しんぶん赤旗の潮流欄で、「味の箱舟」という言葉に出会い、改めてその新鮮な語感に惹かれました。
味の箱舟とは、国際スローフード協会のプロジェクト。
この協会は食を通じて、豊かな未来を創造することを目的とし、参加はすでに50カ国。国際会議も開かれています。
味の箱舟に乗ることができるのは、消滅が心配な食ベ物たち。かなり厳しい認定条件が設けられています。
その第一が「おいしいこと」というのは、うれしい。
日本は現在のところ、木曽の赤かぶ、八列とうもろこし、余目ねぎ、水掛け菜、短角牛など、20品目が選ばれています。
ふと思い出したのは、天白一帯の「八事五寸にんじん」、そして御器所の「東畑大根」。
人参は甘く、煮くずれしない逸品。大根は御器所の刺身といわれるほど美味で漬物は全国に知られていました。
八事にも御器所にも、畠の復活などは、夢の話にもならないけれど、伝統野菜の味よ、もう一度です。
・ 母の抜きし大根の穴に雪降りぬ雪よりほかに埋むるものなし 青井史
☆写真は尾張名所絵図の御器所の沢庵漬けより
味の箱舟とは、国際スローフード協会のプロジェクト。
この協会は食を通じて、豊かな未来を創造することを目的とし、参加はすでに50カ国。国際会議も開かれています。
味の箱舟に乗ることができるのは、消滅が心配な食ベ物たち。かなり厳しい認定条件が設けられています。
その第一が「おいしいこと」というのは、うれしい。
日本は現在のところ、木曽の赤かぶ、八列とうもろこし、余目ねぎ、水掛け菜、短角牛など、20品目が選ばれています。
ふと思い出したのは、天白一帯の「八事五寸にんじん」、そして御器所の「東畑大根」。
人参は甘く、煮くずれしない逸品。大根は御器所の刺身といわれるほど美味で漬物は全国に知られていました。
八事にも御器所にも、畠の復活などは、夢の話にもならないけれど、伝統野菜の味よ、もう一度です。
・ 母の抜きし大根の穴に雪降りぬ雪よりほかに埋むるものなし 青井史
☆写真は尾張名所絵図の御器所の沢庵漬けより