鎌倉の夏の風物詩である鶴岡八幡宮の『ぼんぼり祭』が、最終日である9日にフィナーレを迎えたので出かけてきました。
この日は、午前中から小雨が降る怪しい天候でしたが、午後になり雨も止み久しぶりに猛暑から脱出していて、納涼散歩には最適となり北鎌倉から美術館などを訪ねて八幡宮へと向かった。
ぼんぼり祭には、近年は毎年訪れているが、初日の夏越祭や2日目の立秋祭、9日の実朝祭と、奉納されるイベントも異なり雰囲気も違っているようだ。
この日は、実朝の誕生日にあたる日で『実朝祭』として俳句会などの文化行事が行われていたようだ。
八幡宮に到着した時には、ぼんぼりに点灯される日没までには、まだ時間があったので、本宮にお参りして後に、境内を散策してまわった。
頼朝や実朝を祀る『白旗神社』を訪れてみると、実朝の誕生日の「実朝祭」とあって、黒漆塗りの極彩色の社殿は、見慣れた本殿の朱色と比べて、実に美しく飾られていました。
実朝が暗殺された場所として有名なご神木の「大銀杏」では、倒壊以来さらに有名な名所になったようで、必ず訪れた人は近いづいて生き返ったイチョウの元気な姿をカメラに収めて、その生命力にあやかりたいと願う人が多いそうだ。
先月よりは、さらに多くの葉が茂り一段と成長しているように見えたが、参拝者の強い気持ちが大きな絵馬に綴られていた。
本宮から舞殿周りや参道には、鎌倉にゆかりのある著名人の書画が描かれた、約400基の雪洞(ぼんぼり)が設置されていました。
今年は、石原都知事や新藤兼人、岡田武史(岡ちゃん)、みのもんた、山本富士子、竹中直人、榎木孝明・・・・などの著名人の方々が奉納されていた。
夕方6時頃から浴衣姿など多くの参拝客などが集まり始めてきたが、ぼんぼりへの点灯前に雨が降りだしてきていた。
午前中や前日の夜もかなりの雨が降っていたが、ぼんぼりの和紙に描かれた書画などは、雨に弱く、また蝋燭に点灯されるので、雨が降るとその都度撤収するそうで、大変な苦労があるそうだ。
平家池には、やや開花時期を過ぎていたが、大柄な白い蓮が咲き競っていて、ぼんぼりの点灯を待つ人で賑わっていた。
しばし、日没を待ち一時休息避難していたが、雨脚も強くなってきたので、ぼんぼりの点灯を待たずに引き上げたが、時間を早めて中止されたようでした。
今年の実朝祭は、天候のせいだろうか、例年より訪れる人も少なく感じていた。