575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

筒鳥   遅足

2007年06月17日 | Weblog
先週、長野県の蓼科に行ってきました。
梅雨入りと重なって、肌寒い位でした。
八子ケ峰という標高1800メートルの山に登りました。
「テッペンカケタカ」「トウキョキョカキョク」と。
次に「カッコー、カッコー」。
ホトトギスもカッコーも、ともに初夏に日本にやってくる渡り鳥。
ホトトギスはウグイスの巣に。
カッコーはモズやホオジロの巣に、ともに、
卵を産んで、育ててもらう習性を持っています。

   

ホトトギスは古くから歌に詠まれてきた夏の鳥。
古今集の詠み人知らずの歌です。

 ほととぎす鳴くやさつきのあやめ草あやめもしらぬ恋もするかな
                 
カッコーは高い木のてっぺんで鳴いていますから、
姿を見ることもあります。

 うき我をさびしがらせよ閑古鳥  芭蕉

もう一つ、同じホトトギスの仲間にツツドリがいます。
鳴き声は竹筒の口を打った時のようだと言います。
「ポポ、ポポ、ポポ」
とても低い声です。
今回、はじめて聞くことができました。

 筒鳥の鳴けば降り出す白い雨  遅足

   

夏の季語に会うことの出来た旅でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする