W杯の決勝は、フランスがクロアチアを4-2で下して2回目の優勝を勝ち取った。
クロアチアのモドリッチが大会のMVP
他に思い浮かばないほど、この人のパフォーマンスは素晴らしかった。
今年のバロンドール(欧州最優秀選手)は、ぜひ獲得して欲しいですね。
しかし、この決勝戦はちょっと不満があったかな?
まずは先制点につながったグリーズマンへのファール。
生で観ていて明らかにダイヴ(シミュレーション)だと思った。
それで得たFKがマンジュキッチのオウンゴールに繋がり失点になってしまった。
その直後のクロアチアの同点ゴールは、ペリシッチの見事なゴール。
あれで試合が面白くなったと思った矢先、今度はPKでフランスが追加点。
審判は最初、CKを示していたのにVAR(ビデオアシスタントレフェリー)によって
ペリシッチのクリア時にハンドの判定。
たしかに手に当たっていたが、あれはハンドを取るプレイだったか?
その後、後半にクロアチアが反撃に出た瞬間、今度はロシア人の乱入。
コイツらは、どこから入ってきたのか?
決勝戦の、しかも緊迫した試合の最中に乱入して試合が中断。
これで中断した後に、クロアチアが2点を奪われる。
ここまで3試合連続で延長戦をしてきた疲労が、この中断で選手のモチベーションが切れて、
スタミナまで奪ってしまったように思えた。
その後1点を返すも、そのまま試合は終了。
フランスが20年ぶりにW杯優勝を勝ち取った。
最優秀選手にはモドリッチが選ばれたけれど、何だかちょっと納得行かない感じ。
決勝戦を台無しにしたロシア人の観客だったが、間抜けな事にエムパぺは
乱入者とのハイタッチに応じていた。
こんな奴等、殴り倒しても良いと思うけれど、こういうのを『神対応』なんて持てはやすんだろうね。
しかし、今回のW杯は楽しませてもらった。
日本代表が頑張ったし、本田圭祐はやっぱり格好良かった。
4年後のカタール大会、本当にあそこでやるのかね?
冬開催にしたところで、暑くて乾燥していて、酒も飲めない砂漠地帯。
おまけにカタールは自国開催で初出場。
賄賂で勝ち取った開催国と揶揄されているけど、本当にそう思う。
決して観に行きたいとは思わないですね。
W杯の決勝は初の決勝進出となったクロアチアと
20年前の自国開催で優勝したフランスとの一戦になった。
クロアチアは、レアル・マドリッドで10番を背負い、
欧州チャンピオンズリーグを制覇したルカ・モドリッチを軸に
攻撃的なサッカーを展開する、僕が一番好きなチーム。
対するフランスは、平均年齢25歳以下の若いチーム。
中盤の底、ボランチのポグバに攻撃的MFには欧州屈指のプレイヤー
グリーズマンを配し、トップには陸上選手並みのスピードと、
そのスピードで異次元の足元の個人技も持ち合わせるエムバペが
強力なカウンター攻撃をする。
個人的にはクロアチアに勝って欲しいですね。
モドリッチは、ユーゴスラビアの内戦を経験している世代。
国に対する思いや、国民の期待に対する強い気持ちがある気がする。
中4日の休みが入ったフランスに対し、3試合連続の延長戦を戦って
中3日とフランスより一日休みが短いクロアチアの対戦なので、
フランスの方がやや有利な気もするけれど、サッカーはやってみなければわからない。
さて、どちらが勝つのやら?
日中の最高気温が35℃以上に達した日のこと猛暑日と言うらしいが、
この呼び方は気象庁が2007年から使用し始めた気象予報に関する用語らしい。
気象庁では最高気温25〜29℃を夏日,同じく30〜34℃を真夏日,
夜間の最低気温が25℃以上の日のことを熱帯夜と定義している。
1990年以降、地球温暖化の影響で日本ではこの猛暑日が急増し、
1997年から2006年の10年で,東京,名古屋,大阪,福岡の主要4都市で
猛暑日となった日が計300日以上にのぼると聞く。
なんでこんなに暑くなるのかと、気象情報を調べてみた今日の天気図がこれ。
普通の夏の気圧配置は、日本の南東に中心を持った太平洋高気圧があって、
南の暖かい空気を運び込むのだが、昔は北にある冷たい高気圧に阻まれ、
この高気圧が北上できなかった。
ところが、最近は地球の温暖化でこの北にある高気圧が弱くなって
若干、太平洋高気圧が北寄りに位置するようになった。
そうなると、日本の気温は南の暑い高気圧に覆われて気温が上がる。
何年か前に40℃を記録した事があるが、その時は太平洋高気圧が日本上空に有って、
その上に西から移動してきた大陸のチベット高気圧が、二重に覆いかぶさって
日本上空に蓋をするような形になり、さらにその影響で南にあった台風や低気圧が
高気圧の南端を添うように西にしか進めず、その低気圧からさらに熱い空気が送り込まれて
日本の気温が極端に上昇したというもの。
今日の気圧配置は、その日の気圧配置に似ている気がする。
僕らが子供の頃は猛暑日なんて記憶にないし、10代後半にやっていたアルバイトで
プールの監視をしていた頃に、30度を超える日はそんなに無かった記憶がある。
これは気象統計の記録。
猛暑日は歴史が浅いので夏日、真夏日で比較しても70年代から80年代は夏日が少ないのが判るかと思う。
2年後の東京オリンピックは、こんな気温の中でやるのだろうか?
35度を超える気温の日は、運動を控えるように言われているのだが
オリンピックは別物なのかな?
復興オリンピックなら雨の少ない、涼しい東北でやれば良かったのに・・・・
なんて思ってしまうのです。
今日は山梨から社長が来て、午前中に会議をすると言うので
久しぶりに午前中から出勤しました。
会社の仕事がどんどん増えて、このままでは人を増やさないとならない。
でも、それ以前にやるべき事が沢山あるので、それを社長に伝えたかった。
僕自身、自由に働かせて貰って、給与面でも何も不満は無い。
少なくとも自分が抱えている仕事が無ければ、無駄な時間を過ごすだけなので
毎日午後から出かけて、集中して効率よく仕事を進めている。
そんな訳で、僕の仕事に関しては利益が出ているのです。
ところが他の連中の仕事、真空配管の溶接は極度の赤字。
赤字になる理由は、与えられた仕事を何も工夫をしないで『愚直』にやっているから。
僕に言わせれば『愚』を延々とやっているようにしか見えない。
それでこの一週間、図面を見ながら仕入品の一覧表を作ったり
無駄な作業がないか、いろんな視点で検証していた。
それで今日は、所長と一緒に現状を検討してきた結果、
『儲かるはずの仕事を儲からないやり方でやっている』
事を伝え、社長に色々とアイデアを進言したのです。
まぁ、これもアドバイザーとして僕の仕事の一つなんですけどね。
その進言は、仕事を出している山梨の本社にも適用すべき事。
そうしたら、無駄な作業は減らせるし、結果として本社自体の利益も上がる。
要はCD(コストダウン)のために、生産技術を含めてやり方を変える。
職人の腕に頼って、職人任せで作っている製品の作りを見直して、
いわゆるV/E(バリューエンジニアリング)を行えば、確実に物作りが簡単になる。
出来る限り『誰にでも出来る仕事』へ落とし込む事ですね。
職人には、ここと言う場所だけ手を入れてもらう。
こう言った発想すら出来ない会社というのも事実なのですが、
それでも大きな利益を出し続けているから、危機感が無いのです。
こんな話に社長が急に眼の色を変えて、喰いついてきた。
それで、いきなり8月にその話を本社ですることになっちゃった。
僕は関わりたくないんだけど、もう遅い。
しかし、色んな仕事を一生懸命やって来たお蔭で、専門の電気工学以外の
物作りと言う事も判るようになっていたのですね。
細かいところは専門家に任せればいい。
僕は方向性とそれを具現化することだけ手助けすればいい。
でも、余り深入りしたくはないですね。
このままでは、どんどん仕事に引きずり込まれてしまう。
社長が帰った後に、『余計な事言っちゃった…』とちょっと後悔…
カレンダを見たら、13日の金曜日でした。
芝居の公演が終わって、あっという間に10日が過ぎちゃった。
来年は平日開催、しかも5月の連休明け。
座長は今頃、脚本を手掛けているんでしょうけれど、無理しないで欲しいですね。
芝居を始めた頃は、芝居が終わるとバンド活動に入っていた。
ところが芝居をやって行くうちに、それが出来なくなってきた。
時間的な問題じゃなく、意識の問題ですね。
ここ数年、芝居の中で唄を歌う時の気持ちだとか、シチュエーションだとか
色々と考えるようになった。
何も考えずに唄っていると、必ずと言っていいほど歌唱指導の石崎先生に
こちらの気持ちをズバリと見透かされて指摘される。
プロの先生の眼や耳は誤魔化せないのですよ。
それで個人的に練習をして、次の稽古に臨む。
以前にも書いたけれど、練習は決して裏切らないです。
そんな経験があって、バンド活動に疑問を持つようになった。
まずは練習をする時間が極端に少ない事。
練習をしないでも出来る…なんて、以前は思っていたのかも知れない。
練習嫌いで有名だった僕らのバンドが、アマチュアコンテストで
そこそこの成績や実績を残せてしまったのも、その一因でしょう。
俺たちは上手い、練習しなくても出来る・・・・なんて思っていた部分も有る。
でもそれは、その程度のレベルのフィールドでしかなかったという事です。
サッカーで言えば、勝てる相手としか試合をしない。
そんなサッカーをやって喜んでいるレベル。
それはそれで否定はしないけれど、ハッキリ言って僕の趣味じゃない。
それで満足して終わるのならそれでいい。
でも僕はどんな事でも『もっと上手くなりたい』とか『一つ上に行きたい』
と思う性質なので、練習しないバンドって言うのが凄く嫌だった。
練習すればもっと上手くなるのに・・・・そう思っていたのです。
本気で練習しないと勝てないような相手と対戦して、
その時は負けても『次は勝つんだ』と思って練習する。
例え勝つことが無くても、レベルは確実に上がっていることが多かった。
これは仕事でも一緒でしたね。
自分に足りないことに気が付く、そしていつも一つ上を目指す・・・・
これは日本代表の本田圭祐選手のメンタルに通じる所。
なので、芝居が終わったら最近はサッカーしか残らない。
サッカーはそう言う意味では、僕の人生の一部なんだって思います。
音楽は?と言うと、バンドで音楽を楽しみたいのだけれど・・・・・
それには練習をしないとならないから、なかなか叶わない。
週に一回の練習がどうして出来ないのかと不思議に思う。
結局は『そんなに好きじゃない』のでしょうね。
仕事に人生を捧げるつもりは毛頭ないし、お金にも興味がない。
次は何をしようか?
目標が見えてこないですねぇ…。
梅雨はあったのか?
と思ってしまうほど、今年は梅雨明けが早く夏がやってきた。
最初は雨続きで楽だったけれど、ここへ来て本格的に暑くなってきた。
気温が35度近く。
ここ10年ほど、30度を超える気温が当たり前になっているけれど、
去年までは部屋の中に居て32度くらいになってもエアコンを使わず
扇風機だけで過ごしていた。
その話をしたら、嫁さんが毎日のように『エアコンを入れろ』って
メールをして来て、面倒くさいなぁって思っていたのだけれど、
先月の蒸し暑い日が続いた時から、エアコンを使うようになって
今ではエアコンを入れない日は無いくらい。
実際、エアコンを切ると部屋の温度が30度を簡単に超えてしまう。
窓を開けても熱風が入ってくる感じ。
先週の雨で被災された方々が身を寄せている避難所は、体育館だったりするので
エアコンが効いているのだろうか?なんて思ってしまう。
子供やお年寄りはもとより、若い人だってこの暑さは相当堪えるはず。
かと言って、泥水に埋まった場所は乾いてしまうと大変だろうから
生活の復旧、街や施設の復興は暑さとの戦いでもあるように思う。
猛暑襲来。
とにかく無理をせず、体を休ませる事が大事かな?
洪水被害に遭われた人たちの今後がちょっと気になる気温です。
W杯ロシア大会も今日から準決勝。
寝不足も今週末まででしょうかねぇ?
残すところ3位決定戦を含めて4試合になった。
今日はベルギーとフランスが、明日はイングランドとクロアチア。
個人的には日本に勝ったベルギーに初めての決勝進出をしてもらいたいのと、
サッカー以外でも好きな国、イングランドに勝ち上がって貰いたいけれど、
勝負はやってみないと判らないですからね。
クロアチアとベルギーの決勝戦なんていうのも面白いかも知れませんね。
W杯の試合を全部見たのは初めての経験。
放送時間が重なったものは録画で見たけれど、殆どが生放送で観戦。
延長になると終わるのが朝6時くらいになって、外は明るくなってた事もしばしば…
こんな生活も、今週末の決勝戦で終わりになりますね。
初めて日本代表がW杯に出場した98年フランス大会の時は、
会社の先輩と旅行会社のツアーを予約して決勝戦を観るはずだったのに
仕事で行けなくなって、先輩に叱られた話を以前に書いたけれど、
今回のW杯で、コロンビアやアルゼンチンのサポーターが大挙押し寄せて、
応援している姿をみて、その時の先輩の言葉を思い出しました。
『仕事でW杯に行けないなんて言ってるうちは、日本は強くならない』
今回の大会は、日本人サポータが少ないのを見て、そう思いましたね。
そう言う僕もテレビ観戦しかしていませんが・・・・
そもそも僕は他人がサッカーをしているのを観るよりも、
自分自身がサッカーをやる事が好きなので、サッカー観戦は余りしません。
結果が判っている試合には興味もなく、テレビもリアルタイムでしか見ない。
そう言う意味では今回の大会は、時間を気にせずに見られるのと、
試合が思っていた以上に面白くて、見入っちゃってるんですけどね。
考えてみれば、僕の生活リズムは普段より6時間くらいずれているから
日本に居ながらにして時差ボケみたいになってるのかも?
でも6時間しっかり寝てるから、時差ボケは無いかな?
単なる時差に合わせて生活してるだけですね。
準決勝が楽しみです。
どちらが勝つにしても、ワクワクする試合を見せて欲しいですね。
この間も書いたけれど、地球って言う星は70%が水で出来ている。
人間の体も殆どが水分だから、水分が無いと生きて行けない。
熱中症を引き起こす要因も、水分不足。
とかく、生きて行くのに水は必需品。
日本は海に囲まれて居ながら、山の多い国のために雨が多い。
水分を含んだ空気が、山に当たると雨になる。
今回の豪雨は、前線に向かって吹く湿った空気に、
北にある冷たい空気がぶつかって雨を降らせたもの。
想像を絶する降雨量は、当然のように想定外の被害を引き起こした。
自宅で逃げ遅れ、ベッドに寝たまま溺死した高齢者も多いと聞く。
津波の被害と違って、洪水の被害は水と言うより水気を含んだ泥。
乾くと固まってしまうし、乾く前は水分で重さがある。
自分の部屋が泥で埋まってしまうなんて、想像できません。
7年前に起きた東北の震災で、津波が大きな被害を生んだ。
僕が良く行く大船渡や、隣の陸前高田に初めて足を踏み入れた時に
SFの世界に迷い込んだような気がした。
今回の水害もきっとそうなのでしょうね。
何か、出来ないかと思うのだけれど、あまりにも距離が有って
寄付くらいしか手助けできない気がする。
しかし、人間は水を制する事なんて出来るのでしょうかね?
昔の人は、洪水になった時に川の堤防をわざと決壊させて、
人の住む場所や家を避けるように、人家の集まる反対側に水を溢れさせて、
人間の生活を守るようにしたと聞く。
今はそう言った地区に家を建ててしまっているのも一因なのかな?
まだ行方不明、安否未確認の人たちが大勢いるようですが、
被災された方が早く、普通の生活に戻れるよう祈ります。
今日は2か月ぶりにサッカーの練習試合。
ワールドカップの試合を観ているせいで、朝起きるのは10時過ぎ。
それでも今日はやる事をメモして、それを実行した。
まずは一週間分の洗濯。下着や肌着、タオルなどをまとめて一回目の洗濯。
2回目はアロハやシャツ類を洗濯。
何でもかんでもいっしょに洗うのは嫌なのと、柔軟剤も使い分けたいからね。
洗濯をしながら、アパートの掃除。
通路と階段に掃除機をかけた後は、モップで水拭き。
最初は殆ど絞らずに、水を広げながら汚れを浮かせる感じ。
一通り拭いたら、仕上げに固く絞ったモップで拭きとって終了。
入り口のタイルは、水を撒いてこびり付いた砂埃をデッキブラシで擦り落とす。
その後はモップでふき取って終了、概ね一時間で終わるかな?
その間に2度目の洗濯が終了。
洗濯物を干した後は、不動産屋さんへ行って新規契約者の手続き。
有難いことに、すぐに良い人を探してくれるので、
1か月以上も空き部屋になった事はこの6年間一回も無い。
契約の手続きをして、銀行へ寄って部屋のクリーニング代を振り込んで
今日の予定は終了。
夜7時半から、久しぶりにサッカーの試合が有って出かけた。
芝居の稽古が有って、ずっと試合をしていないからちょっと心配。
最後に試合をしたのが5月上旬だったかな?
しかもその時はGKだから、走る量は大したことが無かった。
今日は我がチームはジュニアを含めて18人。
僕は、郁也の主宰する相手チームに後半から混ぜて貰った。
最初のワンプレーは、自分でもびっくりするほど、いつもは味方の仲間から
上手く抜け出して、GKと一対一になったんだけれど、その後が続かず
強いボールを蹴れずにGKへパスしちゃうようなシュート。
やっぱり練習不足は誤魔化せませんね。
走り込み不足で最初の10分で息切れして、頭がフラフラして吐きそうになった。
呼吸を整えて、少ししたらやっと体が動くようになったけれど、
ナイターに加えて、老眼と言うことも有って、ボールが良く見えない。
見えないと言うより、見難くて急に見えるって言う感じ。
郁也からのパスを3回もミスして『下手糞、お仕置きだな!』って
郁也が笑いながら怒鳴ってた。
それでも、久しぶりにボールを追いかけて楽しかった。
残念なのはユニフォームを失くしちゃったかもしれない事。
黄色のアーセナルモデル、背番号10なんだけど行方不明。
出て来なかったら、来期は新しいのを買おうっと・・・・
公演が終わって早いもので1週間。
先週の金曜日は舞台の仕込みと、ゲネプロだった。
毎年そうなのだけれど、公演が終わると途端に時間の感覚が変わり、
舞台の余韻に浸っている時間など全くなく、あっという間に時間が過ぎる。
遠足や修学旅行、お祭りや運動会などと同じように準備期間の割に
本番の時間が短いせいなのでしょうね。
良く山登りに例える僕ですが、今は都会に戻ってきた感じ。
頂上へ上るまでの苦労や、見える景色の変化や感動を楽しんでいる時間に対して
頂上に辿り着いて、そこから眺める景色を楽しんでいる時間は遥かに短い。
下山する時は、あっという間に麓に着いてしまう感じは、
舞台を終えて、舞台装置のばらし作業に似ている気がする。
だからまた、時間をかけて山に登りたくなるのと同じなんでしょうね。
さて、先週は真夏のような暑さだったのに、週明けは一転して雨。
関西、とりわけ中国四国地方は観測史上最悪の降雨災害になりそう。
場所によっては1時間に100㎜もの雨が降っているらしい。
考えてみれば1㎥(1m×1m×1m)の水は、1トンもの重さになる。
1時間に100㎜っていう事は単純に100リットル、ポリタンク5個分の雨が
一気に降る感じと考えると、ちょっと想像できないかな?
地球は水の星、成分の70%は水で出来ている。
自然災害も津波、洪水といった直接的、かつ圧倒的な水のエネルギーに依るもの。
地滑りや土砂崩れも水と言うものが介在して起きる災害。
東北の震災の被災地を見ているだけに、水害の被災者も大変だろうなって
特にお年寄りや女性、子供の事が心配になります。
大きな被害が出寝蹴ればいいけれど・・・・
一昨日の夜中に、秘密基地へ泊りに来た次女。
夕方まで寝ていたらしく、帰宅する夜7時頃に再び仕事に出かけて、
終わったのが昼ちょっと前だったらしい。
仕事に行く途中に車のディーラーへ立ち寄って、保険の手続きをして行くのと、
職場の前を通るので、迎えに行こうか?とメールしたら、丁度仕事が終わったところ。
徹夜明けで眠いだろうから、保険の手続きをしている間は車の中で寝て、
手続きが終わったら車で5分の所にある自宅で下して仕事へ出かけた。
雨も降ってきていたので、丁度良かったのかも知れない。
さて、今日も公演の時のメイクのお話。
舞台に立つときは、照明の光で顔がのっぺりしないように、
ドウラン(俳優が化粧に使う油性のおしろい)を使用する。
フェイスペイントはサッカーのサポーター等が応援用に使うので
お馴染みの方も多いかも知れませんね。
実は戦争の野戦でカモフラージュにもこのフェイスペイントを使うらしい。
ドウランと言ういい方は、元々フランスのDorin社やドイツのDohran社に由来する
と言う諸説があるらしいけれど、日本にも数社メーカーが有ると言う事です。
僕はこのフェイスペイントが肌に合わない。
塗って、2時間もすると痒くなってしまい、そのままにするとヒリヒリとしてくる。
『お前のような面の皮が厚い奴でも???』
なんて言われそうですが、面の厚さとデリケートさとは別物のようです。
成分表を見てみると以下の通り。
パルモチン酸オクチル、キャンデリアワックス、ペトロラタム、ミツロウ
オゾケライト、フェノキシエタノール、イソプロピルパラベン、N-ブチルパラベン
と、毒性のあるものは使われていないけれど、この中のパラペン類は
防腐剤の一種らしく、こう言った化学物質は皮膚の細胞に吸収されると
細胞に活性酸素が発生して、シミの原因やかぶれの原因になったりすると聞く。
そう言えば、芝居をやるようになって顔にシミが増えた気もしますね(嘘、歳のせいです)
そんな訳で僕はドウランを塗っても、出番が終わって次の出番まで間が空く場合は
一旦取り除いて、出番前に塗り直すようにしている。
その話を聞いていた若手の山中君が
『女性用のファンデーションを使うと良い』と教えてくれた。
なるほど、女性用の化粧品は長時間使用するので、刺激も無いのでしょうね。
このメイク、人によって好みが違う。
僕は日焼けしているので、使うのは少し濃いめの茶色。
白っぽいものを使う人も居る。
眉毛を描く人は男性では若手の山中君と、オジサンではWさんかな?
Wさんは、やたらと濃く描くので何だかおかしくて
『僕が描いてあげましょうか?ゲジゲジ…』とか言ってからかう。
目元をきりっとさせるため目尻に線を入れるのは若手と、Iさん。
今回傑作だったのはIさんが、口紅を塗った事。それも赤い口紅・・・・
楽屋では、僕と山中君ら若手二人とでひそひそ話
山中:『Iさんの顔を見る時、インコだと思って見てください』
僕 :『なんだよ、それ?』
山中:『とにかく、そう思って見れば判ります』
僕 :『わかった…』
その直後、Iさんが楽屋に入ってきたので、じっと見たら吹き出してしまった。
山中君が言うとおり、白っぽいメイクに赤い唇…まさにインコ。
思わず楽屋の外で腹を抱えて、声が出せないくらい腹が痛くなって、まさに抱腹絶倒。
なんであんなメイクをしたんだろう?
相手役の女性は、笑っちゃわないのかなぁ?
あの赤い唇・・・・目に焼き付いて離れない・・・わははは
楽屋ではこんな可笑しな事も沢山あるのです。
長年使っていた青山円形劇場が、5年前に閉館になることが決まり、
その翌年から池袋にある東京芸術劇場に公演の場を移して早くも4年。
劇場の格と言う点では、東京芸術劇場の方が上だと言えますね。
舞台もさることながら、楽屋がしっかりしている。
青山の時は楽屋の鏡や化粧台は、その都度倉庫から持って来なければならなかった。
対して東京芸術劇場は、そう言った設備が揃った楽屋が4部屋もある。
青山では、男性陣は舞台裏の通路を楽屋代わりにしていたので、
狭くて暗い上に、舞台と隣接しているために話すらすることが出来なかった。
男性陣は楽屋が広くなったので、楽屋トークも盛んになった。
今回の公演では、男性陣の唄が上手く行って、客席も盛り上がったので
楽屋に戻ってきてから男性陣は子供のように盛り上がって、
喋り声、笑い声がうるさいと舞台監督からお小言を頂いたほど・・・・
それくらいで済むほど、舞台と楽屋の距離があるのです。
しかし、劇場は借りるのが簡単じゃない。
借りるためには、劇団の実績や観客動員力などを『書類審査』される。
幸い、我々の劇団は過去の観客動員数では定員の8割以上の動員しているし、
劇団自体も今年で27回目の公演になる歴史を持っているので、
『書類審査』という意味では、特に問題が無かったようだ。
実際、4年前の最初の公演から毎回、入場者数を報告するのだけれど、
その数字の信憑性を確かめに、職員が客席へ毎回やってきてチェックしに来ていた。
ただ、それでも劇場の公演日を確保するのは簡単じゃない。
去年の公演は4月1日、今年は7月と希望する時期がなかなか取れない。
来年の公演も、7月以降になりそうだと危惧していた。
そんな中、来年の公演日を劇場の方から打診してきた。
ただ、毎年土日開催なのだけれど、劇場が出してきたのは平日。
その話があった時に、男性陣の楽屋でちょっとした会議があった。
平日でお客さんが呼べるのか?
劇場からの提案は我々が認知されている証拠では?
断ったら、劇場との関係が損なわれないか?
色々と意見が出たけれど、結局その話を受けることにした。
ただ今回公演を行った、シアターウェストではなく、隣のシアターイースト。
ウェストのような額縁舞台ではなく、可動式の舞台で『プロ向き』の舞台。
実際、舞台の仕込は色々な意味で簡単じゃない。
来年は、そう言う意味でまた新しいチャレンジになります。
日本代表が負けちゃいましたね。
後半の最初に2点差になった時に『ひょっとして・・・・』と思ったけれど、
相手が本気になる時間が早かった。
あれよあれよと言う間に同点にされて、最後の1分で逆転されてしまった。
経験不足かも知れない、実力通りだったのかも知れない。
それでも、これほどワクワクして観た代表の試合は久しぶりだった。
僕の大好きな本田圭祐が、最後に何かをやってくれそうな気配もあった。
残念ながら、久しぶりに見た無回転のFKは、世界一と言われるGKクルトワに阻まれた。
それでも、原口の先制点、乾の追加点は見事だった。
『俺たちのサッカー』を見せてくれました。
サッカーは勝ち負けじゃない。
如何に観ているものの心を揺さぶるサッカーをするかだと思う。
そういう意味では、負けたけれど良い試合だった気がします。
正直言って、負けてよかった気がします。
まだまだ足りないって、解ったことが次に繋がる。
『俺たちは通用する』とか『俺たちは出来る』なんて思い違いをしたら
かつて、『お家芸』などと言って胡坐をかいて世界から取り残された
バレーボール、水泳、柔道、レスリングなどの競技の二の舞になる。
女子のサッカーだって、世界一になった後は世代交代が上手く行かず低迷している。
メキシコオリンピックで銅メダルを獲得した男子サッカーもその道を踏んでいた。
僕の持論じゃないけれど、出来ると思った瞬間に成長が止まる。
出来ない自分を受け入れない限り、その上には行けないものです。
そういう意味では、今回の惜敗は丁度良かったんじゃないかな?
自分たちに足りないものを、もう一度見直す必要を感じたはず。
だから、この先はもっと上に行ける気がします。
まだまだ前に進めるなぁ・・・・
そう思ったのでした。
それにしても、惜しかった。
日本代表で長いこと頑張ってきた、本田圭祐、長谷部誠に感謝。
ありがとうと言いたいです。
2日間の公演が無事終了し、今日は休暇でゆっくり社会復帰。
毎年の事だけれど、公演が終わると体中の気が抜けたようになる。
稽古や本番の舞台に、それだけ気持ちを込めているのでしょうね。
これはサッカーの試合の後の疲れとはちょっと違う。
サッカーの場合は、単純に体の疲れだけですからね。
今回の稽古から公演までの間で思った事。
まずは若手の演出助手山中君と、歌唱指導の担当だった木脇さんに感謝。
山中君は、時に我々に対して怒鳴りたくなるような場面もあったでしょう。
それを、ぐっと堪えて言葉を選んで我々に対応していた。
対して木脇さんは、優しい対応と厳しい対応を使い分けていた。
公演間近になると、フラストレーションで芝居にも影響が出ていた。
それに気が付いた河岡先生が、木脇さんを窘めた。
考えてみれば、我々オジサン、オバサンがだらしないから・・・・。
放置しておくと、どんどん駄目な方向に進むから厳しくなる。
そう言う意味では、彼女には何か重いものを背負わせてしまった気がします。
結局、僕ら中高年は山中君、木脇さんの子供みたいなものです。
まずは、週末までの1週間に練習をして来ない。
前の週にやった事を復習していないので、覚えていない。
放って置くと、何処に行ってしまうか判らない。
ちょっと目を離すと、勝手な事をし始める。
お喋りに夢中になって、稽古の邪魔になる。
これがいい大人だから、性質が悪いんですね。
そういう『大きな子供』を抱えた親のようなものでした。
いや、老人ホームのヘルパーと言った方が近いのかも知れません。
本当に心から感謝しています。
2日間の公演が無事終了しました。
今年は公演が6月末と言うことも有って、稽古期間が長かった。
去年が4月の公演なので、去年より3か月と云う長い期間があった。
座長は芝居の部分にタップリ時間をかけて仕上げようとしていたのに
台詞を完全に覚えていない人が多かったりで、思惑通りには進まなかった。
それでも、本番では見違えるように伸び伸びと演技した人が居て
一緒にやっていて、こちらまで嬉しくなった。
結局、やっぱり芝居は皆で作るもの。
山登りのように、一番遅い人に合わせて皆で励まし合って前に進む。
最後にたどりついた頂上(本番)で、皆がその喜びを分かち合う。
そんな楽しさ、嬉しさ、感動を今年も得ることが出来ました。
芝居についてはまた、明日以降にゆっくり書くことにします。
2日間、計4回の公演でしたが、御来場頂いた、述べ1000人のお客様に
厚く御礼申し上げます。