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「昨日・今日っていつのこと」について考える

2012-08-28 09:29:04 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

きのう【昨日】

1 今日より1日前の日。さくじつ。2 ごく近い過去。 「こそ早苗とりしかいつの間に稲葉そよぎて秋風の吹く」〈古今・秋上〉

大辞泉

きのふ」は、古くは「近い過去」を漠然と示す言葉でした。「すきのひ(過日)」もしくは「さきのひ(先日)」が語源と考えられています。

ですから、いわゆる「昨日」には限定されていなかったのです。一日前かもしれないし、一週間前かもしれなかったのです。

昔の人は時間に追われていなかったようです。

きょう【今日】

1 今過ごしている、この日。本日。こんにち。「選挙は行われる」2その日と同じ日付や曜日の日。「来年の会いましょう」

大辞泉

「きょう」は本来(正字では)「けふ」と記載されてきました。「けふ」の「け」は、「今朝(けさ)」などでも用いられる「け」と同じで、「此(こ)」が元々の意味だそうです。

「けふ」の「ふ」は、「日(ひ)」が転訛したもの。つまり、「けふ」は元々「此の日(このひ)」を指す言葉でした。

ですから、いわゆる「今日」には限定されていなかったのです。「この日」ですから。ある一定の日を指していたのです。

『大辞泉』の「来年の会いましょう」のような使い方です。ある一日を特定する言葉だったようです。

それが次第に現在過ごしつつある日を指して用いられるようになったのです。

また、時代とともに日本語の読みが変化し、「けふ」は「きょう」と発音されるようになりました。

時間、日にちの概念は時代とともに変わってきたことが分かります。

一分一秒に目の色を変える現代人には羨ましい限りです。

ウィキペディアによると。日本語の「昨日」はそれほどでもないが、英語の「yesterday」にはやや感傷的な「幸せだった過去」といったニュアンスが含まれるそうです。

明日は「明日」の話です。

Yesterday

したっけ。

コメント (12)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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