今春、多摩丘陵の唐木田から小山田緑地や鶴見川源流地域をジョギングした時に、小山田の田圃の中に、一際目立った小山田神社が気になって立ち寄った際に、周囲の水田は『大賀のハス園』だと、聞いていたので、ハスの開花を待って出かけてきました。
小山田神社は、小さな社で田圃の真ん中にポツンとありますが、その景観は画にしたくなるような誘惑にかられるものでした。拝殿の裏には、古い歴史を刻んだ末社が10社並んでいるが、その由緒などは解りませんでした。
神社の周りには約5,000M2の広大なハス園が拡がっており、やや花の盛りは過ぎていたが、まだまだ見頃の花も多く、「これぞ大賀ハスですよ~」と言わんばかりに咲き誇っていた。
ハスの開花は朝が早いと聞いていたが、10時過ぎに到着したときには、まだまだ多くの「朝美人」が咲いており、お~お見事~と思わず頷いていた。
このハス田は、案内板によると観賞用のものではなく、町田市の『大賀藕絲館(ぐうしかん)』が、館内で作成する手工芸品の材料にするために、大賀ハスの栽培、管理を農家に依頼しているものだそうです。
ハス田の周辺には、あぜ道があり足元は不安定ながら、草を掻き分けて進み一回りしてみたが、咲き終わって実生ができているものやこれから咲かんとするものが、実に色鮮やかに咲き乱れていました。
ここの大賀ハスは、千葉県検見川の遺跡で発見された、約2,000年前のもので「世界最古の花」として有名になったそうで、太古のロマンの花とも言われているようだ。
青い空の下で淡紅色の大輪の花は、なんとも優雅で気品があり、「神聖な花」を実感しました。
近くにある町田大賀藕絲館では、ハスの花や茎、葉、果托などを使って織物や工芸品を作り販売されているそうです。
この日は、平日ともあり猛暑日だったので、来訪者は自分の他には 一組だけでした。
近くにある同じ町田市の薬師池公園も、大賀ハスの見所として有名であるが、この小山田神社よりはイケの大きさも3,000M2とやや小さいようであるが、観光用として手入れも行き届いており散策路も整備されているからと、ご近所で薦められた。
ハス葉を後にしながら何故か、「蓮っ葉」や「蓮 舫」などの言葉を思い出しながら、その意味するところは?と、連想していた。