575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句とワイン

2006年12月05日 | Weblog

写真は愚足さんの作品。
月の写真をと、お願いしたものの一枚です。
月がうしろ髪を引っ張っているようにも。




俳句をワインに喩えた文を読みました。
面白いので紹介します。


古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉

ブルゴーニュの赤の王「ロマネ・コンティ」
ベルベットの手袋の中の鉄の手のような妙薬。
一見では、平淡な味ですが、計り知れないほどの深み、
多重性、独創性、力を秘めています。


我雪とおもへばかろし笠の上 其角

シャンパーニュの「ドン・ペリニョン」
高級なシャンパーニュは重くて渋いものが多いですが、
ドン・ペリニョンだけ、軽やかで、鋭くて、
上品なエスプリにたけています。


菜の花や月は東に日は西に 蕪村

ブルゴーニュの白の女王「モランシュ」
すっきりした、完璧な切れ味のみならず、大らかな香り、
壮大な広がりが神秘的。

    


私はアルコール類はダメなので、残念ながら
この喩えはちょっと分からないのですが、
でも俳句の方から、ワインの味を感じています。

                 遅足


コメント (1)
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