透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

89 自転車で世界一周した冒険家

2017-06-17 | C 名刺 今日の1枚



89枚目  自転車で世界一周した小口良平さん

2007年3月から約1年かけて自転車で日本を一周し、その後2009年3月から7年半かけて世界を一周した小口良平さん(長野県岡谷市出身)の講演会が17日の午後1時半から塩尻のレザンホールであった。

講演で印象に残ったのは、「こんにちは」「ありがとう」「おいしい」この3つのことばと笑顔さえあれば世界中の人たちと仲良くなれるという話だった。

「こんにちは」ということばで相手に関心を持ってもらい、何かしてもらったら「ありがとう」で自分の心を開く。「おいしい」ということばは相手の国の食文化をほめて、その文化を受け入れることになる。

それから「百聞は一見にしかず、百見は一験にしかず」ということばにも説得力があった。

講演会のあと買い求めた小口さんの著書『スマイル! 笑顔と出会った自転車地球一周 157ヵ国、155,502km』にサインをしてもらった。その際渡した名刺が89枚目だった。


 


― 丘の上に立つ火の見櫓

2017-06-17 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)木祖村小木曽の火の見櫓 撮影日170612

 昨年(2016年)の5月、木祖村から旧奈川村に向かって県道26号を走っていてこの火の見櫓を見つけた。脇道に入り狭い生活道路を上っていき近くまで行ってきた。(過去ログ) その時、いつか再訪して下に見えていた県道から丘の上に立つ様子を撮りたいと思っていたが、先日その機会があった。

火の見櫓の立地条件として集落を一望できることが挙げられるが、その一方でいち早く火の見櫓に駆けつけることができることも挙げられる。このふたつの条件は相反する場合が多く、後者の条件を優先している場合が多い。従ってこのような小高い丘に火の見櫓が立っていることは少ない。木祖村のこの辺りは民家がまとまって集落を形成しているわけではなく、分散している。このような状況を踏まえて遠くまで半鐘の音が伝わるように、と丘の上を選んだのかも知れない。

いや、このような明確な理由で選んだわけではなくて、たまたま丘の上に敷地が見つかった、という単純なことなのかも知れない。世の中、案外このようなことが多いのではないかと思う。


 


833 筑北村坂井の火の見櫓

2017-06-17 | A 火の見櫓っておもしろい


833 筑北村坂井 撮影日170611

■ 松本から上田へは三才山トンネルを抜けて行く国道254号のルートが一般的だが、麻績村から旧坂井村(現筑北村坂井)を通って青木村へ抜ける県道12号のルートもある。このルートは多少距離は伸びるが、三才山経由より交通量が少なく、途中きついカーブが何ヶ所かあるが走りやすい。今月11日に上田へ出かけた時はこのルートで往復した。

帰路、筑北村坂井でこの火の見櫓を見つけ、狭い坂道を上って近くまで行ってみた。

この様なこげ茶色の火の見櫓は緑豊かなこの季節には風景に同化していて目立たない。



空き家もある小さな集落に立つこの火の見櫓、存在すら忘れられてしまっているのではないか、しばらく眺めていて感じた。こげ茶色から錆を連想してしまうこともそう感じてしまう一因だろう。やはり火の見櫓はシルバーに輝く、凛とした姿の方が好ましい。