仕事の話。
今の仕事で色々と面倒をみていることがある。
その一つが『報告書』。
『報告書』に関して、実は定年退職した会社でも凄く問題になっていた。
と言うより、きちんとした『報告書』が書けない事が殆ど。
僕も若い頃は同じように、一回で通るような報告書が書けなくて、
上司にかなり鍛えられた。
部下の報告書に目を通すと、必ずと言って良いほど結果が最後に来る。
こんな時、僕はこんな言い方をして指導してきた。
自分の家族や子供、友達でも良い。
その人が何処かに行ってきた時の話を聞くとしよう。
まず『何処に、何しに行って来たの?』と訊く。
そして次に聞くのは『それでどうだった?』でしょう。
つまり報告とはそういう事を箇条書きにして記載すればいい。
聞き手(会社では上司)は、結果を最初に知りたいのです。
遠足から帰ってきた子供に『どうだった?』と訊いたら
子供は『楽しかった』とか『つまらなかった』とまず言うでしょう。
そうしたらその理由を聞いてやれば良い。
会社の報告書なんていうものは、それと何ら変わらない。
ところが殆どの人は、結論をなかなか出さずにゴチャゴチャと
経緯や経過を書いて、如何にも一生懸命に書類を作っているように見せる。
実験レポートや報告書なんていうものは、半日かけて書くものじゃない。
僕の感覚では1時間、長くて2時間で書けるものだと思っている。
それに箇条書きにしてしまえば、4~5行で終わるものを、
文章をダラダラと書くから、読んでいて疲れる。
おまけに『てにをは』がおかしかったり、誤字脱字のオンパレード。
同じ言葉が何度も出てくる文章だったり、枚挙に暇がない。
それが大学や大学院をでた人間だったりするから、開いた口が塞がらなかった。
それで、僕の口から出るのは
『君、大学って国語は習わないの?』でした。
電気実験報告書に至っては、数式で説明しないものが多かったりで
その時に吐く言葉は
『君、オームの法則って知ってる?』でした。
これは、単なる嫌味にしか聞こえず、決して笑えません・・・・
今日は今の会社で出張に行った人間が、顧客に出す報告書の書き直し。
既に顧客に出してしまった報告書を、僕が取り敢えずどんなものかと
目を通したら『???』ってなったのだけれど・・・・
案の定、その顧客から電話があって、話を聞くと
僕が『???』となった箇所の部分の質問が来た。
それで、仕方がなく『改めて正式な報告書を作って送ります』と言って切り抜けた。
夕方に本人を呼んでその作業の状況を聴取して、報告書を書き直したのだけれど
それでも、重要な情報が抜けている気がして仕方がなかった。
そもそも、報告ひとつ出来ないでどうする?・・・・
先ほど書いた子供との会話のノリで書けるのに・・・・
作文だとしても、読んでいて疲れるから、全く読む気力が湧かない・・・・
なんて言った所で、現実がこれですから仕方がないのですよ。
今日もまた言ってしまいました。
『君、学校で国語は習わないで来たの?』
何とも嫌味な爺さんですね。