暑さに強く太りが早い美濃早生大根(黒葉系)
みのわせだいこん(くろはけい)
Early Minowase Daikon / アブラナ科 Raphanus sativus
江戸時代末期に、「練馬大根と亀戸大根が自然交雑して生まれたらしい」というのが定説になっている。
種子の業者で美濃早生大根と書いてあった記憶があって、愛知県でも大根の産地があったので、気になっていた。御器所大根(ごきそだいこん)は宮重大根系で漬物用。
漬物業者の中でも東京以外の人は美濃早生大根として、愛知県産と思っている人が大部分である。しかし自分はべったら市の歴史を調べてゆくうちに板橋の百姓みの吉が栽培の由来であることを知っていた。そこで板橋の中央図書館へ確認のため訪問した。
特別展 江戸・東京の四季菜 -商品作物・漬物の生産と板橋- 板橋区立郷土資料館編集
図書館のリファレンス(調べごとの手助けをしてくれる人)に板橋の江戸時代から明治にかけてみの早生大根のことを調べたいので本を見つけてほしいと頼んだがすぐには出てこず、結局板橋農業組合20年史という本を探してもらい本棚へ行ったら、上記の板橋の郷土資料館の本にみの早生大根の記事があった。月曜日は郷土資料館が休みなので次回にすることにした。練馬区が板橋区と分裂し、23区目となった。練馬の区名は練馬大根から来ていて、今は大根で郷土の歴史を小学生に教えているが板橋区はそこまで行っていないようだ。その理由として中仙道の存在がある。
みのもん 題
この大根が明治に入って普及したのがべったら市が旧暦から太陽暦になって市の開催日が一ケ月(10月19日20日)ほど繰り上がり、練馬系の大根の育ちが気温が高く、市の開催に間に合わないため、夏ダイコン系の品種が要望されていた。戦後は日本の水田には向かない高原で中国から引き揚げてきた人たち(満蒙開拓団)に蔬菜栽培が始まり、大根を加工したサッカリン入りの浅漬沢庵が売れた。サッカリンは甘すぎて苦みが残り、次第にサイクラミン酸に切り替わった。
今はサイクラミン酸という人工甘味料がガンの発生に関わると言って1970年頃規制が入り、消えてしまった。
サイクラミン酸とは、砂糖の30~50倍ほどの甘さの人工甘味料で、日本では1956年に食品添加物に指定されました。漬物ではタクワンと奈良漬が主な製品で使用されていた。
サイクラミン酸は砂糖より安価で加工もしやすいためジュースやお菓子などさまざまな商品に使用されるようになりましたが、1969年にFDA(アメリカ食品医薬品局)により発ガン性や催奇形性の疑いを指摘されたため、日本では使用が禁止されました。
現在でも日本での使用は禁止されていますが、使用が許可されている国もあり、輸入された食品に使用されている可能性があります。
サイクラミン酸は砂糖より安価で加工もしやすいためジュースやお菓子などさまざまな商品に使用されるようになりましたが、1969年にFDA(アメリカ食品医薬品局)により発ガン性や催奇形性の疑いを指摘されたため、日本では使用が禁止されました。
現在でも日本での使用は禁止されていますが、使用が許可されている国もあり、輸入された食品に使用されている可能性があります。