台東区の図書館カ-ドが引っ越しで行方不明となった。江東区などは郷土資料室に入室するには持ち物をロッカ-に入れて、鉛筆とノ-トだけ持って入室するとなっている。係の人に要件を言って目的の文献を探し出してもらう仕組みとなっている。郷土資料は一冊しかない物が多く、さらに紙が劣化しているので扱いが大変と思う。
台東区は郷土資料室が二階にあって今のところ最新の郷土資料室と思う。中央区は今年の秋に京橋図書館が移転するので不便になるがプランを見ると上層階に郷土資料室があって、もし開架なら今まで見過ごした本が見つかるかもしれない。ここはいつも江戸から戦前の日本橋、京橋地域の霊安室と思っていて、築地の京橋図書館は土佐藩の中屋敷跡で坂本竜馬などがいたかもしれない。隣の築地警察は蟹工船の作者が惨殺されたところでもある。その警察と図書館の間から築地の新喜楽という料亭に出勤する芸者と出会ったこともある。行きに出会い、新喜楽の裏口から入るところを見かけた。人力車を使っていなかった。
建物的には江東区の清澄庭園の隣の深川図書館が好きだが今は改修中で入れない。どこの図書館でも郷土資料の所は図書分類から離れたものがあって面白い。
さて今日は確認のため「東京府志料」にみる明治初期の物産一覧という本を借り出すため図書館へ行く。たった一行だけですぐ返す予定。上下木下川村というのだがどうやら実際は上木下川村と下木下川村だったようだが江戸東京博物館の刊行本で見た時は上下木下村となっていた記憶がある。