中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

完全フカセ ヒラマサ狙いの準備 ’17年版 ドラグ設定編

2017-03-25 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 白石グリではボクの予感どおり、とうとう大型ヒラマサの回遊が始まり、早くも1mジャストが仕留められたようだ。ボクの釣行予約は明日なので、じれったいばかりだが、それをグッと堪えて、今回はドラグ設定の話だ。


■勘に頼っていた設定値■

 昨シーズンの初頭に新規の電動リールに変えて以降、長年ボクが培ったきた感覚では、このリールのドラグ性能を引き出すことが出来ず、1シーズンに渡って失敗の連続だった。もう少しボクが若ければ、克服できたのかもしれないが、なかなかアジャストできず、CCM社にドラグのチューンを依頼したのは、前週の、記事の通りだ。
 CCM社のドラグはスムーズな滑り出しが“売り”なのだが、それを実現させるためか、締め幅がワイドになっているように感じる。つまりは、締め込もうとすると、思った以上にドラグノブを回す必要があるのだ。
 そこから、「引っ掛かりが無いのだから、始めっから設定値を変えずに巻き上げれば良いのでは?。」との考えに至り、「そのためには、感覚ではない、より正確なドラグ設定が必要。」との判断から、対策を練ることにした。


■ドラグチェッカー■

 「ドラグ設定はハリス強度の1/3」といわれている。今シーズンから導入している、シーガー・グランドマックスFX・8号の標準結節強力は10.3kg。その1/3は約3.43kgになる。
 これを正確に計るとなると、竿にリールをセットした状態で、相棒に片方を持ってもらってバネバカリを引っ張るか、同じ量のオモリをぶら下げ、ドラグノブを回して滑り出し点を探れば良い。しかし、現地でハリスの号数が上下したりすると、狭い船内でわざわざ作業を繰り返すことは難しい。
 実は、この作業が手軽に出来るグッズが販売されていて、ルアー界では使用者も多い、「ドラグチェッカー(販売はサクラ)」(https://www.sakura-rod.co.jp/bouz-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC/)がそれにあたる。

●ドラグチェッカーDC-2015●

 この器具は、リールのドラグが滑って道糸が出る際の、テンションが緩む寸前の数値を計ってくれる。計り方は簡単だが、竿にセットし、ガイドを通した状態ではかる方法と、リールの直前で計る方法の2通りがある。より簡単なのは、後者のほうだが、正確なのは勿論、実釣時に条件が近い前者になる。しかし、竿に道糸が通った状態での計測は、たとえこのチェッカーでも上述のバネばかりでの計測と同様に難しい。
 そこで、説明書にもあるように、「あらかじめ陸の上で竿にリールをセットし、ガイドを通した状態で一旦計り、ドラグはそのままの状態で、リール前での数値を計る」という方法を採用することにした。この時の数値を号数別にメモしておけば、現場ではリール前で計れば良いということになるから、扱いはかなり楽になる。
 ドラグチェッカーは計る数値に合わせて、4タイプが販売されている。ボクの場合は、玄達での12号ハリス使用も想定しているので、15kg対応のDC-2015を購入したが、10号ハリスまでなら、5kg対応のDC-2005の方が、使い易いのかもしれない。


■2017年版ドラグ設定■

 ドラグ調整をするのは、普通であればスプールに糸が一杯に巻かれた、フルスプール状態で計ることになるが、「糸が多く出ている場合は、どうなるのだろうか?。」と考えてみた。
 実は、シマノのトローリングリールの説明書に、「フルスプールの状態から糸の約75%がリールから出ている場合、ドラグ力は2倍になります。(リールサイズが20~16ポンドクラスの話)」とある。これは物理の法則を持ち出すまでも無く、自転車のギアでも簡単に想像できる話だが、これが完全フカセ釣りのヒラマサ狙いにおいて「ちょうど良い加減になるのでは?」と考えている。
 ご存知の通りヒラマサは、強烈なファーストランで海中の根回りに突っ込むことが多く、その場面ではあまり道糸を出さない方が良い。ただし、全く出さない“フルドラグ状態”だと、引っ張り合いでブチ切って行くヤツも居るから、そのサジ加減が難しいのだが、この時点で自動的(物理的?)にドラグ力が強まっているのは好都合だ。しかも、そのドラグ力の強まりによる耐衝撃性の低下は、ある程度送り込まれた道糸の伸びによって補われ、相殺されることになる。
 こうやって整理してみると、「今までドラグをイジっていたのは何だったのか?。」とも思えるが、とにかく今年はとりあえず「あまりイジらない方向」で攻めてみることにする。
 勿論、全てが計算どおりにゆくとは思えないが、キチッと数値化することによって、勘頼みだった頃に付き纏っていた不安が解消の方向に向かうのは有難い。これによって「強気で大マサゲット!」と行きたいが、明日はどうなるのだろうか?。
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完全フカセ ヒラマサ狙いの準備 ’17年版 ドラグ編

2017-03-18 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
■500J■

 完全フカセにおける、理想の電動リールとは、「クラッチ・オフ時の滑らかな回転」、「強力な巻上げ力」、「スムーズなドラグ」の三つを兼ね備えたモノであるが、これまでに記したよう、そんな「魚が食うまではダイワ、食ってからはシマノ」のような電動リールには、ボクは出会っていない。
 であるから、現在のダイワ・シーボーグ500Jに関しては、「まずは食わさねば…。」の観点から使用しているが、「ドラグが初期作動時に引っ掛かる」点が気になっている。
 単なるバラシの言い訳でないことを確かめるため、昨秋、68cmの中型ヒラマサを掛けた際、「そこそこに引くが、こいつなら8号ハリスを切ることはないだろう。」との判断で、ドラグがどの時点で、どういった具合に作動するのかを、この目で確認してみることにした。
 その結果、ゆっくりと締め込んでゆくと、「ある一点を越えたところで、ロックが掛かったように道糸の放出が止まる」ことを確認したのだ。
 こういった極端な状態は、ボクの所有品のみの現象かも知れないので、その点は考慮して欲しい。また、もしかすると、このリールのカタログデータでは最大ドラグ力が23kgもあることから、更には、H.P.内でも、太いハリスを使った“落とし込み”でのレポートを載せていることから、対応ハリスのレンジがもっと上で、そこで能力を発揮するよう設計されているのかも知れない。この点は、もうひとつ上位のモデルであり、電動フカセクラッチ等、完全フカセ対応をより鮮明に謳っている500ATが、同じATDという名のドラグを搭載しながら、最大ドラグ力を13kgに落としているので、的外れな話ではないと思うのだが…。


■チューンナップ■

 上述の500ATを導入すると、簡単に解決する話なのかもしれないが、「お値段が…」、「電動フカセクラッチは要らない…」から、導入は見送らざるを得なかった。そこで以前にこのブログでも記した、CCM(http://www.ccmmonji.com/main.html)という、リールをカスタム化してもらえるショップに「電動リールにありがちな、ガクガク引っ掛かる現象が生じない。」が謳い文句の、乾式カーボンドラグ(http://www.ccmmonji.com/03drag.htm)への換装を依頼することとした。

●チューンの証?●

 事前の、メールでのやり取りでは「最大ドラグ値は落ちるが、中間がかなりスムーズになる」との説明をもらったため、その通りなら、まさにボクの希望とピッタリとなる。


■実戦での感触■
 
 実はこのチューンナップを行ったのは昨年末のことだった。以来、このドラグを試すチャンスを心待ちにしていたのだが、ご存知の通り、貧果続きで全く訪れてはくれなかった。
 そんな中、3月5日、ようやくこのドラグを試す機会がやってきた。前回の記事で記したように、掛かったのは80cmのメジロと70cmのマダイのダブルだったが、純正ドラグで不満だった、引っ掛かりを感じることがなかった。しかし、シマノのそれとも違う独自のフィーリングだったが…。
 「引っ掛かりの回避」が目的だったため、一次の目的は果たせた。ただし、このドラグは“乾式”であるから、まさしくサラサラ・フィーリングで、引っ掛かりポイントが無いまま、締め込み具合に正比例するような好印象はあっても、その曲線がなだらかなので、これまでの「ドラグ設定を途中で変更」するという、ボクのスタイルで操作するには、慣れが必要であると感じられた。
 そこで、今シーズンはこのドラグに合わせたスタイルに変更しようと考えているのだが、それにはとあるグッズが必要になる。次回はそれらについて記したいと思っている。



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気配が出始めた白石グリ

2017-03-11 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■一月ぶりの釣行■

 前回から、丸1ヶ月が経過し、ようやく白石グリへの釣行チャンスが巡ってきた。お世話になったのはいつもの日本海41だ。

 コマサと中型マダイが好調だと聞く、冠島方面はパスして経ヶ岬方面へと走るが、11時の(日ごとの)解禁時間になるまでは、深場で天秤ズボタックルでの中小型マダイ狙いで時間をつぶす。

●まずは天秤ズボで●

 仕掛の投入を開始すると、西からの強めの潮が流れており、期待が出来る状況だった。そして数投目、アタリを捉えることに成功する。

●久しぶりに竿が曲がるが●

 しかしながら、途中のハリハズレで逃してしまった。
 その後に続くアタリも無く、また、ボク自身があまり好きではない釣りの為、モチベーションが保てないままに、待望の白石グリへと向かう時間になった。

■絶好潮の中■

 白石グリに入ると、速くもなく、遅くもなく、しかも宇和潮より底潮の方がやや早いという、完全フカセ釣りでは理想に近い潮流が差していた。

●100mあたり、5分40秒●

 入る前に魚探で探りを入れた結果は、今年、ボクがこの地域を訪れた中でも最良の部類に入るほどの反応だったため、「今日はいただき!」の気分で、気持ち良くスタートすることが出来た。
 そして、開始早々、トモで歓声が上がった。見れば、70cmほどのマダイがダブルで掛かっていた。

●70cm級の、マダイのダブル●

 ワクワク感がこれで現実となったため、気合が更に増したが、この日の状況であれば、「もしかすると、ヒラマサが入っているかも…」とのスケベ根性が働いた。そのため、魚が付いていた水深を考慮しつつ、「そのやや上を通してやろう」との戦術をたて、一投目から発泡ウキの7番を装着してみることにした。
 期待に反して、ボクにはアタリは出なかった。180m流した後に回収した仕掛には、サシエサが残っていたのだ。
 しかし、二投目以降はマキエサ効きだしたのか、サシエサが残らない状況になったため、試行錯誤が始まった。その結果、最初の送り出しが20m、発泡ウキの8番+7番を装着し、200m流して回収するのが、この日の初期段階でのを基本となった。そして、その基本から「サシエサが残れば浮力を一段下げ、盗られれば浮力を一段上げる」という、一投ごとにこまめな調整を行いながら攻めていった。


■何も起こらず…■

 ボク的には「イイ感じ」で流していたと思うのだが、いつものハズレくじでミヨシに座るボクには一向にアタリは出なかった。その間、トモの釣り座ではポツポツとマダイがゲットされていたのだが…。

 時間はどんどん過ぎて、アッという間に午後3時過ぎになっていた。残り時間は2時間強。ここまで何にも無いままに、ひたすら「居るかもしれないヒラマサ」を狙っていたが、とうとうシビレを切らしてマダイを狙いに変更することにした。「男らしさは何処へやら。」だ。

 トモの様子を見聞きする限りでは、まだ水温が低い影響なのかか、マダイは手前側、やや深めの棚で時折エサを食っているようで、高活性時のように食い上がっては来ない様子だった。
 そこで、ウキをすべて外し、サルカンの結び目近くにガン玉Bを一つ打ってみた。すると、答えは簡単に出た。

●当日、フカセでの初曲がり●

 当日初アタリに安堵したが、トモでは最低でも60cm級がゲットされているというのに、何故かボクのは45cm級の食べごろサイズだった。

●何で、ボクだけ…●


■思わせぶりな奴ら■

 トモの方では「サルカンを足したら食ってきた。」との声が上がっていたし、実際に自身で取ったアタリからも、マダイを狙うのなら、手前の深い層を狙うのが正解だったようなので、以降はマイナス方向を意識しながら探りを入れていった。
 そして、ガン玉が×2個の仕掛が140mあたりに差し掛かった頃、リールがこの日一番の急速逆転を開始した。
 糸フケを取り、アワセを入れると「ドスンッ!」という衝撃感と共にグイグイと竿を締め込んできた。

●今度の引きは違う…●

 「これは、メダイかも?。」という期待感がこみ上げてくる。メダイは食べて旨いし、よく引くので大歓迎なのだ。
 何度かの攻防を繰り返す内、ようやく船下まで引き寄せにこぎつける。マダイならここでヘバッてしまうだろうが、下へ下へと締め込むので、期待は更に増していった。
 が、しかしである。上がってきたのは、70cmほどのマダイと、80cmほどの“メジロ以上ブリ未満君”だったのだ。

●重いハズ!●

 そう言えば、昨秋の鷹巣沖でも同じパターンに遭遇しており、その日はてっきり、ヒラマサだと勘違いしてしまったので、このコンビには騙されっ放しなのだ。

●また、オマエ達か!●


■ツキに見放される■

 夕暮れが近づく頃、風と潮流のバランスが変わって仕掛が真後ろに流れ始めた。こんな場合に備えてボクは長めの竿を使っていて、いつもならウマくかわしているつもりだったが、潮下側の釣り人も長めの竿だったので、オマツリが多発するようになった。トモの釣り座ではそれを解く間、確実にマダイの釣果を伸ばしていたのだが…。

 残り時間が30分になった頃、マダイを釣り飽きた顔なじみの釣り人の“ご好意”で、トモから仕掛を流させてもらえることになった。
 残る投入回数は2回ほどだった。この時間帯ではエサが残り気味だったので、「220mまで流してやろう。」と考えていた。そして投入を開始したのだが、ラスト1/2の流しでは、200mほど流し込んだ時点で、左隣の釣り人が掛けたウマズラハゲの“アンテナ(角)”にボクの道糸が引っ掛かってしまった。
 幸い10mほど先の出来事だったので、「回収しなくても、まだチャンスはあるかな?。」と思っていたのだが、ナ・ナ・何と、この状態で道糸が、「ビューン!」と、かなりの勢いで走りだしたのだ。
 絡んで引き寄せられた分だけ糸フケが出ているので、高速で巻き上げると、この日一番の締め込みが伝わってきた。
 そこから何とかアワセを入れるまでは成功したのだが、巻き上げ感が何だかおかしい。変な負荷が掛かっている様だった。
 「穂先に道糸が絡み付いているのか?」と思い、見上げてみると、ウマズラが掛かっていた仕掛の、残りのハリが掛かっていたのだ。慌てて船長に声を掛け、それを外してもらおうとしたのだが、「もしかすると?。」と思い、穂先を振ってみると、あっさりと外れてくれた。
 「あれ~っ?、ハリの絡みは関係なかったの?。」、「ということはリールの巻上げが止まっていただけなの?。」、「???」等々とが、瞬時に脳内に駆け巡った。そこで今度は、反射的に右手で道糸をつかんでの“引抜き”を開始したのだが…。
 しかし、道糸をいくらか巻き込んだ時点で、抵抗感が消えてしまった。バラシである。回収した仕掛を確認すると、先バリの少し上が根ズレを起こして飛んでいたのだ。

 「相手がマダイで根ズレを起こす確立はかなり低いハズ…。」、「引き具合からして最低でもメダイ、もしかすると今年のヒラマサ第一号だったかもしれない…。」
 すんなりと掛かってくれれば、多少の余裕があって対処も出来ただろうが、不運が重なってどうしようも出来なかった。
 そして勿論、ラスト2/2の流しでは何も起こらないままに、納竿の時間がやってきた。


■第一号は近いうちに…■ 

 当日釣れたマダイは、一部の例外を除いて60cm~80cmの粒揃いだったが、腹を割くと白子&真子は未成熟だったので、第一波がこの白石グリに到着したばかりのようだ。しかし、これらが入って来たということは、待望の、ヒラマサの回遊も始まるハズ。
 今回は、不運とボク自身のヘボさから、正体を確認することは出来なかったが、白石グリでの、完全フカセによるヒラマサ第一号はもうすぐ仕留められることだろう。水温の上昇と共に釣果はこれから上向く一方だ。
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休刊日

2017-03-04 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 最近は釣行できておらず、ネタは停滞気味。今週末はようやく釣行できる次第となったので、その釣行記まで休刊です。(釣れればだけど…)
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