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団塊オヤジの短編小説goo

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江戸時代の「心中」について考える

2009-11-22 09:33:56 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

2 「心中」とは他人に対して義理立てをする意味で用いられていた(心中立:しんじゅうだて=―男女がその愛情の契りを守りぬくこと。また、それを証拠だてること。)が、江戸時代には、刺青切指等の行為と同様に男女の相愛を意味するようになる。

「心中立」には、(1)誓詞(せいし)、(2)放爪(ほうそう)、(3)断髪(4)入れ墨(5)切り指(6)貫肉があった。

やがて自らの命をも捧げる事が義理立ての最高の証と考えられたことから、現在の心中の意味になった情死を賛美する風潮も現れ、遊廓遊女と心中する等の心中事件が増加して社会問題となる。

Photo_7 江戸幕府は、心中は漢字の「」に通じるとしてこの言葉の使用を禁止し、「相対死(あいたPhoto いじに)」と呼んだ。心中した者を不義密通の罪人扱いとし、死んだ場合は「遺骸取捨」として葬儀埋葬を禁止し、一方が死に、一方が死ななかった場合は生き残ったほうを死罪とし、また両者とも死ねなかった場合は身分に落とした1722(享保7年)には心中物の上演を禁止した。

情死を主題とする物語を「心中物」という。近松門左衛門の『曽根崎心中』、浮世草子『心中大鑑』、落語『品川心中』等が知られる。

心中立

(1)誓詞

Photo_2 誓詞は「起請文」(きしょうもん)ともいい、熊野牛王符を料紙として用い、裏面に誓詞を書く。掌の印を押捺することもあったが、「血判」といい血液により押捺し、あるいは「血書」といって血液で書くこともあった。男は左手の、女は右手の、中指あるいは薬指の上の関節と爪の生え際との間を、古くは剃刀、小刀で、のちに針で刺し、血液を落とす。血書であれば折り紙とし血液の不足する箇所は墨を加える。遊女に書かせた起請文を焼き、炭を飲ませることもあった。

(2)放爪

Photo_3 「放爪」は、「爪印」ともいった。爪を抜く秘訣は爪の周りを切回し、酢に浸して抜けば、痛くはないといい、男に頼まれないのに女のまごころからおこなったという

(3)断髪

Photo_6 断髪は、頭髪を切り、男に贈り、他意の無いことを示した。切るべき所を2寸ほどあけて、上下を元結でしめくくり、その上を紙で巻いて切った。自ら切り、また男に切らせた。『好色一代男』には、死者の黒髪、生爪をはがして遊女に売る農夫の話が見える。

(4)入れ墨

Photo_4 入れ墨は、「いれぼくろ」、「起請彫」ともいい、多くは男の力でさせ、男の名を彫った。たとえば「徳右衛門」であれば「とくさま命」と「命」の字を名の下に付けた。これは命の限り思うという意である。「十兵衛」であれば「二五命」、「清助」であれば「きよさま命」、ときには名字の片字、名乗の片字を上腕に彫り込んだ。針を束にしてその箇所を刺し、兼ねて書いたとおりに墨を入れる。

(5)切り指

Photo_5 「切り指」は、手の指先を切り落とすことで、切るには介錯の女性を頼み、入り口の戸は密閉し、掛け金をかけ、血留薬、気付薬、指の包み紙などを用意する。木枕の上に指をのせ、介錯の女性に剃刀を指の上にあてがわせ、介錯の女性に片手で鉄瓶、銚子を上から力任せに打ち落とさせる。このとき指は拍子で遠くに飛び、十中八九は正気を失う。新町吉田屋で某太夫が2階で指を落としたところ、指の所在が分からなくなり、男が承知しないのでまたほかの指を落としたという話がある。

6)貫肉

「貫肉」は、腕であれ腿であれ、刀の刃にかけて肉を貫くことで、女には少なく、男関係に多い。

1

相愛の男女による心中は情死といわれ、この世で結ばれないことから、来世で結ばれることを願う。

 それにしても、命を懸けて愛を貫き通すという行為は、どこか悲しげで哀れな気がします。

したっけ。

コメント
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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