先週の釣行日が荒天のため、今回は掲載不能です。
■侮れないポイント■
「中浜沖」と聞いて、「ああ、小マサポイントね。」という人も多いと思う。今春の釣果だと、基本サイズは65cm前後であり、まさにその通りであるが、意外に90cmオーバーの良型も出ていて、4月中旬には102cmが仕留められているから侮れない。
ボク自身、今から15年以上前に通った時期があったが、久し振りの訪問。お世話になったのは「秀さん(ひでさん)」という、中浜漁港から出港し、この沖を専門に攻めている船だ。
■実験的釣法■
出港し、10分とかからない距離にあるポイント。春~秋、ここにヒラマサが回遊する。
当日朝一の潮は、やや速めだが充分釣りになるモノだった。
「一人乗船なので竿を2本出せばイイ。」との事なので、以前からやってみたかった事を実践してみた。
下写真奥の黄色い竿は発泡ウキを使ってエサ盗りをかわす、越前スタイルのセッティング(セッティング①)。手前の茶色い竿は手前から底潮に乗せて仕掛を張りながら流す、間人(たいざ)スタイルのセッティング(セッティング②)として、まずは、この日のヒラマサが「①マキエサにつられて浮上するのか?」、それとも「②手前で、おこぼれのエサを拾うのか?」を探ってみる事にした。
①は送り出し良が20m、その後はフリーで流し、②は足下の水深が45mほどという事と、潮流の流速から送り出しは30mとし、70mまで出たら20秒間の一旦停止、そこからメカニカルブレーキで回転を抑制しつつ流してみる事にした。
最初にアタったのは手前の竿=②の方だった。
スリルは無いが、楽しめる程度の引きを味わいながら難なくゲット。登場したのは予想通りのレギュラーサイズの小マサだった。
これを契機に、80mラインで、同じ②の竿ばかりにアタリが集中した。ここで数狙いに徹するのならアタっているセッティングに、両竿共に合わせれば良いのだが、今後の「傾向と対策」のために、それは行わなかった。
■順調に伸びる釣果■
次いで両竿にダブルヒット。仕方なく②を手持ち、①を置き竿のままで巻き上げたが、片方はハリが外れて獲れたのは②のみ。小マササイズとは言え、ナメてかかってはイケナイ。
それ以後は120~140mラインで①の竿にアタリが集中し始めた。そしてこの間、②の竿は沈黙していた。但し、掛かってくるのは同じ65cm級の小マサばかりだったが…。
しばらく経つと、①の仕掛でもエサが盗られ始め、同じ仕掛に発泡ウキ7番を追加して8+7、次いで7番を8番に交換して8+8のセッティングと、順次浮力を上げていき、ほぼ同じ距離で小マサのアタリをとっていった。
■沈黙するも■
好調さは昼前までキープされていたが、それを過ぎると、それまでがウソのように沈黙の時間がやって来た。
しばしの間タナを探り続けていたが、やがて今度は②の竿がポツリポツリとアタリを拾い始めた。とは言え午前中とは違って、同じパターンで流すのではなく、エサの盗られ具合で、送り出しの量を20~30m、リールのスプール回転を止める位置を70~60m、その止め時間を20~40秒と、調整を繰り返しての結果だった。
解説:海中の、仕掛の様子を想像すれば解る事だが、「アタリが出ず、いつの間にか魚がついていた」場合、「エサが盗られた」場合は、「仕掛が弛んだり」、「深く入りすぎている」と言う事だ。従って②のセッティングの場合、次の流しでは「送り出しの量を減らす」、「スプール回転を止める位置手前に」、「止める時間を長く」、といった対処を行う。そうすれば「アタリが出やすく」、「仕掛けが入るタナを上げる」事になる。
■最終まで■
②のセッティングに掛かり続けていて、「やや活性が上がったか?」と思った瞬間だけ、①の竿にもアタリが出るというパターン(=それは午前中とは違ってポツポツだが)で最終までアタリは続いた。
時折と言うか、極たまに強い引きに襲われる事もあったが、その正体はお決まりのブリだった、
オマツリしたり、荒いやり取りの結果、4~5本は外れてしまったが、小マサながら19本という結果だった。
乗船当初、「ハリスは7号まででないと喰いが悪い。」との説明があったが、持論は「少々太くしても食いは変わらない。」「それよりも、いかにヒラマサのタナに届けるかが重要。」なので、「もしもの際」を考え、いつもの8号ハリスで挑んだ。
その結果は一人あたりの釣果では記録更新級なのだそうだが、途中の状況変化に合わせて2本の竿を同じセッティングで流す事で効率を上げてやれば、軽く30越えしていただろう。だが、小マサ相手に数を伸ばしてゆくよりも、今後に生かせる貴重なデータを得る事の方がボクにとっては、より重要だった。
今回の実験的アプローチで、これまで、「なんとなくだが感じていた事」に対する答えを得たような気がする。それはヒラマサの、活性の違いによる浮上位置と、マキエサの流れる筋と仕掛を入れる位置の関係だ。今回の経験を生かしてゆけば、以後に得られる釣果も変わってくるように思える。あとは小マサ相手の理論が大~巨マサにも通用するかどうかだが…。
とにかく、今後の期待に弾みがついた中浜釣行だった。
「中浜沖」と聞いて、「ああ、小マサポイントね。」という人も多いと思う。今春の釣果だと、基本サイズは65cm前後であり、まさにその通りであるが、意外に90cmオーバーの良型も出ていて、4月中旬には102cmが仕留められているから侮れない。
ボク自身、今から15年以上前に通った時期があったが、久し振りの訪問。お世話になったのは「秀さん(ひでさん)」という、中浜漁港から出港し、この沖を専門に攻めている船だ。
●停泊中の釣船秀さん●
■実験的釣法■
出港し、10分とかからない距離にあるポイント。春~秋、ここにヒラマサが回遊する。
当日朝一の潮は、やや速めだが充分釣りになるモノだった。
●100mあたり3分35秒●
「一人乗船なので竿を2本出せばイイ。」との事なので、以前からやってみたかった事を実践してみた。
下写真奥の黄色い竿は発泡ウキを使ってエサ盗りをかわす、越前スタイルのセッティング(セッティング①)。手前の茶色い竿は手前から底潮に乗せて仕掛を張りながら流す、間人(たいざ)スタイルのセッティング(セッティング②)として、まずは、この日のヒラマサが「①マキエサにつられて浮上するのか?」、それとも「②手前で、おこぼれのエサを拾うのか?」を探ってみる事にした。
●セッティングを変えた2本の竿●
①は送り出し良が20m、その後はフリーで流し、②は足下の水深が45mほどという事と、潮流の流速から送り出しは30mとし、70mまで出たら20秒間の一旦停止、そこからメカニカルブレーキで回転を抑制しつつ流してみる事にした。
●左が①の発泡ウキ、右が②の2Bのガン玉+水中ウキ(水中帆)●
最初にアタったのは手前の竿=②の方だった。
●この日の初曲がり●
スリルは無いが、楽しめる程度の引きを味わいながら難なくゲット。登場したのは予想通りのレギュラーサイズの小マサだった。
●65cm級●
これを契機に、80mラインで、同じ②の竿ばかりにアタリが集中した。ここで数狙いに徹するのならアタっているセッティングに、両竿共に合わせれば良いのだが、今後の「傾向と対策」のために、それは行わなかった。
■順調に伸びる釣果■
次いで両竿にダブルヒット。仕方なく②を手持ち、①を置き竿のままで巻き上げたが、片方はハリが外れて獲れたのは②のみ。小マササイズとは言え、ナメてかかってはイケナイ。
それ以後は120~140mラインで①の竿にアタリが集中し始めた。そしてこの間、②の竿は沈黙していた。但し、掛かってくるのは同じ65cm級の小マサばかりだったが…。
●今度は①にアタリが集中●
しばらく経つと、①の仕掛でもエサが盗られ始め、同じ仕掛に発泡ウキ7番を追加して8+7、次いで7番を8番に交換して8+8のセッティングと、順次浮力を上げていき、ほぼ同じ距離で小マサのアタリをとっていった。
■沈黙するも■
好調さは昼前までキープされていたが、それを過ぎると、それまでがウソのように沈黙の時間がやって来た。
しばしの間タナを探り続けていたが、やがて今度は②の竿がポツリポツリとアタリを拾い始めた。とは言え午前中とは違って、同じパターンで流すのではなく、エサの盗られ具合で、送り出しの量を20~30m、リールのスプール回転を止める位置を70~60m、その止め時間を20~40秒と、調整を繰り返しての結果だった。
解説:海中の、仕掛の様子を想像すれば解る事だが、「アタリが出ず、いつの間にか魚がついていた」場合、「エサが盗られた」場合は、「仕掛が弛んだり」、「深く入りすぎている」と言う事だ。従って②のセッティングの場合、次の流しでは「送り出しの量を減らす」、「スプール回転を止める位置手前に」、「止める時間を長く」、といった対処を行う。そうすれば「アタリが出やすく」、「仕掛けが入るタナを上げる」事になる。
●再びこちらに集中●
■最終まで■
②のセッティングに掛かり続けていて、「やや活性が上がったか?」と思った瞬間だけ、①の竿にもアタリが出るというパターン(=それは午前中とは違ってポツポツだが)で最終までアタリは続いた。
時折と言うか、極たまに強い引きに襲われる事もあったが、その正体はお決まりのブリだった、
●要らないけど掛かってしまう…●
オマツリしたり、荒いやり取りの結果、4~5本は外れてしまったが、小マサながら19本という結果だった。
乗船当初、「ハリスは7号まででないと喰いが悪い。」との説明があったが、持論は「少々太くしても食いは変わらない。」「それよりも、いかにヒラマサのタナに届けるかが重要。」なので、「もしもの際」を考え、いつもの8号ハリスで挑んだ。
その結果は一人あたりの釣果では記録更新級なのだそうだが、途中の状況変化に合わせて2本の竿を同じセッティングで流す事で効率を上げてやれば、軽く30越えしていただろう。だが、小マサ相手に数を伸ばしてゆくよりも、今後に生かせる貴重なデータを得る事の方がボクにとっては、より重要だった。
今回の実験的アプローチで、これまで、「なんとなくだが感じていた事」に対する答えを得たような気がする。それはヒラマサの、活性の違いによる浮上位置と、マキエサの流れる筋と仕掛を入れる位置の関係だ。今回の経験を生かしてゆけば、以後に得られる釣果も変わってくるように思える。あとは小マサ相手の理論が大~巨マサにも通用するかどうかだが…。
とにかく、今後の期待に弾みがついた中浜釣行だった。
●一人分の全釣果●
世間様はハッピーな10連休で、楽しい日々を過ごしていたのかもしれないが、ボク個人としては釣行するも、ヒラマサが釣れず、悶々としていた。
大きく竿を曲げてくれたのはブリだけ。
他にはイサギがボツボツと続く中、ズドンとそれらしき走りもあったが、油断をしていたために竿がマトモに立てられず、バラシてしまった。
よって「記事は書けず。」になった。
大きく竿を曲げてくれたのはブリだけ。
●結果がブリでは…●
他にはイサギがボツボツと続く中、ズドンとそれらしき走りもあったが、油断をしていたために竿がマトモに立てられず、バラシてしまった。
よって「記事は書けず。」になった。