中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’17 玄達瀬のヒラマサ釣り ~8回目

2017-08-26 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 釣行日は8月15日。この日をもって、2017年の、玄達瀬の解禁期間が終了した。


■間人(たいざ)方式で■

 この日は完全フカセ釣りに最適な速度の潮流が流れていた。

●100mあたり4分40秒●

 釣り易そうな潮流の中、実釣開始後は通常の発泡ウキを使って浮力調整を行っていた。その間、隣の釣り座では中型マダイがポツポツと釣れ続いていたが、ボクは蚊帳の外。原因は12号ハリスと14号という、一回り太い仕掛けと、パーツクリーナーでの洗浄を行うまで、不安定だったリールの回転性能がそうさせていたのかも知れない。
 やがて、隣のアタリも途絶えて沈黙の時間が続く中、ようやくボクのリールが急速逆転を開始した。それはヒラマサっぽい強烈なスピードだったのだが…。
 ロッドを掴んで大アワセを入れたが、何故か全く竿に重みが乗ることがないままに、サシエサだけが盗られた状態で帰ってきた。

 これを見たボクは、「またもやの二枚潮」と判断し、思い切って別パターンの釣りを展開することにした。
 試してみたのは、過去記事の「完全フカセ色々 ~タナとりの話 その2(2015年8月1日)」で触れた、“間人(たいざ)方式”(=仮称)だ。この方式は、まず潮流に対応する調整オモリのガン玉を打って(無しの場合も)、強制的に仕掛を沈めて底潮に入れることから始まる。そして仕掛が底潮に入ったら、一旦はリールの回転を止めて道糸をピンと張った後に、サルカン近辺に装着した水中ウキを“水中帆”として底潮の流れを掴ませつつ、リールのメカニカルブレーキ(スプール回転調整つまみ)をフリー時の2/3程度に絞って流すというモノだ。これを現地の潮流を考慮して調整してゆくのだ。

●間人(たいざ)方式のセッティング(一例)●

 当日の潮況から、水中ウキの下に打つオモリは、とりあえずガン玉2Bとして、当日は最初に組んだ流しのパターンがはこうだった。
 最初の送り出しは30mとし、「先ほど掛からなかった魚が走ったのが、155m付近だったこと」を元に140mで30秒間、仕掛の送りをストップしてみることにした。次いでのストップ解除後は、完全フリー時では10mあたり、20秒の速さで回っていたため、10mあたり、30秒の速さになるよう、メカニカル・ブレーキを絞ってみることにした。
 回転をセーブしながら流していると、どうしても「仕掛が浮かないか?。」と心配になる。だが、どこかのH.P.で読んだ「一旦底潮に噛み込むと、案外ズレない。」との記述を頼りに、ボクは何とか任意の距離に達するまで、不安な心を抑えていた。

●正確にストップウォッチで計測する●

 上記のセッティングで流した仕掛の到達距離は220mを越えていた。「もうダメか?。」、「これでエサが盗られていたら、送り出しを20mに減らしたり、張る時間を増やしたり、ガン玉をBに変えたり…。」と考えていた矢先だった。ここでラッキーにも道糸が急速逆転を開始してくれたのだ。ただし、巻き取り開始直後から中型マダイとは判っていたが…。
 それでも、初めて本格的に取り組んだスタイルで、それも第一投目からアタリが出てくれると嬉しいモノだ。
 「マダイのタナに突っ込んでくるヒラマサが居るハズだ。」との目論見で、次の流しも同じパターンで流してみた。そしてその流しでもアタリがあって、同じ220mラインで大きく道糸が走ってくれた。

●心地よく曲がる竿●

 これまた途中で「中マサクラスだろう。」と、予想がついたが、それでも当日初ヒラマサとのやり取りは楽しいモノだ。そして無事にゲットする。

●79cmの中マサ●

 続いては途中でハリハズレだったが、連発する状況に「完全に仕掛がタナに入っている。」との実感が沸き、「完全フカセはこうでなくては。」と充実の時間を送っていたが、その次のアタリは目の覚めるようなモノで、掴んだ竿に伝わる衝撃も大きかった。
 これまた同じ220mラインでのアタリだったが、引き寄せの初期段階はなんとか無事に通過できた。だが、160m近くになると締め込みが執拗になり、どうやらここに逃げ込み易い何かがあるようだった。結果はそこに突っ込まれ、根ズレで万事休すとなった。

●大きく曲がるも…●

 その後もアタリは続き、それは連続5投の間で続いた。この間、隣の釣り座から出していた普通の発泡ウキ仕掛では太刀打ちできなかったというのに…。

 その後はエサが残り始めたため、オモリを4Bに換装して流していると、マダイをゲットする。だが、明らかに魚の活性は下り坂のようであった。


■最後はノーマルで■

 夕刻を迎える頃、相変わらず魚の活性は低いままだったが、潮の流速は落ち始めていた。よって、間人方式ではサシエサが盗られっぱなしとなって、効率が悪いので、いつもの発泡ウキを使った、“上から攻める方法”でタナ調整を行うことにした。
 次第にエサ盗りは激しくなり、それに合わせて順次浮力を調整していったが、気付けばセッティングが8番+8番となっていた。そして「ラスト2投!」との声が船長から掛かった際に、ようやく道糸が走って中型のマダイが竿を曲げてくれた。

●2017年玄達瀬ラストのマダイ(65cm)●

 間人方式での連発以降は中だるみが続いたために、終盤に至って、掛かる魚の有ると無しでは大違い。続くラスト一投に魚は掛からなかったが、何となくホッとした気分で、2017年最後の玄達瀬釣行を終えることになった。


■次回からは鷹巣沖で■

 振り返れば、「あーすれば、こーすれば」ということばかりだったが、二次目標のデカマサ・クラスの114cmは獲ったし、満足度は8割程度の解禁期間だった。収穫としては二枚潮に強い間人方式を実釣果を得ながら実践できたことが大きい。今後は鷹巣沖に転進して、よりこの釣りに対する理解を深めて行きたい。「上から、下から」自在に攻めることができれば、かなりのアドバンテージを得ることができるであろう。この釣りに関しては、まだまだ修行段階だが、自分なりに理解できた際には、このブログでもう少し詳しく紹介するので、「乞うご期待!」と言っておこう。

●この流しで、一旦は役目を終えたヘビー・タックルたち●


 
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’17 玄達瀬のヒラマサ釣り ~7回目

2017-08-19 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 先日禁漁になった玄達瀬の釣り。終盤に入って滑り込みで2回釣行を敢行したが、今回は8/11分。

■連発する尾長グレ■

 この日は、これまでに流れていた“ブッ飛び潮”がやや落ち着き、釣りよい潮が流れていた。

●100mあたり3分20秒●

 この釣行前に通過した台風5号の影響があったのか、この時点での釣況と、当日朝のサシエサの盗られ具合から判断すると、なんとなくだが玄達瀬全体で魚の活性が落ちているように思えた。
 ただし、懸念された二枚潮傾向はほとんど無く、素直に発泡ウキを使った釣りの展開が可能であった。
 そして、数投目に道糸が走ってアタリをキャッチ。大した引きではないが、心地よく竿が曲がる。

●当日、初曲がり●

 登場したのは尾長グレだった。

●50cmほどの尾長グレ●

 そして少し間が開いて、またもや尾長グレが登場する。サイズアップして55cmほどだった。
 そしてまたしばらく後に今度は60cmの尾長グレが登場する。これはボクが男女群島で釣った自己記録とタイになるが、大型電動リールと剛竿を使った末のあっけないやり取りに「磯魚は磯で釣るべき!」と痛感した次第だ。

●60cmジャストの尾長グレ●

 それはともかく、潮具合に敏感で、ヒラマサとタナがほぼ同一の尾長グレがポツポツと釣れ続く状況に、期待は次第に大きくなっていったが、何故か本命の活性は上がらずだった。
 そして、ようやく大きくラインが走ったのは、正午を前にした頃だった。
 
●ようやく竿が曲がるが…●

 しかしながら、引きは大したことはなく、難なく中マサクラスをゲットする。

●76cm●

 「続いて…。」と、いきたいところだが、その後は全くアタリが途絶えてしまった。
 隣で竿を出す、名古屋の清水さんも、なかなかアタリが出ず、ようやく走っても、大~中マダイのダブルだったりで相当苦労をしていたようだ。

●大きい方で77cm●

 結局、終始に渡ってヒラマサの活性は上がらず、最後近くになって隣で中マサが1本出たのみで、ボクは中型マダイをポツンと釣っただけだった。

●正体は77cmのヒラマサ●



■次回はラスト釣行■

 このブログをアップする頃にはもう禁漁期だが、とりあえず来週は最終日の模様をお届けする。そこでは、ボクにとっては今後の完全フカセ釣りに対しての、大きなヒントとなる、これまでとは違った釣法が展開された。その釣法とは…。
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休刊日

2017-08-12 12:30:00 | その他
 先週は釣行しておらず、また、お盆休みに入るため、今週は休刊日とさせていただきます。(再開は19日の予定です。)
 
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’17 玄達瀬のヒラマサ釣り ~6回目

2017-08-05 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 中止がないため、計画通りに釣行回数が増えてゆき、それと反比例して財布の中身が…。気付けばこれで6回目となって新記録だが、釣果は低空飛行で横ばいのままだ。
 「ここらで一発!」と行きたいのだが…。(今回も簡単に書いています。)



 前回も速かったが、今回はそれ以上の潮流がゴウゴウと流れていた。
 
●100mあたり、2分とチョイ●

 釣行日の近辺では潮流が速い、いわゆる「ブッ飛び潮」が続いて、他船の釣果欄を見ると、相当苦労している様子がうかがえた。そんな中でも、我が晴海丸の船長は安定した釣果を出していたので、安心はしていたが、この日のポイントは、魚探の感度は良好であっても、アンカーの掛かりが悪く、強い潮流に押されて船が定位してくれなかった。
 しかし、アンカーを引きずりながらも2投目でボクの道糸が走った。慌てて竿を掴んでアワセを入れたが、数mでハリハズレ。大したサイズじゃなかったので、悔しくはなかったが、その後数投でアンカーの打ち替えとなった。
 打ち替え後は、ミヨシに陣取る、富山の森田さんにアタリが出てダブルでゲットした様子。

●中マサのダブル●

 それを見ていた矢先、また、ボクの道糸が走る。

●当日1本目の、ヒラマサの引き●

 結構な重みが竿に乗ったため、大マサクラスを期待したが、途中で「クチュッ」とした感触があって、それ以降は抵抗感が減ってしまった。どうやらダブルで掛かった1本が抜けたようだった。そしてその通りに中マサを1本ゲットする。

 しかし、またもやアンカーがズレて打ち直しになった。

 再度の打ち直しのあと、数投でまたもやアタリが…。

●またもや中マサの引き●

 そして、やり取りの途中で、名古屋の清水さんにもアタリが…。

●ダブル・ヒット!の最中に撮影●


●中マサが各1本●

 続いてと言いたいが、アンカーの再々打ち直しになった。
 そしてまたアタリが…。

●今度も中マサの引き●


●サイズ的にはこんなモン(74~77cm)ばかり●

 「これだけ打ち直してアタリが出るんやから、ヒラマサの魚影は相当に濃いんやろな。」なんて話していると、ミヨシの森田さんが92cmをゲットする。
 「そろそろ大型が動き出したようだ。」船中の誰もが期待を持ち始めたのだが…。

 続く大型は来なかった。何か様子がおかしいと、流速を測りなおしてみると、ブッ飛びだった潮流は更に勢いを増し、超ブッ飛びとなっていたのだ。

●300mあたり、5分10秒強!●

 ここまでの釣果では、アタリがあったのは最短で220m、最長で300mだったし、通常の発泡ウキを使ったパターンでアタリが取れたのは、当日としては潮が緩かった時間帯(それでもブッ飛び)のみで、流速が上がりだしてからは二枚潮傾向が顕著になり、B~2Bのオモリを打って強制的に沈めてようやく得た結果であった。
 「ここまで流速が上がってしまったうえに、二枚潮が更にひどくなっている今は、完全フカセ釣りでは対応できない。」との判断で、ボクは1~5号のオモリを背負わせた“カゴフカセ”に釣法を切り替えたりもしたが、一向にアタリは無く、勿論、通常の完全フカセ釣りの範囲内で攻める同船者にも最後までアタリは無かった。


 「アンカーのズレが無ければ…、もう少し潮が緩めば…、どれだけ釣れていただろうか?。」と、同船者3人で「たら・れば話」をしていたが、これも釣自然相手の、釣りの宿命と諦めるしかない。残る玄達瀬釣行は2回となったが、「もう一ヤマ当たること。」を願って、全力を尽くすしかない。

●それでも3人で二ケタ越え(内、中マサ4本がボクの釣果)●
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