中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

磯釣りスペシャル 9月号

2008-07-26 12:14:11 | 磯釣り
 「磯釣りスペシャルの9月号」が発売になった。

今号には勿論、以前にお伝えした「男女群島=帆立岩」での釣りが掲載されている。
 担当ページの最初に載っているのがこのブログでも掲載した60cmジャストの尾長グレだ。しかし、このブログに掲載した方が大きく見えるが、これは、たまたまこちらの写真が出来としては上だったためで、全く同じ魚なので御疑いなく。
 何しろ記事にもあるように、ここで過ごした怒濤の41時間がキョーレツに印象に残り、もう私の心は「あしたのジョー」の最終回のように燃え尽きてしまったので、以後、現在に至るまでグレ釣りには全く手を出していない。したがって、グレ釣りに関してはしばらく充電期間をおいてからの再出発になるだろう。(どうせ暑くて釣れないしネ。)
 
 さて、本といえばもう一つ、久しぶりに武田邦彦教授の「偽善エコロジー」

という本を読んだ。(教授の本はこれで2冊目)
 丁度先週、このブログで環境問題についての私なりの意見を書いたが、その事を検証したいという思いをもっていたその時に、たまたま新聞広告にこの本が出ていたので早速購入したという訳だ。
 この教授の意見に対しては、賛否両論色々と出ている。反対派の多くはデータについての出所があいまいだという点をついてくるが、教授曰く「公共のダータの方にあまりにウソが多いので、回りにある客観的事実から算出しないと出てこなかった。」という事らしい。その点に関してはワタクシレベルでは何とも言い難いのでのだが、少なくとも「ダイオキシンはほとんど無害」、「ペットボトルのリサイクルはやろうとするだけムダ」や「京都議定書をムキになって守ろうとしているのは日本だけ=ある程度の温暖化は止められない」といった部分は共感できる。中でも「レジ袋を拒否しても、エコにはならない」と言っているあたりは、前回ここで「疑問だ」と、とり上げたとおりだったので、更に共感できた。
 また「我々が生産物に対する有り難さ=感謝や愛着を忘れ、使い捨て文化に浸り過ぎていたために、ゴミが増えた。」、「今までゴミとして捨てていたものを今更リサイクルするという”エコ美談”にしたくても、コスト的にも、強度的にもかなり無理がある。」、「エコ、エコというのなら、ペットボトルの容器を自分自身で何度でも使えばいい。」といった部分はハッとさせられるところでもある。
 この教授の姿は地上波テレビやインターネット配信のテレビに出てきた際に何度も見たが、飄々としており、そのまんまの雰囲気で世間で騒がれている地球温暖化問題について「温暖化したって平気、平気!」みたいなことを言うもんだから、普通の人には「何考えてんの?」と思えてしまうだろう。その分だけ損をしていると思うが、本に書かれていることは「なるほど」と思うことも多いので、興味のある方は一度読んでみるとイイだろう。
 また「本を買うほどでも…。」という方には武田教授のホーム・ページ
http://takedanet.com/
を紹介しておこう。
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外来生物と環境問題

2008-07-19 13:48:29 | その他
釣りをしていると魚以外の色々な生き物に出会う。でもソイツらは一般の人達にとっては愛らしくも珍しい存在かも知れないけど、釣り人にとってはかなり厄介者だ。

 ウミガメに出遭ったのは、愛媛県にある御五神(おいつかみ)の「イサギバエ」という磯だ。100m沖に顔を出したかと思うと、潜水しつつ足元あたりまでやって来てはオキアミを食い(多分?)、再び沖に出ては水面から顔を出すという事を繰り返す。勿論、そんな行動が始まると全く魚は釣れない。ウミガメには昨年の男女群島釣行でも同じ目に遭っているが、魚が釣りたければ磯替わりをする意外に手だてが無くなってしまうのだ。
 次にイルカだが、これも同じ御五神(おいつかみ)の「ニシキバエ」という磯でも出会っている。この時は20~30頭の群れだったが、日本海の舞鶴沖にある冠島でマダイを狙っている最中に遭遇したのは100~200頭単位だっただけにキョーレツだった。勿論、いずれの場合も釣りを諦めて退散するしかなかった。また、イルカよりも更に大きい15mはあろうかというクジラの10頭ほどの群れが沖を悠々と泳ぐ場面にも紀伊長島の「大島1番」という磯で出会ったこともある。

 上記のイルカやクジラ等は、その生物本来の行動パターンによってワタシの目の前に現れたものだが、本来の季節や生息域を越えてを外れて我々の目の前に現れるパターンは少々?問題を含んでいる。
 本来はそこにほとんど居なかったハズの熱帯性の魚が大量に釣れたりすることや、潮流や水温の変化で回遊魚のコースが大きく変わった結果、何年も釣れなかったりすることはその一例だろう。また、私の大好きなグレ釣りの場合、昔は10月に入るとそろそろハシリの良型が釣れ始め、11月中旬には徐々にシーズンが本格化していたのが、昨今では11月後半でようやくハシリの良型が釣れ始めるケースが多いが、これもその一例だろう。結局、これらは今よく言われる「地球温暖化」の結果だと思われる。

 釣り人から見た温暖化以外の問題としては、「外来生物」の存在も環境破壊の一部になるだろう。
 例えば、先日、友人がブログで「ヌートリア」の存在に驚いていたが、ワタシ自身は山間のダム湖でブラックバスを釣っていた際に何度か目撃しているので、そう珍しくはないように思っているが、その時私が釣っていた「ブラックバス」自体も外来種であるし、その際、外道で釣れてくる「ブルーギル」もそうだ。その他「カミツキガメ」や「ガーパイク」なんかも一部で増えているという。
 また、外来種ではなくても、国内の例えば本来は琵琶湖とその周辺にしか生息していなかった「ハス」や「オイカワ」が全国的に生息するようになったのは、琵琶湖のアユを全国の河川に放流した際に混入した結果であるというし、その「アユ」自体もよく考えてみると琵琶湖のものを他の川に放流した時点で生態系に影響を与えてしまっているのではないだろうか?。また、「イワナ」「ヤマメ」「アマゴ」といった渓流魚も養殖したモノが各地で入り交じった状態になっている。
 外来生物等は放された場所の環境に適応し、繁殖した結果、現在では日本古来の在来種の存在を脅かしたり、農作物などに食害を及ぼすようになっているが、元々は毛皮をとるためや食糧難対策に大した研究もせずに海外から導入して無秩序に増やし、以後放置した結果であったり、各地に漁師や釣り人が魚を無秩序に放流した結果なのだ。また、個人がペットを飼いきれなくて放した結果なんてモノもある。
 これらは今頃になって特定外来生物に指定され、駆除の対象になっているが、個人的見解では新聞などで採り上げられるほどに「目立って」増えてしまうと、もう手遅れのような気がする。だからこそ我々釣り人のように普段から自然に接して、いち早く環境の変化に気付く必要があると思うのだ。そうすれば、かなり早い段階で「何かがオカシイ。」と思う人が増えるだろうから手の施しようもあったのかも知れない。
 また、一般の市民よりかなり早くの段階から気付く分だけ、それらの問題が唐突とは思はないのでヒステリックな対応をすることなく冷静な判断が出来るような気がする。
 例を挙げれば琵琶湖では在来種の減少に対してブラックバスをやり玉に挙げて、その原因のほとんどがこれあるかのようにマスコミ等で採り上げていたが、ここで釣りをしたことのある人間のように、それ以外に在来種の産んだ卵まで食い尽くすブルーギルの存在を知っていたり、湖岸のヨシ(葦)原を刈り取って護岸工事をした結果、魚の産卵場所を奪っていること、田んぼの水が大量に流れ込む時期に農薬や泥の影響で小魚が浮かんでいる光景を目にしていれば、ブラックバスだけのせいにするのはおかしいことが理解できるハズだ。
 「環境問題」はより複雑な要素が、お互いに関連している。だから象徴的にとりあげられた「スケープゴート」のみにヒステリックな攻撃をしても改善はされないと思う。

 こんな目で普段から「環境問題」を見ていると、近頃盛んに叫ばれている「レジ袋の廃止→エコ・バッグの普及」といった流れにも個人的に何だか疑問を感じるようになった。よく考えてみると、元々レジ袋は「燃やすとダイオキシンが出る。」と言って廃止を進めていたのを記憶している。その頃は「塩ビ=燃やすとダイオキシン」という流れの中、子供が使う消しゴムまでにクレームが付いていた。その後はそれに対応してレジ袋製造メーカーが「燃やしてもダイオキシンが出ない。」タイプの袋を製造するようになっていったが、何と最近の研究では「ダイオキシンは以前に言われていた程のオソロシイ害はほとんど無いだろう。」と言われ始めている。すると、気付けばいつの間にかレジ袋の問題は「製造するのにCO2が出るからダメ。」という話にすり替わっているではないか。これに関しては何も「レジ袋分のCO2なら出しても良いではないか?」と言っているのではなく、一度スケープゴートにとりあげた「レジ袋」の運命を見て恐ろしさを感じているのだ。そして更に最新の研究ではそのCO2に関しても「本当ににそれだけが悪者で、減らせば温暖化が無くなるのか?」という見解に流れているのだという。こうなれば、レジ袋を拒否するのなら最初から素直に「ゴミが増えるから」と言う方が一番的を得ていたのではないかと個人的には思う。
 こういう話は他にもある。一時あれほど言われていた「フロンガスの廃止」もその結果、南極のオゾンホールが収縮したものの、南極風の風向きが変わって温暖化が進んでしまったというレポートが報告されているのだという。

 結局、我々は自然の前にして、その仕組み(の一部?)を理解するには、まだかなりの年月が必要になると思う。ましてや科学者でもなんでもないワタクシ・レベルなんぞには解明は不能だろう。だからこそ個人として、釣りを含んだアウトドア全般の遊びを通じて自然に触れる回数を増やし、季節や環境の変化を肌で感じ取って冷静な判断をしつつ、本当の意味でのエコ活動をしなければならないと思う。そしてそれを次の世代に伝え、受け継がせることが大切だと思う。

 じゃぁ、具体的にどうすればいいのか?。個人がとれる行動としては、普段から使う燃料や電力を減らし、出すゴミや使う洗剤等の量を減らすという、自然に対する「ローインパクト」な生活を心掛けるのが一番ではないかと思う。だから少々の不便なら我慢しなくてはならない。そのためにも家族で不便なキャンプ場で過ごすの時間は非常に良い体験になると思う。そして、そこで見た風景は、決してゴミなんぞで汚したくはない風景のハズだ。だからこそ、ワタシは家族と共にキャンプ場へ向かうのだ。
 
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三室渓谷 その2

2008-07-12 13:39:09 | 渓流&管理釣り場での釣り
 先日、再び三室渓谷の渓流管理釣り場へ釣行してきた。

 いつものように、管理人の叔父さんに放流してもらう前にチョコッと1匹だけ

釣ってから渓流荘の受付へ一旦戻った。
どこへ入るのか、一瞬迷ったが、ここの管理釣り場の特徴として川幅が狭いということが挙げられるので、私のように6m~5.5m(ズーム幅)の竿を使う人が入られる場所は限られてくる。したがって前回より下流にあるエリアに適当な場所

を見付けてそこに入った。

 しばらく経つと叔父さんが到着し、バケツに入ったアマゴたちを放流した。聞けば、今回の放流量は32匹という事だ。いくら放流魚とは言え、頭の良いヤツや、警戒心の強いヤツもいるので、全部を釣りきるには工夫が要る。だから放流量が解るということは自分の腕?がどれだけ上がってきたのかがよく解るのだ。

 いつものように、まずはイクラで反応の良いヤツから釣っていく。釣果が15に入ったあたりで反応が鈍くなったので、エサをブドウ虫やミミズに変えるが、この日はブドウ虫の方が反応が良かった。それでも釣果が25を超えたあたりで再び反応が悪くなった。こうなれば川虫の登場だ。
 この日は前回によく捕れた「クロカワムシ」や「ヒラタ」は羽化をして、次のサイクルに入ってしまったのか、ハリに刺せないほどの小型しか捕れなかった。代わりに捕れたのは「オニチョロ」と下の写真の

「カワムカデ」だった。

 まずはカワムカデを刺すと、またアマゴたち

が口を使い出して数匹ゲットし、続いてオニチョロを使うと、今度は今まで全然口を使わなかったイワナが釣れだした。そこで「イワナと言えば下流にオモシロそうな所が…。」と前回に下流に下ったところにあるスポットを思い出した。ソコまでの間、釣り下りながらもポツポツとアマゴを追加していったが、ここぞという場所でオニチョロをハリに指すと結構強い引きで、こんなイワナ

がゲットできた。カメラを置いている場所まで時間がかかったので、やや黒ずんでしまったが、釣り上げた時には鮮やかな色をしており、サイズは25cmあった。

 最後は元の場所に戻って更に追加をしたが、合計の釣果は37匹になった。という事は放流量を上回ったことになるので、私の腕も日に日に上がってきているようだ。中にはハリハズレやアワセ損ねた何匹かは口を使わなくなっているはずだから、やはり他人の釣り残しや半野生化したヤツもかなり混じっていたに違いない。その証拠に家に帰ってサバイていると、腹の中にカワムシがかなり入っている個体もかなり居た。
 また、前回同様にこんなチビ

も何匹か釣ってしまったので、やはり生態系のサイクルはちゃんと回っているようだ。やはり、ここは単なる管理釣り場ではないようだ。叔父さんの話では秋口にかけて、放流、居残り、半天然を含めて更にサイズアップするそうだから、これから先が更に楽しみになってくる。

 因みに、アマゴは一般的である塩焼きにするよりも、天ぷらにするのが最高にウマイ。料理法は頭と内臓を取るだけで丸揚げする人もいるが、ウチの場合は三枚におろす。小さいので難しそうに思えるかも知れないが、身が骨から外れやすいので意外に簡単だし、ウロコも取る必要がない。その後は天ぷら粉をつけて、ただ揚げるだけ。アツアツを天つゆに入れて食べる、そのウマサはウチの家族3人で毎回20匹以上平らげてしまうほどだ。

 釣って良し、食って良し、更に山間の渓谷は都会よりもかなり涼しい。秋が深まって、磯釣りが本格化するまでのしばらくの間は、まだまだ通い続けるだろう。
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過去の栄光 その2

2008-07-05 16:15:58 | 釣り一般
 タダの自慢に過ぎないかもしれないが、お付き合いを願おう。というところで、第二弾はマダイ編だ。

 このマダイ

は2006年、5月に釣ったモノだ。前回と同じ舞鶴の大栄丸の船長に撮ってもらった写真なので頭と尾ビレの一部が欠けているが、全長は86cmある。場所は前回のヒラマサと同じ、丹後半島経ヶ岬沖にある白石グリ周辺だが、そのやや北側に位置する深場だ。釣り方は前回説明した完全ふかせとは違って「天秤ズボ」という仕掛だ。
 これを簡単に説明すると、オモリをセットした天秤に撒き餌カゴ(コマセカゴ)をつけ、その先に6~20mのハリスをつけた仕掛ということだ。もちろん狙いは船の直下だが、関西では少人数制のところが多いので、オモリの大小やハリスの長短、更に船長の指示ダナの何処を攻めるかがカギになってくる。
 釣ったことがある人は解ると思うけど、マダイは底を切るまでの強い引きをかわすと、中層部で何度か抵抗があった後は、割とすんなり上がってくることが多い。そして最後は腹をひっくり返すようにしてボカッと浮いてくることが多いので、無理に引っ張り合いをしなければ、釣るのは割と楽な魚だと思う。
 実はコレ以前に、福井県の玄達瀬での「完全ふかせ釣り」でも全く同じ86cmを釣っているので、写真のマダイは自己タイ記録ということになる。
 また、磯釣りでは五島列島の福江島での75cmが最高記録になる。この時はハリスが1.7号、タナが3ヒロという事もあり、走り回られた末での釣果だったので、やや苦労したが、それでもどこかで余裕を持っていた。
 こう考えてみると、マダイはそんなに難しい魚ではないような気がする。特に船から狙う場合は特にそう思う。実際、仕掛の扱いに苦労しなければ、80cm級はおろか、90cmの前半クラスまでなら通い続けている内に、いつかは釣れる魚ではないかと個人的には思っている。(ただし、90cm後半は「釣るのが難しい」ということではなく、絶対数が少ないから巡り会う確率が極端に少ない。その上の1m越えは更に少ないので、尚更だ。)
 だから、自分的には魚拓サイズは95cm以上だと思うので、マダイに関しては魚拓すらとっていない。

 以上は、オキアミを餌にした釣りの場合の話なので、他の疑似餌系統の釣りではどうなるのかは全然知らない。だが、特殊な釣りをしない限り、マダイの大型は割とポピュラーな魚だと思うので、皆さんもその内に当たると信じて、どんどんチャレンジしてほしいと思う。
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