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餡子の話しです。餡子には「漉し餡」、「粒餡」、「小倉餡」があります。
「粒餡」と「小倉餡」は同じと思ている方はいませんか?
無理もありません。「粒餡」のことも、「小倉餡」と呼ぶことがあるからです。
つまり、粒がある、皮を残しているものを総じて「小倉餡」として、「漉し餡」と呼び分けている場合が多くあるからです。
「小倉餡」は、「漉し餡」に、大納言など大粒の小豆(あずき)を蜜煮にしたものを混ぜ合わせて作ります。
おぐら‐あん【小倉餡】
小豆の漉(こ)し餡に蜜漬の小豆をまぜた餡。
つぶ‐あん【粒餡】
小豆が粒のままか、つぶしてある餡。
大辞泉
では何故、そのような餡を「小倉餡」と呼ぶのでしょう。
それは、「漉し餡」の中の小豆の粒が、シカの斑点模様(鹿の子柄)のようにみえるとも例えられたからです。
まだ納得できません。何故鹿が小倉なのでしょう。これは、「小倉百人一首」でも知られる京都の小倉山が由来だと言われています。
「小倉山 峰のもみぢば こころあれば 今ひとたびの みゆきまたなむ」(藤原忠平)
「小倉山の紅葉よ、もしおまえに 心があるなら、もう一度行幸があるまで散るのは待っていてほしいよ」
と詠まれる程の紅葉の名所です。小豆がブツブツと並んでいる様が、小倉山の赤い紅葉が鹿の子斑に見える様子に似ているというところから、小倉と呼ぶようになったそうです。
ちなみに、北海道十勝の「小豆(大納言)」は、餡材料としては、和菓子の餡に最適だといわれています。
したっけ。