575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

解体工事前に校舎の思い出、児童が俳句に  愚足

2008年12月28日 | Weblog
☆碧南の親戚がこんな記事の載った中日新聞を送ってくれました。
*******************************************************************
 碧南市の小学校で20日、建て替えに向けて全校児童が「本校舎とのお別れ俳句」を作って廊下に飾り付け、来場者を出迎えたそうです。

 年間を通して俳句づくりに力を入れている同校では、児童655人がそれぞれ校舎の思い出をテーマに作品を発表し、

 すき間風の冬の授業には「ふゆの風まどががたがた学しゅうしつ」(2年)
 古い校舎を愛しんだ「本館のかべの黒すじなみだかな」(5年)、花火大会の夜を振り返る「夏休み花火を見たよ屋上で」(4年)などの力作が並んだそうです。

 この日は、卒業生や地域の人たちなど160人以上が来校。校舎を回って児童たちの俳句を鑑賞した後、「三代の学舎壊す鎚の音」「旧校舎25年前思い出す」などの句を作り、体育館に掲示していたそうです。

全校児童でお別れ句発表会なんていいですね。私も教員の時廃校を経験しましたが、こんな風に思い出を全校で表現できたら素敵だろうと羨ましく思いました。

解体の校舎の屋根や冬ガラス     ぐ
 解体の重機に弾む未来の目 
     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

数え日    遅足

2008年12月28日 | Weblog
もうあと、数日で今年も終ります。
季語の数え日は、こんな忙しい空気を見事に
言い当てています。

  数え日の日記記さぬ日のつづく

    

  時雨るるや昼を灯せる宿場町  

先日の塔句会で、一番、票を集めた句です。
もちろん私も一票を。
なんと言っても中七が良いですね。
しかし面白いもので、採らなかった人も。
その方は「うまいけれど、何か物足らない」と。

翌日、テレビで盆石といって、
お盆のうえに石と砂で絵を描くものを紹介していました。
二見ケ浦の風景を見事に仕上げたあと、
つくった人は、「きれいに作ってあってもダメ。勢いがないとね」と。

確かに上手い句と勢いのある句を両立させるのは至難の業ですね。

   

来年はどんな年になるのでしょうか?
とにかく健康が大切ですね。
寒くなってきました。
風邪にはお互い、充分注意しましょう。




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする