中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

ハイキング ~鷲林寺からゴロゴロ岳編

2009-06-27 12:14:24 | アウトドア・スポーツ
 「ハイキング」という言葉は調べてみると「健康維持や、見知らぬ土地を見聞したり、自然や景観を楽しむために軽装で、一定のコースや距離を歩くこと」を指すようだ。と、なると、ワタシのやり始めたのは「ハイキング」で正解のようだ。従ってこれからは「ハイキング? ウォーキング?」改め「ハイキング」とい書いていく。で、今回はその2回目だ。

 今回は兵庫県西宮市にある北山公園の駐車場まで車で出向き、そこからのスタートだ。朝、駐車場のゲート↓
                 
をくぐるが、この手の公営公園にしては割高な30分100円という料金設定なので、早く戻ってこないと料金がかさんでしまう。だから歩くペースも上がりそうだ。
 未だコンパスの使い方を知らず、簡単な地図と脳内ジャイロだけが頼りではあるが、とりあえずの目標は公園から北西方向にある鷲林寺なので、園内↓
                 
の西縁をたどるように歩き始める。
 途中にある池ではハスの開花↓
                 
                 
が始まっており、ソコには仏教世界の「浄土絵巻」が広がっていた。

 北端近くには西宮市民の水瓶である「北山貯水池」↓
                 
があり、ソコに流れ込む水路に沿って西へ向かった。
 ココに至るまでの随所に「イノシシ注意!」の立て札があったり、足跡や木の根を掘り起こした痕を発見していたが、ついにはこんな生々しいモノ=檻↓
                 
を発見したので少し緊張感がはしるが、民家の脇をすり抜ける途中、ふと見た水路の中のアブラハヤ?らしき魚↓
                 
や道路上のマンホールのフタに描かれた蛙の絵↓
                 
を発見していくうちに、随分と心が和んでいった。

 宝塚方面に抜ける幹線道路に出た後、更に北上するが、随所に立て札等↓
                 
                 
があったので、それに沿って歩いてゆくと鷲林寺の門前↓
                 
に到着した。

 ココで不思議な看板↓
                 
が吊してあるのを発見する。
 「何で武田信玄?」と思いながら辺り↓
                 
を見る。密教の寺院らしく石塔類には梵字が刻まれたりしているが、それらしきモノはない。
 立て札にはこう書かれている。↓
                 
 信玄の没年は1573年だから、立て札の内容とは時代が合わない。手がかりを探してグルグルと回ってみたが、結局判らないままに境内に向かって足を進めることにした。

(※コレ以外に鷲林寺には「牛女」という伝説があったらしいが、調べてみると、戦時中の空襲時に西宮市内で起こった一種の都市伝説を昭和50年代にマスコミが、この鷲林寺での出来事にすり替えたことによって起こった、全くのねつ造された伝説だったらしい。)

 境内入り口には案内の立て札↓
                 
があり、判りやすい。
 境内はこんな感じ↓
                 
                         
で、色濃くはないが、密教ぽい雰囲気は漂っている。

 ココから先、観音山やゴロゴロ岳へのハイキングコースは塔の裏側に回り、立て札↓
                 
に従って進んで行く。
 次に向かうのは観音山だ。ココへのアプローチは立て札に書いてあるように急坂↓
                 
で、石がゴロゴロと転がり、途中這いつくばって上がるところ↓
                         
もあったりで苦労したが、途中で後ろを振り返り、前回に登った甲山や北山貯水池↓
                 
を見ながら息を整えつつ、ようやく山頂に到着した。↓
                 

 山頂から見る風景はこんな感じ↓
                 
で、途中で見た風景と比べてあまり代わり映えはしないが、頂点の杭の回りには、ここを訪れた人達が置いた石が積んであり、ワタシもそれに倣って積み上げてみた。↓
                 
 次なる目標はゴロゴロ岳なので、また看板↓
                 
に従って今度はこの山の裏側を降りていった。

 ココから先は比較的楽な道のりなので、テンポ良く歩いて行ける。
 途中の立て札が古くなってボロボロ↓
                 
になっていたりもしたが、それを補う新たなモノ↓
                 
が付け加えられたりしているので迷うことはほとんど無い。
 落雷があったのか?それとも腐って折れたのかは知らないが、途中で道をふさぐような倒木↓
                 
があって、それを眺めていたり、横道に入って際ほどの観音山↓
                 
                         (中央のふくらみが多分観音山)
を振り返ったりしながら進んでいくと、あっけなくゴロゴロ岳に到着した。ここでも観音山と同じように小さいながら石を捜して積み上げた。↓
                 
 ちなみにゴロゴロ岳の由来は565.6mという標高にあるようだが、地震の影響か現在では修正され、その標高は565.3mになっているらしい。

 ココでいつものコーヒータイム↓
                 
をとる。

 ゴロゴロ岳を過ぎると道標↓
                 
があり、それに従って苦楽園尾根というところを降りて行く。この尾根の下りもハード↓
                 
                 
で、前のめりに体重がかかり続けるのでつま先が痛くなってくる。それに耐えながら更に降りて行くと最後の立て札↓
                 
があり、そのあたりからは、それまでの林間部から変わり、時折視界が開けて風景が見えるようになる。↓
                 
それから程なくゴールの階段↓
                 
に到達し、その後は苦楽園町の市街地を抜けて北山公園内の駐車場にたどり着いた。

 今回で2回目のハイキングだが、実のところ、ヤマケイの六甲山ガイドブック内のコースを東から順に攻略?しているのだ。だから次なるコースは芦屋の荒地山周辺の予定だ。

 最初は健康づくりで始めたのが、何となく楽しくなり始めている。そんなこんなでワタシの心は「やがては登山」という流れに対し、やや本気に取り組み始めているようだ。そして、今回つま先が痛くなったことにより靴=トレッキング・シューズの購入までを考えている今日この頃なのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久婦須川のヤマメ

2009-06-20 12:14:04 | 渓流&管理釣り場での釣り
 今年三度も通った高原川は岐阜県の最奥、最北にあり、富山県境にほど近い。ここへは往路は東海北陸道を経由し、復路は岐阜一宮辺りでよく起こる停滞を避けようと、一旦富山市内に出てから北陸道を経由して自宅のある兵庫県西宮市から訪問していた。しかしその高原川も稚魚放流や鮎の放流が始まり、しばらくは釣果も望み薄の感が出てきたので、次なるフィールドを探していたのだが、「どうせ富山を抜けるのなら、いっそのこと富山で探そう。」と考え、的を絞ったのが、今回の訪問先である井田川水系の久婦須川(くぶすがわ)だ。
 前回の高原川釣行の帰りに富山市内を通過した際、この川の入漁証を買っておいたから、あとは行動あるのみ。「行けば何とかなるだろう」の精神で早速のアプローチだ。

 この川について触れている数少ない本やホーム・ページでの事前の調べでは地形が河岸段丘になっているので降り口が判り辛く、入渓場所が少ないと聞いていたので苦労するかと思ったが、この釣りにも慣れ始めたのか?それとも野生の勘が働いたのか?意外に見付けるのが早く、辺りをウロついているうちに四ヶ所ほど見付けてしまった。その一つに車を止めて仮眠をするが、この時期は夜明けが早く、少ししか時間がない。初めての川でもあるし、ここの魚は天然、準天然が多く、引きが強い魚が多いだとか。想像ばかりが膨らみ、やや興奮気味だったこともあり、ウトウトしたと思ったら、もう目覚ましが鳴る。早速着替えを済ませた頃には外は小雨というか、こぬか雨というか、そのような雨が降り始めていた。

 降りてすぐのところはあまり変化が無く「どうかな~」といった感じだが、何となく気になる岩が水中に見えており、まずはソコに向けて仕掛を打つ。エサはブドウ虫だ。目印がようやく見える明るさの中、まさかと思っていたが、僅か2投目で当たりが出て23cmクラス↓
                      
をゲット。ヒレがピンッと伸びきった天然もしくは準天然らしく、噂通りで引きが強い。
 続いて2匹が連発し、↓
                      
                      
合計3連発と幸先の良いスタートが切れた。

 ゆっくりと釣り上がりながら、ここぞと思ったポイントに仕掛を打ってゆくが、前日の土曜日にさんざん叩かれた後なのか、しばらくはアタリが出ない。そこで人が見逃しそうなポイント=竿抜けの部分を探して攻める作戦に切り替える。
 その甲斐あってか、ポツリ、ポツリとアタリが復活し始めた。↓
                      
そうこうしているうちに誰もが攻めそうな大場所↓
                      
を発見。たとえみんなに叩かれていようと釣り残しがあるだろうと、腰を据えてじっくりとピンスポットの一つ一つを潰していくように攻めてみる。
 出るまでに結構時間がかかったが、ココで本日の最長寸である28cm↓
                      
をゲット。コイツは引くには引いたがサイズの割には大したことがないような…。それもそのはずで、よく見ればヒレの端が傷付いており、成魚放流の生き残りだということが判明した。

 その後も釣り上がりと共に徐々にだが釣果も増え、脱渓の目安にしていた堰堤↓
                      
が見え始める。この辺りは当日の天候条件では水量が多すぎ、川沿いを歩くことが出来ない。そこで藪の中を歩いたのだが、その途中でこんなモノ↓
                      
を発見した。多分ヘビイチゴの一種だろうとは思うが、魚とは違って植物には全く疎い私の知識では判断できず、口にしてアタる確率も低くはないだろうから、見るだけにして先を急いだ。

この辺りでも数匹ゲットし↓
                                            
ついに堰堤のすぐ近くへとやって来た。ココでアタり始めたのはイワナ↓
                      
で、これを2匹追加した。しかしながら水量が多すぎて↓
                      
堰堤直下へ近づくことは出来ず、ここで一旦退渓することになった。

 次なる入渓点はやや下流にある橋の袂(たもと)だった。↓
                      
 ここから徒歩で少し下ってから釣り始めたが、チビヤマメとウグイのオンパレードで閉口してしまう。早々と諦め、移動しようと思って道路まで上がったが、後ろを振り返り何気なく橋の下を覗き込むとナニヤラ気配を感じる淵があった。↓
                      

 この中心を抜ける本流とそれに引かれる流れ=IC(アイ・シー)パターンと言われる部分に沿わせて、横着にも橋の上から流していると、何匹かのチビヤマメとウグイを釣った後にコンッと特有の当たりが出て、25cm級のヤマメをゲット。↓
                      
しばらく粘ると続いて同級を再び手にすることができた。
 気をよくして更に粘ってみたが、続く反応はなく、次なる移動に相成った。

 次なる入渓場所を探していると見たくはなかったが、こんなモノ↓
                      
を発見してしまう。そしてここから先は「熊除けの鈴」を取り出して装着し、辺りの物音を敏感にキャッチして「もしも」の時に備える体勢をとっていた。
 そんな矢先、この日最後の入渓点だった桐谷地区にほど近い部分で釣りをしている際、真後ろに急に何かの気配を感じて振り返ろうとした寸前に「どうですか~?」との声が掛かったのだ。その瞬間は正直そのまま川にハマってしまいそうになるほどのビックリ仰天状態になった。そして「口から心臓が出る」とは正にこのことであると痛感させられた。もちろん声を掛けたのは人間で地元の釣り人だったが、本人とすれば釣りの邪魔にならないように静かに近づいたつもりだろうけど、コッチにしてみればイイ迷惑だ。
 気を落ち着かせたあとに、その「ご迷惑釣り師」と情報交換をすると、この日は低調気味だそうで、この時点で20~28cmのヤマメを12匹と20cm前後のイワナを2匹釣っているワタシの成績は結構イケてるということらしい。
 その後もしばらくの間、釣りを続けたが、結局最後の入渓点では何も釣果はなかった。しかしながら他人との答え合わせができた結果、自分の上達度が理解できたこともあり、気分を良くしつつこの川を後にした。

 さてさて、この久婦須川は魚体がキレイでよく引く魚が多く、平均サイズも大きい評判通りの川だった。しかも、最初の一匹はブドウ虫で釣れたが、その後使ったミミズや現地採取したクロカワムシであっても釣果の差がなく、素直に釣れてくれるのでエサ選びに神経を使うことがないのはウレシイ限りだ。したがってワタシのホームグラウンドに登録は間違いのないところだが、残念ながらこれから先、梅雨が明けると同時にこの地方の渓谷部では「オロロ」という吸血性アブの大量発生が待っているという。元来、蚊に刺されても10分以内でかゆみが無くなるという、アウトドア体質のワタシであっても、50~60匹のアブに一斉にタカられては堪ったもんじゃない。聞くところによると、この種のアブに襲われると、その、気の遠くなるような数に対してパニックになり「オロオロするしかない」ということで「オロロ」という名が付いたらしいから世にもオソロシイ話だ。(信越方面では「ウルル」というらしいが、これは「泣くしかないから」なのか?)だから残された釣行機会は2回以内になるだろうけど、次回の訪問以降でも更なるイイ釣りが待っているように願う今日この頃なのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハイキング? ウォーキング?

2009-06-13 12:00:00 | アウトドア・スポーツ
 タイトルに「ハイキング? ウォーキング?」とあるが、別にお笑いコンビの話をするワケではない。

 事の始まりは、太りすぎてしまったワタシの健康を気遣う嫁&息子に半ば強制的にさせられたジョギングにある。考えてみると、大好きな釣りを始めスキーやアウトドア遊び全般を、この先楽しんで行くには足腰の強化は不可欠で、只今45歳のワタシがこの先何年遊べるか?ということは今後の鍛錬にかかってくるのだ。しかし、楽しいことはすぐに飛びつきたくなる、このワタシだが、このジョギングというヤツは同じところをグルグル回ることが多いので、景色が変わらず面白くない。そこで「楽しみながら健康作り」は出来ないものかと考えたのがハイキングもしくはウォーキングというヤツだ。これなら景色も楽しめるし、リュックにアウトドアグッズを詰め込んで行けば目的地での楽しみも増えるだろう。
 ということで今回の行為がハイキングというのか、ウォーキングというのかは知らないが、思いついたらとにかく行動だ。とある日曜の朝、突然ワタシは阪神間では超ポピュラーな山=甲山↓
               
を目指して歩き始めた。思えばこの山の頂上に登るのは小学生当時の遠足以来だ。

 家を出発し、しばらく歩くと阪急電鉄甲陽園駅↓
               
を通過する。ここから先はやや上り坂が急になり始める。だが舗装路ばかりなので楽チンだ。

 全国的にも有名な落語家が住んでいるという「目神山町」を過ぎたあたりから森が濃くなり始める。その町はずれ?で、石段に続く横道を発見した。面白そうなので入ってみると、そこから先は甲山の麓にある甲山大師(神呪寺=かんのうじ)に向かう参道のような道で、新しいのやら古いのやら、左右に何体もの石仏が並んでいた。↓
               
               
               
 「昔からこんなモノがあったのかな?」と思いつつ「灯台下暗し」。知らない地元を発見して密かに喜んでいた。
 その途中、こんなモノを発見した。↓
               
コレは岩に生えた松だが、そう言えば司馬遼太郎さんが「実は松は痩せた土地に生えるので、日本の里山の原風景ではない。」と言っていたのを思い出したが、それにしてもこんな所に生えなくても…。
 写真を引いて撮ってみるとこんな感じ…。↓
               
 何かに似ている…。そうだ。コレを「ケツ毛の松」と呼ぶことにしよう。

 とにかくこの参道?を抜けて左折すると、北山貯水池の向かいにある公園↓
               
に出たのだが、肝心の頂上への道が判らない。ウロウロしながら探していたが、発見できないので、散歩していた人に尋ねると「公園内から上がると山道(看板在り)で、神呪寺の石段から上がると整備された道」だと教えてもらう。そこで、登りを山道、下りを整備された道として早速アプローチを開始した。
 頂上へ向かう道はこんな感じ↓
                       
で、ココを情けなくも息を切らせながら上がってゆくと頂上の広場↓
               
にたどり着いた。
 記憶をたどった中ではもう少し小さかったような気がするが、ベンチも設置されており、かなり開けている。しかしながら、一応は”山”なので三角点も立派に設置されていた。↓
               
               

 ココでもう一つの楽しみ?である「アウトドア・グッズ」をベンチの上で広げて遊ぶ。↓
               
 今回は軽装で出発していた。だからコーヒーを湧かすだけなので持ち込んだのは数年前から?話題になっている「ジェット・ボイル」だ。コレを知っている人は多いと思うが、500ccのお湯を約2分で沸騰させるという、世界最速の部類に入るポットだ。(ただし、私の場合はバーナー部は他社=プリムス製)何しろこの写真を撮るためにセットした後、点火してカメラを構えたら、もう湯気が立っているほどの早さだから、いつもながらにビックリする。当然燃費も良く、長旅の際にも持ち運ぶボンベ数が減るので助かるのだ。(実際に男女群島遠征では大活躍なのだ。)

 一服を終えたこの時点で自宅を出てからは1時間強かかっていた。荷物をたたんで山頂を出発する。折り返しは反対側にある整備された石段↓
                       
を下りて行った。
 途中からは、あいにくガスがかかり気味の天候の中、西方の景色↓
               
が見え隠れする。
 途中から神呪寺の境内に入る。ココは弘法大師が開いた寺といわれているらしいが、だったら密教系かも知れない。密教系の寺は普通の寺とは違う雰囲気が流れていることが多いが、境内の後ろに何故か神社の鳥居&社が立っている↓
                              
のには「何でやねん???」とツッ込みを入れたくなった。

 境内を通り抜け↓
               
石段↓
               
を下りてゆく。

 往路を引き返そうと、しばらく歩いていると道の左にこんなモノを発見↓
               
し、中に入ってみると、ソコには往き道で入ってところと同じような風景↓
               
が広がっていた。この石仏群を自宅に帰ってから調べると意外なことが判った。
 この道は「甲山八十八ヶ所」といい、その歴史は寛政10年(1798年)からというからナニヤラ由緒がありそうだ。神呪寺のH.P.によると江戸時代当時、四国への道のりは遠くそう簡単に四国八十八ヶ所巡りはできなかった。そこで、誰でも四国巡礼を体験できるようにと四国八十八ヶ所の各札所の砂を持ち帰り、それらを神呪寺境内の南部に敷くことによって「甲山八十八ヶ所」が建立されたそうだ。…それにしても歩かなければ、こんなことには気付きもせず、調べることもなかっただろう…。

 そのまま山を下り、出発時に通りかかった甲陽園駅を通り過ぎるが、ココで「小学生の頃、チャリをこいでこのあたりにある大池という池に何度か遊びに来たことがあったけど、今はどうなっているのだろうか?…。」という好奇心が湧いてきた。早速寄り道をしてみると、今でも健在だった。ただし昔よりも小綺麗に護岸され、小さくなったような気もする…。
 池の周りを周回していると、子供時代にココでレベルの低いコイ&ヘラブナ釣りをしていたが、全然釣れずに飽きてしまい、その後は筏を造って遊んでいるうちに皆でズブ濡れになったことや、水質や環境が変わった今ではもうやっていないだろうけど、当時は農家のおばちゃん?が、みそ汁なんかに入れるジュンサイ採りをしていたこと等、いくつかの記憶の断片が浮かび上がり、ノスタルジーに浸る自分になっていた。
 そして、現実の風景の中では相変わらず地元のオジサン&お爺さん連中は元気にヘラブナ(平鮒)を狙って竿を出していた。↓
               
「家にも近いことだし、ワタシも爺さんになったらココで竿を出したりするんだろうか?」と思いを巡らせつつ、家路へと就いた。

 帰宅後はガイドブックに目を通した。それによると、まだまだ六甲山にはかなりのコースがあり、”ワタシが見たことのない地元”が沢山あるようだ。「時間の空いた日曜日にはその一つ一つを攻略していこう。」と思いをはせた一日であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまた高原川へ

2009-06-06 15:30:56 | 渓流&管理釣り場での釣り
 コレで今期三度目になる高原川への釣行だ。

 5月30日夜に自宅を出発後。名神高速~東海北陸道を乗り継いで飛騨高山方面へ向かったが、郡上八幡の手前あたりから雷雨?のような大雨に見舞われ、先行きが心配された。しかし飛騨地区に入ると、雨はほとんど降っておらず一安心。自宅を出た4時間後には高原川の河川敷に到着していた。
 仮眠中に急に大きくなった雨音に目をさますが、土砂降りという程ではなく、釣りに影響はなさそうだった。しかし、この判断はアマかった。着替えを済ませて河原に降りるとビックリだ。予想に反してかなり増水しており、濁りも出始めて↓
                     
ポイントらしき部分のほとんどが潰れているではないか!。
 文句を言っても天に届くはずはない。「こういう時は勝手が判るところに入るのが一番」なので、前々回に入ったところと同じ吊り橋のやや上流から入渓した。

 実釣開始後は流れの影々を狙うが、そういう場所が少ないので苦労をする。「あそこがオイシソウだ!」と思っても、川を横切って対岸に出ることは危険な状況なので、手が出せない。結局この地区では2時間ほど釣り上がってみたが、キープサイズ以下の山女魚が1匹と、キープ・サイズにギリギリ到達するイワナ↓
                     
1匹に終わり、移動を決意した。

 「どこかに水の澄んだところはないものか?」と思案してみる。「そう言えば支流の双六川は水が澄み過ぎて逆に釣り辛い時がある。」と何かの本で見たことがあった。「この日の状況なら丁度イイかも?」と思い、車を走らせた。
 着いてみると、なるほど濁り具合は丁度良いような気がする。↓
                     
しかしながら、高台から見回すと何人か先攻している人=先行者が居て、簡単には釣れなさそうな状況でもあった。

 双六テント村のやや手前から入渓し、釣り上がっていくが、ありきたりの場所では反応が無い。そこで他者が見逃しそうなポイント=竿抜けしている部分を探して仕掛を打っていくと、ようやく反応があり、滝の手前↓
                     
にあった見付けにくい底石の影から2匹引っ張り出すことに成功したが、先行者に追いつきそうになった時点で次の移動を決意した。

 次に向かったのは浅井田ダムの直下周辺だったが、ココに狙いをつけたのはダム上はドンドン増水傾向にあるが、ダムがある程度受け止めてくれる↓
                     
ハズなので、「その下なら影響は少ないのでは?」との予想があったからだ。
 かくして予想は当たった。軽度に増水はしているが、釣りに困るような状況ではないようだ。↓
                     
 ココで釣りを再開し、何度か流してみるが、ココにも先行者が居たようで、当たり前のところからはアタリが出ない。そこでまた双六川と同じように「人の裏をかく戦法」でなんとかアタリをとっていくが、欲しかったヤマメではなく、イワナを2匹ゲット↓
                     
                             (この日の最大サイズ=23cm)
するに留まる。
 ここから更にダムに向かって釣り上がって行き「この日の状況だとこのエリアがベストな感じかな?」と思っていた矢先、ここで何と大トラブルの発生だ。
 「ウ~ッ」と辺りに設置されているスピーカーから一斉にサイレンが鳴り始め、「こちらは北陸電力です。」「只今より浅井田ダムの放水が始まりますので、川の周辺から退去してください。」との放送が始まったのだ。

 トホホな気分で川から上がり、またまた思案の開始だ。「今度は逆に支流の上流部だと水が引き始めているのでは?」との予想で車を走らせたが、コレは失敗で、車窓から見える、支流の上流部は濁りが出ていて、とても釣りが出来るようには見えなかった。
 竿を出す間もなく、またまた山を下り、今度は前回に訪れた神岡町の下流部へと向かった。車を止めたのは前回の割石より更に下流の「二ツ屋」というところで、そこから入渓した。
 「ダメ元」気分できた割りには水量、水質共に落ち着いており、期待が持てそうだ。だが、こんな風に1級場所とも思える淵↓
                     
                     
とソコへの流れ込み、それに続く瀬、淵尻のカケ上がりを散々攻めたが、ウグイがポツンとアタるのみで、ヤマメ、イワナは元より、下流域では多いといわれるニジマスすら反応無し。それでも諦めずに釣り上がっていくと前回でも入った「割石橋」にたどり着いた。ココでは前回はあれほど簡単に釣れてウザかった?ニジマスをようやくの思いで1匹↓
                     
をゲットした時点であきらめがつき、この日の釣りが終わった。

 何ともマァ~不完全燃焼な状態の釣りであり「何をやっても天候には勝てない。」と、つくづく感じた一日だった。こういう場合、長年やってきた海釣りならば「潮が悪かった。」と言い訳するところだが、淡水の場合だと「”水が悪かった”と言い訳が出来るのだろうか?」そんな事を考えながら家路に就く車を走らせていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする