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「鏡開きの日はいつ?」について考える

2022-01-11 06:37:04 | 語源・由来・起源

 

鏡開きの日はいつ?

 

鏡開きの日は、一般的には毎年1月11日です。

ただし地方によって少し違いがあるようです。

 

1月11日の地方

東北、関東、九州など多くの地方

松の内(門松などを飾る期間)が1月7日までの地方は、11日に行います。

 

1月15日の地方

関西を中心とした地方

松の内が1月15日までの地方は、15日または20日に行います。

 

1月4日の地方

京都と、近隣の一部

松の内にかかわらず、三が日が明けたら鏡開きを行います。

 

ところで、なぜ地方差があり、11日という半端な日なのでしょう。

かつては、全国的に「松の内:15日まで → 鏡開き:15日又は20日」だったようです。

20日のケースは、武家の具足祝いを、刀の「刃」と「柄」にかけて「刃柄の祝い(はつかのいわい)」=「二十日の祝い」と呼んで、20日に行っていました。

 

それが江戸三代将軍・徳川家光が4月20日に亡くなると、月命日の20日の祝い事を避けるようになりました。

そこで幕府は、松の内を7日までとさだめ、大名家や商家が「蔵開き」と呼んで使用人や得意先にお餅やおとそをふるまっていた11日に合わせるようになったのだとか。

1657(明暦3)年1月に江戸で起こった「明暦の大火」の反省で、燃えやすい松飾りを早めに片付けるため、松の内を短縮したという説もあります。

 

幕府のお触れなので浸透するのに差があり、もともとの習慣が生き残った地方もあったと考えられています。

鏡開きの日はいつ?意味や由来

 

鏡餅とは、大小の丸いお餅2個をひと重ねにしたものです。お餅の原料になるお米は、日本人にとって大切なものです。貴重なお米をついて作ったお餅は、昔の人にとって特別なものでした。

そのため、正月お祝いのときに神仏に供えるものとして、古くから親しまれてきたのです。

昔から鏡には神様が宿るとされ、神聖なものとして扱われていました。そのため、お餅を鏡に見立てて「鏡餅」と呼ぶようになったようです。

日本では、年が明けると、年神様と呼ばれる神様が訪ねてくるという言い伝えがあります。鏡餅をお供えすることで神様と新年をお祝いし、1年の良運を願うという意味が込められています。

鏡餅の丸い形は人の魂(心臓)を表したものです。

また、神社に祭っている鏡が円形であることから丸い形になったともいわれています。

鏡餅が大小2つ重なっているのは、「月(陰)」と「日(陽)」を表しています幸福と財産(福徳)重なって縁起がよいとされているようです。

鏡餅は年神様が家を訪れたときの依り代、いわば居場所のようなもの。

また、鏡餅の稲には人間と同じ霊魂が宿るとされています。「切る」や「割る」といった言葉は縁起が悪いので、末広がりの意味を持つ「開く」を使い「鏡開き」というようになりました。

鏡餅をずっと飾っていたり食べなかったりするのは、家に来てくれた神様に失礼にあたります。できる限りお餅を残したり捨てたりはせず、すべて食べるようにしましょう。家族の無病息災を祈願するため、できる限り家族全員でお餅を食べましょう。

鏡餅は飾るだけではなく、ひとつ残らず食べるまでが鏡開きです。神様に祈願して1年の無病息災をお祈りしましょう。

 

鏡抜き

「鏡抜き」とは、「祝宴などで、酒樽のふたを木槌などで割って開くこと」という意味の言葉です。結婚式や竣工式などの式典で、出席者にふるまうための日本酒を入れた酒樽の上蓋を、木槌でこわすことを言います。読み方は、「かがみぬき」になります。

「鏡抜き」の「鏡」は、この場合「酒樽のふた」を意味します。これもやはり、丸い形を鏡に見立てたものと言われています。

「鏡抜き」の「抜き」の語感が良くないということで、同じ行為を指して「鏡開き」や「鏡割り」と表現することもありますが、本来はこちらの用法は間違いにあたります。

「鏡開き」「鏡割り」は、「鏡抜き」とは違い、「鏡餅をこわして食べること」を指しています。

一方、報道においては、「鏡抜き」や「鏡開き」の語は使わず、「酒樽を開ける」などと表現することも多くなっています。

「鏡開き」「鏡割り」「鏡抜き」の意味と違い

 

 
したっけ。

 

 

コメント (8)
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倉内佐知子

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