透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝カフェ読書「敗者の想像力」

2017-06-02 | A 読書日記



 時は流れ季節は巡り早6月。

先月読んだ新書2冊は共に理系本だった。だからという訳でもないが昨日から読み始めた『敗者の想像力』加藤典洋/集英社新書は文系本。

カバー折り返しに本書が次のように紹介されている。**(前略)日本の「戦後」認識にラディカルな一石を投じ、九〇年代の論壇を席巻したベストセラー『敗戦後論』から二〇年。戦争に敗れた日本が育んだ「想像力」を切り口に、敗北を礎石に据えた新たな戦後論を提示する。
本書は、山口昌男、大江健三郎といった硬派な書き手から、カズオ・イシグロ、宮崎駿などの話題作までを射程に入れた、二一世紀を占う画期的な論考である。** 

帯には
**日本が嵌った対米屈従の迷路を解き明かし、意外な出口を指し示す。 岸田 秀 **
**敗者の想像力は、勝者のつくる世界の「見え方」から、もっと豊饒な世界の方へ、人を解き放つ。 見田宗介**
**敗者の力に未来を託し、思想に深みを加えた、成熟した戦争論 養老猛司**
等の推薦文が並ぶ。

今週末はこの戦後論を読む。