新学期のスタートとなる入学式が、小学校・中学校などで行われており、地元の小学校と中学校の入学式に招かれて参列してきました。
4月は、さくら咲きいろいろな始まりの季節で、入社式や入学式、企業や各種団体などの事業のスタートして躍動を呼ぶ時期でもあるが、今年は戦後最大の被害をもたらした東日本地震からまだ1ヶ月もたたない時期とあって、日本中が打ちひしがれている真っ只中にあり、入学式なども中止になっているところも多いようだ。
被災地では、学校が無くなったり避難所となっていて使えなかったりで、新学期を迎えることすら未だ準備が出来ていないところが多いそうで被災者の心情を思うとき言葉もでない
思えば管理者も戦後まもない頃に福井大震災を経験しているが、当時も学校は灰と化しており、米軍提供のテント教室で学び、冬には市内の別の小学校の合同校舎で、午前と午後の交替教室で学んだことを思い出す。
時代は違うが、多くの助けを得ながら共に支え合って学び遊んだことが、尊い経験となっていて、被災地の皆さんに出来ることはないかと、考えているところである。
そんな中で、今日は市内の小中学校では一斉に入学式が行われ、新入生たちが元気よく父兄とともに校門をくぐっていたが、校内のさくらも咲き始めて、近くの公園の桜も祝うように一気に開花が進んでいるようでした。
小学校では、入学児童は48人と少人数でしたが、在校生の手作りのチューリップやスミレの花が飾られた体育館に勢ぞろいして神妙にしていたが、2年生に「1年生になったら」を唄ってもらい迎えられて、ようやく笑顔も見受けられていた。
また、「一人の手」を唄い、「一人の小さな手何も出来ないけど、それでもみんなの手と手をあわせれば、何か出来る・・・・」 と、励まされていたが、今の時世を捉えて子ども達の心にどのように響いていたのだろうか?実に印象的であった。
午後からは、中学校へと移動して参列したが、先日、小学校の卒業式で見送った子ども達が制服に身を包んで見違えるようになっていたが、代表挨拶でもこれが新入生の言葉かとビックリするような立派な挨拶があり、期待と希望を失わないように支えていきたいと感じていた。
校歌には、「・・共に育み 支え合う・・・」という一小節があったが、『がんばろう 日本』のスローガンのもとで、子ども達の心が繋がり共に学び遊びながら、何かが出来ると、頑張って欲しいものである。
最後には、在校生の吹奏楽の演奏が披露されて新入生の緊張もほぐれていたようですが、演奏曲は『上を向いて歩こう・・』であった。
この子ども達の雲の上に、空の上に幸せが訪れてほしいと願うばかりである。
式を終えて校舎内を歩くと、在校生の心を書いた『書』が展示されていたが、新入生の心を打つことであろう・・・