都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
お盆になりました。お盆といえば、昔は幽霊映画と決まっていました。でも。今は幽霊映画が少なくなりました。日本の幽霊といえば人魂とともにフワリト現れます。テレビから出てくるのは幽霊じゃありません。
幽霊に足がないのは日本だけの話で、中国の幽霊にも西洋のゴースト(ghost)にもちゃんと足があります。
なぜ日本の幽霊だけがないのかというと、これは円山応挙(まるやまおうきょ)の作品の影響だといわれる。
円山応挙(まるやまおうきょ【1733~1795】)は江戸時代初期に活躍した絵師です。円山応挙が描いた「足無し幽霊」の絵の題名は、「反魂香之図(はんこんこうのず」」といいます。彼の描いた幽霊は足がなく、ふわりと宙に漂う様子が恐ろしかったところから、幽霊には足がないというイメージが広まったといわれています。
「反魂香」は、中国に伝わる伝説のお香だそうです。この香を焚けば煙の中に死者の姿が現れるのというものです。
そのため、「反魂香之図」では、「足が無いのではなく、足が『見えない』のではないか?」とも言われています。
その後、円山応挙の絵は歌舞伎にも影響を与え、江戸時代末、「尾上松録(おのえしょうろく)」が「四谷怪談」を上演したさい、応挙の絵にヒントを得て、足のない幽霊を演じただそうです。
役者を宙に吊って(宙乗りという)着物の裾を長く引くようにして足を隠したといわれています。
この演出は、当時の観客に相当のインパクトを与えたようで、これ以降、幽霊には足がないというイメージが決定的なものになったとされています。
尾上松録(尾上梅鶴) 二代目尾上多見蔵の門人、のち中山百花の養子、?????1873。屋号は京極屋。上方で活躍した尾上梅鶴が、三代目尾上梅幸と名古屋で『東海道四谷怪談』の舞台を共にした際に「松録」の名跡を借り受け、のち梅幸の死後も引き続きこれを名乗ったもの。ただし「緑」と「録」の字が異なることから尾上松緑代々には数えられなかった。
Wikipedia
なお、「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」の幽霊は、カランコロンと下駄を鳴らしながらやって来るが、もともと中国の怪談なので、という設定になっている。
「初代三遊亭圓朝1839(天保10)年~1900(明治33)年)が二十三四歳の時創られたと言います。明治17年(1884)、四十七歳の時、速記本として出版され、大変な人気を得ました。
カラン、コロンと 下駄の音、姿も見えぬに ただ響き、やがて 聞こえる 女の声
おふだを はって あればこそ、おとないきたる 幽霊の呪いも 到らず 過ぎゆけど
残る 髑髏(どくろ)の あさましく 霊に みいられ 新三郎危ういばかりの 命かな
カラン、コロンと、下駄の音、闇夜に 牡丹の灯篭と 夜な夜な 聞こえる 女の声
幽霊には足がないということを逆手にとって、カランコロンと聞こえる下駄の音が不気味だったのだろうと思います。
もし、「反魂香」が手に入ったら、あなたは焚いてみますか?
私には、そんな勇気はありません。
したっけ。
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