NHK
ヒストリア特攻という番組の演出への疑問。特攻志願についてだが自由主義者
上原良司が特攻隊員を志願したのは遺書から強制志願という演出だった。
上原良司は学徒出陣で軍隊に入った。昭和18年11月だった。その後陸軍特別操縦見習士官の2期生に応募し、飛行訓練を受けた。当時この見習士官は学鷲と言われた特攻する意思のある飛行兵士を養成する制度だった。この応募は自由意志で私の叔父は実母に無断で特別操縦見習士官1期生に応募し、合格してしまった。下士官から始まった軍隊生活は比較的日本軍の理不尽ないじめが少なかった。早く飛行機の操縦部品となるように教育訓練していたようだ。
私の父は昭和20年2月に召集となったが、年齢が35歳過ぎていて横須賀で海軍のトラックの整備運転をした。入隊して古参兵のいじめが酷かったが横須賀へ特攻のお別れを告げるため少尉となっていた若い叔父(父の弟20歳)が面会するといじめが消えたという。旧陸軍で常態化していた新兵いじめから逃れるため特攻が予定されていた特操2期生に応募したと思われる。飛行訓練を受ければ特攻志願は当然と思われる。
私の親族でごく最近まで他人に特攻の遺族ということを話さなかったのは同時に出撃した少年兵に叔父が命令したかどうかが知らないためであった。さらに特攻で米軍に死者も出ていて戦争とはいえ相手の実名がわかる時代となった。生き残った米軍兵士の親族の軍隊仲間の交流でもトラウマがあったようだ。特攻は日本だけでドイツ軍は当たる寸前に脱出するのが基本だったようだ。