40cm程のマダイが登場した。
 次いで同じパターンで流すが、ハリ外れ。その次は120mを超えたので、140mで10m巻き戻すと、再び140mに差し掛かったところでアタリが出たが、またもやのハリ外れ。結局、玄達瀬釣行から続く連続アタリ記録は19回で終了したが、二投目のマダイ以外は全てハリ外れとなった。

■続くハリ外れ■

 あまりに続くハリ外れ対策に止める距離を手前にしたり、時間を延ばしたり、巻き戻す回数を増やしたりしたが、ハリ外れは続いた。
 隣で釣る釣友よりもハイペースでアタリを出していたので、タナ取りはドンピシャだったし、糸フケも少なかったハズだ。

●アタリは次々と拾えたが…●

 その証拠に、アタリは大きく出続けていた。
 アワセを入れると、ちゃんとロッドを絞り込むので、マダイ他がほとんどだったように思う。従って、低活性魚の、目の前にサシエサが届き、無理矢理口を使わせた結果、サシエサを咥えただけでハリ掛かりをしていない状態となり、息継ぎをした瞬間に外れてしまったのだと思われる。

 釣友は初っ端でウマくヒラマサのアタリを拾ったが、ボクには1日を通して本命魚のアタリは全く無かった。途中「オヤッ?」と思わせる引きにも遭遇したが、正体は過去何度も経験している異種コンビだった。

●思わせ振りな引きを演じる異種コンビ●


 結局この日はアタリを出した数は驚異的な数で、隣で竿を出す釣友の倍以上の、25回程度のアタリを捉えており、アタリの出ない「空クジ」はほんの数回だった。だが大きさや魚種の値打ちは違うものの、手にした魚の数は変わらず、「狐につままれた」ような1日だった。

●心理的にはビミョーな釣果●


■今秋の展望■

 冒頭で述べたように、本流が越前岬にぶつかった後、能登半島方向に沿って流れる状況が続いている。
 「この状況だと今秋は期待できるのでは?」と思っていた矢先、釣行翌日には90cm台を頭に6本という釣果が出ている。これから先、ボクのチャレンジも続くが、あわよくば"そんな日”に巡り合いたいものだ。
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