歳時記に載っています。夏の季語。
そういえば、夏になって、ちょくちょく、お目にかかります。
こんな嫌われものまで季語にするなんて、さすがに俳句。
と、妙なことに感心してしまいました。
髭の先までごきぶりでありにけり 行方克己
世に、こんなに嫌われる虫も少ないですね。
世界には熱帯を中心に4000種、日本だけでも50種ほどがいるとか。
土地が変われば風習も違い、嫌われものではない国も多いそうです。
今は年中いますが、子供の頃には、あまり見かけなかったと思います。
特に、隙間風の吹く家には、いなかった。
どうも熱帯の生まれのようです。
書斎派と厨派のをり油虫 鈴木鷹夫
「ゴキブリ亭主」という言葉がありました。
そういえば、最近は、ごきぶりの姿が減ったように思います。
この言葉も、もう死語でしょうか?
人類に曙はあり油虫 遅足