明日は出張だというのに・・・台風がきちゃった。
その割りに風や雨は大した事なく、自分の予想通り台風は房総半島を北上し、
東京は夜中に雨が降る予報だけれど明日の朝には天気も回復しそう。
明日は自分が仕掛けた会議なので欠席する訳には行かない。
それに僕を気に入って雇ってくれた本社の創業者である会長と、
本社に派遣するために再雇用で僕を直接雇って頂いている派遣会社の女社長も
僕が山梨を訪ねるのを待っていて、時間を空けてくれている。
定年退職して、再雇用される際に会長に向かって
『他人が決めた時間で生きるのは御免だ』
と、働くなら自分のペースでやりたいと言ったら、
雇用条件を決めて、契約書にサインする際に、会長が立ち会って
『こういう人は、枠に入れると働かないから好きなようにやらせなさい』
と派遣会社の人事担当に言った。
その時、女社長も同席して居たのだけれど、人事担当者は
『えっ?そんなので大丈夫なんですか?』と問い質したことがあった。
女社長とは、丁度2年前の今頃に初めてお会いしたのだけれど、
その時に、会長が大嫌いな髭を生やした男を紹介したものだから
女社長は『余程、会長が気に入った部分があるんだろう』と
興味を持って、接してくれていたのを覚えている。
その結果、いわゆる就業規則は有るものの、
自分の好きな時間に出向いて、好きな時間だけ働いて帰れば構わない。
と言うお墨付きを、会長だけでなく女社長からも頂いた。
僕の何処が気に入って、好き勝手にやらせてもらえるのか?
皆目見当がつかないのだけれど、解っているのは
所詮、僕は西遊記に出てくる『孫悟空』だと言う事。
自分が『自由』だと思っているけれど、所詮はお釈迦様の掌からは出られない。
掌の中で大暴れしても、一向に困らない・・・・と云った所でしょうか?
考えてみれば、前の会社のお師匠さんや、僕を好んで使ってくれた元社長も
同じような存在だった気がする。
外堀を埋めて、行く先を思い通りにコントロールされていた。
今もきっと同じなんだろうな。