写真は滋賀県にある岩間寺です。
冬の雨の降る日でした。
北風が落とした銀杏の葉がきれいでした。
題は北風。
きたかぜ。俳句では、単に「きた」とも読みます。
季語になったのは比較的新しく、大正・昭和から。
日本海側は雪。太平洋側では空っ風。
ふたつの顔を持っている風ですが、
太平洋側の句が多いようです。
北風にたちむかふ身をほそめけり 木下夕爾
まさに北風といった句ですね。
獄の門出て北風に背を押さる 秋元不死男
北風という季語が、これからの人生を暗示しているようです。
北風やここまでくるとみな背き 高柳重信
北風という季語の本意を少しずらした軽妙なおかしさが感じられます。
昇降機北風詰めてまた上へ 林翔
都会の北風をみごとに掬いあげた句です。
みなさんの句は、どんな北風でしょうか。楽しみです。
締め切りは「いちおう」18日いっぱいです。
多少遅れても構いません。
遅足