575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ひと息をどこに    鳥野

2007年06月01日 | Weblog
俳句は手ごわい、となんど思ったことか。そしてまた思い知らされる場面に出会いました。
見てた方も多いでしょうが、先ごろのNHK俳句。中ほどに挿入される「俳句の風景」で、杉田久女のあの句が読まれました。

   谺して山ほととぎすほしいまゝ

読み手は多分ベテラン氏。”いろいろあるでしょうが、本当はこれ”という自信に満ちた口調で、

 こだましてやま ほととぎす・・・と区切られたのです。

山ほととぎす、と一括りで読んでいたのとは、まるっきり違う景が見えてきました。
ほととぎすを欲しいままにしていたモノは何か。

短歌では、主題はおおかたの場合”吾れ”
それ故の間違いでした。

作品は一度野に放てば、どうのように受け取ろうと読み手の自由、とはいうものの、これはやっぱり恥ずかしい。
これからは、慎重に。これは自戒です。

  PS 先週の”それってなーに”の答えは、同日のコメントに入れておきまし  た。気が向いた方はどうぞ、開いてみてください。

コメント (3)
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