575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

続 金子兜太さんの句

2006年12月13日 | Weblog
 金子兜太さんの句の続きです。

   

朝はじまる海へ突込む鴎の死

人生冴えて幼稚園より深夜の曲

華麗な墓原女陰あらはに村眠り

人体冷えて東北白い花盛り

霧の村石を投(ほう)らば父母散らん

最果ての赤鼻の赤魔羅の岩群

暗黒や関東平野に火事一つ

谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな

梅咲いて庭中に青鮫が来ている
   
猪(しし)が来て空気を食べる春の峠

    


現在、俳人のなかで、ある意味で一番信頼できる人と思いますが、
もう少し分かりやすい句が多いといいのに。

                      (遅足)




コメント (3)
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