処暑を過ぎてこの酷暑も和らぐかと期待していたが、今週も記録を更新するかのように猛暑日が続いており、暑くて眠れない朝を迎えていた。
この夏は、うだるような暑さのため とてもジョギングに出ようという気分にもならない日が続いているので、すっかりジョグから遠ざかっていたが、珍しく涼風も感じたので、知人の果樹園へとジョグを決意した。
果樹園からは、藤沢生まれの名産品ぶどうの『藤稔』が、ようやく旬な時を迎えたと連絡を受け、故郷への配送などを依頼していたので、確認に出かけた。
暑さ対策を万全にして飛び出したが、10分も走ると汗ビッショリとなり、暑いを超えて肌が焦げ付くような感じすらしていた。
ことしも「藤稔」は、ゴルフボール程の大粒の黒光りする見事な姿と甘みがありましたが、「まぼろしのブドウ」と言われる程、生産量が少ない貴重な味覚で、生産者泣かせだそうである。
しばし、苦労話を聞きながら旬の味覚を味わってから、引き返して炎天下を避けるべくホームコースの城址公園の木陰を選んで、スロージョグに徹して夏の風を感じながら、歩を進めた。
さすがに、昼近くになっていたので 園内には2、3人のウオーカーが見られるだけで、犬のお散歩や人影はなかったが、森林からは猛暑を惜しむかのように、「もう少し~もう少し・・・」と蝉しぐれの合唱が響き渡っていて、まだまだ夏本番の感じであった。
この時期には、サルスベリ以外の花は、盛りを過ぎていたようで、足元には巨大な見かけない茸が姿を表していた。
また、青い栗が転がっており、かすかに秋色が少しずつ感じられる時が流れていました。
公園の森林の中では、そこかしこに移りゆく季節の「花鳥風月」を感じられて、しばし、足を休めて暑さを忘れていた。
まだまだ残暑が続きそうであるが、ようやく「暑いから、今日もやめとこか~・・」と言い訳してサボリ気味であった『やる気』にスイッチが入って、秋に向けての熱い気持ちが動き出した一日になったようだ。